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12月4日(土)1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(論述事例読み解き編)の様子

12月4日(土)1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(論述事例読み解き編)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

12/4(日)に
「1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座 論述事例読み解き編」
を開催いたしました。

みなさん、こんにちは。働く楽しさ研究所の八阪です。

いつもはサポーターの木上さんに記事執筆をお願いしているので、
わたしが書くのは久し振りになります。
そして、午前・午後のダブルヘッダーではない午後だけ講座開催というのも
かなり久し振りなので、なんだか「久し振りの重ね着」みたいになりました。
季節も冬で寒くなったので、重ね着は恋しいですよね。
みなさんも、試験直前ですから体調だけは気を付けて、温かく過ごしてください。

今回の講座は、もともと10月に開催した1級論述読み解き編の参加者の方から
「必須問題もぜひ読み解いてほしいのですが、可能ですか?」という
リクエストをいただいて開催することになった講座です。
こうして開催の希望をいただけること自体、本当にありがたいことです。

当日は、少しでもその期待に沿えるよう、私なりの事例の見方を
精いっぱいお伝えさせていただきました。
少しでも受講されたみなさまにとって、お役に立てていれば嬉しいです。

さて、それでは、ここからは講座の要点を振り返っていきましょう。
当日ご参加いただいた方は復習に、参加できなかった方は新たな気付きのために、
指導レベル(1級)への到達、そして合格に向けて、
この振り返りの内容を活かしていただければ嬉しいです。

「1級 論述事例読み解き編」の振り返り

事例を読むときは、細部に至るまで疑って、かつ楽しんで見る。

今回の講座のハイライトになるのはおそらくここではないでしょうか。
事例解説の後半、質疑応答の部分でお話しした箇所ですので、
覚えている方もたくさんいらっしゃるかもしれません。

疑うという言葉だけを取り上げると、まるで事例相談者(CC)や相談者(CL)のことを
信用しない姿勢でいることのように聞こえますが、
そういうことではなくて「何ごとにも疑問を持つこと」と捉えて欲しいです。

例えば「長年勤めていた職場の環境が変わりそうなんです」というCLの一言でも、
長年勤めていた=長年勤めることができていた、ですよね。
それはすなわち、CLは少なくとも長く務められるだけの
何がしかの工夫や努力はしてきたでしょうし、
職場もまた、長くそこに勤めていることにある程度肯定的であることはわかります。

でも、なぜかこのCLは、今職場の環境が変わりそうだというだけで、
それらの経験や事象を無視してネガティブな話ばかりする…。
何がCLをそうさせているのでしょう?その原因の部分って何だろう?と考えること。

あるいは、1級の場合はCLではなくCCについて考える必要がありますが、
CCが「お仕事の話はわかりました。では、プライベートは…」などと
突然話を変えてしまうケースって、よくありますよね。
今回の解説事例では、特にそれが多かったかと思います。

このときに何も気づかずにただ流し読みしてしまうのか、
「このCCは、このタイミング・この話の流れで、なんで話題を変えていいと思ったの?」
「CLから見たときに、ここで話を変えられたらどう感じる?嫌じゃない?」
と気づくことができるのか、ここも1つのポイントになってきます。

話を進めたり、変えたり、あるいは掘り下げる質問したりCC側の関わりのすべてについて、
そのタイミングで/その内容でOKだと思った根拠はCCにはあるのか?

こうした疑問点を指導者目線として持っていて欲しいのです。
それがSV視点から見たCCの問題の把握につながるからです。

実際の指導場面や面接試験では、問題把握ばかりしているとCCと関係構築ができませんので、
疑問視をしていればそれだけでOK、ということではありません。気を付けてくださいね。

そして、講座の中ではその疑問点に対して、
「なんでそんなことやっていいと思ってんの?」なんて言いながら、
どんどん”ツッコミ”を入れるようにお話していました。
あれがもう一つの要素である「楽しむ」の部分です。

もちろん、事例指導を受けに来ているCCからすれば、
提出した事例は「失敗」ですから、それを持ってくること自体、勇気の要ること
です。

その勇気にはきちんと敬意を払って、承認や支持もして、
これからその改善に立ち向かっていく勇気の芽を少しでも出してもらう。
そんな温かいマインド・関わり方は指導者としてすごく大事なことです。
わたし自身も、柔らかさや温かさはなるべく態度にも言葉にも出すようにしてます。

かといって、CCが過度に委縮したり、自信を喪失したりしていては、
結局は改善に向かう勇気や意欲が湧いてこないわけですから、
それはそれで指導効果が無い、あるいは良い指導関係になっていない、とも言えます。

決して事例相談者がケタケタと笑うことが目的ではないですよ。
指導という場・機会・時間を有意義に過ごし、
CCが自分の改善に向けて前向きになってもらうために、ふっと肩の荷が下りるような瞬間。

今思えば、何でこんなことしちゃったんだろうね、わたしって。

そんな言葉が出てくる指導の場って、すごく自然で前向きですよね。

型にはまってガチガチの指導プランに押し込められていたり、
まるで説法を聴いているかのような「遠い世界」に感じられるやりとりよりも、
気軽で健全で前向きな指導の時間。それを創れるといいですよね。

指導する側がガチガチに型にはめないこと、頭でっかちにならないこと。

鋭い疑いの目の中にも、ちょっと楽しんで事例を見るゆるさも持ち合わせること。
できればそんな指導を目指して、論述試験と向き合ってみて欲しいです。

事例相談者も、指導者(受検されるみなさん)も
もう少しだけ、肩の力を抜いてみませんか?
そして、お互いにとっての良い時間を創るつもりでいましょうね。

では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。

1級 論述事例読み解き編 参加者の声

講座を受講して、1級技能検定へのマインドセットが一歩進んだ感覚を持てました。
指導者として事例相談者の不安を解消し、技術上の課題を明確にし、取り組むことを通して事例相談者がキャリア支援者として自信を持つこと、そのようなキャリア支援者が増えることを1級技能士への挑戦の理由としているものの、色々な試験対策の講座や資料を見ると事例相談者の悪い部分、出来ていない部分のみにフォーカスしている印象を受けていて苦しかったのですが、講座の2時間でその苦しさから抜け出せたように思います。それは、つまり自分が1級技能士としてどうありたいのかを改めて考える時間となったということなのではないかと捉えています。
また、問題文に書いてあることは基本的に「ここに書かれていない何かがあるはず、という点において全部疑って読む。ポジティブに言えば興味(おもしろがる/interest)を持って読み込む」という言葉が印象的でした。事例を読み自分の中に覚えてしまう違和感を丁寧に解きほぐすことが、対策の一つになるのかもしれないと気づきを得ることが出来ました。
絶対的な正解がないからこそ、試験当日は完璧だと確信を持てる答案用紙は作成できないのだろうと思いますが、自分自身が納得のいく答案用紙を書き上げられるように粘っていこうと思います。16日の面接準備編も楽しみにしております。ありがとうございました。

本日もありがとうございました。このところ、学んできたことが、繋がる感覚がなく、点でしか理解が出来ていなくて、モヤモヤした状態が続いている状態でした。昨日の選択問題と本日の必須問題の読み解き解説をじっくりと学ばせていただいたことで、これまでに入れてきた知識や経験値、教えて頂いた考え方や見方、そしてCCとして、指導者としての姿勢(あり方)などが繋がった感覚を得られました。
更に、ようやく問題が面白く見れる感じに思えてきました。本番までは、あまり時間はないですが、それよりこの感覚をえられたことが大きいです。ありがとうございました。
そして、セミナー後のコミュニティタイムを設けてくださり、ありがとうございました。参加の皆様が、とても優しくてすごく励まされました。このような方々がCC1級を目指し指導者になろうとしているのかと、改めて「すげぇ!」と感じましたし、私もその一員として、この国の社会を創るお仕事の関わりたいなと思え、このお仕事、この資格のすごさに誇りを持つことが出来ました。ありがとうございました。とにかく、今あるチカラを精一杯に発揮してこれからも品質の向上を楽しみながらやっていきますね。

本日はお世話になりました。本日最も有益だったことは、この試験のそもそもの目的(試験の目的、自分自身の目的)を再確認できたことです。最近は別の試験に力を入れており、キャリコンの勉強に身が入らず悩んでおりました。しかし、初心に帰り、キャリコンの育成にはどういう姿勢で取り組めばよいのかを思い起こすことができました。そしてそれを思い起こすことにより、意欲も湧いてきたところです。
一方、質問させていただいた内容ですが、私の説明が不十分で先生に余計なご負担をおかけしました。改めて書きますと、実務をやっているとどうしても素直に答案に向き合えなくなります。例えば、答案に書かれている情報以外の普段接している情報が頭をもたげ、それを加味して解答を考えてしまったりします。
例えば、留学ビザのこともあり、日本の学生より就職を一定時期までに決めたい気持ちは強いよな・・・。とか、新卒と同じフローで就活をするかどうかというよりは、ビザの関係や企業の受け入れ態勢があるから、企業が留学生を受け入れるかどうかを見極めて応募しないとな、とか、留学生は秋からの求人もそこそこ出るし、それを待つ方法もあるよな、など無意識に考えておりました。
「それはどこにも書いてないですし、問われてもいません!」ということは重々承知なのですが、試験では時々痛い目に遭います。今日はこういう自分を再確認し、それに向き合うチャンスをいただいたと思っております。1週間で形になるようがんばります。

昨日に続いての受講でした。本来は選択を受講したので必須の受講希望でしたが、教育分野に限らない学びがありました。また、本日は受験の時に非常に戸惑い、舞い上がってしまって1時間で2問解答した後、納得いかずにすべて書き直しても、まだ納得いかずに時間切れとなりました。原因は必須問題に動揺したせいです。
相談者の問題を「起業」、「就職」、「ビザ取得」で迷ってしまいました。落ち着いて問題文を読めなかったことに尽きます。自己一致はCCとして必須の平常心ですが、試験で動揺すること自体、まだまだ力不足だったと反省しちます。本日は講座後の情報交換の場で楽しい意見交換が出来ました。感謝いたします。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

画面共有でわたしの書いた字を一所懸命見てくださっていたので、
みなさん目線の真剣さがすごかったです。
顔を隠すことを希望している方も、じっと見ておられて、熱意が表情からも伝わってきました。

あと1週間、この日の熱意と集中力で最後まで準備を怠らず、諦めずにすることで
当日に焦らない・後悔しないようになります。
年末で日常業務もお忙しい方が多いかと思いますが、ここは踏ん張りどころですから、
筆記・実技論述試験の当日まで、しっかりギアを上げていきましょうね!

みなさんの健闘を祈っております。
このたびも弊社の講座にて学んでいただき、ありがとうございました。

弊社の1級CC対策講座 特集ページのご案内

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この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

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みなさまのお越しを心からお待ちしております。