合同会社働く楽しさ研究所

働くコトを、もっと楽しいコトへ。

3月6日(土)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(web開催)の様子

約8分

3/6(土)に、web会議システム・ZOOMを利用して、
「国家資格キャリアコンサルタントweb更新講習」
~ 相談者を取り巻く環境への理解を事例とディスカッションを通じて深める ~
~ 学生・若者支援に関わるキャリアコンサルタントに本当に必要な面談技術と心がけ ~
の2本を開催いたしました。

いよいよ3月を迎え、2020年度の締めくくりが近づいてきましたね。
決算間近ということもあり、弊社も事務仕事が増えてスタッフ一同おおわらわです。また、個人的には数日前に誕生日を迎え、40歳の大台に乗ったことで気の引き締まる思いもしておりました。年を重ねていくごとに、人も組織も成長していけるといいなと思いながら、フレッシュな気持ちを心掛けて登壇させていただきました。

この日のの講習は、午前・午後ともに2グループ程度の人数でしたので、私ひとりで対応をさせていただきました。その分、各グループへのコメントやグループディスカッションの活性化など、折に触れてのコミュニケーションを増やしながら、みなさまが学びやすい空気・場づくりを意識して講習を創ってまいりました。

午前の「相談者を取り巻く環境」では、うんうんとうなずいたり、感嘆のお声が出る場面があるなどの大きな気付きがある様子が印象的でした。一方で、午後の「学生・若者支援」では、ハッと目の覚める場面や、学生・若者支援の難しさに頭を悩ませるシーンなどもありましたね。
ニコニコしているから良い、悩んでいるからダメ、という表面的な解釈ではなく、みなさまひとりひとりにとっての気付きがどれだけ深いかが大事だと思っていますので、この記事を読まれたり、修了認定レポートをお書きになられる際に、また学んだ内容が心の中で染み渡るように広がっていけばいいな、と思っています。

では、ここからは、講習内容の振り返りを進めてまいります。
ご参加いただいた方は復習として、まだ参加されていない方は今後の検討材料として、ぜひゆっくりとお読みください。

~午前の「相談者を取り巻く環境」の講習の振り返り~

相談者の言ったことだけ拾っても、相談者を理解したとは言えない。

今回の講習で、一番受講者の顔つきが変わった質問はこれでしたね。

驚きと気づきが混ざったような表情で、目を開いて、メモを取る手も一瞬止まり、表情も少し固まった様子でおられる方がたくさんいらっしゃいました。休憩時間や講習後の感想では「そんな考え方・捉え方は今までしてこなかったし、教わらなかった」ということをおっしゃられる方もおられました。

でも、よく考えると当たり前のことなんです。
相談者は面談の最中だけ悩んでいるわけではないですし、相談時間以外の日常生活の方がはるかに長い時間を過ごしていますよね。キャリアコンサルタントと一緒にいる時間は、彼らにとっては全体のごくわずかにすぎません。
そして、相談者の悩みはその日常生活での周囲との関わりの中から出てくるものです。相談中に、無の状態から急に湧いて出てくるものではないですよね。

ここでポイントになるのは、相談者は自分の悩みも、自分の周りの環境も、そんなにクリアには話せないということです。

だからこそ、講習でお話しした「言ったことだけを拾っていても、相談者理解はできない」という点につながっていくんですね。上手く言い表せない場合は、実態とは異なる表現を使って説明されることもありますし、触れられたくないことは話そうとはしません。
よく、家庭の話にどんどん踏み込んで質問していくキャリアコンサルタントの方がおられますが、「会って数十分しか経っていない人に、プライベートな話を聴かれたい人がどこにいますか?」と問い直すと、ハッと気づかれますね。

厳しいかもしれませんが、もし相談者自身が自分の周りの環境や、そこから起きる問題を話してくれない場合、それは相談者が悪いのではなく、

「あなたに話しても大丈夫」と思ってもらえるような信頼関係を築けていない、キャリアコンサルタント側に問題がある

のです。

相談者が何を、どこまで、どの順番で話すか、それらもすべて相談者の自由です。
面談の展開のしかたも勇気をもって相談者に委ねてみてください。
そして、相談者が話してくれる範囲の中から、相談者が言わんとしていることを汲み取る力を磨いていきましょう。

~午後の「学生・若者支援」の講習の振り返り~

この講習では、いつも一番初めにいきなり課題点が現れるのですが、今回もそうでしたね。信頼関係と上下関係の違い、参加されたみなさまは、覚えておられますでしょうか。
学生は働いたことが無い、というのは当たり前のことなんですが、その当たり前にこそ支援のしかたに影響がある、ということでしたね。大人の理屈で、あるいは知っている者の目線で物を言えば言うほど、学生は「偉い人が話している」「大人が教えてくれている」という解釈に変わっていってしまいます。

働いたことが無いからこそ、学生・若者は私たち大人から見ると「当たり前のこと」「すぐわかること」「私たちが”答え”として知っていること」でも質問をしてきます。それに対して、「ああだよ、こうだよ」と答えを教えれば教えるほど、学生は主体性を失っていきます。
良かれと思って教えた、という方もいらっしゃいますが、それは弊社の講習に参加された方であれば、やってはいけない関わりだということはわかっていただけますよね。

なぜなら、良かれと思っているのはあなたであって、相談者ではないからです。

その時点でもう、相談者第一ではなく、自分第一のはじまりなんです。

また、今回の更新講習の最後のディスカッションでは、相当難しいお題も挙げさせていただきました。AIが人間を超えてしまうような時代を、どうやって生き抜いていくのか、そのためにキャリアコンサルタントにできることは何なのか…。 でも、その難しい課題を生き抜かなければいけない彼らに、主体性を奪うような「教える-教わる」の関係性で支援(という名の指摘や誘導)をしていては、むしろ彼らにとってマイナスにしかならないでしょう。

学生・若者は、まだまだこれから先が長い分、希望と可能性がたくさんあります。
そんな長い人生を歩んでいくうえで一番大切なこと。

それは自分で決めて、歩んでいける力ではないでしょうか。

そして、その力を育んでいくための「土台」として、私たちキャリアコンサルタントが引っ張るのではなく支えるつもりで、大きく大きく、受け止めていきましょう。

ここからは、当日参加された方々の様子がわかるお写真と、受講者アンケートのご紹介をいたします。
ただ、webで開催している講習については、受講者アンケートは修了認定レポートともに、
後日お送りいただくようお願いをしております。

アンケートで分かる生の声は、弊社に到着しましたら順次このページにてご紹介いたします。
みなさま、ぜひお楽しみにお待ちください。

~当日の講習の様子~

※クリックすると、大きな画像でご覧いただけます。一部、参加された方のご希望により、お顔が映らないように加工しています。

みなさま、ご参加本当にありがとうございました。
時に笑顔もありながら、きゅっと引き締まる場面もあり、起伏にとんだ講習のつくりをみなさま味わっていただけたかと思います。少人数であったからこそ、一人一人の発表や感想を述べる時間なども取ることができて、web講習でありながら他者の意見もたくさん聞くことができました、という喜びの声もいただいております。そう言っていただけると、登壇・運営していた側として率直に嬉しく感じます。
ぜひまたみなさまとお会いできることを、楽しみにしております。

~弊社講習のメリットと今後のご案内~

弊社の更新講習は、受講される方にとって価値ある講習となるよう、 特に以下の4つのメリットにこだわって企画・設計・運営をしております。

半日という短時間から参加でき、気軽に学べる

地方開催やweb開催が多く、どこに住んでいても学びの機会を得やすい

全ての講習を1級キャリアコンサルティング技能士が企画設計した、質の高い学びができる

受講後レポートを通した個別指導つきで、現場ですぐに役に立つ技術が身につく

また、弊社の講習は国家資格キャリアコンサルタントをお持ちでなくてもご参加いただけます。
例えば国家資格は持ってなくても、キャリアコンサルティング技能士や標準レベルキャリアコンサルタントの資格はある方、
ソーシャルワーカーなどで就労支援に関わる方、企業の人事・人材育成担当の方、
大学等の就職支援部門・キャリアセンターにお勤めの職員の方など、
キャリア支援に携わる方は国家資格保持者に限らずたくさんおられるはずです。

今年度の更新講習は明日で終了となりますが、すでに2021年度開催分の更新講習の募集も開始しております
また、厚生労働省から認められていたweb形式での更新講習については、時限的措置から恒久的に認められる形に移行する計画もあるようですので、弊社としても、それに適応できるように準備を進めてまりいます。

この記事をお読みの方にも、ぜひお会いしたいと思っておりますので、お気軽にご参加ください。
『講習内容の詳細が知りたい』『実際に参加してみたい』と思った方は、このすぐ下のオレンジ色のボタン「お申込み・日程確認はこちら」から、弊社主催の講習申込専用ページにてお手続きください。

みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

お問合せはこちら お申込み・日程確認はこちら

執筆者

働く楽しさ研究所代表八阪 義浩
・国家検定1級キャリアコンサルティング技能士
・産業カウンセラー
・日本キャリアデザイン学会会員

立命館大学卒業後、大手百貨店、人事コンサルティング会社、大手精密機器メーカーの人事部門および生産管理部門を経て、キャリアコンサルタントの世界へ。若者サポートステーションでのニート・フリーター、障がい者の就職支援、京都・大阪の総合大学のキャリアセンターにて、就職困難層を中心とした大学生支援に携わる。キャリアセンターの新規立ち上げ、就職困難層向け支援の仕組みづくり、大学生への個別キャリア相談(年間約700件)、セミナー企画運営などを経験。
現在は同業務の傍ら、弊社代表として中小企業向け研修の企画・開発・登壇と、現場で働くキャリアコンサルタントの指導や育成も行なう。