9/28(土)にzoomを用いたオンライン形式で
「1級・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座」
~論述事例読み解き編~
を開催いたしました。
こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。
ここ1週間ほどで、ずいぶんと朝晩の空気が秋らしくなってきて、
学びを深めるにはいい季節になってきましたね。
日が暮れるのも早くなり、秋が本格化していることを感じられるようになりました。
「勉強の秋」にふさわしい時期になって、
ちょっとエンジンのかかってきた方も増えたのでしょうか。
特に午前の1級論述講座では、20名を超える方が来てくださいましたね。
初めての方も、リピーターの方も、ご参加ありがとうございます。
1級の論述読み解き編では、直近の第13回から出題形式・設問数が変わったことで
戸惑っている方もたくさんいらっしゃいましたが、
まずは5つの設問で「何を聴かれているのか?」をきちんと自分の言葉で
咀嚼して理解することの大事さをお話ししました。
2級の場合も同様に、CLの視点をどれだけありありと鮮明に描けるか、
書かれていること”以外”も含めて考察することの大事さをお伝えしました。
具体的な事例の読み解きでは、本番試験とほぼ同等の条件下で
実施した内容をベースにお話をいたしましたので、
ご自身と比較してまだまだやらないと、と気を引き締める方が多くおられたようです。
1級・2級ともに、今回の解説は決して「正解」ではなく「一例」ですが、
読み解きの広さ・深さ・そして速さも味わっていただけたかと思います。
どこまでも徹底してCL第一で、わかったつもり・できたつもりにならないように
貪欲に考え続けること・ひたすらに相手を理解をしようとすることの大事さが伝わっていれば、
わたしとしては一番嬉しいです。
それでは、ここからは講座の中でも要点になった箇所を振り返ってみましょう。
講座内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。
ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。
「1級 論述事例読み解き編」の振り返り
「2級 論述事例読み解き編」の振り返り
では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。
論述対策講座ということもあって「書くこと」にしっかりと意識を置いてくださった、
中身の充実したアンケート回答がたくさんいただけました。
ご自身の振り返りとして、そして他者の気付きとの違いを比較しながら
さらに学びを深める機会として、ぜひ参加者の声もじっくりと読んでみてください。
1級・2級 論述事例読み解き編 参加者の声
今日の講座をとおして「論述試験」が筆記試験ではなく、実技試験であることを再認識しました。明確な答えがあるのではなく、「CCとして、どのように目の前のCLの気持ちに寄り添い、訴えたいことを心から聴こうとしているか」CCとしての「あり方」を問われているのだと感じました。
最初に目にする相談者の設定情報は、試験という視点では全てに「意図」があり、1人の人間として見ると「人生の意味」があります。この時点から、あたかもCLが目の前にいるかのように想像しながら「大学を卒業されてから、ずっとお仕事を継続されてきたのですね」という「対話」をしている気持ちで読み始めたいと思います。目の前に呼応するCLは存在しませんが、心の中で語りかけることによってCLの応答を想像することには繋がります。
また、逐語の内容について、色分けをしながら読んで全体像を掴む方法を教えていただき、大変勉強になりました。実際に色分けをしてみると物事をネガティブに受け取るCLの「思考のくせ」が可視化されました。CLの語りで気になる言葉や表現を見逃すことなく頭の中にピン止めをしていき、最終的にその言葉に共通する意味を考えるとCLの困りごとを作り出している要因が明確になり、確信に近づくのだと思います。
一方で、先生が何度も仰っていた「語られていないこと」にもしっかり目を向けていきます。これは私の課題です。逐語の情報だけで「語られていない」ことをも汲み取るには、CLが選択した言葉一つひとつをどれだけ立体的に受け取ることが出来るのかが重要です。この受け取り方は、CCの背景・経験・価値観などが影響します。そして「無知の知」と言われるように、CLと自分はまったく異なった存在であり、完全に理解することは出来ないという謙虚な姿勢も必要です。自身で学びを進めると共に、言葉の奥にどれだけの可能性があるのかを他者と考える機会も有効だと思いました。
そして、最後にどのような場面であっても、CLはCLの世界で懸命に生きているということを尊重する気持ちを大切にしたいです。「~不足」という言葉は、CCが上位にいる感覚を持ちます。最後まで、CLの心に寄り添う言葉を紡いでいくCCでありたいです。
八阪先生、ご指導ありがとうございました。大変参考になり、受講させていただけて良かったです。昨年の試験では61点で大まかにはできているつもりでしたが大きな勘違いをしている事に気付けました。合っていたのは「CCの価値観でCCの進めたいように進めている」問題だけでした。
まずプロフィールの情報段階からCCがCLにどう映るか、またCLの言葉から主訴を正しく把握する事の大切さが抜けていました。CCが同職種の大先輩なら話しやすのではないか、と思いましたし(普段の自身の職場でもこの勘違いは大きいかも…と怖くなります)、またCLの「予算管理が嫌」な思い(経験)を、単なる仕事理解・役割理解の未熟さと捉えており、私も課長3号となって回答していたことに愕然としました。
自分自身も年を取り管理職をする中で「予算管理の苦手意識は克服できるだろう」「管理職昇格を打診されるくらいの人にできないわけがない」と決めつけていた事にショックを受けました。CLの過去の予算未達の経験を全く意に介さずに事例を読んでおり、CCと同じ「私の価値観」に囚われる事でこんなにも目が曇り、CLの思いに寄り添えなくなるものか…と痛感しました。
先生に教えていただいた、事例に表されている表現の言葉を置き換えて考えてみる事、そして面談や方策の提案の「効果」をCL視点で考えてみる事を意識して、12月の試験に臨みたいと思います。
そして常々、試験のみならず「日常」での態度・アウトプットが大切だなあと感じます。「先ずは隗より始めよ」を常日頃意識しながら仕事をしていきたいと思います。本当にありがとうございました。また他の講座でも、どうぞよろしくご指導をお願いいたします。
今日のセミナー中に、相談者の感じたであろう驚きやショック、不安な気持ちが想像できてしまい、涙が込み上げてきてしまいました。これまでの論述の勉強のときに、こんな気持になったことは一度もありませんでした。
限られた情報の中から、これだけ相談者のことを考えることができるのか。これまでの自分が、いかに表層だけで問題を解いていたのかと、身を持って感じました。これまでの自分のままじゃ、関係構築なんてできないわと理解できました。
問2の考え方で、「相談者の心の叫び」を書くというのがどう言うことなのか。それに対して、キャリコンはどう問題を捉え、どう目標をたて、どう支援するのか。本物の支援のあり方を学べました。
自分にそれができるのかは、とても険しい道ですが、やれるようになりたいと強く思います。開催いただき、ありがとうございました。
今回も新しい気づきがありました。何度も何度も講座に参加しているからこそ、新しいことが追加されていることに気づくんだと感じています。このことを感じるのは、実際に講座に参加して、八阪先生の熱意が伝わってくるからだと思います。言動が一致しているからこそ、納得感があるし、八阪先生の声が、心の中に沁み込んでくるのだと思います。
今回の論述の読み解き編では、最初に何を問われているのかを図に示して伝えていただき、とても分かりやすいと感じました。「相手に伝えるときは、言葉だけでなく図で示しながら、相手の反応を見ながら共有して進めていくんだよ」と相談者ファーストの姿勢をお手本として示していただいていることも感じました。
「指導者というのは、いつ、どんなときも、どんなCCであってもこんな風に、関わっていくんだよ」という八阪先生の心の声がずっと聴こえていました。
また、論述試験と面接試験の対応の違いについても、幾度となく説明していただきました。その中で、一番大切な気づきは、「関係構築」についてです。論述の問いに回答する際には、関係構築に触れることの優先順位を考えるという一言に、はっとしました。2級技能士の論述試験では、「まずは関係構築を深める」という書き出しが定型文になっていました。1級を目指すということは、2級と同じではダメだということです。
論述試験は指導者としての頭の中を見てもらうことが優先されるので、関係構築について回答していると、他の優先されるべき問題が書ききれないということに気づかせていただきました。だから面接試験では、「関係構築はこうやるんだよ」とCCに自分が指導者として、関係構築のお手本を見せる必要があるんだという点も理解できました。
目の前のCCと関係構築を深め、CCは何を言ってもらえたら嬉しいのか、CCが自分の問題として受け止め、考え、気づいて、職場に戻って相談者によりよい面談ができるようになるために、どのような態度・姿勢、スキルで関わると効果があるのかを考え続けたい。
私自身が「指導者として、目の前のCCにどのようなアウトプットを出せるのか、出すのか、出さないほうがいいのか」を十分に吟味して、「言葉を編集して伝える」技量を向上させるために、今後も毎日学び続けていきます。今日は本当にありがとうございました。
2級・論述事例読み解き編 大変勉強になりました。まず、問1の「相談したい問題」を「相談した問題」と間違えて、逐語記録の中から探して転記しておりました。そのため、問1に記述する内容を問2に記述しておりました。よって、問3もおかしくなってしまいました。問1に主訴、問2に相談者が気が付いていないことを記述するという基本的なことを知ることができて良かったです。講座の前に、自分なりに論述問題を解いてみて1時間半かけたのに残念なオチでした。
私は、事例の本人が、実家に戻って親の介護をやらないといけないかもと発言しているけれども、私の視点だと、仕事やめてまで実家に戻って介護やりたくない!と聞こえてきたので、それが相談者が気が付いていないことかと思っていました。
キャリアコンサルタントが相談者の本心を見抜く部分が「主訴」だったのですね。そうなるとますます問2が難しく感じました。本人が持つ考え方のクセや偏りを見つけられるか、今後たくさん練習が必要です。
記述欄への記載のしかたは、一行につき問題を一つ書く方法を私も取り入れようと思いました。採点者に見ていただきやすいし、自分も問3を解くときに頭を整理しやすくなると思ったからです。私は自分の考えを文章にまとめることが苦手でとても時間がかかるので、少しでも時間短縮につながりそうです。
まだ初心者なので時間オーバーしても自分の考えを全部出すことを練習し、後に解答スピードを上げるために逐語記録を読み終わったときにザックリ1/3~半分埋められるように徐々に本番の解き方に合わせていけるようにしていきたいです。
最後に、逐語記録のCCの質問を読んだときに、余計なこと聞くのだなと思えたことは、自分の成長が感じられてうれしかったです。以前に受験したときはこの逐語記録のように面談を進めるのが良いのだと思い、読み込んでそのように真似していました。先生にはっきり違うよと教えていただけて再確認できてよかったです。ありがとうございました。
八阪先生、ありがとうございました。
解説の中で「人は全て発言する訳ではなく、話していないことの方が多い。初めて会った人に何でも話さない。まだ言ってないことや言えないことがあるはず。」というお話がありました。
今回の講座を受けた後に、事前に自分が作成した第32回過去問 論述試験の回答を見返してみると、私は相談者の発言にしか注目しておらず、その発言の背景や相談者の気持ちを汲むことができていないと気付きました。
八阪先生の解説で「(家が散らかり、父が何度も同じことを繰り返す)これを目撃した瞬間の相談者のショックを汲み取る」というお話を聞いた瞬間に、自分の頭の中で相談者が目撃したであろう光景(衣服等が散乱した廊下を進むと、顔を紅潮させ何度も同じことを怒鳴る父と、背中を丸め、今にも泣き出しそうな顔で座っている母)を映像のように想像することができました。
私が想像したものが正しいかではなく、相談者の発言の背景や気持ちを理解しようと向き合い、想像をすることで、相談者の気持ちを汲み取り、相談者に寄り添うことに近づけるのではないかと感じました。
また「方策=具体的(物理的に)に問題解決する為のアクション→こういう回答でないと試験に受からないのでは?」という私の思い込みで、今のCLの状況ではとても出来そうにないことを書いたり、無理矢理に具体的にした結果、具体的ではあるが実際に行動したとしても解決に繋がりづらそうなことを書いたりしていました。
これは「私が試験に受かりたいから書いた回答」であり、「相談者が一歩先に進めるように提案したい支援」ではないと感じました。
八阪先生の講座を受講する度に改めて「キャリアコンサルタントは心理職である」ということと、その責任の重さを感じています。
今後の勉強は試験対策だけではなく、相談者と向き合い、相談者の為に考え行動できるキャリアコンサルタントであれるように取り組んでいきます。「試験対策ではなく」と言えないところが、まだ自分本位なのかもしれませんが。八阪先生、ご指導いただき、ありがとうございました。
◆効果を考えて言葉を届けられるような相談ができているか
講座に参加させていただくと、自分の考えがスッキリして、とても賢くなったような気持ちになります。(気持ちだけではいけないので、それが維持できるように努力します!)それは、事例を読み解く先生の言葉の一つ一つが明確な効果を考えて届けられていて、私に響いているからなのだと感じます。
相談も同じで、CCは発する言葉にどんな効果を考えて発しているのか、その意味を自分の中に明確に持てていないといけないのだと思います。CLのことを第一に考えて、最も効果的な言葉を届けることができるかが大切です。それができていれば、口頭試問でも詰まることはなく自分の言葉で回答できます。言葉の効果を考え、その意味を自分の言葉で他者に伝えられるような訓練が私には必要であると感じました。
◆CLのことをどれだけ深く広く考えられるか 表面的で浅く狭くなっていないか
なぜCLは、否定的な話の後にわざわざ肯定的な話を入れ、その後に「が、」をつけてCCに伝えてきているのか。この表現の奥にどれだけの思いや考えがつまっているのか。CLの言葉の選び方や表現の順番の違和感に気づけるように取り組んでいきたいと思いました。優しい言葉遣いをすることや温かい雰囲気で話を聴くように努めることは大前提であって、CLの言葉をどれだけ大切に受けとることができるかが本当の意味での受容なのだと考えます。私自身の相談が見本になれるように、日々の業務で取り組みたいと思いました。
◆CLからCCはどう見えているか
私もこのBさんのように、専門職同士の相談を行うCCという立場にいます。
先日、年齢が20歳も離れたCLの相談を受けました。相談終了時にCLから「今日は怒られると思ってきました。でも違ったので安心して話せました」と伝えられました。そういう気持ちで相談にきていたことを、もっと察して相談ができていたらよかったのにと思った事例です。気を付けている点ではあったのですが、さらに意識して高い解像度で取り組んでいきたいと改めて思いました。
ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。
当日の講座の様子
アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。
たくさんの方に来ていただいて、とっても賑やかな雰囲気になったことが
少しでも伝わってくれたら嬉しいです。
それだけ論述問題でも悩んでいる方がたくさんいるということですね。
今回の講座の中で解説した内容を聞き漏らすまいと、前のめりになっている方も
たくさんいらっしゃるのがわかるのではないでしょうか。
わたしとしても、良い講座は良い参加者が創ると思っていますので、
能力だけでなく意欲面・態度面でも、熟練レベルCCや指導者・SVを目指すものとして
ふさわしいと思える要素を見せてくださる方がいて、とても頼もしかったです。
今日の学びを、全部コピーではなくて、
「ご自身のものにしていく」ことで復習にして欲しいです。
そして、この記事をご覧になっている方も、
ぜひこのような前向きで熱心な仲間たちと共に、
目標に向けて一緒に学んでいきませんか?ご参加をお待ちしています。
それでは、今回はこのあたりで。また次の講座でお会いしましょう。
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