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6月18日(土)19日(日)2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接指導編)の様子

6月18日(土)19日(日)2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接指導編)の様子

執筆者 | 木上 和裕

6/18(土)・19(日)に、ZOOMを用いたweb形式にて、
「2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座 面接指導編」
を開催いたしました。

みなさま、こんにちは!サポーターの木上(きがみ)です。
ここ最近、円安やインフレで物価の上昇が…など、景気のお話がよくニュースになっています。
暗いニュースばかりかと思いきや、ある業界では賞与や新卒初任給が大幅アップした話題も出ていたり…

働きたい人や就労中の人を支援する立場としては、
経済ニュースや景気のお話にもアンテナを立てておかなないと、と思いつつも
一方で、CC自らの不安定な雇用環境に思わず溜め息も…なんてこともあったり。
※私はCCになってから13年間『昇給・賞与』という言葉から縁遠くなってしまいました(笑)

そんな世知辛いCC業界ではありますが、それでも支援のプロとして、
しっかりとした地盤固めにつながるのが2級CC技能士です。

資格を取得したからといって、急に生活水準が上がるというものではありませんが、
支援の質、支援の安定性はぐんと向上します。
熟練レベルという水準をクリアしている、という証明は、やはり業界内での潰しが効いてきます。

激動の時代を生き抜くCLと共に、CC自身もイキイキと働けるようになるために、
2級に挑戦されているみなさまも、もうひと踏ん張りですね!

さて、ここからはこの日の講座の要点を私と振り返ってみましょう。
当日ご参加いただいた方は復習に、参加できなかった方は新たな気付きのために、
熟練レベルへの到達・合格に向けて、成長に繋げていただければ嬉しいです。

「2級 面接指導編」の振り返り

講師曰く『CCが見立てを持って前に進めていくこと自体が悪ではないです。』

あらかじめ予想していたことが、話を聞くと違っていたなんてことはよくあることです。
そんな時はどうされていますか?

「すみません、これは早とちりでしたね。つまり…〇〇〇ということですか?」

この例のように、CLの悩みを無視して話を押し通すことなんてしないはずですよね。

見立てること自体は問題ありませんが、それが間違っていたら素直に撤回して
CLが話したいことを改めて汲み取り直せば良い
ということでした。
実技試験は間違えたら即アウト!という性質のものではないので、リカバリーは可能です。

ただ『試験』という言葉が相談の流れを不自然なものにしている可能性もあります。
「試験には対策が必要だ」という考えから、事前に準備しようとヤマを張ったり…
そしてヤマが外れたら慌てて真っ白になる。
何度かチャレンジされた方はそんな経験はありませんか?

もし上記が思い当たるなら、事前にシナリオを考えすぎているのかもしれません。
わたしからのアドバイスで恐縮ですが、同じ事前の準備でも
『CLに関係する業界や職種の研究』をするのはいかがでしょう?

CLがどんな仕事をしてきたか(目指しているか)を知ることは
CLが仕事に対して感じてきたやりがいや苦労を具体的に理解するためのヒントにもなります。
もちろん、そこには専業主婦や学生生活での経験も含まれます。

これは現実の相談現場で、ごく自然に行われている事前の準備です。
ある程度の見立てを持つこと、そしてCLの業界・職種を一般論の範疇であっても頭に入れておく。

CLにとって理解のある、熟練レベルのCCとなるために、
こんな準備にも力を入れてはどうかな?と思ってサポートをさせてもらっていました。
少しでも役立ててもらえれば嬉しいです。

講師曰く『全員共通ですが、口頭試問のCLが訴える問題がすごく浅いです。』

また、そのメッセージと併せて
『CLは最初から最後まで、CCに向かって「わかって欲しいことを訴えて」います。』
ともコメントしています。

わたしも、サポーターとして、そして2級ホルダーのいち先輩として、
みなさんのケースを拝見させていただきましたが、
口頭試問の場面で多くの方が、事前に通知されるケースに書いてあるインテーク記録や
相談開始直後にCLが話された内容の復唱どまり
となっていました。

お話をしてくださるCLは、相談の最初から最後まで、
自分の心情を吐露したり、CCの問いに答える形で訴え続けていました。
にもかかわらず、口頭試問にはそれが反映されていませんでした。何故でしょうか?

それは、CCが口頭試問でアウトプットするスキルが不足しているのではないかとも考えられます。
CLの訴えが頭に入っていたとしても、それを他者(試験官)に上手く表現できないという可能性です。
つまり、理路整然と自分の言葉で話せるスキルの向上が必要かもしれない、ということです。

実際に、八阪講師からの口頭試問へのフィードバックでは、
『自分の言葉で上手く表現されていますね』とコメントすることがあります。
その一方で、今回は特に多かったですが、
『それはCLが話したことであって主訴ではないのでは?』というコメントもありましたね。

このコメントの違いからわかるように、対話の内容そのまま言うのではなく、
CLの状況を汲み取り、自分の言葉で上手く解釈・要約することが大切
であるということです。

洞察力と併せて語彙力も問われる部分かもしれませんが、
それも練習すれば改善できるはずです。

例えば、論述試験の過去問(逐語記録)を使って、
文字として書き出すだけでなく言葉として発してみるのはいかがでしょう?
『CLは何を分かって欲しいのか?』という視点をもって
逐語記録を読んでみると、CLに対する見え方もガラッと変わってきます。
本講座のようなロールプレイの練習と上手に組み合わせながら、ぜひ一度試してみてください。

では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。

参加者の声

相談者と同じ景色がみえていることをちゃんと相談者に伝え、関係構築を維持し、相談者からみた問題、相談者が話したいことを大切にし、そのうえで、CCからみた問題点もいれての目標設定、具体的展開へと進む。
流れは頭に入っているのですが、まだまだ、関係構築がビシっとできていないです。それは、同じ景色がみえていることを、ちゃんと伝えきれてないからだと気づきました。

2級CC技能士を目指している方のロールプレイ見学はとても参考になります。
普段自分が使っていない言葉や言い回し、間の取り方など、今回で4回目の講座参加ですが、新たな気づきをいただき本当に勉強になります。

八阪先生のFBは、そのCLさんの思いに合わせた内容であり、奥が深くまたレベルが高いと感じました。先生レベルだと当たり前かもしれないのですが・・・すみません^^;
例えば、相談内容として4事例全て転職の話が盛り込まれています。その点に触れるCC役の方もいれば、そうでない方もいらっしゃいました。(私は)どうしても、その話が気になるのですが、話がそこに行きつくまでに、CLさんが何を訴えたいのかを大切にすること。先ずはそこからだと、痛感しました。
ご参考にさせていただき、精進したいと思っております。ありがとうございました!

これまで足掛け2年受験を繰り返してきました。 落ちるたびに、これをすれば受かる!的な情報を集めては、第一応答はこれにしようとか、20分内でどうまとめようとか。CL無視・CCの自分本位な準備がひどくなっていました。 過去の準備書類を見てゾッとしてます。
日常業務において、前もって話すことなんてわかるわけがない、 眼の前のCLから聞かせていただくことをしてきたのに。 試験だからと言って作り込みすぎるおかしさに、自力で気づけなかったです。本当にいい機会をいただきました。 ありがとうございました。

相談者の本当に話したいことを、心で聴くことの原点に返らなければならないことに気づくことができました。限られた試験時間を気にしたり、何か力にならなければ・・・と思い過ぎてずっと大切なものを見失っていました。
現在自分が仕事の異動により悩んでいることがあり、ただただ安心して話したい、兎に角聴いて欲しいというCLの方の気持ちと重なりました。八阪先生のおっしゃっていることが心に刺さり、心の底から理解することができました。
理解できたこととできることはかけ離れているかもしれませんが、学科免除最後の試験、少しでも相談者の方に寄り添いたいと思います。本当にありがとうございました。

(1級CC技能検定の挑戦者で、本講座には見学者として参加されている方のアンケート回答です)
CCに求められることが、自分の指導姿勢に求められることに通じている点が多々ありました。質問の効果や主訴の大切さ、CCの躓いている点ではなく、自分を見ているように感じました。2級面接対策講座を見学者として参加させていただく中で、1級論述も多面的に考えれるようになり、手ごたえを感じています。
毎回、先生のCLの問題の汲み取り方は素晴らしく、CLファーストの姿勢を見せていただいています。とても勉強になる、学び多き時間でした。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

18日、19日の両日ともにロールプレイでは個性的なCLを演じられた方がおられました。まさに熱演です。
そんなCLに翻弄されてしまった方は、『CCが準備したレールへ無理に乗せようとすると苦戦する』という
典型的な失敗パターンを痛感されたのではないでしょうか?

一方で、上手くCLのペースに合わせるCCもいらっしゃいました。さすがと言えるレベルでしたね。
実技試験本番ではどんなCLが相手になるのかは分かりませんが、たとえどんなタイプであろうと
CLを第一にした相談に乗る。その本筋を忘れずに!ということでしょう。

それでは、またお会いしましょう!ありがとうございました!

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まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。
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みなさまのお越しを心よりお待ちしております。