合同会社働く楽しさ研究所

働くコトを、もっと楽しいコトへ。

9月26日(日)1級・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接準備編・web開催)の様子

約9分

9/26(日)の午前・午後に、ZOOMを用いたweb形式にて、
「1級・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座」(面接準備編)
を開催いたしました。

この日の講座は、前日の国家資格キャリアコンサルタント更新講習に続いての登壇で
金曜の夜の質問会から数えると、この日もダブルヘッダー開催でしたので5連続登壇となりました。
なかなかのハードワークではありましたが、それでも意欲的なみなさまがお越しいただけたことで、
みなさまの熱量が最後まで頑張れる材料になったと思っております。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

いよいよ試験の申込も始まったこともあり、
「勉強しなきゃ!」「準備しておこう!」というお気持ちも、だんだんと湧いてきているのではないでしょうか。
初めて挑戦される方は良いスタートを切るために、そして再チャレンジの方はもう一度基礎から立て直すために。
そんな動機でこの面接準備編に参加してくださったようです。
2級も1級も、ともに面接試験が一番合格率が低いですから、早めの準備は大切ですよね。
今回の講座での学びを、ぜひこれからのご自身のレベルアップに活かしていってほしいです。

それではここからは、講座内容を一緒に振り返ってみましょう。
ご参加いただいた方は復習として、まだ参加されていない方は今後の検討材料として、ぜひゆっくりとお読みください。

1級CC技能検定対策講座 面接準備編の振り返り

今回の講座で一番強調した箇所は「指導者はお手本にならないといけない」ということでした。

よくある例として、特定の理論や技法、アプローチなどをピックアップして
「○○」って知ってますか?と問いかける場面を挙げました。
この日の講習に来ていただいた方であれば、それがなぜおかしいのか、もうお分かりですよね。
知っている・知らないの関係性の中で進めていくと、必ずSV側が誘導的に・一歩前に出て話を進めていくことになります。
その一歩前に出て誘導する、という行為を指導者がすることで、事例相談者には
「そうか、現場でもこうやって相談者を引っ張ればいいんだ」という誤ったメッセージの発信になる
とお伝えしました。

1級チャレンジャーの中には、何を言うか・何を学ばせるかなどの指導内容ばかりに気を取られ、
自分が指導者してアウトプットしている発言・行動が相手にどのような影響をもたらすのか
という、根本的な視点が抜けている方がいらっしゃいます。
こんな指導ロールプレイ、みなさんは見たことありませんか?
酷いケースだと、こんなに誘導的に進めているのに、
指導内容が「相談者に寄り添ってお話を聞けるようになりましょう」だったりします。
もう目も当てられない、とはまさにこのことですよね。

指導とは、言葉で説得したり、言って聞かせることではありません。
もし相談者の話をしっかり聞けない・寄り添えていない事例相談者が現れたとしたら、
それを小難しい知識や複雑な理論で知った風に解説することが、本当に指導効果があるのでしょうか?
そう、まず最初に考えて欲しいのは指導効果です。
事例相談者と向き合う時には、「その指導をして効果があるの?」という視点を最初に持ちましょう。

そして、その指導効果を高めるためには、知識や理屈を披露することではありません。
それよりも、冒頭でお話した「お手本になること」です。
先ほどの例で言うならば、指導者が事例相談者のお話をしっかり寄り添って聴くことです。
指導者自身が身をもって示し、それを事例相談者に体感してもらいましょう。
その方が、言葉を並べるよりも、ずっとずっと説得力ある指導になります。

「隗より始めよ」という諺がありますが、効果的な指導はまさにそれです。

指導者がお手本となること、そしてそのお手本がまさに「目の前の人を第一にすること」を徹底できていれば、
講座の中でお話した「レモン市場」のこの業界の現状も少しずつ良くなってくるはずです。
みなさんにもぜひ、1級合格だけでなく、良き指導者となって、良い支援ができるCCを一緒に増やしていきましょう。

2級CC技能検定対策講座 面接準備編の振り返り

相談者理解が表面的になっていませんか?

午後の2級の講座では、これが一番強いメッセージとして伝わったのではないでしょうか。
相談者のために傾聴している「つもり」、相談者のことを理解した「気になっていた」
そんな言葉が講座後の感想でもありましたよね。
限られた時間の中で、相談者が全部話してくれるわけでもないという状態で、
そして合否がかかった場面での面談となると、つい自分が知りたいことばかり聞こうとしてしまいがちです。
特に、合格したいという意欲が高ければ高いほど、自分の欲求が強く面談に出てきます。

でも、2級で求められている熟練レベルに到達しようと思ったら、
自分が知りたい/聞きたいからその話題を触る、という考え方のままではいいのでしょうか?
この日の講座に来てくださったみなさんなら、それはお分かりかと思います。
話題の選択の仕方・話の組み立て方も含めて、何もかもすべてを相談者第一にすること。
それができて初めて、相談者がなぜ相談に来たのか、何をわかって欲しいのか、
どんな思いを抱えているのかが汲み取れるようになるのです。

もう1つは、そして、相談者はそもそも全部を正直に話してくれるわけではない、ということをお伝えしました。

ここには2つのポイントがありました。
ポイントの1つ目は、文字通り、相談者はなんでもあけっぴろげに話すわけではない、ということです。
面談が始まった直後、お互いに初対面の段階では、CCのことを信用していい人かどうかわからないので、
相談者は本音までは出さずに、相談内容も小出しにして話をしてくる傾向にある、とお話しましたね。
これは、みなさんも自分自身に置き換えてもらえればわかるはずです。
まだ出会って数分しか経っていない初対面の人に、自分の内心を赤裸々に話す勇気なんて、なかなか持てませんよね。
相談中にCCと向き合っている相談者も、まさにその状態です。
だからこそ、相談者が言ったことだけを拾っていても、相談者理解にはならないんですね。

2つ目のポイントは、自分が知りたいことを話してくれないのは、
自分がまだ相談者から信用されてないから、ということ
です。
相談者の話をお伺いする中で、「ここを知りたいな、聴いてみたいな」と思った時。それこそが要注意です。
知りたいから聴こう、では自分中心の考え方だとお伝えしましたね。
そうではなく、「知りたいことをまだ話していただけないのはなぜなのか?」と考えてみてください。
理由は…上記とおりです。まだ信頼関係の構築ができていないからですよね。
では、その聞きたいことをお話しいただけるようになるために、何をしますか?
これが本当の関係構築です。

相談者に信用していただき、何でもお話しいただけるようになるために
具体的に何をしたのか・なぜしたのか・本当に効果があったのか。

それを考え抜いて実践して、初めて熟練レベルの面談ができあがるのです。
大変な作業になりますが、だからこそここが標準と熟練を分ける境目の一つとも言えます。
この講座で学んだことをきっかけに、基礎の基礎から徹底して見直して、
相談者第一を本当に実践できる、熟練レベルにふさわしいCCをぜひ目指してください。

それではここから、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。
当日ご参加いただいた方は、他の方の意見からもぜひ学びを深めてみてください。

受講者アンケート(一部抜粋)

今まで自分のやってきたことが、いかに相談者第一ではなかったことに気づきました。また汲み取る力不足であることを痛感しています。信頼されるCCに少しでも近づけるよう日々精進したいと思います。今日も学びがたくさんありました。いつも心のこもったご指導ありがとうございます。今後ともご指導よろしくお願いいたします。

資格を目指した初心を忘れないように言い聞かせながらも、結果としては合格するための自分本位な面談にしかなっていなかったと感じています。誠実に向き合うとはどういうことかが、八阪先生の言葉や表情からも伝わってきました。基本的で本質的な事から見直す必要を感じております。是非、申し込みさせて頂いた3回の面接指導で実践としての学びを深めたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

今日の講義の中でもお伝えしたことですが、寄り添って共有しながら進めていた”つもり”になっていただけで、結局進ませたい方向に誘導していたのではないかという疑問が生まれ、自分自身の関わり方を見直す機会になりました。とにもかくにも「相談者第一」、そして相談者の発する言葉だけではなく、その背景にあるものや面談の前後の思いも汲み取りながら丁寧に慎重に関わること、目の前に来られる相談者の人生がかかっている責任ある仕事であることを今一度心に叩き込んで明日からの業務に臨みたいと思います。今日は本当にありがとうございました。

当日の講座の様子

※クリックすると、大きな画像でご覧いただけます。一部、参加者の希望によりお顔やお姿が映らないように加工しております。

みなさま、アンケートへのご協力をいただきまして、ありがとうございます。
自分自身の指導者/支援者としてのあり方をしっかりと振り返ってくださっていて、
講座開始時の熱意がさらにアップした様子が伝わってきました。
今度はそれを、しっかり結果につなげたいですね。私たちで良ければ、そのお手伝いとして指導をさせていただきます。
もちろん、熱意が出すぎて目の前の人を置き去りにしないようにしていきたいですね!
そのあたりの塩梅も、これから一緒に学んでいきましょう!

~今後のスケジュールのご案内~

弊社では、2021年度下期の技能検定対策講座を従来より1か月前倒しし、8月から開催しております。
今期は、試験合格に絶対外せない視点・考え方を学ぶ「面接準備編(旧称:基礎知識編)」と、
個別指導付きのロールプレイを経験できる「面接指導編」の2本建てでお届けします。

1級・2級それぞれに、試験直前までコマ数を充実させておりますので、
合格に向けて着実にレベルアップしていきましょう。

コロナ禍による緊急事態宣言が続く中で、集合形式での講座ができないことは寂しい事ですが
画面越しでもみなさまに学びの機会をお届けできることは、弊社としても嬉しいことだと思っております。
人気の日程は早くもお席が埋まり始めておりますので、参加をご希望の方は、どうぞお早めにお申し込みください。

なお、今後の開催日程・参加申込は、以下の各ボタンをクリックしていただき、
外部の講座・イベント予約サイト(こくちーず)にてお申込みいただけます。
この記事をご覧のみなさまとお会いできることを、楽しみにしています。

1級 準備編
web開催の詳細・申込
 1級 指導編編
web開催の詳細・申込

2級 準備編
web開催の詳細・申込
 2級 指導編編
web開催の詳細・申込

ボタンをクリックすると、その講座の直近の開催日の申込ページが表示されますが、下にスクロールしていただくと別日程を選べる箇所がございます。

執筆者

働く楽しさ研究所代表八阪 義浩
・国家検定1級キャリアコンサルティング技能士
・産業カウンセラー
・日本キャリアデザイン学会会員

立命館大学卒業後、大手百貨店、人事コンサルティング会社、大手精密機器メーカーの人事部門および生産管理部門を経て、キャリアコンサルタントの世界へ。若者サポートステーションでのニート・フリーター、障がい者の就職支援、京都・大阪の総合大学のキャリアセンターにて、就職困難層を中心とした大学生支援に携わる。キャリアセンターの新規立ち上げ、就職困難層向け支援の仕組みづくり、大学生への個別キャリア相談(年間約700件)、セミナー企画運営などを経験。
現在は1級キャリアコンサルティング技能士として、2級・標準レベルのキャリアコンサルタント向けの個別指導・スーパービジョンや、国家資格キャリアコンサルタント更新講習・技能検定対策講座などを通して、支援の現場で働くキャリアコンサルタントのレベルアップにつながる指導・支援を行なっている。「本質・本気・本物」をモットーに、相談者第一がとことん徹底できるキャリアコンサルタントが指導のベースである。
  • 最近の投稿
  • カテゴリーで記事を探す
  • タグで記事を探す
  • 過去の投稿