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10月20日(木)1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(論述事例読み解き編)の様子

10月20日(木)1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(論述事例読み解き編)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

10/20(木)に
「1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座 論述事例読み解き編」
をリクエスト開催いたしました。

みなさん、こんにちは。働く楽しさ研究所の八阪です。
いつも記事を読んでくださってありがとうございます。

実は今回の論述読み解き編は、ちょっと特別な開催でした。
今回は、10/2と10/10の同講座にお越しくださった方々から
「必須問題の解説をぜひお願いしたいです」とのリクエスト
をいただいて、
それが本当にたくさんあったために追加で日程を設けて実現した講座でした。

それだけたくさんのみなさまからご支持をいただいていることを嬉しく思いますし、
同時にそれだけ論述問題の読み解きに困っている、ということでもありますね。
リクエストをいただいたみなさま、当日ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございます。
少しでもご自身の良い気づきと成長に活かしてくださいね。

ちなみに、必須問題を解説するのはこの日だけではなくて、
12/4の午後にも開催予定をしております。
今回参加できなかった方で、必須問題の解説・読み解きを聞いて見たい方は、
ぜひ次の日程でお越しください。

それでは、ここからは講座の要点を振り返っていきます。
当日ご参加いただいた方は復習に、参加できなかった方は新たな気付きのために、
指導レベル(1級)への到達・合格に向けて、成長に繋げていただければ嬉しいです。

「1級 論述事例読み解き編」の振り返り

1つの話題・単語・関わりであっても、関係構築も問題把握もどちらからも捉えられる。

今回は基本的に前回の論述読み解き編(選択問題の解説)に参加された方が多かったので、
概念的な話や基礎的なことではなく、より具体的なポイントをここで取り上げてみました。

わたし自身が読み解き・解説作業をしながら、

「ここは必須問題の1に該当しますね」

なんて言いながら、目の付け所を伝えていたと思いますが、その中で時折、

「必須問題の1で言うCL固有の問題把握ですが、
 ここを使うとすると支持的に関わって関係構築することが必要。
 だから必須問題の3にも応用できるポイントになる。
 同じポイントを必須問題の3で書く時は…」

このように、1つの着眼点に対して
2つ以上の回答に応用できるよというお話をしていた箇所。あれのことです。
覚えてないという人は、当日のご自身のメモを振り返ってみてくださいね。

特に必須問題の場合、問題3で
「あなたがこの事例相談者(CC)の立場なら…」という問いがありますから、
1級にふさわしいお手本レベルの面談とはどんなものかを回答する必要があります。

この時の視点として「わたしがやるから、あなた(CC)は横で見ていてね」
というイメージだとお伝えしましたね。大事なところです。
そのお手本レベルを見せようと思うと、
CCやCLの問題点ばかりを見ていてはできない
んですよね。

でも、問1でCL固有の問題点、問2でCCの対応の問題点(まずいところ)を
挙げるように問われているので、
回答するみなさんもついつい問題探し・粗探しになりがちなんです。

これまでも面接指導編をはじめさまざまな講座で触れてきましたが、
関係構築をどれだけ丁寧にきめ細かくできるか、
また、すぐに問題把握に走って指摘や指導(という名の説得)をしてしまっていないか、
そこが2級・熟練レベルと1級・指導レベルの境目にもなります。

問題を見つけた時こそ、よくよく注意をして、一度立ち止まって、

「これを関係構築として活用するには…?」

という視点を持てるようになってください。
それは論述試験はもちろん、面接試験でも必須の視点になります。
12月の論述試験に向けた準備を面接にも応用して、2倍成長できるよう、
この2ヶ月を有意義に過ごしてくださいね。

それからもう一つ。これは最後にお伝えしたメッセージです。

CCの論述問題を解く練習ではなく、
自分の言いたいことを一定の文字数で枠内に収める練習と考えれば、
日常生活の中にいくらでも練習の機会はある。

論述問題を解けるようになりたいと口では言いながら、
実際には自分が文字を書いて表現する機会が目の前にあっても、
それを適当に対応してかわしてしまう。

それでは力が伸びないのは当たり前です。伸ばそうとしていないのですから…。

講座の中で挙げた例として、
レストランや飲食店でよくある「お客様アンケート」がありました。

今日一番輝いていたスタッフに何か一言お願いします

というフリーコメント欄の部分。
ここを空欄のままにしていたり、美味しかったです、ありがとうございます、など
誰でも書けることしか書いていなかったり、工夫や配慮がなされていないようなコメントをしてしまう。
そんなことはありませんか?と強く/厳しく問いかけをしましたよね。

こういう日常の機会を「文章をまとめて書くための訓練になる!」と捉えられているのか、
「ただのアンケートであって何も関係が無い」と捉えているのか。
その捉え方の差が、そのまま訓練量の差になり、最後は実力の差になります。

あなたが毎日生活して、仕事をしている中で、文を書く機会はいくつありますか?
その一つ一つを大事能力向上の機会として捉えられていますか?

1級のあの合格率を見れば、どんな物事でも成長の材料にしてやろうと思うくらい、
必死になって取り組まなければ、合格には届かないということはわかるはずです。

その”貪欲さ”が足りないまま、机の上のお勉強だけをしているうちは、
合格はおぼつかないんだと気を引き締めて臨んで欲しい
です。

あえて厳しいコメントをしましたが、それくらい高い壁に挑んでいるんだと
今のうちから覚悟をし、気を引き締めていきましょう!

では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。

1級 論述事例読み解き編 参加者の声

お忙しい中、リクエストに応えてくださり「論述必須編」の講座を開いてくださり、ありがとうございます。選択問題に引き続き、捉え方の視点を広げたいと思い、参加しました。
特に、最後におっしゃった、
「論述試験を限られた枠の中に自分の考えを表現する場面と捉えれば、
 練習する機会はいくらでもある。いくらでもある機会をどう捉えるかで力の付き方が変わる」

との言葉に猛反省でした。仕事の中で最も基本の一つである「誰に何をどうするのか」を初心に戻り、さらに意識していきたいと思います。本日も大切なことに気付かせていただきありがとうございました。

今回も学びの多い講座でした。特に、先生が事例を読み解きながら、相談者Aや事例相談者の問題にあたる部分を具体的に示してくださったため、理解しやすかったです。また、私は理解が進んだことで、自然と読み解くことに対して面白さを感じるようにもなってきました。前回の講座より一歩前進した気がします。
さらに、セミナー最後に先生からいただいたアドバイスが大変心に残りました。
「文章を書く力・まとめる力は、普段の仕事やアンケートのコメント欄など
 日常生活のどこででも鍛えられること」

確かにその通りで、普段からの積み重ねが大事だと気づかされました。
最後に、これはいつも感じることですが、先生が受講者に話してくださる言葉に重みがあり、先生ご自身が本気で私たちに向き合ってくださっていると実感しています。1級を目指す方々に対して、”本物を目指してほしい”というお気持ちが本当に伝わってきて、生半可な気持ちでは合格しないな…と改めて思った次第です。本日もありがとうございました。

リクエストに応じての開催、ありがとうございます。こうやってニーズを拾ってくださり、それを形にして届けてくださること、学びをサポートしていただけていることに感謝します。
講座では、毎回八阪先生の深さと広さに「こうありたい」という気持ちになり、少しでも私らしく相談者さんに添っていける支援者になっていきたいと思う機会になっています。八阪先生の的を射たコメント(要注意など)をお聞きすると、「自分もそのような面接しているかも」と思うこともあります。ピリッと正す機会にもなっています。
特に今回、「書くトレーニング」は日々の生活にたくさんあるというお話。それを意識していなかったな、と思いました。以前ブログでも「面接だけではなく、日々の生活に中にある」という内容を拝読していたにもかかわらず、です。これまでの感想やメールでのやりとりを思い、ドキリとしました。相手を想い理解する、安心していただく、書く、などなど。日々の生活を大切にして、ちゃんと意識して(でないと、忘れてしまう自分がまだいるので)営んで行こうと心を引き締めました。

今回もご指導ありがとうございます! 八阪先生の読み解きは、深い!!とっても深い!!に尽きます。
必須問題の読み解きもご受講させて頂いて、その時も思ったのですが、今回もまた、相談者の心情を深く理解するその向き合い方、意識なくスーッと感じていらっしゃるとは思うのですが…特別なスキルかと感じてしまいます(特別ではなく、普段の生活からその様なアンテナって言われると思います(^^))。
様々な事を感じましたが、2つに絞って感じた事を述べさせて頂きます。
・答え探しの自分 論述を読んで答え探しをしている自分がいると感じました。
 試験という思いから、絶対におかしな箇所があるという視点で見てしまってます。
 この時点でバイアスがかかった見方になっています。
 目の前に相談者が居たらどう対応するか、その思いで過去問に向き合いたいと思います。
・質問の答えのプラスアルファ 今回はZoom受講で思い切って質問をしました。
 その際の八阪先生の答え、私の頭には全くないことでしたから、
 そこまでアンテナを張り全体をみることの重要性を気付かされました。
 質問する事で、その先生の考え方、ただ答えだけではない、
 プラスアルファも聴けることを感じました。
まだまだ、その域には遠いですが、相談者の背景、雰囲気を汲み取るよう頑張りたいと思います。 様々な気づきを今回もありがとうございました!

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

アンケートを拝読していると、今回はわたしの話していることをメモしているだけでなく、
事前に自分で読み解きをやってみて、その回答とわたしの解説を比べることで、
課題点を炙り出すという「自分で準備・工夫をした学び方」をしておられる方が複数いらっしゃいました。

さすがですね!その準備の良さもそうですし、課題を「ただ教わる」ではなく
「自ら見つけていく」という主体性が出ているところがとっても良いなと思っています。

今回の講座でも折に触れてお伝えしていますが、
講座の中で解説した見立てやケースの読み解きは、あくまでも「わたしならでは」のものです。
わたしの見立てを絶対的な正解とせず、取り入れられる視点は十分に取り入れて、
みなさんなりの色の指導レベル向上につなげてください。

それでは、また次の講座でお会いしましょう。
今回のご参加、ありがとうございました!

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みなさまのお越しを心からお待ちしております。