9/28(木)にzoomを用いたオンライン形式で
「1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座」
~論述事例読み解き編~
を開催いたしました。
こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。
今月は講座開催数がすごく多いので、もう何度目の振り返り記事だろう?と思いつつ、
それでも受講されたみなさまや、記事を読んでくださるみなさまのお役に立てればと思い、
満月のお空を見上げながらPCをたたく夜を過ごしています。
この記事を書き終えたら、ちょっと息抜きと心の栄養補給も兼ねて、
綺麗なお月さまをゆっくり見たいなと思っているところです。
これから先は秋の夜長と呼ばれる時期になりますが、
この日の講座に来てくださった方にとっては「勉強の秋」になるのでしょうか。
冬の本番に向けて、そして春を笑って迎えるためにも、
秋からしっかりギアを上げて、学びの充実をぜひ図っていって欲しいです。
わたしも、その一端を手助けできればと思っていますので、
ぜひ一緒に学びを深めて、CCとして・指導者としてのレベルアップをしていきましょうね。
それでは、ここからは講座の要点をわたしと一緒に振り返っていきましょう。
当日ご参加いただいた方は復習に、参加できなかった方は新たな気付きのために、
指導レベル(1級)への到達・合格に向けた成長に繋げていただければ嬉しいです。
「1級 論述事例読み解き編」の振り返り
論述試験は紙面上のものですが、面接試験さながらに
目の前に”その人”がいると思って読むようにしましょう。
これは今回の講座の後半でお話したことですが、わたし自身が良い指導をするため、
あるいは試験向けであれば良い回答をするために必須だと思っていることです。
あくまで「わたしが思っている」という枕詞が付くので、
絶対誰にでも当てはまるとまでは言わないですが、講座に参加されている方は
みなさん納得されていたのではないでしょうか。
論述試験はどうしても「温度感」や「臨場感」がないために、
書いてある文字だけを追いかけていくと、どんどん問題点が目についたり、
自分が言いたい・書きたいことばかりが浮かび上がったりしがちです。
でも、これを仮に実際の指導事例だと仮定したらどうでしょう?
自分の手元にあるこの失敗した事例は、確かに存在していて、
しかも、目の前にその失敗した事例を持ってきたCCがいたとしたら、
同じように「温度感」や「臨場感」を感じることが無いままに
書かれている問題点を次々に挙げていくようなことをするでしょうか?
…そんなこと、しないですよね。
では、実際に本人が目の前にいればやらないようなことを
論述問題だからいいや、と思ってやってしまうと何が起こるのか。
そこを1つ考えてみて欲しいのです。
“目の前の相手を尊重する”というCCとして一番大切な心を失ってしまいませんか?
面接準備編でもお話をしてきましたが、
指導の目的には”事例相談者(CC)としての成長”という点が含まれていましたよね。
そのためには、事例相談者が成長しよう・上達しようと思ってもらわないと、
この指導目的は永遠に達成されません。
特に今回は必須問題を取り扱っていますので、必須問題の設問3では
自分がCCの立場だったらどういう面談をしますか?という問いが設定されていますよね。
この設問3は、回答者であるみなさん自身が、事例相談者に代わって
CLと面談をするならどんなふうに進めるのかを回答しないといけないです。
このときに、人の粗探しばかりしようとしていると、
その粗を埋めるような関わりにばかり気を取られてしまいかねません。
では、その対応は目の前のCLに寄り添えているでしょうか。
指導者として、お手本となるような教育的価値のある内容で面談できているでしょうか。
そこまで考えたうえで、論述試験に(面接試験にも)臨んで欲しいのです。
1級CC技能士という最高峰を目指すからには、
いつでも・どこでも指導効果を考えるくらいになりましょう。
試験に受かりたいから、書き方をどうすればいいですか?
という視点・考え方でいる限り、
本当に教育的・効果的な指導をするという段階には届かないのです。
本当に・真剣に事例相談者への共感的・受容的態度を持てているなら、
たとえ文字上であっても、”CCなりに頑張ったこと・わかって欲しいこと”は読み取れます。
論述試験の事例は、読めば読むほどおかしなことを書いてあります。
それは、試験として”問題点が無いと成立しないから”であって、
それをあげへつらって欲しいから用意しているわけではありません。
事例相談者のどこをどんなふうに改善すれば、他人の人生に関わるという大事な責任を負う
CCという仕事をより価値のある内容にできるのか、もう一歩上達するには?という視点で見て、
そしてその上達のポイントを押さえた面談をあなた自身が見せられること。
(論述なら書き記せること、です)
ここを目指していくことで、良い指導者に近づけるのです。
小手先やテクニックばかりに惑わされず、いつでも指導・支援の本質を忘れない、
本物の指導者をぜひ目指していきましょうね。
では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。
今回も「レポートを頑張って書く意味」を良く分かってくださっている方ばかりで、
論述試験に向けた訓練として、みなさん一所懸命に取り組んでくださいましたね。
おかげでとっても読みごたえのある内容が集まりました。ありがとうございます。
今回も、とても紹介しきれないくらいの回答数・ボリュームなので、
一部のご紹介に留まりますが、「これくらいアウトプットできる人が1級挑戦者なんだ」と
ぜひ良い刺激にしていただけると嬉しいです。
1級 論述事例読み解き編 参加者の声
18日の選択問題解説に引き続き必須問題解説を受講して、八阪先生と私の差って何だろうと考えました。そして、LINEに届いた「わたしの手紙」を読み返しました。
キャリアコンサルタントとして相談者への関りが、「気づきを与える」「行動させる」のようにキャリアコンサルタント側が考える方向に誘導していると気づかされました。また、私たちが使えるのは「言葉」だけも深く考えさせらました。相談者の「言葉」を表面だけ捉えて、気持ちに寄り添ったと思っている自分を反省しました。
相談者の「言葉」を真っすぐ受け止めることと言葉通りではない違う意味があるとしたらという視点を持つことが大切と気づきました。さらに、アウトプットすることにより、より気づきが深まりました。これからは、教えられたことが身につくように精進します。
私は何度も繰り返して、論述事例読み解き編に参加しています。だから八阪先生の解説を聴かせていただく前に、私自身でマーカーをして、感じたことや考えたことを書いています。その上で書けていないところを八阪先生の解説を聴きながら追記しています。そのような繰り返しが自分の力になっているし、よりよい支援ができる指導者になるためのあるべき姿だと考えて行動できるようになりました。じゃあ、以前は?とマークされそうですね(笑)
そうなんです、フレームに当てはめて、どんなケースも同じ書き方になっていました。その方が安定して点数が取れると思っていました。論述で60点を取りにいくなら、その方法でもいいと思います。ただ、その考え方では実技の60点は取れないとわかりました。論述は実技試験です、同じ回答のはずがないんです。論述問題を自分の言葉で、支援の方法と根拠を含めて記述するということを繰り返しすることで、面接の中で、事例相談者との関わり方や口頭試問でどのように答えるのかということに役立つということに気づきました。
もう一つ、今日の講座で気づいたことがあります。最後に質問に応えていただく時間がありました。その時は、参加者の不安を軽減するために、応えてくれているなと感じるだけでしたが、今日の朝になり別の視点で感じることができました。質問に応えてくれたけど、こうした方がよい、こうすべきであると断定するのではなく、質問者がどのようなことを言ってほしいのかを汲み取っていたな、それに少しプラスして八阪先生の考え方を提案してくれていたなと感じました。このことは、1級技能士を目指す参加者にお手本を示していたんだなと気づきました。
八阪先生は質問に応える時間も意味のある時間であり、「こうやって質問に応えるんだよ」と伝えてくれているんだと思いました。だから何度での参加しても意味のある講座なんですね。今日もありがとうございました。
今回学んだことは、心を無にして事例に向き合うということです。普通に読んでいてひっかかる部分をそのままにせず、そのつどメモを残しておくと良いと思いました。
また、「隣に事例相談者さんがいて、けんかにならないこと」というお話が心に残りました。論述といえども、面接場面を想定することが大切だと改めて思いました。また、「浅い共感」という言葉を聞いて、自分ならどういう言葉がけをするか、考えながら読んでいこうと思いました。
苦しんでいるのは事例相談者さんだけではなく、相談者さんも同じです。事例について深く考えることは、試験対策ということだけではなく、多角的な視点を養うための訓練なのだと思いました。そう思って取り組んでいきたいと思います。本日は、ありがとうございました。
今回の対策講座でも大変お世話になりました。いつもながらわかりやすい説明と充実した内容で、とてもありがたかったです。
振り返りメールにも記してくださっていたように、「おかしいな」と気づくことはできても、それを言語化できるかどうか、というところについては、まだまだ研鑽が必要だと感じました。また、繰り返し発言している箇所に対する事例相談者の対応についても、これまで「適切か不適切か」という見方を知らず知らずのうちにしてしまっていましたが、「どのくらい深く受け止めているか」「自分ならどう関わるか」という視点の重要性を改めて理解できたと思っています。
また、新たな学びがあったのはもちろんですが、これまでの自分のやり方や見方について「これでよかったのだ」と再確認する場面も何度かありました。ある部分では自信が持てたことも、今回の対策講座に参加してよかったことの1つだと考えています。
また参加させていただくこともあるかと思いますが、今後ともどうかよろしくお願いいたします。今回もありがとうございました。
「論述事例読み解き編」は2級受験の際にも受講しており、その際は文章の後ろ側に透けて見える景色に対する八阪先生のアンテナの高さに驚きました。そしてこの度、改めて1級版を受講し再び驚きました(それぐらい凄い)。
私は未だ1級の論述問題は解いたことがなく、どのようなものなのか、せっかくなので八阪先生の解説付きでこの日初めて見ることにしようと思いワクワク臨みました。何故なら、国家資格受験の際に様々な対策でがんじがらめになってしまい全く書けなくなった時期があり、2級受験の際に八阪先生の講座に出会い「目から鱗」状態になったことで型に囚われずにやっと書くことができたという経験をしたからです。
今回の1級については、講座に参加してみて、視点が増えることによって思考が複雑になることがわかりました。その分、時間内に文章としてまとめる練習がもっと必要・・大変そうだな・・と感じました。でも、CCの改善点を指摘するだけでなく、「そのCCに隣に居てもらった状態で、自分が相談者と面談をするのを見てもらう(お手本を見せる)つもりで書く」という八阪先生のマインドは深く記憶と心に残りましたし、今後の練習の支えになりそうです。
また、国語としての読みやすさを意識すること。フレームありきになっていないか。フレームに囚われなくても、面談でやる順(起きる順)で書くと結果としてそれがフレームっぽくなっていることが多いということ。これらの点についても大変納得感がありました。
受験の壁は厚く高いですが、これからじっくり習得していきたいです。
前回も指導を受けた、単語一つ、ひらがな1文字からもわかることがある。「~が」、「~ですが」は話をひっくり返す言葉であることの指導を受けた。同じような言葉で「しかし~」「でも~」「けれども~」がある。この言葉は、私が面接で出してしまう言葉で、逆に気を付けなっければいけないことばで、置き換えて使わなければならないことを理解している。
また「別の意味で解釈できるところ」しっかりアンテナを立てて読んで/聞く「これからは」未来の話をしているが、一方で過去との対比というか、「そう過去とは違うんだ」と理解はできるが、とっさにはでてこなかった。これをすんなり受け入れられるまで、かなりの時間を要した。「それから」「すると」「そして」を考えてみた。
CCの関わりの問題点も、「なにこれ(変)」と思っても、これまでは対応がおかしいで終わっていた。どうおかしいのか、なぜおかしいにかは支援者としての原点まで立ち返ってみるということができていなかった。それは、CCという職業は誰のために何をすると結びついていなかったんだと理解することができました。
今回の読み解きは、理解するのにかなり時間がかかりました。おそらくこの振り返りがないと分からないままで終わっていたのではないかと思いました。振り返りに感謝します。
当日の講座の様子
アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。
写真を見ても、たくさんの方が来てくださったことがお判りいただけるかと思います。
それだけ論述問題についての課題意識が強い人がたくさんおられる、ということですね。
そして、今回参加された方々の多くが、
過去に開催した「選択問題編」に参加してくださっていましたが、
必須問題でも選択問題でも、SV・CC・CLの3方向から見る必要があるので
読み解き内容がすごく細かくなります。三色でもめいっぱいの情報量だったのではないでしょうか。
受講中に何度も考え込むシーン・乗り出して画面を見るシーンなどもあって、
みなさんの熱意が伝わってきたのがありがたかったです。
ぜひその熱意が報われるように、今日学んだ内容を少しずつ落とし込んでいきましょう。
それでは、今回はこのあたりで。
また次の講座でお会いしましょう!
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