5/10(土)にGoogle meetを用いたオンライン形式で
「2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座」
~面接準備編・面接お手本編~
を開催いたしました。
こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。
この週末は2日間で4コマの2級CC技能検定対策講座の開催ということで、
この日の午前は熟練レベルを目指すうえで欠かせない視点を学ぶ『面接準備編』、
午後はわたしがお手本でロールプレイを実施して即日解説する『面接お手本編』と、
人気の2講座の組み合わせでお届けさせてもらいました。
翌日の講座にも申し込んでいる方もおられて、夏の第34回試験への挑戦に向けて、
本当に盛りだくさんの学びができる大事な週末になったのではないでしょうか。
学ぶことが多すぎて容量オーバーにならないかな?と心配はしつつ、
でもその意欲・熱意には素直に拍手を送りたいなと思いながら講座を進めていました。
午前の『面接準備編』は、「これだけは他のどの講座を差し置いても学んでおいて欲しい」と
わたしが常々言っている講座ですので、初めて来てくださった方は
ぜひこの講座での学びからスタートして、しっかり基礎を固めて欲しいです。
そして、他の講座を先に受講された方も、この講座でお話した基礎・基本が固まっていないと
いくらテクニカルなこと・技法的なことを学んでもうまくいかないことが
痛いほど実感されたと思いますので、ぜひもう一度、土台づくりをしていきましょう。
「相談者第一」は決してきれいごとやお題目ではなく、実践しないといけないことですので、
どうやって、その心がけ・意識付けを面談で表していくのか。
それを知恵を絞って考えてみてください。
午後の『面接お手本編』は、その「相談者第一の面談とはどういうものか」を
直接見て学んでいただける内容でしたね。
重たいテーマ・内容でしたので、前に進む展開にはなりづらいものでしたが、
そんなときにどう関わって、20分をどう過ごせばいいのか。
どこまでもCLにお付き合いしていく姿勢をぜひ参考にしていただければと思います。
それでは、ここからは講座の中でも要点になった箇所を振り返ってみましょう。
講座内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。
ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。
「2級 面接準備編」の振り返り
「2級 面接お手本編」の振り返り
では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。
受講された方の意欲や熱意は、アンケートを通してわたしも1人1人丁寧に確認しています。
今回の学びの内容をどれくらいの熱量で発信していけるのか、
考えを整理し・言語化する訓練と捉えている人と、
ただの回答だと思って適当に済ませる人とでは、頭の鍛えられ方が全然変わってきます。
いつもお伝えしていることですが、本気で2級合格を目指すのであれば、
上位15%に入るアウトプットをしようと、こだわって回答してくださるはずですね。
熱意ある受講者さんがどれくらいのものか、ぜひこの回答から感じ取ってください。
2級 面接準備編・面接お手本編 参加者の声
まず、冒頭で「関係構築をものすごく、大事にする」との発言を受け、自分自身も大事と言いながら何となく簡単に流してしまっていたという大きな反省がありました。一番大事な人との関わりを堂々と示せるようにという言葉には微笑ましくも身の引き締まる相反する不思議な感覚で、ここから「自分はどうなのか?」を常に問いながら講義を聞けたように思います。
また、度々問われた「主語は誰」という問いを自分中心の要素の検知器として面談中常に頭の中の良く見える場所に掲示しておき、相談者のための面談を心がけたいと思うようになりました。
細かいところでは、最初の伝達事項の中で、講師見習いの方に向けた発言もあるということをおっしゃってましたが、それを聞いて、講師の立場という視点も持ちながら受講することができました。所々で質問を挟み、自分ならと考えさせること、ジョークを挟むことや問いの深さを色で明示して緊張感の緩急をつける工夫も勉強になりました。アンズちゃんも可愛く、和みましたので別の講義でもお会いしたいです。
合格率への言及も立ち上がる力になりました。元々は合格は無理だと思っておりました。しかし前提が間違っている人が多いから合格率が低いのであり本来ならば半数くらいは合格するはず、という言葉に、私も頑張ればあるいは、という前向きな気持ちになることができました。
面談中の抵抗についても一章を設けてご説明いただきました。過去の試験で相談者役の方が怒るシーンを何度か経験しておりました。ただ動じず受け止めるだけでなく今回さらに一歩進めて何故そのような反応になるのかを真摯に考えようと思いました。また、抵抗も数ある相談者の反応のひとつにすぎない、という言葉を反芻し、抵抗以外の反応も同様に真摯に受け止めなければならないのではないか?と考えました。
一番心に響き、涙が出そうになってしまったのは、相談者の人生の一部に関わる仕事であるCCは常に研鑽を重ね相談者第一であるべきだということでした。正直に言うとこの覚悟はあまりにも重く、自分に背負いきれるのかと逡巡しております。この問いは常に胸に重くぶら下げながらも目の前のできることに取り組もうと思わせていただけた講義でした。
今回の講座を受けて、「本当に・真剣にCL第一の姿勢ではなかった」ことを見つめることができました。
これまでの試験で、面談中も試験管の方が視野に入っていたり、相談者も”相談者役”という思いがどこかにあったりと普段の面談と違う自分を感じていました。「そうではない、集中しなくては、丁寧に向き合わなくては。」と思い直して試験に臨んでも案の定集中できていなかった自分の姿勢を振り返り「相談者の方に申し訳なかった。」と自己嫌悪しながら心の中で謝罪する、を繰り返していました。一番大切で重要で必要な基礎土台部分が「歪んでいた」ことに気付けたことは、厳しい事実でしたが試験後に毎回感じていた「相談者さんに対する申し訳なさ」の理由が明確化できたと感じていて、大きな進歩で自分が変われるきっかけをいただいたと受けとめています。
私は、抵抗された際にどう進めていいのかわからなくなり沈黙や適切な質問ができなくなるなど動揺していました。
・相談者は、話を聞いてほしくてここにきておられる。
・抵抗するのは何かしら意味がある。理由がある。
それをわかってほしくて抵抗する。大切なメッセージ。
・それは関係構築のチャンスである。
これらは、とても印象的で目が覚める思いがしました。抵抗は悪・失敗と捉えていたことも相談者第一の姿勢ではなく不誠実だと教えていただき、今後はこれら抵抗も含めてありのままの相談者を受け止められるよう取り組んでいこうと考えています。
・展開を決めようとしているその瞬間も、相談者は悩んでいる。
この言葉も衝撃でした。悩んでおられるのは相談者で面談の組み立てや想定ばかりを気にしていてはそこに温度差がある。「本当だ。それはこわい。」と思いました。
決して安易にではないけれど、どう聞いていいかわからず言ってしまっていた「誰かに相談されましたか?」の質問がどれだけ相談者をがっかりさせていたか・追い詰めていたのか、その重大さを改めて受け止め、談者がどうしてほしいのか、何を聞いてほしいのか、どう言ってほしいのか…、考え徹底的に悩み続けて『CL理解』と向き合っていきたいと思います。
今回の講座を通じて、私自身が行ってきたことや改善すべき点について考えてみました。若干の偏りや間違いもあるかもしれませんが以下、私の内省を順不同で記述いたします。
◆『当たり前のことをちゃんとやる』[わかる・知る]➡[できる・やる]
これまでは相談者を置き去りにしてしまうことや向き合えていないこと、私自身がわかったつもりで満足していることで表面的な関わりが多かったように感じています。
◆2級試験時のキャリア面談の反省
面談時間の20分をただ乗り切ろうとする姿勢が心の片隅にあり、相談者としっかり向き合えていなかったと反省しております。口頭試問まで無難に終えたいと思っている自分がいたのかもしれません。
◆自身の実務でのキャリア面談の反省
実務でキャリア面談を実施する中で相談者からの抵抗を恐れて当たり障りのない発言を繰り返していることがあるのではと思います。年齢、属性や仕事経験で自分と比較してしまい、各々の相談者への対応が変わっているのではとも感じています。相談者が何に悩んでいるのか、何を話したいのか、しっかりと本質を捉えることが大切だと痛感しました。
◆今後の取組み ~ 相談者の利益を第一に ~
CCとして『相談者の利益を第一に考え興味を優先しない姿勢』を心掛け、相談者が『やってみよう』と前を向ける面談を目指します。自身の癖として面談で間が空いてしまうことを恐れ、質問に困ってしまうこともあります。その場を繋ぐための意味のない質問をしてしまうこと(P.31全て当てはまってました)を反省し、相談者にとって有用な問いかけで対話できるよう努めてまいります。
相談者の状況を正しく理解し相談者が話したいことに耳を傾けるよう努めます。相談者が周りの人に相談できないので、相談に来られていることを肝に命じ、CCとしての欲求をコントロールしながらを常に相談者視点を忘れないようにします。
この人と会えて、相談して『心から良かった』と安心してもらえる面談ができるようになることが2級を目指す最大の理由です。そのようなことが身についたら、1級にもチャレンジし、指導者レベルにも近づけたらと思います。熟練レベルの真のCCになれるよう日々自己研鑽していきたいと思います。
今回は受講させていただき、本当にありがとうございました。
八阪先生、スタッフの皆様、RPをして下さった方、学びの時間を共有させていただきまして、ありがとうございました。
まず、出だしの相談内容でこのCLさんは何を一番わかってほしいのか、先生の最初の関りで面談自体の方向性が違ってくるというのが、今回の講座でとてもよくわかりました。面談の主導権・決定権は相談者にある、と頭ではわかっていても、CC側が「事実確認病」や「自分の聴きたい事優先病」にかかってしまうと、CLさんを置き去りにしてしまう危険性があるのが、よくわかりました。
先生は、いつもストーリーは追わない、スポットライトの言葉を拾う、とおっしゃっています。そして、その言葉を発したCLさんがどんな気持ちを抱えてきょうまで過ごしてきたのかを想像して、受容し共感する。そうすることで、CCが事実確認をせずとも、CLさんが安心してその後に続く言葉を紡いでくれる。それが、今更ながら本当によくわかりました。
それから、CLさんの頭の上にある「もくもく」をCCが口に出して伝えることがCCの役割。これも、すごくわかりやすい解説でした。
CCが面談中に何かしら問題に気づいて、それとなくCLさんに投げかけた時、CLさんの反応がCCが思うような反応ではなかった場合の関りもあらためて自分の面談を振り返るポイントでした。
無理やりその問題に気づかせようと働きかけるのではなく、CLさんのお立場を理解した関りや言葉かけ、CLさんのお気持ちを代弁する。問題を解決する方向ではなく、CLさんにとって何が今いちばん必要なのか、何を最優先させるのか、その関りが具体的展開に繋がっていく。試験対策として面談をしていると、どうしてもCC視点の問題解決をさせたくて、そこに焦点を当てがちになる自分を反省しました。
そして、相談者第一とはCLさんと同じ景色の中にいて、CLさんの立場になって考える・感じるけれども、CLさんと同じ視野や目線ではなく、そこは広く深く考える・観るが大事。今回も貴重な時間をご提供くださいまして、本当にありがとうございました。振り返りメールも宝の山です。ありがとうございます。
面接お手本編を受講して、改めて自分のロープレ自体を見直すことにしました。
①常にロープレで感じいた違和感をそのままにして次のロープレ練習へと進めていた。
②相談者さんの頭の上にあるモクモクより事柄に走っていた。
相談中、必死に相談者さんの話だけ追ってしまっている。
次の問を考える材料を探しいる。沈黙が長いと余計に焦る。
何を訴えて、分かって欲しいのかを探しているようで、表面しか捉えていなかった。
③相談を進めながら、何か掴み切れずに滑っている感覚がある。
その時の感情を聞き出いい相談だと思いこんでた。
相談者さんの話す事に必死でついていかなくてはと、
冷静になって考えられるような体制を作れていない。
滑る感覚は、相談者さんにとっては、相談甲斐のないものとなっていることを
しっかりと理解できていなかったこと。
④CLの気持ちを察する事や代弁することをと、CLが言ったことを要約することとは違うこと。
要約しすぎていると注意を受け、「どんな気持ち?それってどう思った?」と
聞くようになってしまっていること。
傷つきの再体験もさせてしまい、心が晴れないことをしてしまっていた。
⑤他者からの影響を受けやすく、自分の軸がブレやすいこと。
いろいろなロープレ場所で練習をすると、フィードバックをいただくと迷ってしまうこと
それぞれのやり方があっていいはずだと思いながらも、指摘されたところに囚われてしまいうこと。
自分の弱さからだと思いました。深く自分を見直す事ができました。
熟練レベルを理解できました。いつも八阪先生のような面談をしたいと目標にしています。ブレない自分を目指して自己研鑽していきます。いつもありがとうございます。
八阪先生、ありがとうございました。今回も指導者として講座を受講させていただき、以下の3点の学びがありました。
1点目は、「関係構築」「問題把握」「具体的展開」「💡」のプラカードを示しながらの面談についてです。以前は、このことは八阪先生にしかできない技ととらえておりましたが、指導者としてはこれはできなければならないスキルではないかと感じました。というのも、このことができるということは、「意図を持った関り」「見立てること」「面談でどの段階にいるかの認識」ができることに他ならず、指導者あるいは熟練CCとしての兼ね備えていなければならないスキルなのではないかと思ったからです。
今後は、プラカードを表示することをイメージしながら、ロープレなどで訓練しカウンセリング力の向上に努めたいと思います。
2点目は、1点目で挙げたプラカードについて、指導者としてはしっかりと説明する力が必要と感じました。 これも、以前は八阪先生にしかできない技ととらえておりましたが、「振り返り力」という観点から指導者としては当然備えていなければならないスキルと感じました。振り返りについては、口頭試問でも問われますが、指導者としては、面談の全てについて根拠をもって説明ができるように、特にプラカードで示した点を説明できるように研鑽していく必要があると感じました。
3点目は、お手本編の解説編での説明の際、準備編で教育した項目と紐づけて分かりやすく説明する必要があると感じました。今回も、八阪先生は、面接編での説明をお手本編での具体的な例でもって分かりやすく説明されておりました。そのことは、準備編での項目の実践を示していること、またそれが効果のあることの証明でもあり、受講者により腹落ちして理解していただくことにつながると感じました。
今回は、お手本編については、以上3点を実践することにより指導者としてカウンセリング向上にもつながっていく可能性があると感じたので、それらを意識しながら研鑽していきたいと思っております。
ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。
当日の講座の様子




アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。
今回サポーター役を始めて務めた弊社のメンバーが
一所懸命「いいシーン無いかな?」と探してくれていたので、
午前・午後のどちらの講座でも、みなさんがにこやかな表情をしているシーンを
ご紹介できたかなと思っています。講座の雰囲気がうまく伝わるでしょうか?
誠実に・真剣にCL第一を追い続けられるCCを育てることを目指して
各講座を運営していますが、それだけだとどうしても堅くなってしまうので、
時々小話や笑い話も交えながら、学びやすい環境を大事にしてお話ししていますので、
初めての方でもスッと入って来ていただけるかと思います。
まずは『面接準備編』から、そしてそこから実践・応用系の講座へ、
一歩ずつ着実に成長できるコンテンツをご用意しています。
ぜひこの記事をご覧になった方も、弊社の講座で学んでみませんか?
みなさんの参加をお待ちしております。
それでは、今回はこのあたりで。
今回参加されたみなさま、また次の講座でお会いしましょう。
2025年度の2級CC技能検定対策講座のご案内
弊社が企画・運営する2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページをご用意いたしました。
特に、弊社では「面接準備編」の講座の受講から始められることをお勧めしています。
「面接準備編」では、最難関とされる実技試験(面接)の突破に向けて、
絶対外せない大事な視点や、熟練レベル(2級)にふさわしい考え方や姿勢を
きちんと身に付けることを目的として企画・設計している内容です。
初めて試験にチャレンジされる方はもちろん、
何度挑戦してもなかなかうまくいかない方にとっても、
揺るがない足場を整え、困った時の拠り所がわかる内容です。
次の試験で合格したい!という方は、いきなり「面接指導編(ロールプレイ講座)」や
「事例読み解き編」などの実践編から入るのではなく、
しっかり基礎固めができる「面接準備編」から一歩ずつ学んでいってほしいです。
一部の講座は、オンラインストアでの動画販売もしておりますので、
講座形式での参加でも、動画形式でも、学びやすい方法をお選びください。
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