11/29(日)に、web会議システム・ZOOMを利用して、
「国家資格キャリアコンサルタントweb更新講習」
~ 相談者を取り巻く環境への理解を事例とディスカッションを通じて深める ~
~ 学生・若者支援に関わるキャリアコンサルタントに本当に必要な面談技術と心がけ ~
の2本を開催いたしました。
この度も、弊社の更新講習を受講いただき有難うございました。
11月も末になると北の地方では雪が降るようになり、全国的にも激しく冷え込むようになりました。
今回もオンラインでの講習ですので外に出て寒い思いをせずに済みます。
暖かい部屋でくつろぎながら講座を受けていただけるようになった、そんな便利な時代になりました。
さて、本日は午前は11名さま、午後は12名さまにご参加いただきました。
リピートで受講いただいている方も半数を超えておりました!本当にありがとうございます。
講習全体の感触としては、午前・午後共にスムーズな進行だったように感じております。
少々難しいテーマのグループワークであっても終始活発に意見交換されており
皆様の参加意識の高さと熱意を実感させていただきました。
また、午後の講習最後の締めくくりでは…
とある受講者様が『ありがとうございました』と自作のボード(本ページ下部『当日の様子(写真)』をご覧ください)を
披露されるなど、最後の最後で会場に笑いを引き起こしました。
※そんなハプニングも大歓迎です(笑)
学びと笑いがバランスよく同居する。私としては、これこそが充実した講習なのではないかと考えています。
空気感が伝わりにくいオンラインという性質上、硬すぎても身に付きづらいように思えますし
かといって、ただ面白いだけでは皆様の学びに繋がりません。
そんな充実した講習の運営を目指して講師は日々、内容設計に力を入れております。
少しでも盛り上がればと、私も全力でサポートさせていただきますので、改めて今後とも宜しくお願い申し上げます。
それではここからは、私と一緒に、講師から教わったことを振り返ってみましょう。
ご参加いただいた方は復習として、まだ参加されていない方は今後の検討材料として、ぜひゆっくりとお読みください。
午前の「相談者を取り巻く環境への理解を事例とディスカッションを通じて深める」の講習では…
講習の後半に『転居を伴う昇進に戸惑う相談者のワーク』がありました。
昇進と言えば状況的には栄転としてポジティブな転機のように思えます。
思わず「おめでとうございます!」と言いたくなるような場面ですが
相談者は昇進をネガティヴに受け止めていました。・なぜ戸惑うのか?
・その要因は何なのか?そこで相談者の環境にフォーカスして初めて『家族や職場の人達との関係性』によって
大きく揺れ動いていたことが分かりました。続いて講師は言いました
「言ったことを言ったまま受け取るだけでは、言葉の真意を汲み取ることはできない」相談者の声を聴くだけでなく
言葉の真意を汲み取るために、その取り巻く環境にも目を向けることの重要性がここにあります。また、相談者の話すことが同じ内容であっても、その環境の一要因である『子供』が
変わっただけで悩みの質も大きく変わったことを実感していただけたかと思います。
一見、同じような悩みであったとしても相談者の数だけ悩みや課題があるということです。長年、相談業務に就いていると
・就活中の学生は…
・再就職を目指す女性は…
・シルバー世代の支援は…このように『以前に同じような相談を受けたことがある』と一括りにしてしまってはいませんか?
そんな反省もさせられるワークでした。一括りにせず、相談者一人ひとりの悩みや課題を丁寧に受け取り、背景をイメージしながら声を聴く。
その接し方を見て安心してくれてはじめて環境理解に繋がるヒントが出されるのではないかと考えます。『相談者を取り巻く環境はどのようなものか?』
『相談者の選択と決断に影響する登場人物は誰か?』さらに…
『安心して話してくれる関係性をどうすれば築けるか?』相談者の真意を汲み取るため、環境にフォーカスするための大前提として…
相談者が安心してヒントを出せる関係性の構築が肝要であるということを学んだ講習でした。
午後の「学生・若者支援に関わるキャリアコンサルタントに本当に必要な面談技術と心がけ」では…
応募書類を仕上げて持参できなかった学生にどのような声をかけるか?
というテーマでグループワークを行って頂きました。
「一緒に考えて書こうか」
「大丈夫ですよ」
「履歴書って難しいですよね」
沢山の意見がありました。第一声というだけで、とても難関だったのではないでしょうか?その中で、ひとつ気になったコメントがありました。
「来てくれてありがとうと声をかける」というものです。
私はふと思いました。果たしてそれは何に対しての感謝なのでしょうか?応募書類が書けなくても来てくれたことにホッとする気持ちも分かりますが
相談に訪れること自体を報酬にしてしまうと依存関係を作ってしまう可能性が高まります。それは相談者とキャリアコンサルタントという関係性を崩すことにも繋がりますので
細心の注意を払い、避ける必要があります。そして学生、若者は未熟な存在です。
それゆえに、足りないところを支援してあげたいという気持ちが湧きやすくなります。キャリアコンサルタントも人間ですので『情』が湧くこともありますし
油断すると『親心』や『面倒を見る』といった面が出てしまいそうにもなります。
でもそれは、相談者と対等の立場ではなくなるということです。
やはり、あくまでもフラットに、ドライに受け止めて相談業務に臨む冷静さが必要ではないでしょうか?『求めに応じた支援』に徹する。といったスタンスが相談品質のブレを軽減することにも繋がります。
そして、学生の支援をしていると…
・戸惑ってばかりの学生が、重い腰を上げて面接を通過した
・ずっと支援していた学生が内定を獲得したこれはとても喜ばしく、キャリアコンサルタント冥利に尽きる。まさにそんな瞬間にも出会えます。
そんな時でもキャリアコンサルタントとしてのリアクションは『褒める』ではなく『承認』が必要であると考えます。学生は自分のために動いて、自分のために結果を出した。ただそれだけの事ですから。
しかし、これは私個人として思うところなのですが…
『喜びを分かち合う』というのはキャリアコンサルタントとして相応しいものでしょうか?『支援』と『応援』を混同していると分かっていますが、嬉しい気持ちがこぼれ出てしまいます。
私自身、そんな課題を抱え『ちょうど良い距離感』を探りながらキャリアコンサルタントとして今日も活動しています。
さて、この後は、ライブ形式の講習の場合は、受講者アンケートのご紹介をしておりますが、
web講習ではアンケートはレポートともに後日お送りいただくよう、お願いをしております。
参加された方の生の声は、弊社に到着しましたら改めてご紹介いたします。
みなさま、ぜひお楽しみにお待ちください。
では、最後に定型文ではありますが、今後の更新講習の予定をご紹介します。
弊社の更新講習は、「短時間で手軽に学べる」「地方開催が多くアクセスしやすい」
「1級技能士が企画設計」「受講時間のためではなく実践で役に立つ内容」など、
受講される方にとって価値ある講習となるよう、たくさんのメリットを提供しております。
また、弊社の講習は国家資格キャリアコンサルタントをお持ちでなくてもご参加いただけます。
例えば国家資格は持ってなくても、キャリアコンサルティング技能士や標準レベルキャリアコンサルタントの資格はある方、
ソーシャルワーカーなどで就労支援に関わる方、企業の人事・人材育成担当の方、
大学等の就職支援部門・キャリアセンターにお勤めの職員の方など、
キャリア支援に携わる方は国家資格保持者に限らずたくさんおられるはずです。
2020年度は、時限的措置ではありますが厚生労働省からweb形式での更新講習の実施も認められており、
弊社もできるだけweb開催の回数を充実させるべく、準備を進めております。
この記事をお読みの方にも、ぜひお会いしたいと思っておりますので、お気軽にご参加ください。
『講習内容の詳細が知りたい』『実際に参加してみたい』と思った方は、このすぐ下のオレンジ色のボタン、
「お申込み・日程確認はこちら」から、弊社主催の講習申込専用ページにてお手続きください。
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
(当日の様子)※クリックすると、大きな画像でご覧いただけます。