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4月23日(日)27日(木)1級・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(論述事例読み解き編)の様子

4月23日(日)27日(木)1級・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(論述事例読み解き編)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

4/23(日)および4/27(木)に
「1級・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座 論述事例読み解き編」
を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。

ここ数日はずいぶんと暖かい日も増えてきて、だんだんと春の装いから
地域によっては初夏のような陽気になるところも出てきましたね。
桜前線も北上して、東北や北海道の方は「これからがお花見の本番だぞ!」と
楽しみにしている方もいらっしゃるようです。

私の住んでいる京都では、だんだん緑の色も濃くなってきて、
学びというよりはおでかけをしたくなるような季節です。
そんな中でも、貴重な休日や平日の夜の時間を割いて
弊社の講座にお越しいただいたことを嬉しく思っております。ありがとうございます。

今回の講座では、多くの方が頭を悩ませる論述試験の対策講座でしたので、
わたしもできるだけお力になりたいと思いつつ、
「答えを1から10まで教わっている限り、あの難関試験は突破できない」
という部分も考慮しつつお話をさせていただきました。

それでは、ここからはその講座の要点を振り返っていきましょう。
どの事例で、誰が回答者でも持っていて欲しい視点を中心にお届けしましたので、
この記事で初めて弊社のことを知る方もぜひ参考にして欲しいです。

当日参加された方は、講座のテキストと共にお届したコーヒーを味わいながら、
リラックスしてもう一度学び直していきましょう。

「1級 論述事例読み解き編」の振り返り

事例を読み解くとは、起きた出来事(事実)の詳細を
調べ物のように理解することではありません。

これは必須問題編でも選択問題編でも、どちらでも大事な要素になってきますので
今回の振り返りで取り上げさせていただきました。

今回はわたし自身が実際に事例を読みながら、
頭の中で考えていることや実際に口に出してつぶやいているようなことを
ほぼそのままメモに残したものをお見せしました。

そのほとんどが、事柄の詳細ではなくて、
それが発信者(CLならCL、CCならCC)にとってどんな意味を持つのか?という視点であったこと
多くの受講生が気づかれたかと思います。

日曜日に解説した選択問題の1つ目などは、それが特に顕著でしたね。
CL側が、何度も繰り返し「させられた」という表現を使用していること。
これは非常にわかりやすく、CL側の捉え方の癖や特徴を示していました。

でも、それをただ単に、受け止め方がネガティブすぎる、偏り過ぎている、などのように
読めばすぐわかるレベルで捉えるに留まっていては、
その後のCCへの指導場面でも、効果的な指導をするには至らないです。

おそらくそのCLならではの捉え方の癖や特徴をお伝えしても、

それはわたしにもわかる

と帰ってくることでしょう。
※論述試験なので実際に返事があるわけではないですが、想像はつきますよね。

CLの問題点を見つけたからと言って、それをすぐにCCに対して

分かってるの?気付いてるの?

と問いかけたところで、
指導レベルならではの広さ・深さを持った、
お手本となる受け止め方・考え方までは至らないです。

では、どうすればいいのか?
そこで思い出して欲しいのが、わたしがお伝えした
「その人にとってどんな意味を持つのか」という視点で考えることです。

先程の例で言えば、「させられた」を連発するCLさん。
そんな発言・物事の捉え方になってしまった、そこに至る経緯というものがありますね。
その経緯の部分について、どれほどリアルに想像できるでしょうか。
そのCLが言葉にしていること、頭の中で考えていることを
どれくらい鮮明にイメージできるでしょうか。

CCへの指導をするということは、CCにはもちろん”何らかの課題”があります。
その課題について見えた瞬間に「どう言えばいいか・どう指導すればいいか」ばかりを考えて、
本当に大切にしないといけないCLへのより良い支援という視点を忘れていませんか?

どうすればCCが自分の指導を受け入れるかを考える前に、
分かってもらえなかったCLの気持ちを、SVができるだけ強く・鮮明に感じ取ること。

それができるようになれば、CCの関わりの気になるところ・おかしなところについても、
ただ単に「間違っているからこうしなさい」というような、上から目線の指導内容ではなく、

40年も会社に貢献し続けてきたのにこれかよ!

というCLさんの声なき声は聞こえますか?
どこかでボソッとつぶやいているような本音が読み取れるでしょうか?

まるでCCがもう一度CLと対面して、できていなかったことをCLが直接伝えに来たかのように、
説得力の生まれる指導ができるようになる
のです。

そう、いわばCLの代弁者ですね。

CLがわかってもらえなかったことを、代わりにもう一度CCに訴えてみる。
そんなつもりで事例を読み解いてみてください。
そうすれば、自分がCCにあれこれ言って聞かせよう、なんて
自分勝手な発想・自己中心的な指導にはならなくなりますよ!

「2級 論述事例読み解き編」の振り返り

人は、自分の内心を全部正直に話すわけではないし、
そもそも悩みを抱えているCLは、そんなに理路整然とお話しできるわけでもありません。

2級の読み解き講座でも、1級と同様に1つ1つの言葉をどれほど深く解釈できるか、
どこまで突き詰めて考えられるかというお話をさせていただきました。

その中で、実は毎回必ずある質問なのですが

CLが発言していないこと(論述試験で言えば、事例に書いていあること)以外の言葉を使ったり、
CCの解釈を元にして話をしてもいいのですか?

ということを参加者の方から良く言われます。
その際にお伝えしているのが、冒頭で挙げた「言ったことがすべてではない」という話に繋がります。

もともと、養成講座等で国家資格CCや標準レベルCC(事実上の3級)を取得するために
学んだ内容の中で、時に「CLの言ったことだけを使って面談を組み立てること」と習うこともあるようで、
そこに縛られている方もたくさんいるのかな、と思っています。

講座の当日にお話したとおり、
養成講座で教わる内容は、自動車の運転で言えば教習所の中の話だと考えてください。

教習所では、みなさんとても厳密に、そして忠実にルールを守っていますよね。
踏切に差し掛かったら窓を開けて、列車の音を確認するなんてことも、
ちゃんとやらないと教官から怒られてしまったりします。

では、実際の道路上ではどうかというと…?
プロと呼ばれるタクシーやバスの運転手でも、
窓を開けて列車の迫る音を確認するシーンはほぼ見かけませんね。
だからといって、彼らが交通ルールを軽視しているのかと言うと、決してそうではありません。

まだ何も知らない段階の初心者は、「自分で考えてやりなさい」と言われても
どうしていいかわからないし、場合によっては平気でルールを破ってしまうこともあります。
それでは危険で仕方がないですし、歩行者は安心して道を歩くこともできません。
だから、教習所に通うような初心者向けには、がんじがらめで自由度の非常に低いルールを教えて、
それに沿って行動してもらうようにしているのです。

アレンジや創意工夫は、一定以上の習熟を経てからの話なのです。

さて、それではキャリアコンサルティングの場合はどうでしょうか。

養成講座に通う初心者の段階では「CLが話したことだけで面談しなさい」と教わったりしますよね。
これを、先程の教習所のお話と同じように考えてみてください。
もし初心者の段階で「自分で考えてやりなさい」と言うと、どうなるでしょうか?
・・・やはり野放図で好き勝手な対応をしてしまう人が生まれるリスクが高いですね。
だから養成講座では、ちょっと窮屈でも縛りの強い面談の仕方を教えているのです。

そして、今回のみなさんは、その養成講座で学ぶ内容から一段レベルアップして
キャリアコンサルティングにおける2級(熟練レベル)を目指しておられる立場です。

それなのに、教習所内で初心者向けに教えるようなレベルのアウトプットを
そのまま出したところで、2級(熟練レベル)に到達できるのか?というと…?
もう、答えは明白ですよね。

そこまで考えたうえで、「CLの言葉だけを使うのが正しいんだ」と言っていましたか?
単に昔教わったから、国家資格を取る時にそう習ったから…。
そんな安易な理由で考えていなかったでしょうか。
自分の立ち位置、目指す目標、そのレベルの高さを、もう一度本気で見つめ直しましょう。

そうすれば、なぜわたしが講座の中で

CLが言ったことしか使わないなんて、熟練レベルではありえない

とお話したかもわかるはずです。

2級・熟練レベルを目指しているのに、出しているアウトプットが
標準レベル・国家資格レベルのままでは、2級として認める理由がないのです。

CLは決して自分の内心をいきなり全部暴露したりしません。
初めて会うCCが本当に信用に足る人なのか、CLなりにCCを吟味しています。
そして「この人なら信頼できる、本当に何をお話しても大丈夫な人だ」と感じられた時に、
ようやく自分の内心や本音を語りだすのです。

これは何もCCとCL、相談場面という限られた場所だけでなく、
日常のコミュニケーションの中でも同じことです。
知らない人、良く分からない人に全部正直に話す人はいません。

ましてや、CLは悩んで・困って・混乱して来談するのですから、
理路整然と話すこともできない、なんて場合もありますよね。

それらの現実・当たり前を無視して「話したことだけ拾うことが正しい」というのは、
CL理解を手抜きしていると思われても仕方のないこと
なのです。

言ったことだけを拾って・書いてあることだけを拾ってわかったつもりにならないこと。
論述試験はもちろん、面接試験でも、そして何より普段の相談業務の中でも
大事にして欲しいことです。ぜひ、心に留めておいてくださいね。

では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケートと、
当日の受講の様子のお写真をご紹介します。

全部を紹介できないのが残念ですが…受講されたみなさま、ありがとうございます。
それでは、ぜひ参加されたみなさまの気付き・学びを読んでみてください。

1級 論述事例読み解き編 参加者の声

論述問題を一行一行こんなにも丁寧に深く読み解いていくのかと衝撃でした。
あっという間の2時間でしたが、八阪先生が事例相談者が指導を受けるためにまとめてきた事例をどんな視点を持って読み解き、考えていかれるのか、自分にはとてもとても出来っこない!と思いながらも、練習を重ね身に付けていきたいアウトプットの方法だと思いました。

「・・・させられた」、「半面・・」、「・・が」等々、ただ事例を読むだけではさらりと流してしまいそうな短い単語ひとつにしても深い意味があるのだということ、先生からの説明にとても納得しました。
また、「コロナ」、「トランスジェンダー」などの世の中の動きから引っかかるトピックに事例相談者が引っ張られていないか、事例指導者自身も引っ張られていないか、ついつい影響を受けてしまいそうなことに注意が必要だということも「なるほど!」と思えました。
事例相談者を理解すること、事例相談者の向こうにいる事例相談者が対応した相談者の苦労や苦悩を理解すること、そんなあたたかな目線があるからこそ良い指導者といえるのだなと思いました。

事例相談者が明日からでもすぐに実践できて、やってみようと思える、受け取ってもらえるような指導プランやネットワークでなければ効果的な指導場面とは言わないこと、そんな視点を持って事例を読み解き、事例相談者が大きな最終的な育成目標にいきつくためのスモールステップとしてまず取り組みやすそうなことから指導の中に入れていくこと、実践的で目の前に事例相談者がいるような感覚になりました。
必須問題編も楽しみにしています!!

今回の講座の中で、「止まることがNGで、前へ進むことが正しいのか」という八阪先生の問いかけにはっとさせられました。私は、日常の相談場面では、相談者に寄り添い、相談者の方の心の声を静かに聴き取ろうと精一杯努めていますが、1級の実技試験では、「事例指導者」であるということや面接構造を意識しすぎているせいか、最後まで自分らしく振る舞えたことが一度もありません。事例相談者の方に申し訳ない気持ちで一杯になって帰宅しています。今回、八阪先生のお話を2時間伺って、日頃自分が大切にしていることを手放す必要はないし、対人援助職の本質を見失ってはいけないと改めて思いました。新たな学びを深めるとともに、初心を大切にして、これからも精進していきたいと思います。
リモート研修は苦手なのでずっと避けていましたが、今回思い切って参加して、八阪先生のお話を伺えて良かったなと思います。本日は、ご指導ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

論述試験初挑戦のため、12月の試験までどのように学習を進めたら良いか?自分に最適な学びは何か?と迷っており、この講座を受講した。圧倒的なインプットと講師のぶれない軸、パッション、経験・実績から醸し出される自信に圧倒された。(良い意味)

■アウトプットの目的
受講による気づきを3つのキーワードで整理することで、「学びの定着」を図る。

〈学びのキーワード〉
1.思考
2.事例情報の区分
3.アウトプットの時間

1.思考
ポイント:指導者としての俯瞰的な位置での思考を優先し、相談者、事例相談者の思考も捉える。
① 相談者の思考→例)課題・不安がありどうすればこの現状や見通しての暗い未来から脱出できるのか。
② 事例相談者の思考→例)関係構築、CCの主訴、目標設定など、どの段階で何かできるのか。
③ 指導者の思考→例)事例相談者(CL)のCCへの応答から指導ポイント導き出していく。


2.事例情報の区分
ポイント:しっかりと理解する内容とさっと読めば良い内容を区分する。
この区分が出来れば、試験時間内に必要な情報の整理が可能となる。
講座では、「赤:気になる・ネガティブ]、「黄:ちょっと注意」、「青:ポジィティブ]と事例にマーカー線を引きながら、
指導者の視点からCCの話しの流れ、言葉の表現などに着目し、CCの感情、CLの応答の良い点・改善点の解説を受けた。
とくに話の転換部に注意が必用との説明は理解が進んだ。

3.アウトプットの時間
ポイント:インプットを効果的に整理して、短時間で質の良いアウトプットをすることが論述試験では大事である。 言語で表現し伝えする力を鍛えるためには、コラムを書く、小説を書くなど文章を書くトレーニングが有効である。

〈行動変容〉
明日からの実行プラン
①論述事例の過去問事例の情報を区分をし、事例を読み解く。
②キーワードを文章としてつなげるトレーニング

2級 論述事例読み解き編 参加者の声

本日の講座を受講させていただき、CLを本気で理解するための向き合い方とはどういうことかを改めて考えさせられ、気付きを得た貴重な時間となりました。

講座を通じて私が捉えた向き合うとは、言葉から表情を汲み取るということです。八阪様がお話くださった通り、仕事やプライベートでの会話においても、相手によって開示する範囲が異なること、自分の内面を全部正直に話すことは出来かねることは私も身を持って実感していることでした。それにも関わらず、正直、「この際」という言葉に込められたCLの想いを汲み取ることができていませんでした。
対面で会話をさせて頂く時や、周囲で会話が繰り広げられている様子を客観的に目にするとき、本質は表情や行動が物語っていると感じることがありますが、どんな言葉を選択して話されているかに対する意識が足りていなかったと実感致しました。言葉にも表情があるということを念頭に、アウトプットを重ねて精進しなければいけないことを痛感した次第です。

また、CLの主訴が知識や情報不足ではなく、経験や価値観からくる感情の揺らぎである場合、何を目標においたらよいかイメージがしにくく、どこに視点をおけばよいか分からなかったのですが、論述問題でいうCLが相談したい問題とCCが考えるCLの問題を捉えられないと本当の方策に繋がらないというお話から徐々に見えてきたものがありました。耳が痛いですが、イメージできないのはCLの欠点から見ていたためだと気付きました。自分の改善ポイントを今一度整理し精進いたします。

今回の講座での大きな学び・収穫は、講座中に八阪先生が仰っていた「CLが分かって欲しいことを分かるのがCCの行う相談者理解」ということがどういうことなのかが腹落ちできたことです。
直近の論述問題に対する八阪先生の解説を伺いながら、自身が2級の実技試験で落ちてしまった原因がはっきりと分かりました。同時に、論述の読み解き1つとっても八阪先生と自身との視点・視座の違いに愕然としました。
だからこそ、今回の学びを活かし、これから日々の相談業務、そして今夏にある試験に向けて今日から以下3つを特に自問し、意識していこうと考えております。

◾️(今回の例であれば、40年間1つの職場で様々な苦労も乗り越えてきた)
 CLに対して、まだCCには話せていないこれまでの様々な苦労や工夫、
 現在の葛藤がたくさんあることをCC自身が思い描けるか?
 CLの気持ちをCC自身が言語化できるほど理解しようと努めているか?
◾️CLが動こうとしていない時にCCが焦って動かそうとしていないか?

 CLは本当にいま行動を起こしたいと考えているのか?
◾️具体的展開とは「何をやる」ことで「どんな効果があるのか」をCLが納得できるようにしっかりお伝えすること。

 それが出来ているか?

CC業務ではもちろんのこと、常日頃他者と関わるとき、趣味のドラマを見ているとき、など言葉や表情にアンテナを立てるのはもちろんのこと、その相手の背景にあるモノも想像していくことで、CCとして研鑽を積んでいきます。

私は現在キャリアカウンセラーとして某施設で就労支援を担当していますが、支援している対象者は就労以前に個々人の問題を多く抱えている人たちであるため、就職相談というよりは対象者個人によりそい、傾聴し心の声を聴き、抱えている問題に本人が気づき解決できるよう、少しでも役立てるようにという気持ちで日々支援しています。

しかし今回2級の論述の試験対策をしていた私は、対策本を参考にしながら、試験に合格するスキルを身に着けようとしていたことに、今日の講座に参加し気づきました。
2級の勉強は特別なものではなく(もちろん論述の書き方テクニック等は鍛錬が必要ですが)、いつも私自身が大切にしている、CLに寄り添い一緒に考えて進んでいくことでいいのでは、と思いました。問題解決に展開する力はまだまだ不足しているので、今後試験まではいろいろな事例を想定して書いてみる作業が必要ですが、今日の講座を受けなければ、一番大切な根本の部分を見失ったまま試験に臨むところでした。その点に気づけたことは、2級論述試験のみならず面接試験にも、また、今後のCC人生にもとても大切な発見でした。

わずか2時間の講座でしたが、とても良い時間となりました。試験までの1か月半は、具体的な問題解決が提案できるスキルを高めていきたいと思います。試験のためだけではなく、本当にその力を持っているCCになりたいと思います。今日はありがとうございました。

相談者のプロフィールの読み方からとても勉強になりました。「家族の領域に土足で踏み込むようなことはしない」とは、これまで考えたこともなかったというよりは、当然触れなければいけない話題だと思っていました。考え方を改めないといけないようです。

最初に逐語禄を読んだこの方に対する正直な印象は、部長であるにも関わらず自社の継続雇用のこともよく知らず、定年後には年下部下に仕えて給料が激減するという現在の会社員に訪れる現実を受け入れることのできないダメな社員というものでした。それも事実かも知れませんが、真っ先にCCとして考えなければいけないことは、この方の40年間の頑張りをポジティブに思い描くという視点なのでしょう。そうしなければ、この方が心を開いて本当の気持ちを打ち明けてくれることはありません。40年間の苦労や頑張りを承認し、これまでの会社員人生は十分に価値のあるものだということをCCとして伝え、本人の気持ちが整理されることなしには、将来に対する冷静な判断を下すことはできないということなのだと理解しました。

CLは自分で問題を解決する力を持っていて、CCはCLがその力を発揮することのできる心の状態にすることを助けることくらいしかできないということなのでしょう。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

午前も午後も、どちらもわたしの話を座学形式でたくさん聞いていただくという
疲れも出やすい内容だったのですが、最後まで誰一人として集中力を切らさずに
学んでくださっていたことがすごく嬉しかったです。

今回はちょっとシャイな方が多くて、お顔を伏せている方が多くなっていますが、
お花の下の画像はみなさん真剣なまなざしであったり、
あるいは時に笑顔だったり、充実した学びの時間を過ごされたことと思います。
中には、ガツンと頭を打った方もいるでしょうか?でも、今の段階なら大丈夫です。

今日から・ここから、少しずつでもいいので、
広く深い読み解きの仕方を身に付けられるよう、訓練していきましょう!

それでは、みなさんご参加ありがとうございました。
また次の講座でお会いしましょう!

2023年度の1級・2級CC技能検定対策講座のご案内

弊社が企画・運営する1級・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページをご用意いたしました。

この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

詳しくは、1級・2級それぞれの「CC技能検定対策講座のご案内ページはこちら」の
ボタンをクリックしてご覧ください。

みなさまのお越しを心からお待ちしております。