12/22(木)に
「1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座 面接事例読み解き編」
を開催いたしました。
みなさん、こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。
クリスマスが間近に迫って、街も1年で一番煌びやかな季節ですね。
みなさんにとっての明るく煌びやかな季節は、試験結果発表の3月になるでしょうか。
今はまだ冬の寒さに耐えるかのように、悩んでもがいてという時期かもしれません。
でも、いずれは春になり、花が咲いて合格を祝ってくれるはずですから、
それを実現できるように、ここはまだまだ踏ん張っていきたいところですね。
今回の面接事例読み解き編も、その成果を掴み取るために大事なポイントを
たくさんお伝えさせていただきました。
試験本番に向けた準備に、ぜひ今回の学びを活かして欲しいです。
それでは、ここからはその「学びのポイント」をあらためて振り返ってみましょう。
当日ご参加いただいた方は復習のために、
今回参加できなかった方はご自身の新たな気付きのために、
ぜひこの記事を通して学びを深めていってほしいです。
「1級 面接事例読み解き編」の振り返り
SV視点の問題把握ができたからといってすぐに出さない。
SVが理解・把握したことをCCと共有するには、もう1ステップ必要です。
このポイントは、事例を読み解く方法の説明をしている時ではなくて、
それを踏まえて実際に指導面談をするとしたら、という
より実践的な場面を想定した際のお話です。
ちょうど、参加者のうちの1人から質問をいただいた内容でしたね。
参加されていた方は、覚えておられますでしょうか?
そもそも事例相談者が指導を受けに来る理由は、
自分がやった、うまくいってない”この”面談はどうすればいいの?
これを教えて欲しくて来談していますよね。
一方で、指導者側(受検者側)が取り組む必要があることは
この面談だけでなく、おおむねいつも起こしているであろう問題点の共有と、
その問題点が引き起こされる原因に対して指導や支援
です。
つまり、指導が始まった時点で、SVとCCが見ている方向は全然違うということです。
事例指導は、この現実をSVが理解して受けとめるところから始まります。
実際に面接試験の事例を読み解いていったり、
あるいは当日に直接お会いしてお話を伺っていくと、
もちろんCCの説明の中には、おかしな部分や勘違いしている部分があったり、
根拠や見通しが不明なまま関わっている部分があったりと、
指導する側から見た問題点が比較的早い段階で見つかることはあります。
ただ、その時にすぐに問題点をCCにぶつけないこと。大事なのはここです。
問題点を見つけることができたら、その次に考えるのは、
その問題点を今CCにぶつけて、きちんと素直に受けとめてもらえるほどの
堅い信頼関係はできているのか?
と、自分のこれまでの指導内容を振り返ることです。
ここで冷静に「どの程度の関係構築ができているのか」を考えられるのか、
自分が問題点を掴んだから前に進めるはずだ、と勝手に進み始めるのか。
そこの差がそのまま、問題把握・具体的展開がうまく機能するかどうかの差になります。
この1級キャリアコンサルティング技能検定の挑戦者さんには、
どうにも頭でっかちな方が多いのですが、
小難しい理屈や理論を並べる前に、もっと当たり前のことに目を向けましょう。
まだ自分が訴えていることや、聴いてほしい話が残っているのに、
相手がそれを無視して、わたしには問題点がわかったからといって
勝手に話をどんどん進めていったらどう思うでしょうか。
「人の話を聴く気は無いの?」
と、相手に疑問や不信感を抱かせてしまうことになりますよね。
これって、別にキャリアコンサルタントだからとか、
これが事例指導だからとか、そんなことは関係ありません。
キャリアコンサルタントであろうがなかろうが、事例指導だろうが普通の相談だろうが、
相手との心地よいコミュニケーションを考えるなら、ごく当たり前のことです。
でも、そのごく当たり前をすっかり忘れて、小手先のテクニックや言葉尻の変更だけで
その場をかわそう・乗り切ろうとする人が多いから、あの低い合格率になるのです。
わたしは、こうした問題が起きるのは、
1級挑戦者の一部の方が、「お勉強」ばかりしすぎてしまう弊害だと思っています。
指導者から見た問題点は、事例相談者から見れば、まさに失敗した原因そのものです。
自分の仕事の不出来を指導者から直接ぶつけられて、
素直に「はい、わかりました」と言える勇気のある人はどれくらいいるでしょうか。
まして、事例相談者はキャリアコンサルタント歴が2年しかありません。
限りなく若葉マークさんに近い状態です。それでも、自ら進んで指導を受けに来ています。
それってすごく勇気の要ることです。その事例相談者の勇気がどれほどのものでしょうか。
正しさを振りかざす前に、まず相手の勇気に敬意を示すことができますか?
そして、失敗と向き合うときの心の痛さを真剣に受け止めていますか?
自分が問題点を見つけたからといって、これみよがしに理屈や理論を披露していては、
いつまで経っても相手の気持ちを汲み取ることはできません。
相手が不快に思ってもいいから、自分がやりたいように好き勝手に面談すればいい、という
誤った学習を引き起こす可能性さえあるのです。
事例相談者と関係構築をする中で、どこまで目の前の人を第一にできるか。
ここを徹底的に突き詰めてください。
つまり、相談者との関係構築や、面談時の問題共有のしかたのお手本を示すのです。
指導者を目指すなら、賢い人になるのではなく、目の前の人にどこまでも寄り添える、
人の痛みがわかる“誠実な人”になることを目標にして欲しいです。
では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方の参加者の声をご紹介します。
最近は「アンケートにどれだけ真剣に向き合えるか」なんてお話もしていますので、
本当にお一人お一人のメッセージが濃い内容に
1級 面接事例読み解き編 参加者の声
今日教わった内容を、今回受験するケースに合わせて読み解いていくことで、さらに理解が深まると感じました。実際、先生のお話を聞きながら、今回の受験ケースを照らし合わせてみていたのですが、似たようなCCの問題点や承認する箇所があることに気づきました。(中略)
・ケース内容からCLの背景を読み解く方向に考えがちだが、あくまでCCに焦点を当てる。CCの成長支援がポイント。
・CCが思った問題把握の内容に同意してはダメ。しかし、やろうと思ったマインドは承認すること。
・問題点を指摘するのではない→問題点をわかっていただく、など、ニュアンス一つとっても意味合いが変わること。
このあたりも印象的で、私の心に残りました。八阪先生のように読み解くにはまだまだ程遠いですが、まずは、今回のケースをもとに復習してみたいと思います。またミニ交流会では、受験する皆さんそれぞれに悩まれていることがあり、少し気持ちが楽になりました。勉強会の場にもできるだけ参加し、自信をつけていきたいと思います。本日も大変ありがとうございました。
昨晩は、ありがとうございました。昨年度も「1級・面接事例読み解き編」に参加させていただきましたが、八阪流の読み解きを再度インプットしたく参加させていただきました。昨年度、複数の事例のレクチャーをいただいたのですが、本番でそれ以外の事例に当たり、焦りながら対応し、結果不合格でした。
そこで今回は、自分が当たった事例のレクチャーをリクエストさせていただいたのですが、自分ができていなかったことを気づかせてくれる展開を示されており、自分の実力不足を改めて認識できました。
また、質疑の際に協議会が初めて1級面接試験において公表する第11回面接試験の「傾向」に沿って解説もいただいたのですが、講座の中で説明いただいた通りのことが「傾向」にことごとく書いてあり、昨年度は他の講師と八阪先生を比較して、八阪流は数ある1級対策の一つのアプローチ・流派として考えて聞かせていただいたのですが、このアプローチこそ本主本流であると確信を持てました。
今年こそは八阪流の教え完全に体現できるようになってリベンジを果たして、同じ1級として活動できるよう頑張ります。引き続き何卒よろしくお願いいたします。
この講座を受講する前は、事例を読み解く=事例相談者に関する様々な課題・問題点を推測し、スキル不足や情報不足に対して指導する準備をしておくものだと漠然と考えていました。しかし、この講座から学んだことは、最初に与えられている情報を1文1文丁寧に読み解くことの大切さでした。
また、最初の情報の中から、相談者と事例相談者が、頑張っていること・工夫していることを見つける視点を持つことも、自分には不足していたと思います。
さらに、指導者視点で事例相談者の課題に気付いたとしても、すぐに指摘するのではなく、事例相談者が望むこと、事例相談者の成長に繋がることから伝えていくことが重要だと学びました。
上記のような視点で事例指導を行うためには、自分が相談者だったら…事例相談者だったら…とイメージを膨らませてみることも必要だと思います。そして、先生が講座の中で何度もおっしゃっていた「事例相談者のお手本」となり、実践してみようと思って頂けるように、アンテナを研ぎ澄ませる必要があると感じました。
去年の事例を使っての読み解きでしたが、明日からのロープレ練習に活かせることが非常に多く、大変有意義な講義でした。ありがとうございました。
ポイントを掴めば、どのケースも同じだなということですね。
八阪講師の言う「言いたいことをいうのではなく、言われたいことを言う」は、私の中で核になっており、折に触れて発言し、面接のときにまだ時々ではありますが、言い聞かせています。それと同時に、私自身が過去に働いていた時のこと思い出して反省もしており、もっと早くこの言葉に出会えたら、変に頑張らなくてよかったのではと…。
どの講師に習っても、同じようなことを言われていたのに、理解しているようであるが、どうして理解していなかった(理解したつもり)。教え方の流行?もあったと思いますが、それより、八阪講師の言葉がわかりやすい、これで理解が一気に進んだように感じます。
最近、私が理解しきれていなくて前に進めなくなっていることが、SV視点の問題把握をしたとして、共有をどうするかです。今までは自分で誘導し、提案していました。CCができているところを承認する。ここはできるようになったが、承認だけで終わってしまう。たぶん初めてだと言葉に詰まるのだろう。(CCのできていることを)認める根拠がすぐ出てこない。日々も面談で、認められるところを探して、称賛し自信を持ってもらう。そして行動に移してもらう。そこから始めようと思いました。
当日の講座の様子
アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。
今回もたくさんの方にご参加いただきまして、ありがとうございます。
アンケートでも書いてくださっている方がいましたが、
弊社の講座はリピーターさんがすごく多いです。
「ご新規さんはいますか?」と探さないと見つからないことが多いのですが、
その方も、やがてリピーターさんになっていただけるかな、と
ちょっと期待しながらお話をさせていただきました。
リピートはしていただきつつ、しっかり次の試験で合格も掴み取ってもらう。
そんな流れになればいいな、と願っております。
それでは、また次の講座でお会いしましょう。
今回のご参加、ありがとうございました!
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まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。
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みなさまのお越しを心からお待ちしております。