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11月30日(土)1・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(論述事例読み解き編)の様子

11月30日(土)1・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(論述事例読み解き編)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

11/30(土)にzoomを用いたオンライン形式で
「1・2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座」

~論述事例読み解き編~
を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。

この日は午前・午後ともに約2か月ぶりとなる『論述試験対策』の講座を開催しました。
11月の下旬になると、もう本番も目の前になってきますので、
論述試験の準備にも着手している方がずいぶんと増えてくる頃でしょうか。

この日の講座でも、「果たしてこれで良いのかな?」だったり、
「書いてみたけど今一つ納得できない」だったり、
悩み事も増えてくる方がたくさん来てくださいました。

本番が迫っているからこそ、きちんと基礎を見直したいところですね。
あくまでも実技試験ですから、筆記試験のような「正解」があるわけではありません。
そこがみなさんにとって、難しいところのようです。

でも、迷った時こそ、CCとしての原点を思い出して欲しいです。
そもそも支援とは何をすることなのか。わたしたちCCは誰のために存在しているのか。
その根本が整っていない限りは、どのような内容・問題点に触れても表面をなぞっているに過ぎません。

1級も2級も、自分の面談や指導を文章化して伝えるならどうなるのか、
そして、その内容が誠実かつ効果的なものなのか、
それを実現するためにどれほど広く・深く読み解くのか、
今回の講座をぜひ参考にして欲しいです。

それでは、ここからは講座の中でも要点になった箇所を振り返ってみましょう。
講座内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。

ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。

「1級 論述事例読み解き編」の振り返り

「2級 論述事例読み解き編」の振り返り

では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。
今回は初参加の方からもすごく熱心なメッセージをいただくことができました。

1級も2級も、合格率がすごく低い難関資格だからこそ、
その上位に入るアウトプットはどれくらいのものなのか、
文章を練る練習として頑張ってくださいとお伝えしましたので、
それが反映された内容がたくさんあります。

この記事をご覧の方には、ぜひ最後までお目通しいただければ嬉しいです。

1・2級 面接実践編 参加者の声

貴重な学びの時間を提供いただき、ありがとうございました。
今までの論述試験対策は書籍やネットで試験情報を探し、攻略方法を考え、論述問題の過去問題をひたすら解き、CLの「○○不足」を言葉化するような勉強をしておりました。結果、ギリギリ合格点でした(面接試験は不合格)。なぜ合格点なのかもわからず、勉強した先にある2級の資格は実際の支援で何の役に立つのかもイメージできず、その後、また試験を受けても同じような結果で、いつしか試験を受けること自体やめました。

でも、自分のこんな状態で試験に挑戦し続けずよかったと思います。「熟練レベル」の意味も考えず、審査員アピールばかり考え、CLのことは置いてきぼりのキャリコンになる練習は、万が一受かっても誰の何の役にたつのか。そもそも2級の資格を目指す理由も「箔がつくから」程度だったのかなと思います。今だって結局受かりたくて、何か攻略法を入手したくて今回の講座に申し込んだ自分もゼロではないと思います。

働く楽しさ研究所の面接準備編、読み解き編、そして今回の論述編を受講し、理解が進む中、試験に対する自分の偏った考え方の払拭が進みました。合理的に試験対策をしている自分に気づきました。CLのことをどれだけ理解できたか、関係構築は進んだか、その上で進む先を見つけ、一緒に歩き方を考えていけるか。ようやく、この先キャリアコンサルティングで身につけ、目指していく方向性が具体的になってきました。CLに対する支援を深めることができるよう2級合格を一つのステップとして熟練レベルまで引き上げていきたいと考えます。

このたびは参加させていただきありがとうございました。
今までの視点を180度変えて考える必要がることに気づき、大きな学びとなりました。
本日学んだ内容については下記のとおりです。

◆逐語記録について
・クライアントの気持ちになって読む
・クライアントの年齢などの情報も丁寧に読む
・逐語記録は「ポジティブ」「ネガティブ」「どちらでもない・どちらともとれる」内容を意識しながら読む
・発言の表面だけではなく、発言の裏側にある気持ち、クライアントが意識していない気持ちも捉えるようにする
・一見ポジティブな発言の裏の「危うさ」も捉えるようにする
・読みながら捉えた問題点はキャリコン視点の問題点として書き出しておく
◆問題の解答について
・クライアントが隣にいると思って読み解き、解答する
 その場で面談をするなら・・・という視点で考える
・「クライアントが相談したい内容」について
 逐語記録の言葉をそのまま使って転記することはNG、主訴をとらえて考えて書く
・「キャリコン視点の問題」について
 自分ならどんな面談をするか考える
 ~不足という視点はクライアントに失礼、クライアントが見て納得していただけるような言葉や回答にする
 単なる自己理解不足、仕事理解不足、コミュミケーション不足などに終始しない
・目標と方策について
 最終的に目指すもの、そのためにどうするかを順を追って回答する
 何ためにするのか、も記載しておく
 投げかける言葉も具体的に「」で記載する
◆その他
・キャリコンの仕事の意味を常に考える
 「人の人生を支援する仕事」であること!
・勉強法について
 同じ問題を何度も解く
 →自分の支援の重視しているポイントや見落としがちなポイントが見えてくる
 →どんなキャリコンになりたいか見えてくる
・見立てと思いこみは違う
 思い込みがあっても、目の前のクライアントの考えが真実であることを理解しておく


以上です。
自分の中でしっかり整理して、クライアント視点に立って考えていきたいと思います。本当にありがとうございました。

八阪先生、この度はご指導ありがとうございました。
論述に苦手意識があり、なかなか学習が進まない状況でした。本日の講座を受講して自分なりに、今の状態でのアウトプットを兼ねてのアンケート回答です。

まず、驚いたのは事例までの相談者のプロフィールなどの部分からこんなに丁寧に読んでいくことでした。確かに、ここにはこの事例を読み込んでいくヒントがたくさんありますね。ここをサラッと読むことは大変もったいないことだと感じました。
家族構成はいつも気にしていましたが、相談者のこれまでの仕事の状況から、どんな職業人生を生きてきたのかや事例相談者が相談者にどのような影響を与える立場であるのかなどは深く考えていなかったように思います。

クライアントが相談に来るということは、大きな一歩だと改めて感じました。この事例にある20歳も離れた大先輩で、今まで同様の仕事をこなした人が相談相手だと思うと確かに赤裸々に自分の相談を話すことはとても勇気のいることですね。その大きな勇気をがっかりさせないために、誠実に相談を受けることがとても大事なことだと思います。
また、人が人の相談を受けることはその時の感情や心理にかなり気を付ける必要があることを改めて感じました。事例をまとめた中にノンバーバルでの感情が表れていることもありますが、そうでなくても自分なりにクライアントやキャリコンの思いを想像してみることは必要だと感じます。

試験だから取り組むということではなく、本当の相談を受けているという気持ちで真剣に相手のことを思い、考えを巡らせ事例相談者のキャリコンにはもちろん、その先にいるクライアントや未来のクライアントのためにどうしたらよいかを考えた支援をしていきたいと思います。

論述の試験まで日がないですが今から改めて自分なりの考えをまとめてみようと思っています。
本日はありがとうございました。また、別の講座を受講する予定です。なにとぞよろしくお願いいたします。

論述読み解きに参加させていただきました。第13回の問題は自分なりに2回程取り組んでおりますが、問3のネットワークと問5の具体的な指導方法がどうしてもしっくりこない解答になっていました。
論述は面接と違い目の前に相談者がいるわけではないので、私の中ではどうしても文字の中の人で、今一つリアルな相談者が見えていなかったと今回の八阪先生の丁寧な相談者Aの読み解きを聞き、感じました。

先生が、相談者Aは情報系の大学を卒業してIT企業に就職をしてシステムエンジニアにと、文章どおりではありますが、【どんな道のりを歩いてきた人か】【今まで一本道で求めていた業界で、しかもある程度評価されているだろう立場ではないのか】と、1文字1文字を丁寧に扱われたことで、文字の中の人物がぐっとリアルな、今を生き、悩んでいる人物像として目の前に現れました。ただ文字として追うだけでなく、文字から見えるその人となり、今までの人生を想像するだけで、事例もぐっとリアル感が伝わりました。

講座終了後、改めて第13回を解答してみました。3回目になりますが、今回問3のネットワークも自然な感じで3つほど挙げることが出来、問5の具体的な指導方法も、今までは何か専門的に書く必要があるのではという気負いが、先生が話された、「分かりやすいもの」「事例相談者が着手しやすいもの」という視点で考え、先生のヒントを基に自分の言葉でシンプルに分かりやすい提案、カウンセリングをしながら一緒に取り組むようなイメージで書いてみると、今までの回答で一番私自身が腑に落ちる、事例相談者も抵抗が少なく受け入れていただけるかなと思われる指導内容を書くことが出来たと思います。

自分自身が気負わず出来る事なので、あまり悩まずに書け、これが私らしいスタイルと思いました。違う過去問も相談者、事例相談者の人物像を、1文字1文字にこだわり、よりリアルに読み解いて改めて解いてみます。ありがとうございました。

本講座は4月に一度受講しておりましたが、来週論述試験があるため、直前対策として再度受講いたしました。前回受講した際と比べ「自分自身で何か変化しているか」、という視点で本日のアンケートを記載いたします。

前回は、先生の読み解きをメモをすることのみで、頭で理解していくという受講の仕方でした。
今回は、一度自分で回答例を作成し、それに先生の読み解かれた点と照らし合わせることが出来ました。

問5については、2パターンの指導方法を聞かせていただきましたが、どちらを書くか迷った際、事例相談者の問題(事例指導者の見立て)の中から、「一番できていない点で、このコンサルティングで致命的なところを書く」という視点で捉えると、選びやすくなることが理解出来ました。

企業内支援の場合は、CCとの関係性も考慮し、相談者が本当のことを言っていないかもしれない、という視点を常に持っておくことを改めて大切だと再認識いたしました。
逐語はあくまで表面的な会話であり、言外にある問題把握や、非言語のサインを受容して、事例を通して事例相談者役の成長を支援していきたいと思います。

今回の論述事例読み解き編は、いつもに増して内容が深かったと感じました。
CLとCCの関係性について考えていくと、過去に評価する立場と評価される立場だったのかもしれない、また、Aが「昔から予算管理について強い苦手意識がある」と発言する原因には、元事業部長であったCCが関係しているかも知れない。もしそうであれば、CLは不満や我慢していたことがあっても話せるはずがないし、CCの言葉にズレや怒りを覚えても抵抗できない状況にあったかもしれない。やりきれない時間を過ごし、もう2度と社内相談窓口には来ないのではと想像してしまった。そのことをCCは理解してた上で、対応しているのかが気になった。

そして、講座が始まる前に、八阪先生が「記入しているコメントを書き写すことに一生懸命になるのではなく、説明の中にも大事なことを伝えているので、その点をしっかりと理解してほしい」と言われていたから、言葉の意味や何に気づいてほしいとメッセージを送っているのかに集中して受講することができました。質の高い学びになるようにという講師の熱い願いが伝わってきました。

CCが表面的な問題の解決に焦点をあてていることもわかりやすく説明していただいたことから、ケースの早い段階で問題を捉えることができることも実感できました。例えば、Aが「昔から予算管理について強い苦手意識がある」という発言に対して、CCは「(”昔から”や”強い”ではなく)予算管理に苦手意識ある」と言う部分に焦点をあてたことから、このCCはCLの表面的な問題を解決してあげるCCではないかと見立てることができる。同時にCLの問題も、苦手なことに対して、改善・解決するのではなく、逃避し先延ばしにする傾向があると見立てることができる。
私も、ひとつの応答から多くの学びがあることに気づいてもらえるような質の高い指導ができるようになりたい、そのためには時間がかかっても、努力し続ける自分でありたいと願っています。

最後に、八阪先生の講座は、なぜ内容が深くなっているんだろうと考えると、その日の参加者の態度・表情、質問内容、アンケート内容を十分に振り返り、再設計しているんだろうなと気づきました。その背中をお手本にして、CLによりよい支援ができる本物のキャリアコンサルタントを目指しながら、1級技能士も目指します。

読み解きの深さと幅を改めて理解できました。2回受験して論述は到達していますが、前回の受験前から論述の解答の仕方に迷いっています。

受験生同士で勉強したり、2級ホルダーさんから指導を受けたりしてきましたが、結局、腹落ちが悪く、自分軸がないと気がつきました。今は一枚書き上げられずにいます。問1はCLが話した状況と気持ちをすべて記載、網羅されていない事は問2や問3に記述してはダメとか、5つの不足点で仕分けして記載と指導されると、文字数の問題や何が自己理解なのか分からなくなってしまいました。高得点の方の解答の写経を勧める方もいます。もう一度、論述の読み解きを受講する事で、自分軸の迷いから抜け出したい思いで受講させて頂ました。

前回の受験時から二回目の受講で自分軸が決まりました。問われている問題の理解力やCLの言葉の裏を考えることなど、私は何をやっていたのかと反省しました。色々試してやっと辿りつきました。受講できて良かったとホッしました。気持ちを新たに論述に取り組みましたが、まだまだ深く読み取れず、一つ一つ立ち止まっていますが、自分の言葉で伝えやすく、CLが隣にいて話しながら相談を進めているイメージを持って取り組んで行こうとおもいます。

学生事例が難しく感じています。一人一人の人生なんですよね。年齢や職業、性格とみんな違うし、みんな頑張っているなかで、何かが引っ掛かっていて動けないくなっていることを忘れず論述に取り組みます。自分自身の状態も大事だと気付きました。もう試験日まで日数はないですが、頑張って少しでもCLの言いたいことを読み取れるよう頑張ります。今日も沢山内省できました。いらない価値観を手放して全力で望みます。ありがとうございます。

本日は、沢山の質問に最後まで丁寧に答えて頂き有難うございました。他の方の質問もそれぞれに自分も聴きたい内容で、参考になりました。
今日講座で学んだ事は、論述と言っても面接試験とほぼ同じスタンスで考える事、目の前に相談者が座っているとイメージして、情熱を持って相談対応して行くという事です。

文章の読み解きでは、相談者の発した言葉をネガティブ・ポジティブで色分けし、全体の中でどんな割合かを見たり、ずっと仕事をして来た人が、プライベートな話から切出す意味とその重みを考える等、自分では気付かない点でした。さらに些細な言葉、例えば「そろそろ」とは予見していた?と考えたり本当に細かい読み下しにはハッとさせられました。いかに自分が今まで流し読みしていたかが分かります。早く読む、早く書くに集中し過ぎて、内容を深く掘り下げて考えず、きれいなまとまりの良い文章を作る事に頑張っていた気がします。

一番難しいと感じたのは、CCから見た問題点です。CLに見せたらどうなるかと言われると何を言ってもCLを傷つけてしまいそうな心境になりますが、言葉の工夫が大切とお聴きし、確かに語彙を増やす努力も必要と感じました。ほんの些細な言葉の違いで、矢にもなれば勇気にもなるからです。

目標・方策では、禁止の定型ワードではなく、本当に相談者が実行出来そうな、安心して向き合える具体的な方法を考えて行く姿勢が大切と感じました。暗記して取れる資格試験とは別物と肝に銘じて、誰の為に何の為に学ぶかに立ち返り努力したいと思います。有難うございました。

ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

短時間の方が少しでも参加しやすい・学びやすいかなと思いつつ
実際にやってみると2時間でも盛りだくさんなので、
わたしもみなさんも必死だったのではないでしょうか。
それでも頑張って最後まで聞いてくださいましたね。ありがとうございます。

最後には延長戦の質問タイムも設けましたが、今回は特に2級の講座でたくさん質問をいただいて、
それだけ迷っている方・困っている方がたくさんいるんだなということも感じました。

講座の中で繰り返しお話をしましたが、わたしのコピーや誰かのコピーを目指すのではなく、
紙の上と言えども本物のCLや指導希望者がいると思って、
本当にその目の前の人にとっての効果的な支援・指導を考えるようにしてください。
困ったら原点に帰るのが、一番の王道ですよ。

それでは、今回はこのあたりで。また次の講座でお会いしましょう。

弊社の1・2級CC対策講座特集ページ・オンラインストアのご案内

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この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

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また、弊社では一部の講座をオンラインストアでも販売しております。
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