合同会社働く楽しさ研究所

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2月27日(日)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(web開催)の様子

約10分

2/27(日)に、web会議システム・ZOOMを利用して、
「国家資格キャリアコンサルタントweb更新講習」
~ 事例検討の効果的な進め方と倫理綱領の上手な活用法を学ぶ ~
~ シンプルで効果的な相談記録の書き方トレーニング ~
の2本を開催いたしました。

2月最後の週末での開催となったこの日の講習でしたが、まだ外はすごく寒い日でしたよね。
こんな日だからこそ、春の日差しが恋しくなるのと同時に、オンラインのありがたさも実感します。
講習の冒頭でもお話しましたが、学習の効果を上げるためには「リラックス」が一番ですから、
おうちでひざ掛けでもかけながらあったかくして、コーヒーやスイーツなども用意して、
みなさんが自然体で学んでくださっていたなら嬉しいです。

この日は午前中は事例検討の効果的な進め方、午後は相談記録の書き方、という2講習を開催いたしました。
午前の講習はこれまでは「面談で困った時の拠り所と倫理」という名称で開催しておりましたが、
過去に参加してくださったみなさまのお声をうけて、より実践的な事例検討の部分に焦点が当たるよう、
今回から新たな講習名に変更しての開催となりました。
今まで以上に、事例検討の中からどう学ぶか、ということに重きを置いた講習にさせていただきましたが、
受講されたみなさまはどのように感じられたでしょうか?

午前・午後の講習のいずれにおいても、重きを置いてお伝えしたのは「CCとしてのあり方」でしたね。
人の人生に関わる仕事をするからこそ、わたしたちCCは「良い支援とは何か」「CL第一は何をすることか」考え抜く、
そんな姿勢をぜひ持ち続けていきましょうね。

さて、ここからは、当日の講習で学んだことを少し振り返ってみましょう。
ご参加いただいた方は復習として、まだ参加されていない方は今後の検討材料として、ぜひゆっくりとお読みください。

午前の「事例検討の効果的な進め方と倫理」の講習の振り返り

プロであれば、自分のアウトプットの品質管理をするのは当然のこと。

ちょうど講習の中盤あたりでしょうか?
倫理綱領を活用することで、自分の支援のあり方を振り返る時に助けになりますよ、というお話をした後だったと思います。
何のために、自分自身の振り返りをするのか、なぜ必要なのかという段階で、先程のメッセージをお伝えしました。
身近な職業(パティシエ)と比較しながら、かみ砕いてお伝えしたので、イメージもしやすかったかと思います。

パティシエさんが作るケーキなら、どうしても気に入らない場合は変えてもらったりできますし、
どんなに高級な商品でも、何万円もするようなことはまずないですよね。
一方で、わたしたちCCの支援はどうでしょうか?一度口に出した言葉を取り消すことはできるでしょうか?
もっと言えば、人の人生を決めてしまうかもしれない、お金では表せないほどの重大な場面に関与していますよね。
にもかかわらず、CCのアウトプット(言葉・関わり・提案内容など)がヤマ勘や感覚で発している…。
こんな状態がまかり通っているのが、悲しいかな今のCC界隈です。

だからこそ、この講習が最初のきっかけでいいので、一度考えてみて欲しいとお伝えしました。
講習に参加してくださったみなさん自身、そして記事を読んでくださっているみなさん自身の
「CCとしてのあり方」はいかがでしょうか?本当にそのアウトプットの品質は大丈夫でしょうか?
もし、一人の人生が変わるかもしれない場面に、ヤマ勘や感覚で対応していたとしたら…
それは明らかにCLに対して不誠実
ですよね。

良い支援はCLに対して誠実であること。それは決して「今の自分で大丈夫だ」「自分はできている」と慢心せず、
「上手く行ってないかも…?何か足りないかも…?」ときちんと自分を振り返ること。
そして、「だからこそ、もっと上達しよう!」と自分の品質を高めることを怠らないこと。
ここが良い支援・良いCCに成長していく一番の”根っこ”のところです。

良い支援・良いCCは、良い事例検討の場で生まれていく。

これは講習の後半、実際の事例検討の場でフィードバックする際にお話したことでしたね。
目の前に「相談したい事例」が出てくると、どこがおかしいか、何を直すべきか、
というマイナス部分にばかり目が行きがちです。
そこで私が一つ問いかけましたね。覚えておられますか?

「事例相談者のことを承認して、褒める言葉は考えましたか?」
これです。事例を検討したくて持ってきたCCは、怒られたり、指摘されるために来たのではありません。
明日の支援が今日より少しでも上手になるように、成長するために来ているのです。
決して、事例を読んでいる周りの人間の「私があれこれ言いたい」を優先する場ではないのです。
自分が言いたいことを言いたいように言うのなら、それこそ素人でもできます。プロのやることではないですよね。

事例検討が終わった時に、事例を出した本人が前向きになっているか。元気になっているか。
そして、今から改善したいと思ってくれたか。まずそこを大事にしてください。
事例検討に参加するときは、まずは温かく受容的な場を創ることに心を砕きましょう。

~午後の「相談記録の書き方」の講習の振り返り~

とにかく正直に・誠実に書くことが第一歩

今回の相談記録の書き方の講習で、特に強調したポイントの1つがここですね。
記録を書く時に、誰の方を向いて・何のために書いているのかを振り返りましょう、とお話しました。
自分が職場からどう評価されるかを気にして何かを隠したり、実態よりも高く/低く見積もって書いたり、
あるいは自分が忘れないために書いていたり…それでは相談記録とは言えない、ということをお伝えしました。

キャリアコンサルティングに限らず、他の業種でも記録というものは存在しますが、
どの業種でも記録は目的があってするもの、でしたよね。
では、キャリアコンサルティングの目的は何だったでしょうか?
CCの職場での立ち位置を守ることや、CCの記憶を補うことが目的でしょうか?
もちろん、違いますよね。CLのより良い生き方・働き方(広義のキャリア)を支援することが、わたしたちの活動目的です。

その活動目的に沿って記録を書くならば、自然と正直に・誠実に書けるようになるはずです。
相談中は一所懸命CLのことを考えていたとしても、それを文書に残す時になると、
自分の都合や評価に引っ張られていたのでは、せっかくの面談中の頑張りも台無しです。
記録を書いているときも、すぐそばでCLが見ているんだという気持ちで書けると良いですよね。

記録に根拠を持たせる。その一番の要所は関係構築を文章化できるかどうか。

キャリアコンサルティングというお仕事は、自己肯定や自信、あるいは思い込みなど、
数字に表すことができない物事を扱っています。
だからこそ、CLに何かを提案する時に「ワークをやってみましょう」と伝えても、
なんでそれをやらないといけないのか、CLに納得してもらうことが非常に難しい、とお話しましたね。
これが例えば他業種であれば、相手の提案に対して受け入れやすかったりします。
「血圧の数値が180と非常に高いからお薬を飲みましょう」とお医者さんに言われたり、
「タイヤが摩耗して溝の深さがもう2mmしかないからそろそろ交換しましょう」と整備士さんに言われたら、
その分野に詳しくなくても「そうだろうな」と納得しやすいですよね。

でも、キャリアコンサルタントが「あなたは自己肯定をすることが苦手そうだから、
ポジティブな考え方ができるようにトレーニングしましょう」と言われたとしても、
何が、どの程度足りていないのか、どうして自己肯定が苦手と言えるのか、どの程度やればいいのか、
数値で現れないがゆえに、納得感がなかなか生まれないという特性があります。

だからこそ、それを補うのが関係構築です。
あなたが言ってくれるんだからやってみよう、あなたからの話だからこそ聴こう、
そう思ってもらえるようになることが、数値で表せないわたしたちの仕事の肝になります。
では、その肝の部分を相談記録に書かないまま、というのはどうでしょうか?
関係構築について書けない・書かないという選択肢は、この仕事をしている限りは無いんだ、という考えを持ってください。

そして、関係構築について書く必要があると思うと、普段の面談のしかたも変わってきますよね。
うなずいた・はいと言った・笑顔になった。それはただの反応であって、関係構築ではありません。
CLのどこを見て・何を聴いて、それをCCはどう解釈して、実際に何をして、結果として関係は深まったのか、
そしてなぜ深まった/深まらなかったのか振り返る。ここまでやって、初めて関係構築です。

良い記録を書くためには、良い面談をすることも大事だということですね。

さて、ここからは、当日参加された方々の様子がわかるお写真と、受講者アンケートのご紹介をいたします。

~参加者の声~

これまで受講したキャリアコンサルタントの講習の中で、一番心に響いた講習でした。現在、キャリアコンサルタントの業務に携わっていませんが、今後「プロ」のキャリコンサルタントとして活躍するために、今の自分に何が足りないかをじっくり考え、勉強し、自信をもってクライアントと向き合う事ができるようになりたいと思いました。

先生の温かく柔らかい口調で語られる、プロフェッショナルのキャリアコンサルタントを増やしたいという熱く芯のある思いが、心にグっと入ってきてとても充実した時間でした。現場を回すことで精一杯でキャリアコンサルティングの本質から逃げていたことも自覚し苦しくもありましたが、その苦しさこそが今の私には大切なものだと感じています。本当にありがとうございました。

講習に参加させて頂きましてありがとうございました。今回の講習を通して1番重要だと感じたことは、「関係構築」の部分でした。本来であれば「相談記録の書き方」「SOAP記録」に関して感想を書くべきかなと思ったのですが、よりクライエントの支援のために、他のCCが閲覧した際に、重要となってくるのはCLとの関わり方や関係づくりがどのように行われているのか?と言う点が、個人的には非常に重要であると感じました。
むしろ、自分が読む側になったときに、やはり「前のCCはどのようにこのCLと向き合ったのだろう。。」という部分が気になってしまうので、主観(S)や客観(O)は記録内容に不備があったとしても、なんとかなりそうですが、関係性(R)の部分はちゃんと記録されていないと困るなと感じました。そういった意味でも、今回の講習は自分にとって非常に興味深い内容で、すぐに実践でいかしたいと思いました。

自分の相談記録は何処に焦点が当たっているのか分からないことが悩みでした、国語力が低いのも一つの原因だと思っていましたが、講習を受講してそもそも誰のための相談記録か定まっていない、ただのメモ書きだと気づくことが出来ました。

~当日の講習の様子~

※クリックすると、大きな画像でご覧いただけます。一部、参加された方のご希望により、お顔が映らないように加工しています。

みなさまが熱心に学んでくださったことがわかるメッセージですね。
アンケートを読めば読むほど、大事なことに気づいていると伝わってきて、わたしも頑張って話した甲斐がありました。
一方でお写真からは、楽しんでおられる様子もわかりますね。
学ぶときはしっかりと、それでいてくすっと笑えるような場面も入れて、そんな講習になったのかなと思っています。
今回は初めて弊社の講習に参加された方がたくさんおられましたが、弊社の雰囲気を味わっていただけたなら幸いです。
ぜひまた、学びに来てくださったら嬉しいです。それでは、またお待ちしております。

~弊社更新講習の特集ページのご案内~

弊社が企画・運営する国家資格キャリアコンサルタント更新講習について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめた特集ページ
をご用意いたしました。

この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度この特集ページをご覧くださいませ。
詳しくは、このすぐ下の赤色のボタン「更新講習特集ページはこちら」をクリックしてください。

みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

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執筆者

働く楽しさ研究所代表八阪 義浩
・国家検定1級キャリアコンサルティング技能士
・産業カウンセラー
・日本キャリアデザイン学会会員

立命館大学卒業後、大手百貨店、人事コンサルティング会社、大手精密機器メーカーの人事部門および生産管理部門を経て、キャリアコンサルタントの世界へ。若者サポートステーションでのニート・フリーター、障がい者の就職支援、京都・大阪の総合大学のキャリアセンターにて、就職困難層を中心とした大学生支援に携わる。キャリアセンターの新規立ち上げ、就職困難層向け支援の仕組みづくり、大学生への個別キャリア相談(年間約700件)、セミナー企画運営などを経験。
現在は1級キャリアコンサルティング技能士として、2級・標準レベルのキャリアコンサルタント向けの個別指導・スーパービジョンや、国家資格キャリアコンサルタント更新講習・技能検定対策講座などを通して、支援の現場で働くキャリアコンサルタントのレベルアップにつながる指導・支援を行なっている。「本質・本気・本物」をモットーに、相談者第一がとことん徹底できるキャリアコンサルタントが指導のベースである。
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