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1月21日(土)22日(日)1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接指導編)の様子

1月21日(土)22日(日)1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接指導編)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

1/21(土)1/22(日)に
1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座・
面接指導編
を開催いたしました。

みなさん、こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。

この週末は4コマ全部が面接指導編、みなさんがロールプレイをされる講座を開催しました。
ここから2月中旬まで、当面この形が続くのですが、
できるだけたくさんの実践の場をご用意したいと思って予定を組んでみました。

大量にタイピングをするので、その影響でこの記事を書いている今も
手首の疲労が残っていて、若干後悔しているのが本音ですが…この時期ならでは・恒例の症状ですね。
それでもみなさんの頑張りに比べれば、これくらいは乗り越えないといけないな、と
まだまだ踏ん張っていきたいです。

みなさんにも、できるだけ充実したフィードバック・気付きになるよう
指導を進めていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

それでは、ここからはその「学びのポイント」をあらためて振り返ってみましょう。
本当にたくさんのポイントがあったかと思いますが、
この記事ではそのたくさんのポイントの中から毎回1つをピックアップしています。

当日ご参加いただいた方は復習のために、
今回参加できなかった方はご自身の新たな気付きのために、
ぜひこの記事を通して学びを深めていってほしいです。

「1級 面接指導編」の振り返り

たった1文字の助詞だけでも、そこにはCCが伝えたい意味があります。
「話しました」と「話”は”しました」では、全然違うのです。

今回は2日間で4コマの講座でしたが、特にこれを強調することが多かったので
この報告記事でも取り上げてみようと思います。

ロールプレイをしていると、CCの話すCLのエピソードや出来事の内容ばかり追いかけたり、
事例相談に来たCCとしての技法や技術にすごく焦点を当てたがるSVが多いのですが、
今回の講座では、もっとCC自身の意図や考え方に注目してみましょう、という指導を
たくさんさせてもらいました。その一例が、助詞1つでもわかる意味の違いです。

今回のロールプレイを例に振り返ってみると、SVからCCに対して、
事例相談に持ってきたそのケースの中身の詳細を聴いている際に、このやりとりがありました。

その○○の件については、CCさんにはお聴きしたのでしょうか?

そんなふうに尋ねてみたときに、CCが言った言葉が、

その話”は”しました。

という応答になっていましたね。
このときの助詞の”は”の言い方・使い方に、わたしはすごくアンテナを立てて聴いていました。

ここから先は、文字や文章ではやや伝わりにくい細かいニュアンスの話になりますが、
それでも大事な部分だと思いますので、頑張って読んでみてください。

その話をCLにしたかどうか?という問い方自体が、
そもそも「やったか・やってないか」の確認という詰め寄った聴き方
なので、
わたし自身はやらないです。

なぜなら、この詰め寄るニュアンスで質問されると、
CCはそれだけで少しずつ身構え始めて、防衛的な反応を増やすようになるからです。

信頼関係の構築のためには、安心感を持っていただいて、
何を話しても大丈夫なんだなと思ってもらうことが大事なんですが、
それと真逆の方向に行くような質問のしかたですからね。

さて、そんなちょっと詰め寄った聴き方をした直後に出てきたのが、
先ほどから繰り返しお伝えしている、「話”は”しました」という言葉だったのですが…。
この記事を読んでいるみなさんは、ここでの”は”という助詞にどんな意味があると考えますか?
また、どう解釈することができるでしょうか?

話はしたけどダメだった…

話はしたけど、それが何か関係あるのか?

話はしたんです。そしたらこう返ってきて…
(以下説明が続く。でもその説明は失敗した事例の説明でしかない)

肯定的な展開が続く可能性が低いことって、わかりますか?

CCがそれを聴いたか聴いてないかを確認すること、この質問自体が往々にして
そこを聴いてないからうまくいかなかったのでしょう?というニュアンスを含んでいます

SV側の意図や狙い目がわかりやすい箇所なんですね。
わたしもロールプレイを拝見していると、おそらくそこを突破口にしたいんだろうなと
見ていてよく分かるシーンなんです。

それに対して、助詞の”は”をわざわざ入れて説明してくるCC、
そして、その先に続くであろう話の展開を考えると…。
この助詞の”は”の中に、SVに対する疑問・不満・不信など、
ネガティブな要素が混じり始めている、話の流れが抵抗の方に傾きだしていることが汲み取れるのです。

もちろん、この一瞬の出来事だけで、指導面談が全部ひっくり返るほどの
重大な事態が起きることはそうそうないです。
ただ、こうしたちょっとした部分にも、CCの言いたいことが滲み出ている、ということを
機敏に感じ取れるくらい、CCの話を集中して聴いて欲しいということです。

口頭試問でCCのお話をきちんと聞けました、と回答する人がいますが、
本当にどれくらい集中して聴けていたか、この記事を読んでみてどう思いますか?

あらためて、ご自身の指導面談時のCCとの関わりについて、
そのきめ細かさがどれくらいか、確認してみてください。

30分もある中での、ワンシーンの、さらに助詞一つ。
それでもここまで考えることができるのです。SVとして他のCCのお手本になる存在を目指すためには、
小さな機会にも注意を払うことを心掛けて欲しいです。

では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方の参加者の声をご紹介します。
毎回そうですが、このボリューム、このコメント量が
まさに「真剣に」学ぼうという姿勢の表れですよね。
ぜひこの姿勢は大事にして、そして多くの方のお手本になって欲しいです。

1級 面接指導編 参加者の声

先生のお言葉はいつも言霊となって響いてきます。今日の講座の中で私が一番気になったこと、それは「点検作業にしない」頭で理解はしていますが、実際練習の時にこれが出てしまっていることがあります。「指導者という立場で関わる一言」について深く考えていかなければと思いました。CCとのかかわり方の中で目線や立ち位置がフラットに自然とできておられ、お手本にできる方がおられたので、私自身も見習ってできるようにしていこうと思いました。普段は学生の面談で特にエントリーシートや面接練習ばかりに追われている自分自身の課題でもあると感じました。また、助詞の使い方で話”は”しました。の”は”の続きについてのコメントなども(全然違ってくる)理解力を高めえていかなければと思いました。色々とありがとうございました。

今回初めて見学ではなく、ロールプレイにチャレンジしました。一番の気付きや心にしみたことは、事例指導者役をさせていただいた後の八阪先生のフィードバックです。
私はロープレの進行具合や口頭試問がスムーズにいったと思えず撃沈した気持ちでいたのですが、八阪先生の優しくやわらかなフィードバックが本当に心にしみて「よし!また次頑張ろう!」という気持ちで講座を終えることができました。「あ~これが本当の事例指導なんだな」と自分自身の中で落とし込むことができました。
実際フィードバックと面談の事例指導は異なるのかもしれませんが、八阪先生の承認の仕方やその方が成長につながるような接し方など見習いたいと思いました。また講座後、了承を得て録画させていただいた動画やチャットで振り返った際、自分の表情や言葉遣いについて反省する点がありました。
具体的には、常に眉間にしわを寄せていること。事例指導者役なのに語尾に「~だけれども」を使っていることが多いこと。さらにCCの表情や一つ一つの言葉に対してもまだまだ汲み取れていない部分があると感じました。他の皆様のロープレも本当に見習うべきところが多く参考になりました。本日も貴重なお時間をありがとうございました。

頂戴した振り返りメールにもありましたが、『~の話はした』の『は』の意味を拾う余裕は私にはまだなかったと気づきました。面談の進み具合によってはCCの小さな反発の可能性もあるので、見逃すとその後の面談に大きく関係してくると思います。また、CC視点で面談を進めたことに対して、直接的に話すのではなく『ジワジワ』進めていく=CCがどうすれば気づくかを探りながら進める方法を、もし私が行ったら『堂々巡り』になってしまうように感じました。しっかり問題把握ができているからこそ『ジワジワ』進んでも軸がぶれないという、基本を私自身に落とし込む必要を改めて実感することができました。ありがとうございました。

八阪先生、本日の1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座の受講で一番心に響いたことを書かせていただきます。
事例指導者の皆様へのチャットでのコメントで、事例指導者へのノンバーバルな部分も含めての承認内容に「やさしさそして心に響くものあり」と感じ入ってしまいました。どうしても事例指導者は指導者としてこういう姿勢でなくてはと思いがちです。だから教師のようなスタイルになりがちです。
しかし、私が合格に至る最後のところで心掛けたのは、①構えない②懐を広げて③口調は落ち着いて大げさにならないように、そして④正直になることでした。本日の事例指導者役の方の自然体に進める姿勢に対してgreatとされていました。そのやさしいコメントができる指導者になれるように研鑽していきます。
※1級ホルダーの参加者の方からのメッセージです。

今回の研修に参加する前に、一番学びたいと思っていたのは具体的展開の部分でした。試験が近くなり、知り合った受検者の方とロールプレイの練習をしていく中で、十分ではないもののなんとか事例相談者とお話をして何かしらの問題をつかめるようになってきたのですが、それをどうやって気づきにつながる質問にしていくか、どのように事例相談者の成長につながるような提案ができるのかというところに私自身の知識・経験不足を感じ行き詰っています。
ロールプレイでご一緒させていただいている方の中には「~理論、覚えていらっしゃいますか?」のように面談を進められている方もいらっしゃる中で、今の自分にはそれは難しいし、そもそも普段からそのように考えていないのに(本当は考えたほうがいいのかもしれませんが・・・)指導の場面でとってつけたようにそんなこと言っても説得力ないよな、と思っていました。

今日の研修の中で、2回目・3回目のロールプレイで事例指導者が指導内容を出せないという場面がありましたが、まさに私がよく陥る状態で、その時にどのように対応できるのかの八阪講師のアドバイスは本当にありがたかったです。オープンクエスチョンで聞いてみる→選択肢を提示してみる→Yes・Noで答えられるように聞いてみる、事例相談者の様子に合わせて聞き方を変えてみるについては次回の練習で試してみたいと思います。また、チャットの履歴をいただきましたので昨日の面談の流れを思い出し、自分だったらなんて言うかなど一つ一つ大事に振り返ってみたいと思います。

私は2/5、2/12の研修でロールプレイをさせていただく予定です。試験は17日なので直前ギリギリまで何とか粘ってできるところまで成長したいと思います。合格にはまだまだとは感じていますがここで頑張ることが必ず次につながると思っています。頑張ります!

毎回八阪先生、ロールプレイをされる方々、他の参加者さんの質問への回答、そして交流会、多くのことを教えていただいています。全てをインプットしきれていない状態ではなりますが、試験まで1か月切ったので、少しずつ自分に落とし込んでいく時期と思って整理をしていますが迷子になっていることも多いのが現状です。
キーワードとしても整理できたらと思っており、今回は「効果ある?(事例相談者にとって・CLにとって」「してほしかったことなの?」「You(事例相談者)が主語になるように」を自分の整理の言葉にしようと思いました。

指導者視点の問題がなんとなく見えてきている時に、どうすると事例相談者の成長に効果的かと考え、共有のタイミング、問いの内容とその表現などを考えていけたらと思いますが、わざとらしい誘導になるのも効果的ではないし・・・と迷子でしたが、「事例相談者の考える時間、葛藤を大切にしたい」と思いました。
内定を得た学生さんへの対応の例え話、「私もやってしまうかも」とヒヤリとしたと共に、そういう自分の振る舞いが相手(指導場面なら事例相談者)がどう感じたり考えるのか、相手がしてほしいことか、をしっかりと考える必要があるとも思いました(日頃から意識できたらと思います)。

残り数回となりました。毎回思うのが八阪先生と木上さんのタイピング(速さと持続力、ワーキングメモリなどのすごさ)。4講座連続ですし・・・そのおかげで振り返りがができるチャットをいただけて感謝いたします。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

今回もたくさんの方にご参加いただきまして、ありがとうございます。
毎回そうですが、これだけたくさんの方が真剣に学びに来てくださることが
わたしにとってはすごくありがたいことです。
試験にチャレンジされるみなさんにとっては、参加者の方は心強い仲間でしょうか?
時にはライバルと感じることもあるかもしれません。

でも、できれば同じ目標に向かって頑張っていた者どうし、仲間だと捉えていきたいですね。
そして、試験が全部終わった時に、互いにフラットな状態で
交流したり振り返りをしたり、あるいは学びあったり、
そんなことができるとさらに良いな、と思ってます。楽しみですね!

それでは、今回はこのあたりで、また次の講座でお会いしましょう。
みなさま、ご参加ありがとうございました。

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みなさまのお越しを心からお待ちしております。