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5月18日(木)2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接実践編)の様子

5月18日(木)2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接実践編)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

5/18(木)に
2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座 ~
面接実践編~
を開催いたしました。

みなさん、こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。

今シーズンもいよいよこの面接実践編の開催時期がやってきました。
ロールプレイをやりたい方がたくさんいるので人気の講座ではあるのですが、
わたしやサポーターの木上さんからすると、一番作業量の多い、
そして集中力の問われる講座だったりします。終わった後はわたしもぐったりしていました(笑)

それでも、今回も何とか来ていただいた方に良いフィードバックができるよう、
CL第一の面談とはどういうものか、熟練レベルとはどこまでやらないといけないのか、
講座の肝の部分が残せるようにしたのですが、いかがだったでしょうか。
当日参加されたみなさんが良い参考にしていただけたなら、頑張った甲斐があったかなと思います。

ロールプレイをしていた方は録画データと比べながら、
見学していた方はチャットの記録を見て思い出しながら、
CC側の質問の意味・意図と、わたしが入れたコメントの違いを考えてもらえると嬉しいです。

それでは、ここからは講座の要点をわたしと一緒に振り返っていきましょう。

当日ご参加いただいた方は復習のために、
今回参加できなかった方はご自身の新たな気付きのために、
ぜひこの記事を通して学びを深めていってほしいです。

「2級 面接実践編」の振り返り

熟練レベルは自分の面談の根拠を全部説明できるようになるレベルを目指してください。

今回も要点がたくさんありすぎて、この記事でどこを取り上げるか、
どの程度解説するかすごく迷ったのですが…今回は他の講座ではあまり触れない点を
ピックアップしてみようと思います。

キャリアコンサルティング技能検定の面接試験では、
面接そのものも大変ですが、それ以上に口頭試問で非常に苦労する方が多いようです。
今回参加された方も、実際にすごく苦労をしていたり、思わず辞退してしまったり、
頑張って伝えてはいるんだけれども、言ったそばから自分の言葉に納得していなかったり…。
そんなシーンが何度もありましたね。

この口頭試問って、どうすればうまく対応できるようになりますか?という相談や
個別指導のリクエストをたくさんいただくので、そんな方たちにお送りしているメッセージが
この段落の最初で書いた「根拠の説明」です。

ただ、根拠と言うと時々勘違いをしてしまう人がいますが、
何かの理論やフレームに無理やり乗せたり当てはめることではなく、
また知識の量を頼りに難しい言葉で解説することでもありません。

意図→行動→結果→評価という流れを自分の言葉で説明できること

2級・熟練レベルに到達するなら、ここを目指して欲しいです。

ただ、このとき、結果が望ましいものになったかどうか、
評価が他者から見て”良いですね”と言ってもらえるかどうかは、実は最重要項目ではありません。
事の成否ではなく、あくまでも、自分の考えを自分できちんと説明できること、です。

当日も少し例を出してお話しましたが、例えば料理のプロ(シェフ)だったら、

[意図] 少し味付けを辛目にしてみたい(その方が味が深くなる、お客さんに喜ばれる…など)

[行動] いつもと違う香辛料を使ってみた

[結果] a) 狙いどおりの味付けになった/b) 辛くなったけど思ったものとは違う(これはどちらでもいい)

[評価・改善] ab共通) 香辛料が良かった?入れるタイミング?量?それとも他の具材との組み合わせ?

このように、自分が何を意図して、その意図を達成するためにどんな行動をして、
その結果は○なのか×なのか、さらに結果をうけてどう自分は評価(反省)するのか、
このサイクルを回しながら仕事を進めていきます。

結果が×であったとしても、×だから即NGとか全部ダメというわけではなく、
なぜ×になったのか自覚して、自分でも理解して、
次の手や別の手段を考えることができていれば、それは×ではなく改善のプロセスの1つになります。

今回は料理を例に出しましたが、世の”プロ”と呼ばれる職業の人たちは、
みなさんそれぞれに、自分たちでこの意図→行動→結果→評価・改善という
流れに沿って試行錯誤を進めて、自分の技術を上達させていくのです。

では、今回ロールプレイをしたみなさん、見学をしていたみなさん、
あるいはこの記事を読んでいるみなさんは、それができているでしょうか?

なんとなく・わたしが気になったからやってみた/言ってみた

たまたまうまくいったから良かった

そんな言葉を口にしたり、そんな考えが頭の中をよぎったりしていませんか?
それでは、標準・国家資格レベルと変わりません。

自分のアウトプットを他人に明確に説明できない人を熟練とは言わないですよね。
それは、CCであれ、他の職業であれ同じなのです。

それからもう1つ。
その意図は、ちゃんとCL第一になっているのか、という点も必ず押さえておきましょう。

それは質問の創り方1つとってもそうです。
わたしが知りたいから、わたしが聞きたいから、わたしがこう進めたいから・・・
全部CL第一が置き去りにされて、自分勝手に進めている状態になってしまいますね。

このあたりは、講座の最中でも結構厳しくお伝えしたところかと思います。

そもそも、なんとなくや偶然、私の勝手で支援されたいCLなんて、いませんよね。
CCがそんな態度で関わっていては、CLに対して失礼
になってしまいます。

CL第一を守りながら・実践しながら、なおかつ先の流れをきちんと押さえて関わる。
それができるようになれば、口頭試問の質問も慌てることなく答えられるようになります。

そしてそのためには…一朝一夕にできないことは、おわかりですよね。
練習や訓練が必要になってきます。
面談業務をしている方も、そうでない方も、
自分の日ごろのコミュニケーションの取り方から、ぜひこの流れを意識してください。

熟練レベルに到達するには、絶対的な練習量が必要です。
普段から意識して自分の関わりを振り返っていないのに、
相談・面談のときだけ上手にやろうと思っても、当然うまくはいきません。
毎日のコミュニケーションの中でも、なぜそうしたのか?を説明できるようになりましょうね。

では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケートと、
当日の受講の様子のお写真をご紹介します。

今回もまた、みなさまの意欲の高さ・気付きの大きさが伝わる
回答をたくさんいただくことができました。ありがとうございます。
この記事を読んでくださっている方にも、その熱意が伝われば嬉しいです。

2級 面接実践編 参加者の声

今回は見学での参加でした。自分だったらどんな問いかけをするか、この面談を自分だったら口頭試問でどのように振り返るか、客観的に考えながら参加できました。
CCとして、なんとかクライアントのことを理解しようとするがために行う質問が、決してクライアントが話したいことや聞いて欲しいことではないかもしれない、ということ、面談の途中では気づかなかったことも、チャットのコメントやフィードバック内容を伺うことで、CC本位で考えてしまう自分がいることにも、改めて気づきました。

自分の日頃の面談の際に気をつけたいと思いますが、準備編の講座でも八阪先生が仰っていたように、面談への向き合い方について、本当の意味で「クライアント中心」であること,そこに意識を切り替えることが、今の自分には必要だと思いました。
試験だから20分での展開を意識することは、いろんなところで情報が飛び交っていますが、目の前のクライアントが本当に話したいことに集中すること、それを第一テーマとして今後のロープレに臨みたいと思います。

最後に、多くの見学者の方々の目線がある中で、ロープレ実践された3名の皆様にも、感謝申し上げます。

自分のRPの内容を見て、問題を解決してあげようと進めているなと感じました。CLの発している言葉が、否定なのか、内省なのか瞬時に捉えていない。おそらく、否定されることを恐れている(できれば避けたい)のではないか。

”相談者が聞かれたいこと”そんなこと、とっさに出てこないよ、と叫びたい私がいる。そして、”それは相手が言われたいことですか””わかって欲しいこと”などもとっさに出てこない。でも、無難に抵抗されず相談を進めていこうと考えてはいる。だから無難に、対応しているのではないか。自分の言葉がこのCLにどのような影響を与えるか、これは時々考えながら発することもある。といろいろ述べていくと、相手のためでなく、確実に相手に嫌われないことを意識し、相談者の目線で見ていないことになる。

ではどう対応していくか人はどうしてそう考えるかにに集中することになるのかな~、と考えながらまとまらない文章になってしまった。ここが私の課題かな?と思います。

今回は見学者として参加しましたが、俯瞰している自分と、ある時はCC、ある時はCLとなっている自分がいて、三役こなしているような錯覚に陥りました。自分だったらこう言うだろうとか、いや同じように言うだろうとか、自問自答しながら、聞いていました。もっと正確に言うならば、自分がその場にいて、参加して役を演じている自分もいたような感覚です。

最初は、見学者はある意味気楽かなと思いきや、聴き終わりはとんでもない重労働と感じました。
それでも俯瞰出来たことが多かった分、気づきと改めて難しさを感じた次第です。

特に、今回のどのケースも人の気持ちに寄り添うことが、こんなにも難しく大変であることを、改めて気づかされたことです。どんなお声がけをしたら、相談者に寄り添うことができるのか、言葉のバリエーションも必要だし、聞くではなく、聴くこと、字面ではなく、本当にCLが心から訴えているのはなんだろうと、常に考えながら、相談することの難しさを感じたと同時に共感することがいかに大事であるかを、特に私は今回学び、気づかされました。

さらに、自分のやっていることが客観的に見れて説明できるには、相当な訓練と学び、洞察力を持たなければと思いました。そういう意味で、この機会が自問自答や内省を促す絶好の機会である意義を感じているところです。
本当にありがとうございました。超えなければならないハードルは高いですが、それを超えたい自分がいますので、少しずつ自分で咀嚼しながら、身につけようと思います。

面接実践編は初めてで、見学チケットで参加しました。
はじめに八阪先生が「ロープレを見学するときは、自分なら口頭試問でどのように答えるか(現在の面談を説明できるか)を考えながら見てください」と仰いました。その様に試みてみたのですが、全く出来ませんでした。見学という比較的リラックスできる立場で見ていたにも関わらず・・です。受検に向けて先ずはこの課題をクリアしたいと思います。

思い返せば私は、CLがあまり話して下さらない時や一般論ばかりを繰り返す時は、単に「そういうタイプのCL」なのだと認識していました。そのため、お話をうまく掘り下げていけず、結果としてCCの身勝手なアドバイスに走ってしまいがちでした。
今回のロールプレイにも似たケースがありました。後の八阪先生の解説で「まだ警戒しておられてCCに話せる状態になっていない」「心の開き具合がまだ」という反応である場合がある。だからこそCCの質問を受け取っていただけるよう徹底的に関係構築をしなければならない。と学びました。十分に関係構築に時間をとっているつもりでも、CLの反応を落ち着いて洞察すればまだ足りていないと気付けますし、その様な時こそ、焦らず何度でも関係構築にトライし続けるべきなのだなと肝に銘じました。

どういう意図でその関わりをしたのか→CLの反応は?→意図した通りになったorならなかった→その結果を受けて次の関わりをどうしたか(するか)という一連の流れを説明できて、それらがきちんと繋がっていることが大切。
関係構築のためであれば、たとえ雑談になったとしても大丈夫で、時には笑ってほぐれそうな質問をしてみるのもアリ。ということの意味がやっとわかった気がします。

余談ですが…ロープレ中の先生方のチャット早打ちが凄かったです。爆速の要約と解説ですね!

昨日は大変お世話になりました。初めての参加で、講座の進行もよく理解せず最後まで走り去った感じになりましたが、思いきって参加し、たくさんの学びを得ることができました。八阪先生、並びに関係者の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

さて、今回の講座で学んだことを振り返ってみて、「あ〜またやっちゃったなぁ…」というのが正直な感想です。私自身が、ポジティブ思考で何とかなる!とりあえず動いてみて、動きながら考えよう!という傾向があり、相談者の方にも自分の考え方を知らず知らずに強要している所があります。
また、来談した時より元気になってほしいという気持ちから、相談者に気づいてもらう事よりも自分が指南する傾向にあります。現在、大学のキャリアセンターでキャリアコンサルタントとして、就職支援の相談を受けている中でも、同じ様な事を繰り返し、不安が解消されぬまま相談室を後にしている生徒がいるだろうなと反省させられました。

今回の講座に参加し、改めて相談者の立場に立って寄り添い話を聞く事の大切さに気づかされました。先生からいただいたコメントの中で「相談者が聞いてほしい事を聞く。自分が聞きたい事を聞かない。」を肝に銘じ、基本に帰って相談者中心のコンサルタントを心がけていきたいと思っております。

「相談してよかった。」と相談者が笑顔で前を向いていけるようなコンサルタントを目指して、一つ一つ学び成長していきたいと思います。大変貴重な経験となりました。先生並びに関係者の方に感謝いたします。ありがとうございました。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

今回はたくさんの方にご参加いただきまして、ありがとうございます。
こうして画像で見ると、面接試験にいかにたくさんの方が困っているかわかりますよね。
ロールプレイをした方ももちろん、緊張や不安がある中での挑戦だったと思いますが、
見学されている方も、「自分が口頭試問を答えるつもりで」学んでください、と
お話をさせてもらったので、一所懸命に聴いておられる様子が印象的でした。

本講座に初めて参加された方にとっては、チャットによるリアルタイム指導も
きっと斬新だったのではないでしょうか。そんなアンケート回答も、たくさんいただきました。
振り返り用に、その内容ももちろんですが、
アウトプットの速さの部分もぜひ参考にしてください。

あの速さで打ち込むには、どのくらい頭をフル回転させて聴いているか、
その集中力を、自分はどうやって磨いていくかも考えてみましょうね。

それでは、また。

弊社の2級CC対策講座 特集ページのご案内

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