9/30(土)にzoomを用いたオンライン形式で
「1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座」
~面接準備編・面接お手本編~
を開催いたしました。
※面接お手本編の講座は、過去に弊社の技能検定対策講座に参加されたことのある方限定の講座です。
こんにちは。働く楽しさ研究所サポーターの木上(きがみ)です。
久々に実施報告の記事を書かせていただきます。
ご存知の方もおられるかと思いますが、私も1級CCチャレンジャーです。
前回の合格発表が3月下旬、その頃は「今度こそ、しっかり準備して挑もう」と
意気込んでいたのですが、気が付けばもう9月ですよ!?
あっという間にシーズンが来てしまいました。
更に、今回から論述試験の内容が改変されると知って慌てています。
でも結局のところ、実技試験でヤマを張るような対策をすることが
そもそも不自然ではないかと感じていることも正直なところです。
安心して試験日を迎えるための準備は人それぞれですが
私の場合できることは、SV視点や原則を身体に染み込ませる事の他に
口頭試問で自らの考えを論理的に言葉にする訓練くらいでしょうか?
頭の中を整理して話すのが本当に苦手なんですよね。
しかし、今回の『お手本編』で口頭試問に答える講師の姿を見て
考えたことをスラスラと言葉にされるスキルに圧倒的な差を感じてしまい
ちょっと自信を無くしています(笑)
とは言っても、私には私の戦い方があるはずですし
受検するからにはベストパフォーマンスで望みたいものです。
少しでもリラックスして本番を迎えられるよう共に準備を進めて参りましょう!
それでは、ここからは講座を振り返っていきましょう。
午前の面接準備編に私は御一緒していませんが、要点のメモを講師から預かっています。
当日ご参加いただいた方は復習に、参加できなかった方は新たな気付きのために、
指導レベル(1級)への到達・合格に向けた成長に繋げていただければ嬉しいです。
「1級 面接準備編」の振り返り
講師曰く『毎年のように特定の理論やフレームが流行りますが、
決してそれが指導の王道ではないし、まして必勝法でもありません。』
日々発信されるキャリアコンサルタントのSNSを見て思うのですが
アチコチで新しいアプローチ手法が喧伝されています。
この流行り廃り、ある種の主権争いのような流れを見て思うのですが
かつての『ビデオテープの規格争い(ベータ対VHS)』や
『今年のトレンドカラー』や『新語・流行語大賞』のような印象を受けます。
この風潮をキャリアコンサルティングの世界に持ち込んでも大丈夫なのでしょうか?
大袈裟に思えるかもしれませんが、キャリアコンサルティングの在り方で
派閥争い(宗教戦争?)を生んでしまうのでは?とも考えてしまいます。
相談者が居ない所で正解・不正解だと戦うのは、わたしにはチョット理解できません。
当然の事ですが、相談者の状況や求めに応じて面談するのがCCですよね?
相談者と接するための技法や考え方に”新しい・古い”はありませんし
流行しているからといって、それが最も優れているとも言えません。
それは、面談のお手本を示す事例指導の場でも同じことが言えます。
いま存在する理論・フレームは、一定の場面では有用だったとしても
様々な状況下にある相談者すべての問題をカバーできるわけではありません。
これは、八阪講師が講座で解説している内容に対しても言える事です。
八阪講師は、このような事をよくコメントします。
私の考えが正しいという意味ではありません。
私の毛色と違うCCがドンドン世に出てきてほしいです。
私のコピーを作ろうとは考えていません。
受講された方は、これらの言葉のいずれかを耳にされていると思いますが
八阪講師は決して『関係構築を重視する面談が唯一の正解だ』とは言わないですよね?
受講者のみなさんには、八阪講師が講習で伝えている考え方に
共感していただける、ファンになっていただけると嬉しいのですが
あくまでも”八阪流(仮称)”は面談技法の一つであるということです。
つまり、八阪講師が今回の講座を通して伝えたいことは…
流行というパワーに流されず、妄信せず、過信せず
相談者のためになるCCを目指して学んでほしい。
という事なのだと思います。
『王道』や『必勝法』のような正解があれば仕事はラクになるんですけどね(笑)
でも、それが見つかったら…CCは不要になってしまいます。
そんな深くて地道なキャリアコンサルティングを一緒に学んでいきましょう。
「1級 面接お手本編」の振り返り
講師曰く『30分の過ごし方はすべてCCの自由です。
30分でどこまで進むのかも、基本的にはCCに合わせましょう。』
30分を自由に使って、CCが話したいこと話し、聴きたいことを聴いてもらう。
当然のように思える事ですが、いざ試験となるとどうしても不安になります。
この記事を書いている私(木上)も「本当に大丈夫かな?」と少し不安です。
だからと言って、時間を気にしてSVが指導を次のステージに進めようとしたり
終わらせようとするのは、あくまでもSVの都合でしかないという話でした。
しかも、制限時間内に結論を出さなければいけないと焦っているSVの姿は
事例指導を受けに来たCCにとってもプレッシャーになるとさえ思います。
例えるなら、忙しそうにしている人に話しかけようとする場面に近いでしょうか?
話を聴いてくれていないと感じるどころか、話しかけても大丈夫なのか気が引けます。
そんなプレッシャーをかけないためにも、SVは落ち着いて構えることで
CCが「自分のペースで大丈夫だ」という安心感を持ってもらう。
そんな環境づくりに徹して、CCの自律的な成長を支えるのが役割なのだと思います。
そのうえで、CCが時間内に課題解決したいのであれば結論を急ぐでしょうし
課題解決より話を聴いてほしいと望むのなら、時間を気にせず沢山話されるでしょう。
30分をどう使うのか?を決めるのは、あくまでもCCだということですね。
つまり『面談時間の30分を自由に過ごしてもらう』という一言をとっても
これはCCの自主性を尊重した姿勢の表れなのだと考えられます。
また、『フレームや理論に当てはめてはいけない』と八阪講師が伝えているように
時間という枠にも当てはめてはいけないのだとも気づかされます。
もしCCの話が30分を軽く超えてしまいそうでも、
CCが話したいって言ってるんだから良いじゃないですか。
このくらいのスタンスが丁度良いのかもしれません。
ありのままを受け止めるニュアンスです。開き直りではありませんよ?(笑)
そんな、CCのありのままを受け止めながらも…
- 自己弁護、他責が強いCC
- 悔しさを消化できず冷静になれないCC
- CLに対しても同じように話が止まらない傾向があるCC
などの問題点が、時間を超過したという事実から問題点が浮き出てきます。
そして『30分という時間をCCの意思で使ってもらう』ということは
CCにも指導時間の使い方をどう効果的にするか、自分で考えてもらうとも言えます。
誤解を招かないように補足させていただきますが
これはSVが責任を持たなくて良いという意味ではありません。
先述した、CCが安心して話せる環境づくりや
時間超過から見られる傾向を成長の材料として気付いてもらう等
CCが成長するための材料を提供する全体的な責任はSVにあります。
CC、SVのお互いが責任感をもって事例相談に取り掛かる。
それが『一緒に事例相談を造り上げる』という事なのかもかもしれませんね。
では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。
今回はものすごくたくさんの方からの感想をいただいておりまして、
さらにその1つ1つがとても熱くて重厚なものでしたので、本当は全部ご紹介したいのですが…。
またどこかの機会で、あらためてご紹介したいと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。
1級 面接準備編・面接お手本編 参加者の声
今回で面接準備編の参加は3回目です(笑)毎年受講しています。
内容は聴いたことがあっても、私自身の気づきの深さが違うことに今回は気づきました。
受講中は、八阪先生の伝えたい熱意を感じながら、一生懸命聴いています。それは毎回同じなんです。でも今回は、午前中に受講して、夕方にテキストをもう一度見直してみると、テキストの中に、私が指導者として事例相談者に伝えるべきことは、当たり前のことであり、基本的な態度や姿勢、守るべき行動であることが書かれていました。このことを八阪先生が指導者役のお手本となって、伝えてくれていたことに気づきました。
当たり前ですが、八阪先生からは画面ごしでも、私が面談のときに事例相談者の課題を伝えて納得してもらいたい、抵抗されないで目標設定するにはどうしたらいいのか、などを考えていることを見破られていたと思います。自分では自分中心になっていないつもりでもなっていました。事例相談者に伝えるのは、正しさや新しさや詳しさではない、それよりも、いつどんなときも受容・共感・誠実さを維持し、基本的態度・姿勢を伝えることができれば事例相談者は心を開いてくれる、同時に自分が前にグイグイ出ることをせず、ペースを合わせて寄り添い続ければ、心は離れることなく関係が維持できる。結果として事例相談者がやってみようと思えるようになる。当たり前のことなのに、私は「何とか関係を崩さないように」、当たり前のことを伝えないで、関係構築にばかり意識しすぎて、あるべき姿を伝えることを恐れてしまう、「誠実さ」を欠いていたことに気づきました。
準備編を3回受講して、やっと八阪先生の話すことにすべて意味があり、すべてがお手本だったことがわかりました。準備編を受講する本当の意味が分かりました。最初から最後まですべてがお手本なんだと理解できました。これぐらい意味のある関わりができることが当たり前になり、事例だけでなく指導目的も「俯瞰的」に考えることができるようになるには、まだまだ自己研鑽が必要です。ただ、今までとは違った気持ちが湧き上がっています。本気で本物を目指します。今回もありがとうございました。
1級試験で何を求められているかすら曖昧だったのですが、今回の講座でそこをはっきりと理解する事が出来ました。
相談者(CC)に対する基本的姿勢を大切にしながらラポールを構築し「このSVをお手本にしたい、この人に指導して欲しい」を思ってもらえるような面談を意識して臨みたいと思います。
緊張している試験の現場で実際にそれを実践する事は難しいだろうと感じるので、意識・練習・実践が必要です。日常の部下への指導を思うと「(自身が)賢いことを顕示しようとしてしまう」「答えを出しその通りにしてほしいと思ってしまう」自分です。まずは日々の業務内での姿勢を変えてみようと思います。
1級試験クリアに何年かかるかわかりませんが、良いCCを育てる事で社会貢献の一助となる事ができる、その事を胸にチャレンジしたいと思います。とても分かりやすく納得のいくご指導、ありがとうございました。
本日の受講を終えて、改めてスタートラインに立つことができたという気持ちになりました。昨年から細々と独学で受検勉強をしていましたが、フライングして学んでいたことが多く、余計に混乱を招いていたと思います。さらに「合格のための勉強」をしていたし、本日受講していなければ、これからも合格がゴールとなっていたと思います。
まずは、先生のテキストを見ないで印象に残った言葉を振り返ります。
① 「事例を持ってきてくださった」という気持ちで向き合うこと。
関係を構築していく上での言葉掛けは、私は適切にできていると思っていました。だって私は2級CCですもの!という慢心です。大恥どころか、CC業界自体を失墜させてしまうところでした。心は言葉に表れるのはもちろんですが、言葉だけでなく、姿勢や視線にも表れてしまう。「事例相談者が頑張ることで世の中が良くなる」この気持ち絶対に忘れません。
② 事例相談者の「ありたい姿」に「あるべき姿」を乗せてあげる。
この講義を受けていなければ、自分の家でもないのに、私の思うままに2階の改築を重ねていってしまったと思います。長年住み慣れたお部屋をそのままに、3階を載せてあげれば、要望通りのお家を建ててあげられる!バランスのいい3階建て目指します。
③ 事例相談者の訴える問題は一つじゃない。
これは理解していたものの、次々と出てくる問題に、私は一つ一つ(もぐらたたきのように)対処(アドバイス)していこうとしていた気がします。問題は一つじゃないけど、その根本となる問題は一つ。これが分かっていれば、面接試験でじっくりと聴くことができそうな気がします。
以上の3つが特に印象に残った言葉です。全体を通して、自分自身、基本中の基本をさっぱり忘れていると強く感じました。
最後に、テキストをもとに振り返ります。私は、作業1のワーク「1級を目指す理由」は明確に答えられましたが、「どんな指導をしたいか」は、お恥ずかしながら、正直答えられませんでした。目指す姿はあるのに、目指す指導が抜けている…私は一体何を目指しているのだろう。『品質管理』という言葉にハッとしました。私は、現在の職域で、この品質を高めようと考え、1級を目指しました。でも、これは単なる肩書きであって、品質ではない…私は今日から、「1級合格」という目標から、「あなたから指導を受けたいという人になる」に変えました。
先生が「事例はほとんどスルーしています」とおっしゃったのは衝撃的でした。
今回のセッションで事例相談者にフォーカスしてSVを実施するということが、よく理解できました。先生がセッション終了直後の口頭試問で詳細に回答されていたことも、とても驚きました。事例相談者を本当によく見ていらっしゃる。見立てがしっかりできるように、事例相談者の内面を語ってもらう関わりが大切だと感じました。
普段からキャリアコンサルタントは人の生きがいや働き甲斐を支援するということを常に意識して、実践していこうと思いました。
あまり人の面談を聞く機会のない自分にとってはとても貴重な機会でして。特に自分の知るやり方とは違ったアプローチを取られているのが、大変参考になりました。
関係構築がまだまだ自分は足りないと痛感しました。自分がなんとなく表情や雰囲気に頼ろうとしていることに改めて気付きました。労いの言葉も安易に考えていました。先生がお話しされた「どんな風景が見えている」という言葉が印象に残りました。自分はそこまで目に見えるまでクライアントや事例相談者の状況をイメージできていたかというと、足りてないかったと思います。少なからず試験の場では全くできていませんでした。
今回、思いがけず事例相談者役の機会をいただき、とても気付きの多い時間を過ごすことができたことに感謝します。
今回、事例相談者(CC)として前回検定試験のケース事例を使いましたが、ケース事例とはいえ詳細はCC自らが語るため、その語ることにCCのものごとの見方、捉え(クセ)が随所に表れてしまう、ということにあらためて気付きました。
目の前にいるCCから焦点を外さずに向き合うことが、たとえ他者が作った事例であってもそれを語るCCとの関係をしっかりと構築し、指導者(受検者)が把握した問題を聞いてもらえることにつながることを体感しました。
今回、以下のことを学ばせていただきました。
・事例相談者(CC)が語る事例には焦点を当てず(内容は聞いていない!)、CCに焦点を当て続けること
・CCへの問いかけに全て意図を持つこと
・その全ての意図は相談者(CL)視点からブレないこと
・その意図がCCとの関係を壊さないように気を配ること
1級技能士として指導できるようになるためには、CCの語ることや行動に全て意味付けできる力が必須であり、そのハードルの高さを感じました。しかし同時に、日々訓練するヒントもいただき、今後の研鑽のベースにしていきたいと思います。
八阪先生の関係構築する力は本当に凄い!!という言葉しか出てきません。
貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
当日の講座の様子
アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。
冒頭で『試験本番までに準備できること』について触れましたが
もう一つ、大事な大事な準備がありました!
それはペンを使って文字を書くことです。
私は筆不精ですので、論述試験でペンが止まらないように
紙に文字を書く訓練もしないといけません。
頭に考えが浮かんでも「漢字が出てこない!」というのは本当に焦ります。
いや、まだ準備すべきことは沢山あるのかも?
でも、準備や対策は不自然だと思うし…どうしたものか。
明確な正解がない試験だけに、こんなモヤモヤするシーズンが始まりましたが
ぜひ、この記事をご覧になったみなさんも、わたしたちと一緒に合格を勝ち取りましょう!
それでは、今回はこのあたりで。
また次の講座でお会いしましょう!
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