12/17(土)・12/18(日)・12/20(火)に
「2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座 面接指導編」
を開催いたしました。
こんにちは。働く楽しさ研究所サポーターの木上(きがみ)です。
ロールプレイの方も見学の方も、お疲れ様でございました。
2級CCの筆記と論述試験が終わって1週間が経ちました。
手ごたえのほどはいかがでしたか?
筆記試験は自己採点ができるので、大まかな結果がわかりますけど
一方の論述試験は自己採点ができないので、モヤモヤされているかもしれません。
とはいえ、色々と考えても合否は『CC協議会のみぞ知る』ということで
受検者としては、やっぱり…今、やるべきことをやるしかないんですよね。
弊社としても、みなさんには何とか、2級CC技能士になって欲しいと考えています。
標準レベル・国家資格レベルから、熟練レベルへのステップアップが実現できるように
トコトンお手伝いさせていただきます。
年明けの実技試験シーズンまでの間、もういっちょ頑張っていきましょう^^
それでは、ここからは講座の要点を振り返っていきます。
当日ご参加いただいた方は復習に、参加できなかった方は新たな気付きのために、
熟練レベル(2級)への到達・合格に向けた成長に繋げていただければ嬉しいです。
「2級 面接指導編」の振り返り
講師曰く『CLが訴えたことと、CLが発言したことはイコールではないです。
特に口頭試問での回答の浅い場面が目立ちます(だから問題把握のスコアが下がっていく)
口頭試問で、CLの発言をなぞるように話すのはやめにしましょう。』
これは『汲み取るセンス』と『伝えるセンス』の両方が鍛えられていないことで、
CLの発言をなぞるだけの、浅い回答になっているのではないか、と考えられます。
でも、そのCLの発言を拾うことまではできているんですよね?
だったら、もう一歩踏み込んで『CLが訴えたい(であろう)こと』も
汲み取ることができれば、更に深いところの問題を把握できます。
そのためには『なぜ、CLは〇〇と言ったんだろう?』と考えることから始めて
来談経緯と今回の面談で話し合った内容から、CLの意図を連想する。
そうやってCLの心境を汲み取ることをきちんとやれば、
大きく的を外れた面談になることはないと思います。
CLが〇〇と話されていることから
△△な状況を□□したいのではないかと考えられます。
でも、◇◇が障害となっていて…
このように、CLの発言を連想のスタート地点にすると
CLが訴えていることに近づくことができるようになります。
ただ、口頭試問では長々とした説明にならないように
要点を押さえて伝える必要はありますね。
そういう意味では、CLの発言をなぞるだけになってしまう原因として
もう一つ考えられるのは『伝えるセンス』です。
問題を把握できていても、口頭試問で伝わらなければ実力の証明になりません。
とはいえ、自らの考えを分かり易く整然と伝えるのは簡単ではありません。
講師は『試験はアウトプットの質で採点される』と解説していましたが
ただでさえ難しいのに、口頭試問で試験官に向けて話すとなると
なおさら難しくなります。緊張してしまいますからね。
そんな特殊なシチュエーションで、自らの考えを整然と表現するためには
日頃からの訓練が必要になると思います。
そのために口頭試問の練習を繰り返すのも方法の一つですが
”日頃の生活の中で練習してみる”というのはいかがでしょう?
- テレビや映画を観て登場人物の気持ちを代弁してみる
- 誰かに何かを説明する機会を増やしてみる
- 面談が終わったら職場の同僚と共有(守秘義務の範囲内で)してみる
- 相談記録を書くときに根拠を強く意識してみる
- 日記を事実のみではなく、思考や感情を意識して書いてみる
などなど、日常でも練習できる場面は沢山あります。
何となく過ごしていた日々を、ちょっと工夫するだけでも良い練習になります。
そして、この『伝えるスキル』は試験で役に立つだけでなく
実際の面談を論理的に見据えることができるようにもなります。
また、事例検討やリファーをする際などの実務面でも活かせますので
しっかりと鍛えておくことをオススメします。
このように、『汲み取るセンス』と『伝えるセンス』の両面を意識して
日頃から2つのセンスを磨くことで、熟練CCへの道は開けてくると思います。
『熟練』と呼ばれるだけだけあって、色々と学ばなければならないことが
沢山ありますが、そこが標準レベル・国家資格レベルとの違いです。
最初は難しかったけど、今となっては普通にできる。
このような感覚は、人生の中で何度も体験されたのではないでしょうか?
2級CC技能検定についても、同じことだとわたしは思います。
今は難しいように思えても、日頃から意識的に取り入れていくことで
徐々に身につき、当たり前となって、そして『実力』になります。
そこまでできれば、試験だからと気負わずに普段どおりの面談をすることで、
熟練レベルとしての実力を証明できるようになります。
試験のハードルに合わせるのでなく、飛び越えられる自分を普段から育てる。
そんな日常の鍛錬を意識することが、合格への近道ではないでしょうか。
では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。
2級 面接指導編 参加者の声
今回も長時間に渡り、講座の開催をありがとうございました。そして多くの見学者がいる中で堂々とロープレをされた4人の皆さんに感謝いたします。
CCが質問した内容にどんな意図があるのか、投げかけた質問の意味を理解してみようと思いながら見学しておりました。どのケースも勉強になり、私自身気づきの多い講座になりました。CLさんは口に出していないことも、内心はそういう状態であることをCCは理解しているか、CLさんの枠組みでしか見えていない点があることをCCは気づいているのか等、多面的にCLさんをわかろうとすることの大切さを改めて学びました。
私自身も少しずつではありますが、学びを深め実践に結びつけられるよう自己研鑽していきたいと思います。ありがとうございました。
今回、面接指導編に参加させて頂きましたが、ロールプレイで、リアルタイムでダメなところ、おかしなところを指摘していただけたのは、とても参考になりました。
また、自分の癖、言葉を一つ一つ拾わなければいけない、という思い込みの癖が、全体の流れの枠組みを作ってしまっていたこと(CCが質問しないとCLが返答できない関係性を築いてしまっていること)に気がつけたことが大きな収穫です。ご指導ありがとうございました。
今回の講義全体を通して、相談者の言っている言葉だけではなく、そこに潜むエネルギー(熱量)を感じとるキャリアコンサルタントになる事も大切だと感じました。
言葉の強弱や言い方、本人の仕草等を敏感に感じとろうとする姿勢も相談者との関係構築の基礎となり、相談者が安心できる空間の構築に繋がるのではと思いました。その視点で今回の3例を振り返ると、肯定的な熱量で語る相談者の時間がどれだけあったのかなと思いましたし、自分のこれまでの相談を振り返っても(試験も含め)相談者の方が安心して話しているような温度感の面談が少なかったと痛感しました。相談者がわかって欲しい事をわかるという姿勢の本質が少しでも理解できたと感じています。相談者全体を捉え、無意識に表現している様子も丁寧に伝え返すことで新たな気づきへと繋がるのだなと思いました。
早速、今日から面談で相談者の熱量という視点を意識し関わるようにしました。その影響もあるのか「安心しました」「今まで誰にも言えなかった事が言えました。」との言葉を聞かせていただく面談ができ、昨日の自分より相談者のための自分になれたのかなと思えました。これからも研鑽を続け、相談者のためのキャリアコンサルタントになっていきたいです。
本日も見学させていただきありがとうございました。私は口頭試問になると、自分のロープレでやったことを思い出せなくなってしまうことが多いのですが、それは思い出せなくなるというより、意図を明確に持って質問するという意識が足りないせいではないか、と今日の先生のお話を聞いて思いました。まだまだだなあと思います。
いただいた逐語を読んで、自分ならどのように応答するか、考えながら復習したいと思います。
今回の気づきは「枝葉なのでスルーします」という先生のコメントです。面談が不調に終わった一因が、ここにあると気づきました。CLがお話したいこと、聴いてもらいたいことではない方向に、私が質問をふってしまっていた、ということがわかりました。
事柄に気をとられないようにすること。そこを注意してみよう!という小さな目標ができました。ありがとうございました。
本日は貴重な機会をいただきありがとうございました。ロープレをしてくださった3名の皆様のお陰で、キャリアコンサルティングのプロセスと、関係構築の重要性、相談者第一の姿勢というものを再認識させていただきました。
CLさんのお言葉の一つ一つにアンテナを張って、言葉にならない部分を拾って言語化し、目の前のCLさんが感じていらっしゃることを共有することが信頼関係を築くことにつながること、そして、その信頼関係を保ちながら、CLさんがどうして相談しようと思ったのか、ありたい姿とのギャップは何でどうしてそうなっているのか、望んでいることを邪魔しているものは何なのか、を客観的にCC視点で捉え、それをCLさんと共有した上で具体的展開へ進めていくというプロセスを再確認させていただきました。
今日のロープレの中では、「夢を語る幸せそうな表情」「嬉しいと言われているけど、そうは聞こえない言い回し」「仕事に浸食されてしまう」「世間一般的な価値観との違い」「わが子のことなのに他人事のように聞こえる言い方」「自分の存在価値が崩れていきそう」「放置状態ではいけないと思う自分」「これまで積み上げてきたことへの自負と得体のしれないものへの不安」「これまでのやり方では通用しない不安」などなど自分なりに気になったことや印象的なフレーズなどもありました。
見学者という立場だからこそ気づくことができたと思うので、実際の面談においても、様々な視点で見てそれを頭の片隅で整理できるようになりたいと思います。また、実際の面談や試験の際に起こり得ることとして、抵抗や否定、トーンダウンなど、CLさんとの距離感を抱く場合もありますが、その際には振り出しに戻ることを恐れることなく、自分自身の関わり方を振り返って正直にCLさんにお伝えし、もう一度お話を聴かせていただくという誠実な姿勢も大切であることも再認識できました。
今日の講座で学んだことや再認識したことを、明日からの業務において意識して実践していきたいと思います。ありがとうございました。
当日の講座の様子
アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。
ロールプレイの方も、ご見学の方も、毎度ありがとうございます!
面談内容をチャットで送るためにひたすらキーボードを叩きながらですが、
わたしが最近感じているのは、少し前とは明らかにみなさまの表情が変わっていることです。
本気で学び、身につけようとされる姿勢が伝わってきました。
ロールプレイの常連さんの中には、前回とは違う応答をしようと
試行錯誤されている様子も見受けられました。
おそらくは、実技試験本番に向けた最終調整ではないかと思います。
まるで打席前に細かなスイング調整をする野球選手のようで、
その職人のような振る舞いが、なんだかカッコよかったです!
さて、これから試験日まで冷え込みも激しくなりますので
みなさまも当日はフルパワーを発揮できるよう、どうかご自愛ください。
ではあらためて、弊社の講座にご参加いただきありがとうございました。
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