合同会社働く楽しさ研究所

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8月29日(日)1級・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(web開催)の様子

約9分

8/29(日)の午前・午後に、ZOOMを用いたweb形式にて、
「1級・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座」(面接準備編)
を開催いたしました。

この日は、2021年度下期の技能検定対策講座の初日とあって、わくわくしながらの講座開催でした。
特に、今回開催した「面接準備編」は、公に参加者を募集をして開催することも初めてでしたので、
リハーサル段階から「新しく会える方にちゃんと伝わるかどうか」を考えて、ドキドキした気持ちもありました。
当日お越しいただいたみなさまが非常に熱心で、キャリアコンサルタントとして一歩成長したいという意欲も
たくさん感じられるような場面があって、無事に開催できて本当に良かったなと思っています。
講座にご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

今回は面接準備編ということで、座学中心の内容でしたが、決めた内容をただそのまま届けるのではなく
できる限り参加された方の疑問点が解消できるよう、相互にコミュニケーションを取りながらお届けしてまいりました。
1級・2級ともに、みなさんが困っている/真偽不明の情報に振り回されている部分が少しでもクリアになるよう、
ただ解説するのではなく、どうしてそうだと言えるのか、根拠もしっかり添えながらお話させていただきました。

さて、ここからは講座内容を少し振り返ってみましょう。

1級CC技能検定対策講座 面接準備編の振り返り

講座内ではたくさんのエッセンスをお伝えしましたが、あらためて振り返って欲しいのは、

指導者としてのあるべき姿で一番大事なことは、指導者はCCのお手本になることという点です。

指導者としてどうあるべきか、は1級チャレンジャーの方は一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
この日に参加された方々も、そこに悩んでいる方がいらっしゃいました。
そして、”指導”という単語の持つ意味にばかり引きずられて、上から目線で物を言ったり
知識や経験をひけらかして事例相談者をその「自分の考えに沿わせる/従わせる」というような
間違った指導のやり方・考え方が横行してしまっている、という話もよく見聞きしています。

今回の準備編は、まさにそんな「指導者本位」の間違ったやり方に気付き、
目の前の事例相談者を第一にすることの大事さと、その価値
を考えていただきました。

講座の中でも例を出しましたが、典型的なパターンとして、指導者が気づいた問題を事例相談者に提案して
事例相談者が指導を受けたかったこと・相談したかったことと対立構造にしてしまうことが挙げられます。
指導という言葉にばかり引きずられ、目の前の人の希望よりも、自分がやりたいことを優先してしまうこと。
その構造自体が、キャリアコンサルタントのお手本となる1級・指導者として相応しいのか…。
改めて問われると、当たり前のことですよね。

そして、そんな当たり前を忘れて、自分本位の指導・面談の進め方をしてしまっている人が、
その指導の中で「相談者の話を傾聴・共感しましょう」なんて言ったところで、説得力なんて1つもありません。
この説得力の無さこそが、事例相談者が提案に合意しない大きな要因
なのです。

30分以内で具体策を提示しないといけない…
何か宿題を渡さないといけない…
○○理論や○○技法に基づいて面談を振り返りましょう…。
こんな噂話や真偽不明の話に惑わされて、事例相談者を置き去りにした指導ロールプレイが、
今は本当にたくさん溢れかえっています。
でも、よく考えてください。

事例相談者が「それ」をして欲しいと、どこで言いましたか?

まず目の前の人(1級の場合は事例相談者・CC、日常の業務であれば相談者・CL)のお気持ちを尊重する。
指導場面で、それがどの程度徹底できているでしょうか?
事例相談者は自分が合格するための材料でもなければ、新しく知った知識や技術を披露する練習台でもありません。

上手になりたいと思って指導に来ている、でも失敗してしまっている。
その心の葛藤にこそ、もっと目を向けましょうね。

2級CC技能検定対策講座 面接準備編の振り返り

午後の2級の講座では、200ページを超える資料の内容を、ぎゅっとまとめてお伝えいたしました。
2級挑戦者が陥りがちな3つのワナというキャッチ―なテーマでしたが、内容はCCとしての基礎の徹底、でしたよね。
その中でも、この講座で特に私が大事にしていたことは

熟練レベルを目指すなら、相談者の気持ちを”汲み取る力”が必須というお話です。

国家資格キャリアコンサルタントや標準レベルキャリアコンサルタント(以下、標準レベル)の資格を取る際に
相談者の話をきちんと聴くこと、という指導はたくさん受けてこられたかと思います。先日参加された方々もそうでしたね。
ただ、それがいつの間にか変化してしまっていて、
相談者の言った言葉だけを拾って面談しないといけない、とずれた理解になっている人も時々おられます。
この点につい、ちょっと落ち着いて相談者の立場になればわかるはずなんです。

まずこの前提は「標準レベルに合格する人(=まだ無資格の素人さん)向けの内容であること」を押さえてください。
素人さんが「自分の経験を語りたい・知識を披露したい」という
自分本位の欲求で相談者と接することを防ぐために、一番最初にそれを教えています。
講座の中では、運転免許で言えば自動車教習所の敷地内、とお伝えしましたね。

ところが、実際の相談者はそんな教習所の敷地内のように、
あるいは養成講座のロールプレイのように、守られた・整った状態では来談しません。
そして2級は、その実際の相談者に対して、質がぶれることなく安定的に支援できるようになることが求められています。

自分が何をどう悩んでいるか、うまく説明できない…。
自分なりにやれそうなこと・考えつきそうなことはもう検討済みだけど…。
友人や家族・上司に相談したけど解決しなかった/事情があってできない…。
そもそも初対面の人には言いたくない。

相談者がどういう状態でCCの前に来ているでしょうか?
相談者が話してくれたことだけを拾う。それで本当に相談者が納得してくれるでしょうか?
一から十まで全部説明しないとわかってくれないなら、友達や家族の相談以下のアウトプットしか出せなくなります。
相談者を尊重することと、自分では頭を使わず全部相談者任せにすることは、全く異なります。

相談者は、相談中だけ悩んでいるのではないのです。

相談者第一で、相談者のことを本当に尊重するからこそ、
今何で困っているのか、その困りごとに出会うまでにどう考えていたのか、
今日ここに来るまでどれほど悩んできたのか、相談が終わって帰ってからは何を考えるだろうか…。
そうした相談に至るまでの背景や相談前後まで含めて、全部まるごと受け止めてから、
自分の関わり方(言葉・態度)を決めるようにしましょう。

それではここから、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。
当日ご参加いただいた方は、他の方の意見からもぜひ学びを深めてみてください。

受講者アンケート(一部抜粋)

的を射た説明とその理由を明確に述べていただき腹落ちしました。一昨年(1級の)対策講座を梯子して痛い目に合い昨年は自分なりに頑張ってみました。今回受講させていただき、(むしろ前回は)不合格で良かったとさえ思いました。目からうろこの点が多いので、しっかり読み直します。

技能士2級を受験するかどうか迷っていた理由の一つに試験の全体像が分からないことでした。こういった準備編という講座は他に見当たらなかったので、参加を即決しました。色々耳にしていた情報が正しくないことが分かり、安心しました。また、「なぜ、あなたは2級に挑戦するのか?」という覚悟を問われ、今一度決断まで再考する機会をいただきました。本当にありがとうございます。

1級の試験対策でもありますが、支援する、ということがまだ漠然としているので、もっと理解したいと思い参加しました。 根拠を伴った説明や、ご自分ならこう言う、ということを伝えてくれるので、参考になります。資料の充実さや説明を通して、改めて基本が大切であることを認識でき、よかったです。グループの話し合いも大事かもしれないのですが、講師の話をもう少し聞きたかったと思いました。今後もよろしくお願いいたします。

2級技能士チャレンジに向けて、気持ちを高めるためにこちらの講座に参加したのですが、とても丁寧に質問にも答えてくださって大変満足しております。初めての参加でしたが、教えていただいたことができれば、絶対合格できるような気がしました。

当日の講座の様子

※クリックすると、大きな画像でご覧いただけます。一部、参加者の希望によりお顔やお姿が映らないように加工しております。

みなさま、アンケートへのご協力をいただきまして、ありがとうございます。
まだ全員分は揃っていないのですが、一部をご紹介するだけでも、講座の様子は伝わってくるのではないでしょうか。
この記事を読んでくださっている方が、「参加したいな」「面白そうだな」と感じてくだされば嬉しいです。
そして、実際に参加いただいた方は、ぜひ今日の学びを「落とし込む」まで、復習をして欲しいですね。
次にお会いした時に、みなさんがまた一段と成長されていることを楽しみにしております。
それでは、またお会いしましょう。

~今後のスケジュールのご案内~

弊社では、2021年度下期の技能検定対策講座を従来より1か月前倒しし、8月から開催しております。
今期は、試験合格に絶対外せない視点・考え方を学ぶ「面接準備編(旧称:基礎知識編)」と、
個別指導付きのロールプレイを経験できる「面接指導編」の2本建てでお届けします。

1級・2級それぞれに、試験直前までコマ数を充実させておりますので、
合格に向けて着実にレベルアップしていきましょう。

コロナ禍による緊急事態宣言が続く中で、集合形式での講座ができないことは寂しい事ですが
画面越しでもみなさまに学びの機会をお届けできることは、弊社としても嬉しいことだと思っております。
人気の日程は早くもお席が埋まり始めておりますので、参加をご希望の方は、どうぞお早めにお申し込みください。

なお、今後の開催日程・参加申込は、以下の各ボタンをクリックしていただき、
外部の講座・イベント予約サイト(こくちーず)にてお申込みいただけます。
この記事をご覧のみなさまとお会いできることを、楽しみにしています。

1級 準備編
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 1級 指導編編
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2級 準備編
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 2級 指導編編
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ボタンをクリックすると、その講座の直近の開催日の申込ページが表示されますが、下にスクロールしていただくと別日程を選べる箇所がございます。

執筆者

働く楽しさ研究所代表八阪 義浩
・国家検定1級キャリアコンサルティング技能士
・産業カウンセラー
・日本キャリアデザイン学会会員

立命館大学卒業後、大手百貨店、人事コンサルティング会社、大手精密機器メーカーの人事部門および生産管理部門を経て、キャリアコンサルタントの世界へ。若者サポートステーションでのニート・フリーター、障がい者の就職支援、京都・大阪の総合大学のキャリアセンターにて、就職困難層を中心とした大学生支援に携わる。キャリアセンターの新規立ち上げ、就職困難層向け支援の仕組みづくり、大学生への個別キャリア相談(年間約700件)、セミナー企画運営などを経験。
現在は1級キャリアコンサルティング技能士として、2級・標準レベルのキャリアコンサルタント向けの個別指導・スーパービジョンや、国家資格キャリアコンサルタント更新講習・技能検定対策講座などを通して、支援の現場で働くキャリアコンサルタントのレベルアップにつながる指導・支援を行なっている。「本質・本気・本物」をモットーに、相談者第一がとことん徹底できるキャリアコンサルタントが指導のベースである。