合同会社働く楽しさ研究所

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1月24日(日)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(web開催)の様子

約8分

1/24(日)に、web会議システム・ZOOMを利用して、
「国家資格キャリアコンサルタントweb更新講習」
~ 面談中にキャリアコンサルタントが迷った時の拠り所と倫理 ~
~ 学生・若者支援に関わるキャリアコンサルタントに本当に必要な面談技術と心がけ ~
の2本を開催いたしました。

この度も、弊社の更新講習を受講いただき有難うございました。
気が付けばもう、年始のバラエティー番組を観ながら笑っていた1月が終わろうとしています。早いです。
在宅ワークが続くと景色に変化が見られないので季節感もつかみづらくなったように思えます。
ただひとつ、まだ春は遠いということだけは朝起きた時に分かりますが(笑)

さて、本日の講習では、午前の「拠り所と倫理」は13名さまに、
午後の「学生・若者支援」は15名さまにご参加いただきました!

皆さまのご様子としては、真剣に見聞きし、アウトプットすることに集中なされていたように思えます。
グループセッションの一部グループでは、井戸端会議のような活気も見られました。
時折CCの悩み相談へと脱線しそうになりつつも、テーマの結論はしっかりと出されていたのは流石です。
同じCC同士ですから、困ったことも笑いあいながら共感できるのだと思います。
このような交流は職場でしづらいところがありますので、貴重な機会にしていただければ幸いです。

それではここからは、私と一緒に、講師から教わったことを振り返ってみましょう。
ご参加いただいた方は復習として、まだ参加されていない方は今後の検討材料として、ぜひゆっくりとお読みください。

~午前の「拠り所と倫理」の講習の振り返り~

後半の事例検討ワークで頻出した『倫理綱領 第9条』について、条文にはこのように記されています。

(相談者の自己決定権の尊重)
第9条 キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングを実施するにあたり
相談者の自己決定権を尊重しなければならない。

CLの自己決定権ですが、当然CCとして順守するものです。
CCが相談を主導してはいけない。CCの一存で決めた進路へと誘導してはいけない。
このようなことは当たり前だとご理解なされていると思います。

しかし、この自己決定というものには、CCとして戸惑いがちな出来事も含まれます。
それは例えば、CLが『動くことをやめる』という決定を使用としているときです。

もし、就職活動の相談に訪れた学生が何度チャレンジしても上手く行かず
「もう就活はしない!」と決めた場合、その決定を尊重することができるでしょうか?
無職で卒業すると過酷な将来が待っていると容易に想像できます。

もし、社会人の相談を受けているときに、中堅社員が会社の意向に沿えず
転職先も決めずに「もうこんな会社辞めてやる!」と決めた場合、その決定を尊重することができるでしょうか?
そのCLに家族が居たら路頭に迷うかもしれません。

このような時、CCとしてどう接すれば良いのでしょうか?
私に答えがあるわけでもなく、正直に迷ってしまいます。(幸いこのような状況に陥ったことがありませんが…)
もし現実に起こったとしら、これはドライな考え方かもしれませんが…

そのままを受け止めつつ、CCができる事として、その選択の先に起こり得るネガティブ要素を充分に伝える。
それでも本人が方針転換しようと思えない場合は、その決定を尊重しつつ、ドロップアウトを想定して準備する。

ネガティブな出来事が待っているかもしれない、ということを充分に理解した上での決定ならば
『動くことをやめる』という選択も、そのCLには必要なものだと解釈します。

CCにできる事は多くありません。
そのCLの人生を背負うこともできませんし、導いてあげることもできません。
とはいえ、その人に向き合った一人の人間としては複雑な心境だと思います。
このような時、皆さんはどう捉え、どう動くでしょうか?
せっかくですので、この記事を読まれてから一度、ゆっくり考えてみてください。

~午後の「学生・若者支援」の講習の振り返り~

ここでは、CLの心境を汲み取るうえでの考え方
~履歴書を白紙で持参したCKLにどんな声をかけるか?~
というワークの場面について振り返ってみましょう。

講師の解説にて、ゲシュタルト療法で使われる『今・ここで(Now&Here)』とは別に
『その時・そこで(Then&There)』という考え方についての話がありました。

CLは、CCと顔を合わせていない時間のほうが遥かに長いため、目の前に居ない場面さえもイメージして
『その時、どんな気持ちで過ごしていたか?』を考える。それがCLの心境を汲み取ることに繋がるという内容でした。

履歴書を書けなかったという出来事について、その時・そこで、の視点で考えてみると…

  • 自信がなくて手が進まない
  • 面倒くさくて先送りにした
  • そもそも書き方が分からない
  • 書きたくても家の手伝いで忙しい
  • お金が無くて文具さえ満足に買えない
  • 書いたけど間違えて白紙を持参した
  • CCに対する不信感が高い

…ここに表しきれないほど原因は無数に存在します。つまり、その時の心境も無数にあるということです。

これをイメージしておかないと、CLの心境も知らずに
「この学生はやる気がない!」と叱ったり、「自信が持てないのね…可哀相」と慰めるような
CLに対する印象や思い込み、勘で行動してしまう危険性が高まります。

事実はCLから話してもらえれば分かるのかもしれませんが
その時すでにCCが『鬼の形相』や『涙目』になっていたら、とても話しづらいでしょう。
決めつけず、思い込まず、ただ出来事をフラットに受け止める。
そして『その時・そこで(Then&There)』のCLをイメージしながら、安心につながる一言を選んではいかがでしょうか?

また、この考え方は「学生とのフラットな関係性の構築」にも繋がるかと思います。

叱る、慰める(他にも褒める、評価する等)ことは立場が上の者がすることです。

キャリアコンサルタントとしての経験が長く『長年の勘』『よくあるパターン』が先行しがちなCCや
逆に、経験が浅いため『CLを導く』『助けてあげる』ことがCCの役割だと捉えている人も
もう一度初心に帰って、CLとの関係性を最後までフラットに保つことを意識なされてはいかがでしょうか?

それではここで、当日参加された方々の様子がわかるお写真と、受講者アンケートのご紹介をいたします。
ただ、webで開催している講習については、受講者アンケートは修了認定レポートともに、
後日お送りいただくようお願いをしております。

アンケートで分かる生の声は、弊社に到着しましたら順次このページにてご紹介いたします。
みなさま、ぜひお楽しみにお待ちください。

~当日の講習の様子~

※クリックすると、大きな画像でご覧いただけます。一部、参加された方のご希望により、お顔が映らないように加工しています。

改めて、この度も弊社講習へとご参加いただきありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
上記の写真にあるように、笑顔と真面目の両方が沢山ある講習となりました。CCはコミュニケーションを駆使するお仕事ですから、このように活気のある講習運営が大切だと考えております。
また、今回のような更新講習のほかにも、CCが力をつけたり、繋がりが得られるようなイベントもございますのでご都合がよろしければぜひご参加いただけると幸いです。
では、またお会いしましょう!(サポーター:木上)

~弊社講習のメリットと今後のご案内~

弊社の更新講習は、受講される方にとって価値ある講習となるよう、 特に以下の4つのメリットにこだわって企画・設計・運営をしております。

半日という短時間から参加でき、気軽に学べる

地方開催やweb開催が多く、どこに住んでいても学びの機会を得やすい

全ての講習を1級キャリアコンサルティング技能士が企画設計した、質の高い学びができる

受講後レポートを通した個別指導つきで、現場ですぐに役に立つ技術が身につく

また、弊社の講習は国家資格キャリアコンサルタントをお持ちでなくてもご参加いただけます。
例えば国家資格は持ってなくても、キャリアコンサルティング技能士や標準レベルキャリアコンサルタントの資格はある方、
ソーシャルワーカーなどで就労支援に関わる方、企業の人事・人材育成担当の方、
大学等の就職支援部門・キャリアセンターにお勤めの職員の方など、
キャリア支援に携わる方は国家資格保持者に限らずたくさんおられるはずです。

2020年度は、時限的措置ではありますが厚生労働省からweb形式での更新講習の実施も認められており、
弊社もできるだけweb開催の回数を充実させるべく、準備を進めております

この記事をお読みの方にも、ぜひお会いしたいと思っておりますので、お気軽にご参加ください。
『講習内容の詳細が知りたい』『実際に参加してみたい』と思った方は、
このすぐ下のオレンジ色のボタン、 「お申込み・日程確認はこちら」から、
弊社主催の講習申込専用ページにてお手続きください。

みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

お問合せはこちら お申込み・日程確認はこちら

執筆者

木上 和裕
2級キャリアコンサルティング技能士。
1978年生まれ。IT企業のネットワークエンジニアと、パソコン購入者向けのコールセンター事業部にて、主に電話対応員の教育およびフォローを担当。その後、貴金属メーカーの営業職として主に近畿、関東、中部、北陸地方へと足がかりなしの飛び込み営業にて、営業基盤を作る。デザイン事務所の営業 兼 ディレクションを担当し、顧客とデザイナーの調整、ホームページなど制作物のコピーライティングも手掛けた。
キャリアコンサルティング領域では、一般財団法人にて高校新卒やニート・フリーター、若年者に向けた就職支援(個別のキャリアコンサルティング、各種セミナー講師)に従事したほか、京都市内の私大にて大学生向けキャリアコンサルティング、セミナー講師、企業と大学を結ぶ求人窓口も経験した。
現在は、学生および若年者層のキャリアコンサルティングで得た、若者の就労意識・ニーズの聞き取り経験を活かし、セミナー講師として新卒者に向けたキャリア構築支援を行っている。
キャリアコンサルティングのケース数は9000を超え、働くうえでの疑問や課題をもつ学生や若手社員の課題解決に特化したエキスパート。

◆専門領域
内定者フォロー
新入社員教育
定着支援
新卒採用コンサルティング
若年者向けキャリアコンサルティング(面談・セミナー)