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12月16日(土)2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接準備編・面接お手本編)の様子

12月16日(土)2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接準備編・面接お手本編)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

12/16(土)にzoomを用いたオンライン形式で
「2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座」

~面接準備編・面接お手本編~
を開催いたしました。

※面接お手本編の講座は、過去に弊社の技能検定対策講座に参加されたことのある方限定の講座です。

こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。

12月も後半に差し掛かり、いよいよ最難関の面接試験が目の前に迫ってきましたね。

特にこの日は午前・午後ともに2級のCC技能検定対策講座を開催しましたが、
2級は1級よりも少し早く、1月に面接試験を迎えますので、
学ぶ意欲や準備をしようという意志も一層強くなる方が多いようです。
今日の面接対策講座もたくさんの方に来ていただきました。

特に「絶対合格したい人のバイブル!」とサブタイトルをつけた
面接準備編の講座は今シーズン最後の開催でした。
本番前に押さえなければいけない箇所をしっかり押さえる機会を持てたことは、
わたしとしても、受講されるみなさまとしても、良かったのかなと思っています。

準備編はもちろん、お手本編の内容も含めて、今回の学びをぜひ、少しでも取り入れていただいて、
本番での良いパフォーマンスにつなげていきましょう!

それでは、ここからは講座の要点をわたしと一緒に振り返っていきましょう。

当日ご参加いただいた方は復習に、参加できなかった方は新たな気付きのために、
熟練レベル(2級)への到達・合格に向けた成長に繋げていただければ嬉しいです。

「2級 面接準備編」の振り返り

CCのやることは、あくまでも・どこまでもCLに寄り添っていくこと。
決してAorBの決断を迫ったり、前に押し出すことではありません。

ここ最近は、どうしても面接試験の”具体的展開”のスコアで引っかかる方が多いせいか、
ケースを無理やり進めようとする、何かを決めさせようとする関わりが目立ちます。

わたしも、この準備編の講座だけでなく、どの講座でも必ず言っているのですが、
どうしても「受かりたい」という自分の欲求に負けてしまって、
CLのことを置き去りにして問題だけを自分が解決しようとする方がいますね。
今回の講座でも、いくつか例で示したものがありました。

例えば、今の職場に残るかいっそ転職するかといった、
AかBかで迷っているCLの相談ケースがわかりやすいでしょうか。

この時によくやるのが、2つの選択肢を比較して

メリット・デメリットを整理してみましょう

という提案をする方がしばしばおられます。
わたしは、もうこの問いかけをすること自体、やめにませんか?とお話ししています。

よく考えてみてください。
2つの選択肢のメリット・デメリットを並べてみて、点数をつけたり、○△×をつけたり、
なんらかの方法でメリットが大きい選択肢が明らかになったとしましょう。
それでメリットが大きい方を選択すればいい、なんて安易な提案で済むなら
そもそもCLはわざわざ赤の他人のCCのところまで相談に来ますか?

交通費も、相談料も払って、出てきたアウトプットがその程度だったとして
本当に納得してくれるでしょうか。CLの悩みはそんなに単純に解消するのでしょうか。

誰でも思いつくレベルの簡単な対応方法ではうまくいかないから、
プロであるCCを頼ってきているのです。

CLの人生はゲームや遊びではないのです。
そんな簡単にAorBの比較で選べるほど、CLの人生は軽いものではありません。
2級・熟練レベルを目指すなら、CCという仕事の責任の重さを肝に銘じて欲しいです。

ちょうど前回(第30回)の事例だったでしょうか、
AもBもどちらも選択したくない、どちらの選択肢も暗い未来を想定しているCLが出てきましたね。
まずその状態のCLは、そもそもAかBか選ぼうとしているでしょうか?

どちらに行ってもマイナスだけど、まだマシな方を選ぶために整理しましょう。

そう言われて納得する人、前に進める人がいったいどれくらいいるでしょう?

それよりも、ここまでの人生で頑張って生きてきた・働いてきたにも関わらず、
自分に用意された未来が暗いものばかり(実際には違うけど、CLはそう思い込んでる)だった時に、
CLがいったいどんな状態に置かれるのか、それをできるだけリアルにイメージして欲しいのです。

CLが足を止めてしまう理由、座り込んで動かなくなる気持ちはどんなものでしょうか。
2本の暗い道を見つめるその目、すくんでしまう足、握りしめる拳、思わず出てくるため息…。

本当にCLが見ている情景や未来を、CLの1つ1つの心と体の動きを
CCが同じレベルで描けているでしょうか?

今回の講座の中で、トンネルを抜けるとそこは雪景色だった、という文章を見たときに、
それを文字ではなく、さも映画でも見るかのように脳裏にその情景が浮かんでいますか?
と問いかけをしましたね。

暗闇から出たときの一面真っ白な雪景色のまぶしさや、
積もった雪から伝わる寒さは、その文字列を見ただけで感じられるほどに
情景を思い描くことはできるでしょうか?

CLが見ている景色を見る、というのもそれと同じです。
そして、そこまで鮮明に描けるくらいにCLの視点を思い浮かべなければ、
本当のCL理解をすることはできないのです。

CLの心の痛さや重さ、悩みの深さにどこまでも寄り添うこと。我がごとのように感じること。
それができるようになると、他人(CC)から見ると非合理的な選択であったとしても、
それをしたがる理由や、そうせざるを得ないと感じる理由も汲み取れるようになるのです。

合格のために解決を図る人ではなく、CLのために心の支えになれる人。
そんなどこまでも誠実でまっすぐな人にこそ、CLは心を開いて、CCにヒントをくださります。
そうなれば、展開もはるかにしやすくなりますし、CLにも受け入れてもらいやすくなりますね。

「急がば回れ」のつもりで、解決を焦らずに・自分の合格欲しさに発言せずに、
ただ真っすぐにCLのことを考え続けられる、そんなCCこそが

「熟練している」と言えるのではないでしょうか。

「2級 面接お手本編」の振り返り

面接試験は普段の業務と同じです。事前情報がどうであっても、目の前のCLが優先。
ひたすら目の前の人に焦点を当て続けましょう。

ちょうど質疑応答の時に、事前に渡された事例と実際の相談内容の違いだったり、
情報の充実度の違いに戸惑ってしまう人のお話があったので、
今回はそこを補足しながら、わたし自身がどう考えてCLと向き合っているのか
お話をしていこうと思います。

まず、技能検定試験では国家資格CCと違って事前に事例が渡されますので、
多くの方がそれを見て、ある程度CL像を考えたり、面談の展開をイメージするでしょう。
実際わたしも「面接事例読み解き編」なんて講座を企画しているくらいですから、
みなさんが事例を読み込んで準備をするお気持ちもわかります。

でも、そこで元々想定していた事例と違ったり、書いてない話が出てくると
どうしてもドタバタしてしまう人がいますね。

まず最初のヒントとして、事前に渡される事例は
「相談申込時・予約時に書いたもの」と解釈してみてください。

例えばCLが1週間くらい前に、あなたとの相談を事前に予約してきたとして、
その予約時の入力フォームに書いていたことが、事前に渡された情報だと考えると、
いざ当日会ってみたときに、状況が変わっていたり、相談したいテーマに変化が起きていても

そういうことも、あり得るよなぁ

と落ち着いて受け止められませんか?
CLだって、相談をしている最中だけ悩んでいるわけではないし、
CCと相談の日に会うまでの間に、いろんな人と関わり、いろんな出来事を経験しています。
そう考えると、相談申込時から相談当日を迎えるまでの間に
何も変化をしていないと思う方がおかしくないですか?

技能検定は”試験”という形を取っていますが、
実際にこの検定が何のために存在しているのか、その意義まで立ち返って考えてみてください。

自分の思ったとおりの展開でないと面談できない人は、熟練レベルでしょうか?
あるいは、事前に教えてもらってない・得られていない情報が出たからと言って、
それを理由にああだこうだと言ってしまう人を、熟練レベルとして認定できるでしょうか。
それはないだろう、ということはすぐにわかりますよね。

つまり、単にテクニック的に「事前申し込みだと思えばいいんだ」で済む話ではなくて、
そもそも自分にとって都合の悪い話・望まない出来事があった時に、
どれだけ謙虚に、誠実に、自然の摂理に合わせて考えることができるか。
CCとしてのブレないし姿勢や考え方にもつながってくる話なのです。

わたし自身のロールプレイを今回見ていただきましたが、
面談で話している言葉自体は、何も難しいものはなかったはずです。
できるだけCLにも、見ている方にもわかりやすい言葉になるように
お話をさせていただきました。

でも、そこよりも面談の内容に対して口頭試問がどれだけきめ細かかったか。
そこにぜひ注目して欲しいなと思っています。
この口頭試問を充実させるためのポイントが、
実は先ほど挙げた謙虚に、誠実に、自然の摂理に合わせて考えること
、なのです。

面談中はすべてCLの自由なのだから、CLが話したいように話せばいい。
CCは、CLの言葉を翻訳するように、解きほぐしていって理解を助けるだけ。

“CCが”CLの問題を解決するのではなく、
あなたの言ってることって、こういう意味?こんなメッセージがこもってる?など、
言葉にできない・していないことまで含めて、2人で一緒になって考えること。
その共同作業をしていると思って向き合いましょう。

そして、たとえ結論が出なくても、ああだこうだと長く悩んでいたとしても、
それすらもCLのメッセージだと思って受け止められる、
おおらかな気持ちでCLを包み込めるようなCCをぜひ目指してみてください。

では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。

今回はものすごくたくさんの方からの感想をいただいておりまして、
さらにその1つ1つがとても熱くて重厚なものでしたので、本当は全部ご紹介したいのですが…。
またどこかの機会で、あらためてご紹介したいと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。

2級 面接準備編・面接お手本編 参加者の声

「相談者の利益を第一義とし」という、初心・スタートラインを体現することの重要性を再認識できた、たいへん貴重な講義でした。とりわけ私は国キャリ合格後の2級初受験のため、「評価区分で求められる具体的展開をどのように行うか」を考え込みすぎていたこと、そして「その態度は相談者に伝わってしまう」ことに、講義を通じて気付けました。

もちろん面談準備はしてはいくつもりですが、それに拘泥せず、受験者により丁寧にかかわっていけるよう意識して(試験では「合格したい」というバイアスがかかってしまうこともふまえ)、本番に向けて練習してまいります。
また、自身の受験動機を見つめなおし、今まで関わってきた人への感謝も振り返りながら、試験に限らず日常においても誠実な(聖人ではなく、自己一致した)関わりをしていきたいと思います。

最後になりますが、八阪先生の「相談者への支援に真剣であるが故」の、たとえ話も交えた、時には辛口な講義はたいへん引き込まれ、多くの気づきを得られましたので、感謝しております。ありがとうございました。

本日はありがとうございました。今日の講座は、身の引き締まる…と言えばソフトですが、私にとっては針のムシロと呼ぶことがふさわしいほどの衝撃でした。ネガティブな意味ではなく、むしろ肯定的な意味で、痛くて仕方がありませんでした。
2級CC技能検定を受ける前に、先生の講座を受けることができて、幸運だったと心から思っています。

有り体に言えば、技能検定を受ける理由は「自分のステイタスを上げる」ことが目的だったのです。今日、この目的は木っ端みじんになりました。

「相談者第一を徹底する事」こそがCCの存在意義であり、私自身の理由は、相談者とってはどうでもいいことなんだと、何故、いつから見誤ってしまったのかと、猛省しています。今日のこの痛みは、一生忘れずにお守りとしていきたいと思っています。

何故2級CC技能検定を受けるのか。今の気持ちを素直に記しておきます。
私は、全ての人に幸せでいて欲しいのです。何を選んでも、何を選ばなくても、自分が満足でき、幸せと思える人生を歩んでもらいたい。あなたが自分で自分の幸せを決める時に迷ったら、少しの間私も一緒に傍らを歩きたいのです。一緒の景色を見るために、私は身に着けたいものが沢山あります。その通過点として、この試験を受けたいと思います。

本当にありがとうございました。真の意味を見失うことなく、試験にもちゃんと受かりたいです!また是非よろしくお願いいたします。

Youtubeの中で、事例についてのコメントで、相談者に対して「こんな風に捉えるのか!?」と驚いたことがきっかけで今回初めて受講させて頂きました。

今回学んだことは、キャリコンとしてのスタンスです。誰のためのなんのための相談なのか、なんでそれを質問したのか、誰のための質問なのか、等々改めて考えてみるとわかっているようでわかっていない事に気付かされました。

自分が聞きたい欲をコントロールして初めてCLがCCに対して「わかってもらいたい」と思えるという事。
そして、(質問もさせて頂きましたが)「AかBか、どちらか選べなくて来た」CLに対して、どちらかを選ぶことを促すでも第3の選択肢があることの可能性を示唆するでもなく、ただその時点のCLと同じ景色を見て、それを共有し状態を言語化して伝えること。
それによって初めてCLは理解してくれた人がいる、と勇気づけられて一歩踏み出す勇気が出る、という話は今後忘れることなく胸に留めておきたいと思います。人はこうやって『勇気づけ』られるのか、ということを初めて言語化して捉えられた気がします。

本日学んだことはたくさんありますが、CCとして学んでいくという事は、何度もロープレ練習をする事ではなく、常日頃の自分のあり方や身の来し方や、物の捉え方の一つ一つの積み重ねなんだということで、『キャリコン道』のようなものなのだ、と理解しました。そしてとにかく、ただただ真剣に目の前のCLの状況をイメージし気持ちを想像しようと努め、知らない事の恐怖を受け止める勇気と究極の想像力を総動員して臨む事なのだ、と思いました。

知らないから出来ないのではなく、知らないからこそイメージしようとし続けることを肝に銘じていきたいです。知らない事で勇気が持てず一歩踏み出せずすくんでおりましたが、そうではないんだと背中を押された気がしました。

講座開講ありがとうございました。1級技能士の八阪先生のロープレは非常に参考になりました。
相談者に前向きになってもらうために、このタイミングでこんな問いかけをしています。というのが、実践と解説にて分かりやすくポイントを教えてもらい、2時間半とは思えないくらい本当にあっという間の講座でした。何度もリピートしたいくらい、楽しかったです。動画もあると聞いて大変光栄です。是非、試験まで何度も見て勉強したいと思います。
それでも八阪先生が「これは良くなかったかな」と仰っていられたので、もし八阪先生の過去ベストのロープレ動画があれば、1万円でもいいから買いたい!とも思いました。

先生が毎回仰っているとおり、20分でCLとの関わり方を重視して具体的展開まで進まない様子を拝見して安心しました。1番大切なことはなぜあの時ああいう関わり方をしたのか、それによってCLがどのように対応したのか、それらを言語化できること、それが口頭試問なのだと理解しました。CLが話されたから波長を合わせればいいではなく、常に「目の前のCLは何を伝えようとしている?何を悩まれている?どこに本質があるのか?」に着眼して、敢えてCCからトライする対応してもいいのだとも知りました。

明確な意図をもったかかわり方を目の当たりにし、先生がどの講座でもおっしゃる「その(CCの)発言の根拠はなに?」「聞いてどうしようと思ったか」の裏付けがハッキリしました。動画解説はもちろんのこと口頭試問のご回答が圧巻。これが全て!でした。早速CC仲間に報告すると「指導・FBはしても自分のロープレを晒す先生はなかなかいない。カード?動画見ながら解説?すごい!」と興奮していました。

CLの話を真摯に聞いている自分と、常に面談を俯瞰して見ているもう一人の自分があり、自分の欲を優先していては間違いなくできないやりとり。結果、私の普段の面談がいかに「なんとなく」であり指示的であるかを思い知らされています。その要因を考えてみると、良かれと思い(←これが最も厄介)①問題解決を急いでいること ②自分の言いたいことを優先して進めていること の2点に気づきました。CLの話を聴きながら自分が出す言葉を考え、その意図まで考える・・先生のような高スキルがない私はより「ゆっくり」とした関わり方が必要。まずは明日からの実務で少しずつ「ゆっくり」と「根拠を説明できるかかわり方」を実践していきたいと思います。年明けの面接試験も決して急がないこと。目の前のCLにじっくり向き合い、CC・CL共にゆっくり考える「贅沢な時間」を作り出すことを目標に臨もうと決めました。

2級受験に向けた全5講座の受講を終了し、熟練レベルの受験においては合格のテクニックや必勝法などあり得ないということを確信しました。試験は今の自分のスキルを確認する機会なのだと。少しでも熟練レベルに近づきたいという想いは一層高まりましたので、合否に関わらずこの学び・自己研鑽を継続していきたいと思います。毎回深い気づきにつながる講義をありがとうございました。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

午前も午後も、時に笑いも交えながらですが
みなさんが真剣に学んでくださった様子が写真から伝わるでしょうか?
アンケートの回答からもわかるように、気付きや発見がたくさんあって、
中には「今までいい試験対策だ」と思っていたものが逆効果だと知って
びっくりしている方もいらっしゃいましたね。

CL第一というCCとしての基本をどこまで徹底できてますか?
という問いかけもさせてもらいましたが、
技能検定はあくまでも”アウトプット”を測っている試験ですので、
講座に参加された方は、この学びを「参考になった」で留めるのではなく、
ご自分で活かせるか・発揮できるかを大事にして欲しいです。

これ以降は面接実践編の講座が続きます。
弊社としてもアウトプット・練習の機会を用意していますので、
ぜひ最後まで諦めずに、少しでも訓練を重ねて上達を目指していきましょう。

それでは、今回はこのあたりで。

弊社の2級CC対策講座 特集ページのご案内

弊社が企画・運営する2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページをご用意いたしました。

この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

詳しくは「2級CC技能検定対策講座のご案内ページはこちら」の
ボタンをクリックしてご覧ください。

みなさまのお越しを心からお待ちしております。

7/11に一部講座の日程変更を発表しています。
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