1/26(木)に
「1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座 面接お手本編」
を開催いたしました。
※本講座は、過去に弊社の技能検定対策講座に参加されたことのある方限定の講座です。
みなさん、こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。
いつも平日の夜間という忙しい時間帯にも関わらず、
弊社の講座にお越しいただいてありがとうございます。
京都は大雪の翌日でしたので冷え込みも厳しくて、
講座の最中も何度も足をさすったり身体を動かしたりしながら、
なんとか身体を温めつつお話をさせていただきました。
受講環境って、すごく大事だなとあらためて感じた日でしたね。
今回の講座でも、わたしがお手本という形で
1級のロールプレイを披露させていただきました。
名前負けしないようにというプレッシャーもありつつ、
一方で不自然になったり、何かをあからさまに示すようにならなうよう、
できるだけ自然体で、ありのままを心掛けて進めさせていただきました。
それでは、ここからは講座の要点をわたしと一緒に振り返っていきましょう。
今回もたくさんの学び・気付きのポイントがあったかと思いますが、
このセミナー・講座開催報告の記事では、そのたくさんの学び・気付きのポイントから
毎回1つをピックアップしてお届けしています。
当日ご参加いただいた方は復習に、参加できなかった方は新たな気付きのために、
指導レベル(1級)への到達・合格に向けた成長に
繋げていただければ嬉しいです。
「1級 面接お手本編」の振り返り
CCとして大事なところは、1度ではなく何度でも、折に触れて承認するようにしましょう。
今回はわたしも自分で想像した以上に指導が前に進んだのですが、
その中で特に、その指導が前に進むことができた「効果」がどこにあるのか、
それに焦点を当ててお話をしていきたいと思います。
ロールプレイを実際に見ていただいた方には、振り返りでお話しましたが、
わたしが行なう指導のロールプレイは、同じ視点・同じポイントを何度も持ち出しては、
繰り返し・根気よくCCを褒めて・認めて、関係構築を深めるためにそれを使用していましたよね。
例えば、最初に相談内容を説明する前にCCがポロッと口にした、
自分でも(この事例を)振り返ってみたんですけど…
という言葉。講座に参加したみなさんは、どれくらいマークしていましたか?
最初の挨拶だから定型通りやればいいとか、
事例説明に早く入って指導を開始しないと、などと考えて、流していませんでしたか?
ちょっと立ち止まって、よく考えてみてください。
SVが行なう指導とは、事例相談者がより良い支援ができるCCとして成長するように、
そして、その結果CLにも良い支援が届くようにするために行なうものですよね。
それに対して、今回のCLのこの一言は、まさにその指導目的にピタリと符合する、
非常に大事な動きを”すでに実行していた”ということを示しています。
ここを褒めずして、他に何を褒めましょう?
そして、その褒め方・褒める頻度についても、もっともっとみなさんにはこだわって欲しいです。
大事なことであるはずなのに、その話題を出した直後だけ、1回だけ褒めたくらいで、
ああ、わたしのやってたことはすごく良いことなんだ!
そうか、わたしはCCとして大事なことができてたんだ!
やっててよかったなぁ。
などと、CCに心から納得してもらえるでしょうか?
そして、自分のやったことを自信にしてもらえるでしょうか?
ご自分が言われる側になった時のことを想像してみてください。
自分がやったことをさらっと一言褒められただけで、
「ああ、やって良かった!」と思ったりするかと言われたら…思いませんよね。
言われた瞬間は、多少の嬉しい気持ちは湧いてきたとしても、
数分も経てば忘れて消えてしまうのが現実ではないでしょうか。
それにも関わらず、褒めた側がこう言うのです。
この人が最初の方に話していたことですけど、しっかりと承認して、
言葉に出して褒めたので、理解していただけたと思います。
…本当にたった1回でそう感じるのでしょうか?
「それが大事なことである」ということを相手に本当に理解してもらい、
納得してもらい、さらに腹落ちしてもらうためには、
大事さを実感してもらうための関わりにも工夫が必要なんですね。
伝える頻度はもちろんのこと、CCがCLに対して実施した関わりの中で、
その「大事なポイント」とどう紐づくのか。そして、大事さの意味を解説できるかどうか
を見直してみて欲しいです。
そして、一時的に気分を良くしてもらうために褒めるのではなく、
SVからCCへの承認の「厚みや深み」も、
30分の指導の中で発揮できるようになって欲しいと思っています。
ただ褒める、というレベルから、褒められたことに納得できるレベルにする。
大変なことだとは思いますが、せっかく最高峰の1級を目指すからには、
そして合格率5%の壁を破るためには、ぜひ、ここまで追求するくらいの貪欲さを持って、
残りの期間を有意義に過ごしていきましょう。
では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。
今回も、ものすごく内容の濃い感想をいただいております。
さらにその1つ1つがとても熱くて重厚なものでしたので、本当は全部ご紹介したいのですが…。
またどこかの機会で、あらためてご紹介したいと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。
1級 面接お手本編 参加者の声
八阪先生の指導は、事例指導を超えて、事例相談者の本質的なクセや傾向に踏み込んでいて、スーパーバイズを受けているような感覚になりました。30分という時間的な制約の中で、そこまでの介入が出来るのは、事例相談者の悲しかった気持ちを先生が最初にしっかり受け止め、関係構築を大切にされていたから。さらに面談の中で事例相談者のキャパシティや受け止め方を的確にアセスメントされていたからだと思いました。私には先生のような関係構築力やアセスメント力がまだまだないですが、お手本にさせていただきたいと思いました。ありがとうございました。
1/19と昨日のお手本を比較しながら復習してみた。ふと気づいたことが、対象がCLだったらできている部分もあった。相手の進むペース・進む意欲の確認、答えやすさを意識(事例指導では考えたことなかった)、相手の考え方・捉え方の内面部分になった時の進め方(事例指導では考えていなかった)などは無意識でやっているが、事例指導ではできない。一言も見逃さない対応の仕方、承認した意味や価値まで添える事、問題把握の伝え方等を本人の言った言葉を使うこれらは目からうろこでした(最初の2回は自分に受け入れられなかった)。
八阪講師の事例指導の仕方を受け入れられるようになったような気がします。これらが身についたら、どんなに楽かなと思いながら…自分でも、やっと指導する立場で聴こうと思い始めたことです。
今回、参加して最初の出会いの場面の関係構築の大事さを体感しました。言葉だけの表面的な言葉ではなく、自分だけのことを理解してくれると感じると、素直に指導者の言葉を受け取れるんだとわかりました。この気持ちは、実際に体感しないとわからなかったかもしれません。
自分の今までの関係構築を築こうとした言葉は、相手に体感してもらってなかったことが明白です。一言一言に想いをこめて、感謝の気持ちや、あなたが気づいていないだけで、できているところがあるよ、あなたが答えを教えくれたんですよ、と伝えたいです。
それと、自分の課題がわかりました。自分で自分にプレッシャーをかけていること、その原因があります。八阪先生の見立ての通りです。それがわかって、今日、自分の言動が変わりました。なぜかわからないけど、自分の考えや伝えたいことが、言語化できました。充実した1日をすごせて、やっぱり1級試験に合格して、よりよい支援ができる指導者になりたいと思いました。
本当にありがとうございました。
いつもありがとうございます。「お手本」という講座のとおり、八阪先生のロープレは、事例相談者と事例指導者が、無理なく流れるようなアッという間の30分だった印象です。
と言えども、後ほどの解説では、すべてが意図をもって問いかけをしていらっしゃると解説をしてくださって、1級のレベルの高さを痛感していました。事例相談者が話した表情、話す内容・言葉、繊細な点を掴みながら、称賛・承認を挟みつつ進めて、事例相談者ファーストだと感じています。
正直なところ、この時期で試験準備が出来ておらず焦っており、どうしても試験の回答を探そうとする自分がいます。・・・先ずは、その思いから脱却することが必要だと。なぜ今、相談に来ているのか、どんな悩みがあり、そこからどう成長したいのか、を流れの中で掴むことに集中です。
先生のYouTubeの中で、1級受験の際、1級の役割、求められる事等細目を理解するようにしていたと言っていらしたと思います。1級として、自分が何を目指したいのか、…ブレずに、そして最後まで諦めず進めていきます。
当日の講座の様子
アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。
毎回そうですが、自分のロールプレイがきちんとお手本として
活用していただけるだけの品質なのか、という点に加えて、
無事に動画が撮れているのかということも心配になるので、
この講座をやるときは、いろんなことに気を使ってドキドキします。
今回も無事に撮れていたこと、そしてアンケートからも
たくさんの学びがあったことがわかって、率直にホッとしました。
みなさんも熱心に見て・聴いてくださってありがとうございます。
今シーズンは、1週間後にあと1回お手本編を開催しますので、
また次回の講座でお会いするのを楽しみにしています。
弊社の1級CC対策講座 特集ページのご案内
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この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。
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みなさまのお越しを心からお待ちしております。