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4月15日(土)1級・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接準備編)の様子

4月15日(土)1級・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接準備編)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

4/15(土)に
「1級・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座 面接準備編」
を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。

今日は弊社の2023年度のキャリアコンサルティング技能検定対策講座が
本格的にスタートする日ということで、わたしも気を引き締めて講座に臨みました。

お空がスカッと晴れないお天気でしたが、参加されたみなさんの悩みや不安、
モヤモヤした気持ちはスカッと晴れるように、
大事なこと・当たり前のことを、誠実に真っすぐに、包み隠さずお届けしようと
心掛けてお話しさせてもらいました。

受講されたみなさま、いかがだったでしょうか。

冒頭でお話したように、1級も2級も「絶対外してはいけないこと」を
みなさんの心の奥に染み渡るように、繰り返し丹念にお伝えしました。
できるだけわかりやすい例、ポップな話題や実例なども交えつつ、
良い指導者・良い支援者を本気で目指す人達になって欲しい、という
私の願いが届いていれば幸いです。

そして、参加された方はもちろん、この記事を読んでくださっている方にも、
ぜひ熟練レベル(2級)・指導レベル(1級)に必要な資質・考え方を
身に付けていただければ嬉しいです。

それでは、ここからは講座の要点を振り返っていきましょう。
準備編はお伝えするポイントがすごく多いので、
この記事ではその中から一部だけ、さらに抜粋してお話させてもらいますね。
(それでも相当な文章量ですが…それだけこの準備編が大事な講座だとわたしが考えているからです)

当日参加された方は、講座のテキストと共にお届したコーヒーを味わいながら、
リラックスしてもう一度学び直していきましょう。

「1級 面接準備編」の振り返り

指導が何のために必要なのか、という視点まで立ち戻って考えてください。

今回の講座の中で、おそらく一番強く・何度も繰り返しお伝えしたのは、
まさにこの原点の部分だったかと思います。
そして、実際に参加された方のアンケート(後述)にもあるように、
なかなか学ぶ機会・考える機会がないテーマでもありますね。

どうしても、「試験対策」ということにばかり目を奪われ、
その結果、どう応答するか、どう展開するか、どうやれば合格するかなど、
自分の都合・自分の利益をベースにした考え方をしてしまう人がたくさんいます。
また、実際にそうした考え方で教わったことがある、という話もよく耳にします。

でも、それで受かるなら合格率が6%なんて数字になるはずないんですよね。
ちょっと立ち止まって冷静に考えればわかるはずなのに、
自分が受かりたい!という欲求に負けてしまうと、わかりやすいものにすがりたくなるのでしょうか。
あるいは、余裕がなくなり判断力が下がってしまうのでしょうか。

16人~17人に1人しか受からない確率なのですから、
小手先のテクニックで言い回しを変えてどうにかなるものではないですし、
型にはめて指導面談をしたところでうまくいくはずがないのです。

講座の中でわたしがお話した内容の中には、試験対策よりももっと前段階の、
今、このキャリアコンサルティング業界が置かれている現状のお話がありましたよね。
参加された方は、よく覚えていらっしゃるかと思います。

支援の現場で「品質管理がまともにされていない」という問題。
その問題の存在自体を、認識できていますか?

CCが、自分の思った通りに面談をすればいいと思っている。
CCが、自分自身の経験をベースにCLに言って聞かせることがCCだと思っている。

そんな自分中心の発想で、キャリア支援という名の”誘導”や”説得”が行われていること、
そして、その問題の大きさ・根深さは、1級・指導者レベルを目指すならば、
どんな理論・フレーム・技法よりも知っていなければいけないこと
です。

なぜなら、指導者はその望ましくない支援が現実に行われている状況を
改善をするための役割を担っているからです。
1級キャリアコンサルティング技能士という資格は、
決して、受検者自身のプライドや箔のために存在しているわけではないのです。

それがわかっていれば、自分が学んでいる理論で解説して教えてやろうだの、
フレームに沿って点検・ダメ出しして修正してやろうだの、
同じように自分勝手な発想にはならないです。

講座の中でわたしが、

指導を受けに来たCCが、○○理論や○○フレームに基づいて
指導をしてもらいたいって、どこでわかったのか証拠を出してみろ

と、かなり厳しいトーンでお伝えした部分がありましたね。
覚えている方もたくさんいると思います。

ここは、わたしが非常に厳しくチェックをするポイントの1つであり、
その理由は、ここがまさに、典型的な”SV側の自分勝手な考え”が出てくるシーンだからです。

SV側が、

自分が気に入っている理論やフレームでCCに指導しよう

と思っているまさにその瞬間は、
CCがCLに対して、

自分のやりたいこと・言いたいことをベースにCLと面談しよう

と考えているのと全く同じ構図です。

SVはCCに対して、そのCCが成長できるように指導をする必要があるのに、
自分自身がCCと全く同じ構図の問題を抱えていて、さらにそれを見せている…。
ずいぶんとおかしな話ですよね。

人にはあれこれ言っておきながら、当のアンタこそできてないだろう

とCCから言われたら、あるいはそう思われたら…?
その時点でもう、指導関係はおしまいですよね。

よく、1級の試験に挑戦しているベテラン勢から、
1級は俯瞰的に見ないといけないんだよ、なんてコメントを耳にしますが、
俯瞰的に見るのは、CCが持ってきた事例に対して
あれこれ講釈したり指摘をするためにではありません。

そもそも本当に俯瞰的に見れているのなら、CCがCLに対して起こしている問題と同じ構図を、
SVである自分がCCに対して起こすことはあり得ない
のです。

そして、講座の中でもう1つ大事な要素としてお伝えしたこと。覚えていますか?

指導者を目指すなら、まず自分がお手本になって示さないといけない。

キャリアコンサルタントの最高峰である1級を目指すならば、
まず、品質管理という考え方、そしてその必要性を理解するところから始めてください。
何のために指導が要るのか、どうして指導者が求められているのか…。

そこがわからない限り、いくら技法や応答のバリエーションを増やしたり、
知識や理論を身に付けたとしても、「ただ振りかざしているだけ」に過ぎないのです。

そのお手本をどう示すのかは、講座の中で前回の面接試験の事例を使って、解説しましたね。
今回取り上げたのは職業訓練機関に勤めるCCの例でした。

事例相談者であるCCは、自分の職場に出勤してCLを見かけるたびに、何を感じているでしょうか?
何度もキャンセルされるその1回1回で、どれほど落胆し、傷つくでしょうか?
そのCCが見ている景色・そこでCCが自分に言い聞かせる言葉、心に負った傷の痛さ…。
それらを自分の言葉できちんとCCにお伝えできますか?

そして、SVから伝えられた言葉を聞いたときに、
CCは「この人から指導を受けたい」と感じてくださるくらい、
CCの心に深く響くものをお伝えできていますか?
そこまでできて、はじめて指導関係の構築
なのです。

これは”共感的理解”や”関係構築”の例としてお話したことですが、
指導とは、SVがCCにあれこれ言って聞かせたり、
問題点をぶつけることばかり考えることではありません。

目の前のCCに対して、

こうやって関わってもらえると嬉しい!

納得感が全然違う!

となってもらえる関わり方を、SV自身がその場で実践すること。

それができると、CCは指導を受ける意味が分かり、
自分の品質をきちんと管理しよう、
さらには良い支援ができるようになろう・良い支援者になろうと思えるのです。

そんな風に、CLに良い支援ができるようになるCCを増やすことこそ、
このキャリアコンサルティング業界に指導が必要な理由ではないですか?

指導の原点であり一番の基礎の部分です。ぜひ、大事にしてくださいね。

「2級 面接準備編」の振り返り

CL第一は決してお題目や綺麗ごとではなく、実際にCCがCLに対して「実践すること」です。

午後の2級の面接準備編講座でも、実は根本の部分は午前と同じでした。
目の前に来てくれた人の気持ち・立場にどれくらい立てているのか、
自分が受かりたいから、自分が思うように展開したいからという
邪な気持ちを持っていたりはしないか、自分自身のCCとしてのあり方を振り返ってもらう内容でしたね。

3つのワナ、というキャッチ―なサブタイトルはつけていましたが、
突き詰めていくと、3つとも「CL第一が実践できてない考え方」という共通項があることを、
参加した方の多くは気づかれたのではないでしょうか。

受講者向けの振り返りメールでも念を押した部分ですが、例えば面接の組み立て方。

20分で○○の場面まで進めたい、CLに問題点を提示したい、
自分の話に同意してもらいたい、何かしらの提案や展開をしたい…

そう考えている瞬間は、誰の方を向いているのでしょうか?
目の前のCLは、

○○分経過したから○○の段階に進んでくれ

なんて、ただの一言も言ってこないし、思ってもいないのに、
それが正しいものだ、受かる秘訣だと(なぜか)信じて、
目の前のCLを無視して面談を進めようとする2級チャレンジャーを、
これまでも数えきれないほど見てきました。

そして、未だにそれが正しいのだと信じてしまっている、
あるいはそれが正しいのだと教える人がいる、そんな悲しい現状もありますね。

あなたが自分の都合でああしたい、こうしたい」と考えている瞬間も、
目の前のCLはあなたのことを見ています。一体どんな目で見ていると思いますか?

こちらの方を見ずに自分の都合ばかり考えている…
自分一人で勝手に問題点を見つけたつもりで、それを押し付けようとしている…
求めてもいないのに「○○が足りない」とか「○○をやってみよう」とか言ってくる…
そんな嫌な姿も含めて、全部がCLに見られているのです。

そんな状態で、熟練レベル・2級に合格できるのか?と考えてみれば、もう答えは明らかですよね。
目の前のCLに寄り添うことができません、というマイナスの証明をしているだけなのですから。

キャリアコンサルティングの世界には、フレームや型、流れなどと呼ばれる
一定の枠組みが存在すること、それ自体はわたしも否定をするつもりはありません。
しかし、それは決して型のとおりに進めることが正しい、という話ではないのです。
ここを誤解している方がたくさんいらっしゃいます。

CLと同じ目線になって考えてみてください。

型にはめられているな

何かに無理やり乗せられているな

と感じた瞬間に、どうなるでしょうか?
キャリアコンサルティングが受ける相談は、CLにとって人生の大事な局面です。

自分の人生が変わるかもしれない局面で、真剣に相談に来ているのに、
目の前のCCが「私の知ってる型どおりに話が進むかどうか」ばかり気にしていたら、
そのCCと信頼関係を築こうと思えるでしょうか。そんなはずないですよね。

自分勝手な考えで面談に臨んでいる限り、合格したいからと欲をかいている限り、
15%程度という難関資格の壁は破ることは難しい
でしょう。

そしてもう1つ、2級が「熟練レベル」と呼ばれる理由として、
安定的に面談ができること、というキーワードがありますね。
この”安定的”の意味と、”面談中に起きる抵抗”を重ね合わせて理解する必要性を
講座の中で何度もお伝えさせていただきました。

安定的な面談ができるとは、CLの属性・相談内容・態度、
あるいはCC側の得手不得手・経験などによって、面談の質にブレが出ないことです。

CLがどんな状態であろうが、あるいは自分の経験がどうであろうが、
一定の品質を保って面談ができないといけない
のです。
特定のジャンルなら、特定の条件下ならちゃんと面談できる、というのであれば、
それはまだまだ不安定だということになります。

では、面談中に起きる抵抗についてはどうでしょうか?
抵抗は起きない方がいいものだ、CLに抵抗されるのは悪いことだ、
何度も同じ話をされるのは良くない面談をしている証拠だ、
そんな発想になっていなかったでしょうか。

その時点でもう、安定的とはいえないですし、
抵抗を示すようなCLは受け入れない、という条件付きの受容になっています。

CCにとって都合のいい反応をするCLを求めていては、
いつまで経ってもCL第一の基本姿勢の徹底にはならない。

抵抗したいならしてもらったらいい。
同じ話でグルグル回るのならそうしてもらえばいい。
ただ、なんでそんな反応をしてしまう/したがるのだろう?という
CLに対する”理解をし続けようという努力”は必要
です。

一見すると自分にとっては都合の悪い反応であったとしても、
そこにはCLなりに込めた意図や意思があります。
試験としてどうこう、受かりたいからどうこうという私欲を脇に置いて、
そのCLなりの意図や意思、それに基づく反応を
どんなものであっても真正面から誠実に受け止めること。

そこが2級・熟練レベルに求められるのだと、もう一度心に刻んで欲しいです。

では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケートと、
当日の受講の様子のお写真をご紹介します。

受講者アンケートで寄せられたみなさんの感想やメッセージもまた、
わたしの振り返りに負けず劣らずすごいボリュームでした。

全部を紹介できないのが残念ですが…受講されたみなさま、ありがとうございます。
その熱量、結果につなげていきたいですね。
それでは、ぜひ参加されたみなさまの気付き・学びを読んでみてください。

1級 面接準備編 参加者の声

1級試験で求められていることがわからなくなり、今回の試験は完全に「迷子」状態のまま受けました。本日の講義で、求められていること、本質について得心しました。

1級試験受験を思い立ち、最初に受講した1級試験対策講座がシステマティックアプローチに当てはめて点検するやり方でした。また、1級ホルダーで試験対策指導をしている先生何名かからお話をお聞きする機会がありましたが、システマティクアプローチなのか、コーヒーカップ理論なのか、マイクロカウンセリングなのかは別として、何かしらの指導をすることが必要だと共通して話されていました。「指導者なのだから」と。
事例指導の20分くらいで切り替えて、そこから把握した問題に対する指導を行うということなのですが、どうしてもうまく事例相談者に気づいていただく働きかけができなませんでした。私の表現力が未熟なのだろうと思いつつ、何かしらしっくりこないものも感じていました。

前回の座談会、本日の講座を経て、ガラリと世界が変わりました。SVとは何か、私自身がどのようなSVになりたいのかを考えていきます。ありがとうございました。この講座で学んだことは大きく三つございます。

一つ目は、八阪先生という1級保持者に触れたことで、自分に足りないことを自覚出来たことです。
八阪先生の関係構築力は、この講座に参加する前から感じることができました。
それは、同封されていたコーヒーです。
受講生に対しての配慮は、最後に質問させていただいた際にも感じることが出来ました。
みなさんの前で発言することは勇気もいります。また、書き洩らしという恥ずかしさも開示することになります。八阪先生は何度も「いいですよ」とおっしゃりながらスライドを出してくださいました。随所に細やかな気配りが感じられました。これが本当の関係構築という意味なのだとやっと理解することができました。
理論を知らないとおっしゃるのも目から鱗が落ちました。今までシステマティックアプローチに終始していた過去の試験結果を改めて振り返ることが出来ました。

二つ目は、目の前の事例相談者の感情の深い部分まで理解する大切さです。
こちらも前回の試験を振り返り、例え面接係員さんだったとはいえ、本当に事例相談者が何を知りたくて来てくださり、どうなりたいのか、どこまで想像できていたのか?むしろ何も想像できていなかったのではないかと振り返れたのは大変大きな収穫でした。
事例相談者がどんな想いで何をしたかったのか?それを理解してさらに事例指導者として見えている視点を足して受け取ってもらうこと、受け取ってもらうためには関係性が出来ていることを土台として、さらにどう伝えれば受け取ってもらえるか一生懸命考えること、と理解しました。どのように事例指導をしたらよいか、大きなヒントをいただきました。

三つ目は自分がどのような事例指導者になりたいのかを改めて考える必要性です。
1級は通過点とは頭では分かっているつもりでしたが、どこかで1級を自分が履歴書に載せるために欲しているという気持ちがあるのではないかと気づきました。
先日の座談会でも1級合格者の方々それぞれが何をしていきたいのか伺うことが出来ました。私自身1級ホルダーとして何をなし得たいのか、もう一度深く向き合いたいです。貴重な学びの時間を大変ありがとうございました。

事例相談者が指導を受けることに対して「何を言われるんだろう」とか、上手くいかなかった内容を打ち明けることに対しての恥ずかしさなんかもあるでしょうが、それよりも、自分のところに来てくれたCLに対して何がもっとできたのかとか、今後来てくれるCLの為にも成長しようとしていることをまずは受けとめたいと思いました。その上で、あるべき姿をお見せすることやしっかりと言葉にして伝えなければいけないことは伝えるというところを意識することからまずは始めたいと思いました。

事例相談者がやったこと、やろうとしていることを尊重し、事例指導者として見立てたことをどうすれば受け取ってもらえるのかということを考えていきたいと思いました。

指導、助言しなければならない。
気付きを促さなければならない。
目標設定しなければならない。
受け止めて、承認して、質問しなければならない。等々
これらは全て自分が試験に合格したいという自分に矢印が向いている邪な気持ちです。

そうではなく、事例相談者がやったこと、やろうとしたことは、どんな意図があるのか、そして今どんな気持ちなのかということを教えていただきながら、何を積み上げれば更に成長することができるのかという意識で取り組んでいきたいと思います。

今回は貴重な機会を提供いただき、本当にありがとうございます!

試験を「できること」やスキルを披露する場だとどこかで思っていたのではないかという気づきがありました。事例相談者役の方にそれをぶつける・・試験だし、相手はロールプレイ役だし、そんな気持ちが自分の中のどこかにあったのではないかと感じました。

事例相談者がどんな気持ちでSVのところに来たのか、事例相談者自身がどんなことを事例相談の中で解決したいのか、自分では一旦それを受け止めていたように感じてましたが、表面的だったのだと思い知らされました。事例相談者の状況や背景、気持ちに対する理解が中途半端だったのに、事例相談者のことをわかったことにして、SVが感じた問題点を咄嗟だったり唐突に提案することをやっていたなあという気づきです。

一言で言えば、事例相談者を尊重することができていない、理解していないのに勝手に事例相談を進めていたんだなと。共感しようとする姿勢がまず足りないことを痛感させられました。
事例相談者に向き合う際に、根本に持っている必要がある姿勢・考え方を学ばせていただいたと思っています。ありがとうございました。

前回の1級受検結果は(論述、問題把握力、具体的展開力は未達)でした。自分の中で何をどうして良いか?わからないまま来てしまって、ただ漫然と準備もほとんどなく受験しているだけになってしまっていると感じました。
今回の講座全体で、どんな指導者を目指してるのか?どんな指導者であれば受けたいか?を回答しながら、今まで具体的に明確に考えたことがなかった事に気づきました。只々、及第点合格点レベルはどこなのか?だけを考えていた事に気づきました。本質を見失ってきていたと思いました。

普段から、質の向上は目指したいし、後輩の役にも立ちたいと考えてはおりましたが、双方向で良い関係性が保てていたか?振り返れば、自己中心的になって、対立構造もあったかもしれないと思いました。
また、1級の受検では特に自己中心的な進行で、対立構造的にもなり、提案しなければ、しなければの焦りで事例相談者にフォーカスするどころか自分が自分がだった!でした。事例相談者の成長を願うどころか、自分のことばかりに受検シーンではなっていました。

今回の準備編での大きな学びは信頼関係を維持しながらSV視点で問題点での改善を指導する場合、勝手に優先して進めてないこと。事例相談者が納得してることが前提である!事でした。また、指導する点では対立構造にしない!事の2点でした。また目標設定をするときも事例相談者の思いに加える、添えるの発想で事例相談者主体で行く!事も学びでした。パフェの例えが楽しくわかりやすかったです(笑)。 

ロープレが苦手、緊張し、冷静に俯瞰できなくなり撃沈してしまうタイプです。準備編に参加出来て良かったと思いました。

2級 面接準備編 参加者の声

自分はこれまでの試験で準備した気になっていましたが、今回の講座を受講し、私は試験のスタートラインにもたてていなかったのだということを思い知らされました。
検定においては、今までユーチューブでみた面接の事例などを参考に、あれこれを手法や言い回しばかり準備しており、目の前のCLと向き合っていませんでした。何度か検定試験を受けていますが、面接がすらすらとうまくいった時がありました。その場では、最後までやり終えたぞ~と思っていましたが、今考えれば、それはCL側の方が本音を話していたというよりは、この人に言っても無駄だから、否定せず無難に「はい、そうですね」などといって済ませた可能性もあります。これまで受けた試験のロールプレイをできることなら、振り返ってみたいくらいです。

現在、私は、大学で一職員として就職支援に携わり、1年が過ぎたのですが、普段学生と接するときは、一つ一つの学生の相談に対して向き合い、学生の様子をみながら、アドバイスとしたりしているというのに、試験になると、どうしてこんな基本的なことができていなかったのだろうと、改めてハッと気づかされました。

今回の八阪先生の講座は、これまでに受けたことない講座でした。面接試験に挑む上での心得であったり、どうしてこのようなパターンがNGなのか、日常の例を踏まえてわかりやすく説明してくださり、とても印象に残りました。これまでも、予備校などで、元面接官が指導するという試験直前のロールプレイの講座にも参加しましたが、いまいち感覚がつかめず、よくわからないまま本番を迎え、撃沈していました。幸い、毎日実践できる現場があるので、八阪先生の講座で教わったことを意識しながら、学生に向き合ってみたいと思います。

事前の資料、直筆の激励メッセージ、コーヒーなどお送りいただきありがとうございます。また、他の講座でも勉強させて頂けたらと思います。

私は29回の2級技能士試験では、論述と具体的展開が合格点に達せず不合格となりました。

前回、とある勉強会で教えられたことは、➀いつまでに一旦まとめたうえ相談者と問題共有し、いつまでに目標設定と方策を、といった進め方を教えられ、それが2級技能士のカウンセリングと思い込みその練習をし続けました。②また相談者の自己効力感を上げなければいけないと考えていたことや、③事前準備(ある程度)のシナリオを考えておくことも周りから教えられてやっておりました。
試験の1か月前に「やはりこのやり方は違うのではないか」と思い、ロープレの仕方を変えてみたりしましたが、一旦覚えて染み付いたやり方は抜けず、迷いが生じてしまったというのが失敗の原因だったと思っていました。

今回八阪先生の面接準備編を受講して、そもそも自分の心構えとして「試験に受かろう」とすること自体が自分本位であったということに気づかされました。また、どうしても自分本位で相談者をみてしまうクセもあり、まずは意識から変えていかなければと思っております。そのためにも日々の意識から変えていく。講座のなかにもありましたが、日頃から「この人の発言は何を思っているのか、どういう背景、経験から来ているのか」考えるようくせをつけたり、身の回り家族など大切にしていることについても改めて意識して考えてみたいと思いました。その上で相談者主体のカウンセリングとは何か追求していこうと思います。

また、完璧性を求めるあまり、相談者の「抵抗」について失敗とか悪いイメージでとらえていたため、抵抗にあわないことが最良のカウンセリングであるとも考えておりました。抵抗は相談者の気持ちとして受け止め、なにより共に進む意識が大切だと感じました。

面談を3次元でとらえるお話も感銘をうけました。「堂々めぐり」ではなく、そう思うことは視野が狭い。ですが、XYZの軸が何なのか、まだまだちんぷんかんぷんです。全体を通して、八阪先生からは「ちょっとやそっとでくじけるな」とエールをいただいた気がしております。次回もよろしくお願いいたします。

今回の講座は、まさに「目から鱗が落ちてきた」状態で聴いておりました。
受講後に2級試験当日の面談が脳裏によみがえり、困っているCL役を目の前にして、どうやって20分の面談のなかでCC視点(それが正しいかどうか分からない)を言えば良いのか、またどういう展開にすれば良いのか、とかいったことを思いめぐらせ、まさに「今、ここ」で困っているCLに集中していなかったことを実感しました。まさに冊子に書いてあった悪い例の吹き出しそのものでした。うまく面談しようとしていること自体が、いかにCLになんの役に立たないものであるかを思い知らされました。CLに安心感と信頼を持っていただくことが第一歩であることが良く分かりました。二歩、三歩としっかり地に足をつけて確実に歩を進めていきたいと思います。

今回の講座を通して、キャリアコンサルタントとしてのスタンスの重要性を再認識しました。
正直なところ、受験して合格することが目的になっていた自分自身がいました。まずは、「相談者第一」の姿勢に立ち戻ること、20分の面接試験の構成を意識した展開をするのではなく、相談者が何を本当は伝えたいのか、どんな事にとらわれて、いま悩みの中にいるのか、そこにだただた向き合う事が何よりも重要であることを、改めて気づくことができました。合格はその先にあるものなのだ、という事も。
キャリアコンサルタントとしての関わりによって、相談者が気持ちがすっきりとして、次の行動やモノの見方など前向きな変容につなけることができる、そんな支援者になる事を、この技能士2級のチャレンジの目的としていきたいと思います。

疑問に思っていたことが解消され、技能士としてどのような関わり方が求められるのか理解出来ました。そもそもキャリアコンサルタントとして、倫理綱領に明記されていることで、熟練者として更に安定的な対応が求められると理解しました。

講座では根拠を示した具体的な説明を聴き、とても納得しました。例えば、試験時間20分で、相手がいるのに方策まで辿りつけるものなのか、そんな都合よく話が進めば苦労はしない、と思っていました。苦労するのはなぜか?自分の都合による面談をしようとしているからでした。それでは、受験する前から結果は見えていことに気付きました。
この講座で、キャリアコンサルタントとしての原点に立ち返ることが出来ました。誰のために、話しを聴かせてもらっているのか。クライアントのために問いかけているのか、その根拠を説明出来るか。抵抗にあっても、それを正面から受け止める誠実さを持っているか。
堂々めぐりは、決して堂々巡りではない、視野が広がり違う視点からみても、元の結論に戻ったのであれば、同じ結論でも意味合いが全く違う。それを受け止めて、クライアントと共有するとこが大事だと理解しました。結果、試験への恐れが無くなりました。なぜ恐れたのか。上手くやって合格したいからです。それは自分本位であり、クライアントを置き去りにすることに他なりません。クライアント第一、という基本姿勢がぶれなければ、どのような状況も真摯に受け止め、誠意ある対応が出来るはずだと学びました。
 
アナウンサーとしてインタビューした時と同じように、台本を作ってそれに相手の答えを当てはめてはいけない。面談もインタビューと同じように自分の思い通りになど、進まないのが当たり前だ、ということを改めて実感しました。だからこそ、相手の話したいことは何か、言葉で語っていることの奥にある「本当の気持ち」をくみ取っているかが、大事です。その心の交流が理解と信頼に繋がり、本当の思いを聴かせていただくことが出来、安定的な対応が出来るようになるのだと理解しました。

この講座で学んだことは、決して合格するためのテクニックではなく、キャリアコンサルタントとしてのあるべき姿勢でした。それが結果的に試験の合否に表れるということです。
誠意をもって、クライアントを第一に考え、言葉を発することが出来るキャリアコンサルタントを目指し、精進していきます。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

面接準備編は考え方や概念、時に心構えの部分に訴えかける内容なので、
すごく感心して「ほう!」という表情をするシーンもありますし、
堅くなりすぎないよう・強くなりすぎないよう、楽しい要素も盛り込んでいますので、
大笑いしているシーンもありますし、みなさんの表情がとっても豊かな場面が多かったですね。

実際に参加された方は、その様子雰囲気も味わってくださったので、
写真・画像ではありますが、この記事をご覧のみなさまにも、
少しでも弊社の講座の「楽しさと厳しさが両立した学びの場」の雰囲気が伝わると嬉しいです。

午前の1級は抹茶パフェの黒蜜きなこ掛け、
午後の2級はファイブボンバーの爆弾ゲームの話が一番ウケたでしょうか(笑)

「いったい何の話?」と思ってる人は、来月もまた面接準備編講座を開講しますので、
ぜひ直接聴きに来て、どういう話があったのか確かめてください。
もちろん、ただ笑わせているのではなく、ちゃんと真面目なお話ですよ。

それでは、みなさんご参加ありがとうございました。
また次の講座でお会いしましょう!

2023年度の1級・2級CC技能検定対策講座のご案内

弊社が企画・運営する1級・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページをご用意いたしました。

この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

詳しくは、1級・2級それぞれの「CC技能検定対策講座のご案内ページはこちら」の
ボタンをクリックしてご覧ください。

みなさまのお越しを心からお待ちしております。