ブログ

5月15日(木)1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接実践編オリジナルコース)の様子

5月15日(木)1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接実践編オリジナルコース)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

5/15(木・夜間)にGoogle meetを用いたオンライン形式で
「1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座」

~面接実践編・オリジナルコース~
を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。

この日は夜間のロールプレイ講座ということで、いつもであれば3ケース実施するところを
2ケースだけの「ショート版」でお届けをいたしました。
ケース数が少ないとちょっと寂しいかな?と心配もしていましたが、
5-6月と2級対策講座が中心になりがちな中で、
1級チャレンジャーのみなさんにも少しでも学習機会が確保できたのは良かったです。

参加してくださった方は、2ケースだけであっても
そして(偶然ですが)CC側の課題点が似たパターンであっても、
学びや気付きがすごくたくさんあったようですね。
CCがCLとの面談で失敗してしまっている要因を、SVとCCとの指導面談の中でも起こしてしまうと
やっぱりうまくいかない…そんなことを感じる場面もありましたね。

指導者として大事なことは、支援者としても大事。
今回の講座では、それを学んでいただけたかと思います。

それでは、ここからは講座の中でも要点になった箇所を振り返ってみましょう。
講座内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。

ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。

「1級 面接実践編・オリジナルコース」の振り返り

では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。

今回も受講された方の意欲や熱意が伝わるメッセージが届いています。
このアンケートへの取り組み方1つとっても、その人の学びに対する意欲や本気度が
伝わってくるのではないでしょうか。

技能士試験の合格を目指すなら、自分の言葉でアウトプットすることへの
質・量へのこだわりは、ぜひ持っていて欲しいですね。

この記事を読んでいるみなさんも、本気で合格を目指す方のアウトプットの質を
ぜひ感じ取っていただけると嬉しいです。

1級 面接実践編・オリジナルコース 参加者の声

今回も見学させていただき、ケースは2つでしたが、内容も濃く学びになりました。

特に自分の中で印象的だった点は、指導者として何かしなければなど前に出そうになった時は、まず事例相談者が何をしたいと思ったのか、あなたにはそう見えたし、そう感じたんですね、と視点を変えることが必要だということです。事例相談者がストーリーを追う話ばかりになると、なんとか自分に目を向けてもらおうと質問したり、イライラしてくることもありますが、その状態を理解すること、自分の頑張りをアピールしているのか、向き合うことを避けているのか、汲み取りながら事例相談者の理解をしていくこと、これが進めるよりも大切であることを認識しました。

また、事例相談者がケースの話に終始したり、相談者の問題点に目が向きがちであれば、今回はどういう目的で来られたのか、何に困り、何を解決したいと思い来られたのか、ここを一緒にまず振り返ることが必要だと思い返しました。話が逸れがちになったり、逸れた話に着いていってしまうと、一緒に迷走することになると。私は、わかっているつもりでもどうしていいかわからなくなり、言葉が止まることもあるので、事例相談者が何をしたくて来られたのか、に戻っていくことも意識したいと思いました。

本日も夜の研修ででしたが、あっという間の時間でした。ありがとうございました。

一番の学びは「(事例)相談者の訴えたいことを捉えられないと、面談中に何が起こるのかが理解できた」という点です。

今回のロープレ2ケースを通じて、CLの感情を無視してCC主導で引っ張る面談は、結局CCが相談者の主訴・今の感情を捉えていないから起こるという背景を目の当たりにしました。
そして、指導者が事例相談者と同じように、「いやいや、こうしましょうよ」と引っ張る指導をすると抵抗にあうのも、事例相談者の主訴を捉えきれていないから(もしくは、その主訴に合わせた対応をしていないから)生じていました。

主訴を捉えることは養成学校時代からやってきたつもりだったのに、事例指導者として”同業者”の面談になると、途端にCCの主訴を飛ばしてSV視点の問題把握に行きそうになります。
SVになった途端にこうなるのはなぜかを考えてみると、「主訴」という言葉を誤って捉えているからのようでした。

2級試験向け論述講座のときに、問1のCLの主訴を捉える問題について、八阪先生は「相談者が”話したこと”ではなく”訴えたこと”を捉えましょう」と仰っていました。
”話したこと”ばかり捉えるから、CCはCLが今、どんな感情でいるのかをすっ飛ばしてCC視点の問題ばかりに目がいってしまう。事例指導も同じで、事例相談者の置かれている・感じている今を一緒に見ていくことで(チャット欄で「マークする」と書かれていた箇所からの問いかけ)、ようやく事例相談者の主訴が捉えられ、どうすれば受け取ってもらえるのか指導に繋げられる。

主訴を捉えるには関係構築が必要で、そこを「相談者の感情を気持ちを考えましょう」等と教わったりする。だから「関係構築と感情」の関係はわかるけれども、一方で「関係構築と主訴」となった途端に意味がわからなくなるのは、主訴という言葉に含まれる”感情”が、「辛い」「悲しい」といった話されていた言葉だけを捉えてしまっているからだと腑に落ちたのでした。

だからといって、指導のときに「あなた、主訴を捉えていませんよ」とは言えない。その際の指導方法に、事例指導者の振る舞いをそのまま指導に使う技を、今回学ぶことができました。さらに、「何をスルーするのか」のポイントや、どうスルーするのかのやり方もようやく理解できました。

私はまずは事例相談者が事例の内容を話していないかを面談中に捉える練習をしたいと思います。ありがとうございました。

2月の受検後、自身の試験結果を振り返り、具体的展開に苦手意識を持ちました。そこで、どうすれば良かったのだろうかと考え、悩み、自分なりの解を見つけたいと思い、本講座を受講しました。
しかし、2ケースともに、関係構築に重心が置かれていて、30分では具体的展開まで至らなかったケースでした。実際の場面ではそんなことは往々にしてあると思います。むしろ、30分で完結できることの方が少ないのではないか、それでも合格するには、何とか完結に繋げなければならないのだろうと、受験時のモヤモヤした感覚を思い出していました。
そして本講座からは「関係構築が第一。それで良いのだ、長期戦になるかもしれないが、それこそが事例相談者が自ら気づくために必要なことなのだ。」というメッセージを受け取りました。それは本来あるべき、事例相談者への支援の姿勢だと感じました。試験「対策」としてそれで良いのか?という思いは拭い切れていませんが、それが私の事例指導者としての姿勢である、という覚悟を持つことの大切さを学んだ気がしています。私に足りないもの、必要なものの片鱗を掴んだ気がしました。

八阪先生、皆さまありがとうございました。
今年度初のロープレに参加させていただきました。本試験の際の事例で、関係構築を丁寧に行い、中盤で事例相談者が苦笑した後にたくさん話してくれたため、勢いにのり問題共有をしたところなかなか受け取ってもらえず不合格となった事例。私(SV)が問題把握しているだけではダメ、事例相談者に受け取ってもらうためにどうすべきか、また口頭試問でその効果について如何に冷静にケースの振り返りをできるか。これらを実践したいと思い臨みましたが、やはり面談が始まると「この問題を事例相談者にどう分からせようか⁈」の思いにに終始し、CCとCLの構造と同じになってしまい、打開出来ませんでした。また面談中、焦点化したい事に集中してしまい俯瞰する事が苦手で、視野が狭くなる自分に気付きました。

反面、私が事例相談者となったケースでは、SV役の方が私自身が面談を振り返り内省できるような働きかけをしてくださり、問題に気付けた体験となりました。関係構築のためにただ承認する、褒めるのではなく、事例相談者の良い点により起こった「効果」についてきちんと伝え実感してもらえるように、ジャッジでなく「育成」視点での関わりを身につけていきたいです。

まだまだ険しい道のりではありますが、職場でも意識して臨んでいきたいです。最後に、ヘロヘロの口頭試問となってしまい大変反省しております。対人の仕事をするからには、自身が良い体調、精神状態でなければ良い支援は出来ないと感じました。

RPやりながら、事例相談者を承認や褒めるとこはないかな?相談者を承認したり褒めるとこはないかと思いながら進めていったが、その話の背景を考えながらが浮かばなかった。たぶん苦手意識が出て言えないのか…前に出ないように聞いていくことだけを考えていたからか思い出せない。今回、自分の意見を多く述べたような気がしました。それに対してほぼ理解してもらえず、焦っていたように思います。あ~分かってくれないと思ったとき、”前に出たがる”。前に出た後の対応に戸惑っている。相手が少し変化が起きたとき、いけるかなと思ってしまうことに気づきました。

自分が事例相談者をやっている時、確かに自分の正当性を話したくなるというより、相手の欠点ばかりを思い出す私。相談に来た意味さえも忘れるぐらい言い訳をしている自分がいます。ある程度、事例相談者は相談者のこと思っているからこそ頑張ってこのように対応したのかな?と言われると素直になれるのかなとも思いました。 

面談中に「やりづらいな、返す言葉に困るな」と思ったとき相手の主張に寄り添ってみる。「CCさんはそこを大事にしたいんですね」「CCさんも主張したいことがあるんですね」とお付き合いしたうえで、「もしかしてCLさんに対してもこんな返し方に困るような関わりしてる?」と指導材料とすることを学び実践できるように頑張りたいと思いました。初めて聞いた言葉ではないのに、できない…頑張ります。ありがとうございました。

ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

平日夜の講座で、スタッフもドタバタしながらではありましたが、
参加されたみなさんの温かさにずいぶんと助けられたなと感じています。
弊社サポーターの大藤が今回初めて「メイン」としてチャット入力を担当しましたが、
みなさまのお役に立てるように、精いっぱい、文字通り必死で入力をしておりました。
それが少しでもみなさまの学習の参考になれば幸いです。

先輩サポーターの木上からのメッセージを投影したときの
みんなの表情が良かったので、厳密には講座中の様子ではないのですが
今回の写真で採用してみました。

スタッフも含めて、この学びの場は温かく支えあえる空間になることを
意識していますので、「そういう雰囲気が良いな」と伝われば嬉しいです。

それでは、今回はこのあたりで。また次の講座でお会いしましょう。

2025年度の1級CC技能検定対策講座のご案内

弊社が企画・運営するキャリアコンサルティング技能検定対策講座について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページ
をご用意いたしました。

特に、弊社では「面接準備編」の講座の受講から始められることをお勧めしています。
「面接準備編」では、最難関とされる実技試験(面接)の突破に向けて、
絶対外せない大事な視点や、指導者レベル(1級)にふさわしい考え方や姿勢を
きちんと身に付けることを目的として企画・設計している内容です。

初めて試験にチャレンジされる方はもちろん、
何度挑戦してもなかなかうまくいかない方にとっても、
揺るがない足場を整え、困った時の拠り所がわかる内容です。

次の試験で合格したい!という方は、いきなり「面接指導編(ロールプレイ講座)」や
「事例読み解き編」などの実践編から入るのではなく、
しっかり基礎固めができる「面接準備編」から一歩ずつ学んでいってほしいです。

2024年8月からはオンラインストアでの動画販売も始めましたので、
講座での参加でも、動画形式でも、学びやすい方法をお選びください。

講座で参加されたい方と、オンラインストアの動画講座を購入して学びたい方、
それぞれに合わせてリンク先のボタンを下の方に用意しています。
※講座の場合、クリックすると開催日程カレンダーが表示されます。
 表示されたページの中から、希望の日程をクリックしてください。
 その後、詳細な内容などがご覧いただけるようになります。

みなさまの指導・支援ができる機会を心待ちにしております。
ぜひこの機会に弊社講座にお越しくださいませ。