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2月4日(土)5日(日)1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接指導編)の様子

2月4日(土)5日(日)1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接指導編)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

2/4(土)2/5(日)に
1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座 ~
面接指導編~
を開催いたしました。

みなさん、こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。

ちょうどこの日から、面接試験本番でしたね。
今回の講座は、今までよりもさらにロールプレイをされる方の
緊張感と真剣みが増していたように感じました。

「過去に弊社の講座に参加された方も、まさに今試験に挑まれている方がいますね」
という言葉で、いよいよだな、という想いを強くした方もいらっしゃるようです。
本番まであと少しだからこそ、最後の最後まで気を抜かずに
できること・学べることを1つでもクリアしていく。
そんな姿勢が、良い指導者になるために大事なんだと、みなさんからまた刺激をいただきました。

そして、今回は予想外にわたし自身がロールプレイを急遽行う場面もあり、
またグループ分けしての学習になった日もあるなど、
バラエティに富んだといいますか、例外的なことがたくさんあった2日間でした。

指導の中身もそうですが、突発や例外がつきものなのが、
わたしたちCCの仕事ですから、その時やれる範囲でbestを尽くす、
そんな姿勢も試されていたのかな、なんて振り返っています。

わたしがロールプレイをした事例(2/5・AM)には、事例相談者の方の”本物の事例相談の内容”が含まれます。
 参加されたみなさまは、内容等はすべて他言無用でお願いします。事例相談者への配慮を忘れないでください。

それでは、ここからは講座の中でお伝えした「学びのポイント」を振り返ってみましょう。
今回もたくさんの学び・気付きのポイントがあったかと思いますが、
このセミナー・講座開催報告の記事では、そのたくさんの学び・気付きのポイントから
毎回1つをピックアップしてお届けしています。

当日ご参加いただいた方は復習のために、
今回参加できなかった方はご自身の新たな気付きのために、
ぜひこの記事を通して学びを深めていってほしいです。

「1級 面接指導編」の振り返り

大事なことは何度でも承認すること。
承認されることの効果をもっと大事にしましょう。

2日間で午前・午後と4コマ開催しましたので、気付きのポイントや上達のエッセンスも
すごくたくさんあるんですが、試験直前だからこそ大事にして欲しいことを取り上げました。

この話をフィードバックでお話したのは、2/5の午前の講座だったかと思います。
参加された方はよく覚えておられるのではないでしょうか?
非常に上手なロールプレイが展開されていましたよね。

このとき、何がどう上手だったのか、どこが良かったのか、
そして聞いている方全員が感じたであろう心地よさがどこから来たのか。
それが冒頭で挙げた、大事なことの承認の手厚さにあります。

ロールプレイの中で使用されていた承認の言葉は、

相談者の方を大事に思っていたんですね。

というものでした。

わたしも良く使う表現のひとつですが、この言葉を使う時に承認しているのは、
その時のCCの行動・発言・結果などではなく、
「CLのために何か役に立ちたい」という支援職なら誰もが抱く”意志”や”意図”です。
この、支援職として当たり前に抱くであろう意思や意図を
きちんと受け止めること・承認すること、そして言語にしてCCに伝えることはすごく大事です。

行動や発言については、SVが指導面談を綺麗に進めたくて安易に承認をしてしまうと
「わたしのやったことは正しかったんだ!言ってもいいんだ!」
というお墨付きを与えてしまうことになります。
もしCCが良くない発言・行動をしていた時は、それにOKを出したことになるため、
実際にCCが現場に戻ってから大きな事故につながりかねません。
「合格が欲しいから」という自分の欲求に負け、自分の都合を優先してしまうと良いことは無いんです。

そして、結果についてですが、これはどんなに承認したところで
「でも、この事例は上手くいかなかったから…」という話に戻ってしまいがちです。
時には「じゃあ何でCLは受け入れてくれないんだ!」なんていう
CCの怒りに変わってしまうこともあります(それはそれでまた、CCの問題なのですが…)。

それに対して、「目の前の困っているCLに対して何かしたい」と思うこと、
その”意志”や”意図”自体が、即座にCLに対して悪さをするわけではないですよね。
悪さをしてしまうのは、その後のCCの発言や行動の方です。

結果はうまくいかなかったけど、そのベースにある部分で、
人が人を支援する時に欠かせない「相手を想う」という根幹の部分を
何度も何度も、折に触れて繰り返し承認していくこと。
その効果は、当日ロールプレイを見た方や、事例相談者役を務めた方は
ハッキリと感じられたのではないでしょうか。

問題点を無闇に指摘しないのは、関係性は壊れるのは一瞬だから。
良い点や大事なことを何度でも承認するのは、関係性を築くのには時間も手間もかかるから。

たった1回、その場限りで綺麗な言葉を言うことが承認や受容ではありません。
そして、感じてもいない・思ってもいないことを口にして
承認や受容をした”フリ”をしても、歯が浮くような発言になるだけで、伝わらないのです。

指導をきちんと機能させ、CCに納得していただくためには、
根気よくCCを支え続ける必要があります。

  1. 承認や受容の効果の高さと、指導をするうえでの大事さをSV自身が認識すること
  2. CCの面談の中から、CC2年生なりにCLのことを考えて関わった場面を見出すこと
  3. SV自身が口先だけや綺麗ごととしてではなく、本心からその意志や意図を受容し、承認すること
  4. CCの意志や意図が表出されるたびに、繰り返し言語にして、承認や受容を重ねていくこと。

ここまで徹底できていますでしょうか?
今回、上手なロールプレイができたこと・見たことをきっかけに、
もう一度、指導における関係性の大事さを振り返ってみて欲しいです。

では、この後は今回の講座にご参加いただいた方の参加者の声をご紹介します。

今回もまた、みなさまの意欲の高さ・気付きの大きさが伝わる
アンケート回答をたくさんいただくことができました。ありがとうございます。
この記事を読んでくださっている方にも、その熱意が伝われば嬉しいです。

1級 面接指導編 参加者の声

本日ロールプレイをさせていただきました。昨晩チャット記録を読みながら、その場では気づいていなかったよかったことや改善が必要なところがたくさんあることが新たな発見でした。ロープレ後の口頭試問、非常に苦手なのですが振り返りをすることでまだ自分が面談の中で何をしようとしているか俯瞰できるところまで成長できていないからなんだとわかりました。何を意図してその言葉を選び伝えていくのか、八阪先生はよく研修中にもそのことをお話してくださいますが、改めてそこにしっかりとむきあおうと決意しました。

また、今回のケースで「家族の話」をもっと聞いたほうがいいのではなく、今回はたまたま家族の話だっただけで「話したいと思う話」をもっと聞くとよかったという伝え方、本当にその通りだなと思いました。正直そのように伝えるとわかっていなかったので、次の練習ではそのような場面があればしっかり伝えられるようにしたいです。いつも学びの多い研修をしてくださりありがとうございます。がんばります。

本日も有難うございました。定型ではなくオリジナリティのある事例指導者さんらしい自己紹介を拝見させていただきました。自己紹介から事例へと入っていく流れがとてもスムーズで、こんな風にご自分の型というかアレンジした自分らしいものもアリなんだなぁと思うと同時に、新鮮で良い意味でとても印象に残りました。

そしていつもの八阪先生のチャットでのコメントは、よくこんなにもスラスラと「自分だったらこう言う」という視点が出てこられるなぁと、毎回本当に尊敬します。

投げたボールを受け取らなければならないキャッチボールではなく、相手が受け止めなくても良いようにまずはボールを目の前にせっせと置いていく。とにかくどこまでも目の前の事例相談者を優先させ、事例相談者のための30分であるという揺るぎない姿勢。そして、事例指導者側にフラグが立ったときの紐づけ行為。ストレートに事例相談者の出来ていないところに焦点を当てて突っ込むのではなく、「あなたはそうしたかったのね」とあくまでも事例相談者のやろうとしたことを尊重しながら気づかせる姿勢。
今回もとっても勉強になりました。受験前最後の受講になりました。学んだことを試験会場で発揮できるよう精一杯頑張ってきたいと思います。

目の前の事例相談者は何か改善したくて、今後より良い面談ができるようになりたくて来られている人で、この時間はこの人のための時間なのだという意識で、行ってきます!

今回の講座は今まで受講していた面接指導編の中で一番「自分だったら、事例相談者にどのタイミングで、どのように声をかけるか、その意図は何か。実践できたとして、それは自分がしたいだけの独りよがりな面談に走っていないか。」ということを考えながら、メモを取りながら、参加出来ました。

それは、ロールプレイングに挑戦している皆様が、それぞれのお考えとキャラクターとご経験とを発揮していらっしゃることが伝わってきて「自分なりの事例指導をしてみよう」と勇気を頂けたことのおかげのような気がしています。どの方もとにかく粘って問いかけを続ける様子や、自分では見逃してしまうような瞬間をしっかりと承認に繋げる場面など、本当に学びが多かったです。

試験に向けての準備を進める中で、語彙力の乏しさを課題に感じており、その点においても、参加者の皆様の言葉が大変参考になりました。もともと午前中のみ参加の予定でしたが、「この学びの勢いを止めたくない」と感じて午後も急遽参加させて頂きました。さすがに後半は脳が疲れていくことを感じましたが、熱量が衰えることなく講座を運営くださる八阪講師とサポーターの木上さん、ロールプレイングに挑戦なさった皆様に改めて感謝した次第です。

試験本番まであと2日程参加させて頂く予定ですので、自分なりのペースでコツコツと積み重ねていきたいと思います。今回もありがとうございました。

八阪先生、指導を見せていただきたいとのリクエストを突然であるにもかかわらず快く応じてくださってありがとうございました。達人の所作(応答や介入)には無駄や無理は無く、そうした中でも温かく、また、まるで簡単なことをされているかのように軽やかに感じられるという様子で、唸りました。貴重な機会をありがとうございました。

今回は面接指導編に実践する側で参加させていただきました。初めて面接実践でしたが、特に大きな収穫になったことがあります。それは、言葉で受容・共感、承認される側の心境変化を体感できたことです。
実践で参加すると事例相談役も担当するのですが、その際に事例指導役だった方が事例相談役である私の話や経験について非常に丁寧に且つ、受容的な態度で話を聞いてくださり、暖かい言葉で承認してくれて、緊張や不安がほぐれるような感覚がありました。

本来の参加目的は試験対策として自分自身の事例指導の実力や至らない点を確認するためではありましたが、実際に事例相談側の立場を経験することで、事例指導者が掛ける言葉がどれだけ相談者の行動や内面に影響を与えるのか自分自身の内観を通して学ぶことができました。
また、自分自身が事例指導役を実践してみて、改めて相手の気づきを促す問いの難しさや面談における展開力の至らなさについても学ぶことができました。

事例相談者の問題点に自分は気づいていても、どのようにして事例相談者に気づいてもらえるか…。事例相談者との関係構築を維持しながら、気づきを促す質問や面談の展開に手こずってしまい自分の至らなさや、面談における課題点を知ることができたと思います。
また、先生からのフィードバックも今後の面談を進めるうえで大変参考になり、上手くいかなかったことに対して気落ちするよりも、次回に向けてまた頑張ろうと前向きになれました。今回は本当にありがとうございました。今回での学びを教訓に、またぜひチャレンジしたいと思います。

今回は何より、午前のプレゼント(と私は思います)と午後の「おきばりやす」と送り出していただいたことに感謝です。リクエストしてくださった方々(私はそのようなことは考えもついていませんでした)、CC役をしてくださった方、そして八阪先生、本当にありがとうございました。

ロールプレイの中では、CCが考えたことをそのまま承認すると間違ったことを伝えてしまうことになる(プライベートの話を聞けばいい)、が印象的で、SVは自分の言葉や態度に責任を持たないといけないのだなと改めて考える機会となりました。また、SVの言葉には意図が必要で、それは全て「CCの気づき 成長のため」であるか、そのために必要なのか、効果的なのか等を考えていく必要があることも。
学びが多く、そして「う~ん、で、私はできるのか?」と思う気持ちも正直ありますが、「それは事例相談者が言われたいことなのか」を念頭にきばってきます。

今期のサポートありがとうございました。見学という参加があること、見学者にもチャットを共有していただけたことも本当にびっくりで、ありがたかったです。指導者を目指す試験のための学びがきっかけでしたが、それ以上にCCとしての自身のあり方を学ぶ、考える機会となりました。
八阪先生の、優しい語り(京都弁は本当にすてきです)でのピリッと、でも「もっとも」なコメント、それを求めていた自分がいました。今期は余裕がなかったですが、今後コミュニティ参加も考えたいなと思っています。よろしくお願いいたします。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

試験本番が近づく中で、みなさんの「出来栄え」が日に日に仕上がっていくのを感じています。
いつもフィードバックでは改善点をお伝えすることが多いのですが、
この2月に入ってからでしょうか、明らかにおかしいところ・変える必要があるところが
出てくる人が少なくなってきて、上手にできてますねと安心して見ているシーンが増えました。

その成長に、弊社やわたしが少しでもお役に立てているなら幸いです。
それを本番でも発揮していただいて、そしてそれ以上に、
指導者になってから本番の指導でも発揮していただけると嬉しいです。

それでは、また次の講座でお会いしましょう。
みなさま、ご参加ありがとうございました。

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みなさまのお越しを心からお待ちしております。