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6月17日(土)2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接実践編)の様子

6月17日(土)2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接実践編)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

6/17(土)に
2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座 ~
面接実践編~
を開催いたしました。

みなさん、こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。

この日は学科・実技論述が終わってから初めての「ロールプレイのある講座」でした。
かなり早い段階から、今回の講座のチケットを購入されていた方もたくさんいて、
年々講座の人気の高まりを実感しています。
やっぱり一番の難関ですから、少しでも試験本番に向けて訓練したい、
面談のコツや勘所をつかみたいという方がたくさんいらっしゃいますね。

今回の講座でも、チャットのリアルタイム指導を使った「その場ですぐにわかる」フィードバックと、
一息ついてからゆっくり考える・見直すための振り返りメールのフィードバックと、
2段構えで指導・支援をさせてもらいました

講座当日は新しいロールプレイケースも出てきましたので、
ロールプレイをされた方はもちろん、見学用チケットで参加された方にも
すごくたくさんの気付きが合ったんじゃないかなと思っています。
わたしも、あえて事例は見ないままにこの日を迎えたので、
今回は特に新鮮な刺激がいっぱいありました。
ロールプレイをされたみなさん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございます。

さて、それではここからはこの記事の中で、
講座の要点をわたしと一緒に振り返っていきましょう。

当日ご参加いただいた方は復習のために、
今回参加できなかった方はご自身の新たな気付きのために、
ぜひこの記事を通して学びを深めていってほしいです。

「2級 面接実践編」の振り返り

物事を前に進めることばかり考えないこと。
どこまでもCLのために面談をするのであって、CCが合格するためにCLが来てるのではありません。

この2級CC技能検定の面接試験が4つの評価項目に分かれているせいでしょうか。
具体的展開を「前に進めること」「何かの案を提示すること」だとばかり捉えて、
CLの状態もかまわずに、20分以内に何かを出そうとする人が非常にたくさんいます。

今回、ロールプレイをされた方はどなたも

それは明らかにCC主導であって、CL第一という基礎基本からほど遠い

ということは、十分理解したうえで臨まれていましたよね。
口頭試問や振り返り時の感想を聴いていると、CLとの歩調をすごく大切にされていたこともわかります。
実践できていたかどうか、という部分にハードルがある方もいましたが、
それでも基本的な部分はしっかり守ることができていました。

この面接実践編だけでなく、面接事例読み解き編や面接準備編などでもお話していますが、
具体的展開を、問題の解決や物事の前進と捉えてしまうと、
CCの方がすこぶる視野が狭くなってしまいます。

酷いケースだと、すぐに「○○に確認しましょう」だとか「○○を書き出してみましょう」なんて
何かさせよう、何かタスクを加えようとする人もいます。

でも、よく考えてみてください。

そのあなたの提案をCLは望んでいますか?

それは誰がやりたいことなのですか?

そう問われてみて、初めて自分が誰のために面談を使用としていたのか気づく方もいますね。
試験に受かりたいから、点数が欲しいから、試験官にアピールしたいから…
そんな思いが強ければ強いほど、CLの状態よりも面談の前進ばかりを気にしてしまいます。

よく考えてみれば、ごく簡単なことなんです。

CCがやりたいようにやる、CCにとって都合のよい展開を目指す、
その時点で、もうCL第一でも何でもありません。

ただただ、自分の欲求を優先してCLに関わっているだけの状態なのです。

熟練レベルを目指すのであれば、自分が思い描いた提案を受け止めてもらえるのか、
まずはCLの意欲や自信、CCに対する信頼の度合いがどの程度なのか、そこを見極めることが第一です。

これがまだ足りない・できていないのであれば、提案をしたとしても受け取ってもらえないし、
実行してもらうこともできないですね。
実行できない提案は、CLにとってはただの負担増でしかありません。

それを無視して時間内に何かをひけらかそう・試験官に見せつけようと思って
あれこれ提案したところで、CLは全然ついてこないですし、
その振る舞いの”身勝手さ”がすべて試験官に見られているだけなのです。

何か取り組んでほしいことがある、前に進めそうな道が見えている。
そんなときこそ、あえてブレーキを踏んで立ち止まってみてください。
CLはあなたと違って、その道に進めないから困っているし、迷っているのです。
CLの立場に立って考えるなら、むしろその地点でこそ立ち止まってみることで、
初めてCLなりの悩みがどのようなものか見えてくるのです。

CLに歩調を合わせ、CLに寄り添い、CLの気持ちをわかるには、
”行けそうだな”と思った時こそ、そこで”行けない”と考えるCLと同様に止まってみる。

熟練レベルと呼ばれるからには、自分が思いついたことをただぶつけるだけで
できたつもりになっていては、なかなか届かないです。

特に口頭試問になると、CLが本当にその方策を実行できるようになるために何をしたのか?
CLの状態を良くして、物事を進めるための自信や意欲に繋がる関わりは何をしたのか?
そして、それらの関わりが本当に十分な効果を出せたうえで提案しているのか?
という大事な箇所が飛ばされている回答が非常に目立ちます。

自分のやろうとしていることが、本当に効果が出るのか。
また効果が出るようにするために、CLに対して何をしたのか。

合格欲しさにCLを置き去りにしていないか、もう一度ご自身の内心を見つめて、
自分が本気でCL第一を徹底できていたのかを振り返ってみて欲しい
です。
遠回りなようで、それが一番の合格に近づくのですから…。

では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケートと、
当日の受講の様子のお写真をご紹介します。

今回もまた、みなさまの意欲の高さ・気付きの大きさが伝わる
回答をたくさんいただくことができました。ありがとうございます。

どなたの回答を取り上げるのか本当に難しくて悩んだのですが…
ここに書いてある内容以外にも、すごい熱量で書いてくださった方がたくさんおられます。
技能検定はアウトプットを測る試験ですから、アンケートの回答もアウトプットの訓練の1つですよね。
みなさんがアンケート回答を上手く活用して、ご自身の成長に繋げておられるんだなと感じています。

この記事を読んでくださっている方にも、当日参加された方の熱意や意欲が伝われば嬉しいです。

2級 面接実践編 参加者の声

ロープレの実践編は何度か挑んでおります。私にとって、プレ試験ともいえるビッグイベントです。
仲間同士での練習では、どこかに違和感があってもその理由がわからなかったり改善点が見えなかったりします。先生のリアルタイムのコメントとその後のFBで違和感に気づくべきポイントが分かるのがこの講座の魅力です。そして、何度か出ていると「今回はココが伸びたけアレは雑だったな」とかCLは違うけれど共通して成長・変化してる部分にも気付くことができます。

私の今までの口頭試問はただただ面談で話したことを必死に思い返してそれっぽく変換して述べるだけだったのですが、今回は自分が面談中に意識していたことはなんだったのか俯瞰して答えられた部分が増えた気がします。(先生もお褒めのコメントをくださって、嬉しさにニヤケました。)

一方で、問題把握は出来そうなところまで来ているけれどCLに受け入れられる形でぶつけられない所、CLが納得できる方策の提案力での未熟さを改めて実感しました。それも録音を聞き直すだけだと気づけないけれど、逐語記録+リアルタイムのコメントがあってこそだと思います。

次回の講座では、関係構築について自分で何を意識して働きかけてその結果どうなったのか、をきちんと答えられるように頑張りたいです!

午前・午後とも見学で参加させていただきました。
自分がCC役をやっているつもりで聞こうと思っていましたが、頭が全く追いついていかず、自分だったらこうすると考える間もなく面談が進んでいく感じでした。CC役をやられた皆さんの面談の進め方や、口頭試問での答える姿をみて、だいぶ焦りを感じました。ただ焦って終わりにするのではなく、今回学んだことを咀嚼し、自分の面談に生かせるようにしたいと思います。

今回の講座の中で解説を聴いていて、業種・職種について等の知識をある程度持っておくことがCLの理解にもつながるのだと思いました。一方で同じケースの相談役を違う方がやった場合に、その人(相談者)がしてほしいこと・聞いてほしいことは違うのだ、という当たり前のことを改めて感じ、こちら側が、きちんと目の前の方を向いて柔軟に対応できることが大事だと思いました。

また、前に進むことだけが展開ではないという話もあり、頭ではわかっているつもりだけれども、いざ自分が面談する側になったときには、焦って前に進む話をしてしまいそうだと思いました。CCはあくまでも黒子であり、サポート役である。相談者に合わせる、相談者が何をしてほしいのだろう、何をわかってほしいのだろう、ということに焦点を合わせる、YOUを主語に、ということを意識したいです。

主訴と来談目的の違いについての話で、来談経緯は、相談しようと思った理由であり、本音とは違うことがある、主訴は一番言いたいこと・一番わかってほしいことであり一通り話を聞いてからでないとわからないものである、という説明は大変わかりやすかったです。
今回参加させていただいて、自分の足らなさを実感しました。面談のどの場面で、どんな意図をもって、何をして、結果どうだったか、ということを俯瞰してとらえ、自分の言葉で話す力をつけていきたいと思います。

今回の講座を見学して、私がまず捉えたのは「5月7日に受講した【面接準備編】で八阪講師が訴えていたことがそのまま当てはまる」ということでした。相談者第一の徹底、相談者が分かってもらいたいことに集中する、相談者が安心できる関わり方に徹底してこだわる、この重要性を3つの面談で強く再認識しました。

1つ目の事例では「相談者はどれだけ大変だったかを分かってもらいたい。CCは飛び出したことをまずしっかり肯定する。」
2つ目の事例では「一本道で来た相談者だから今回の異動打診は大変なこと。こんなことを1週間で決められるわけない。」
この捉え方を聞いたとき、見学しながらまだ「解決方法を考えていた私自身」にハッとさせられました。

私は今回のケース事例で2回ほどRPをしていましたが、やはり見学者に「解決志向に向かおう向かおうとしているCCがいる」と指摘されていました。ケース事例を見れば見るほど「相談者が〇〇と発言したら、〇〇の方向に行こう」とシミュレートばかりしている自分がいました。CCとして、白紙の状態で相談者をありのままに受け入れることの重要性、頭でわかっていながら実践できていない自分に気づかされました。

面接実践編を久しぶりに参加させて頂きました。面談中、タイムリーに講師がポイント解説してくれる事と、講師なら「こう切り返す」などはいつも参考になりますし、この解説、切り返しを後日テキストで送信して貰えることが、本当に勉強になります。
そのうえで、過去4回参加しましたが、そのテキストを見返すと、多少なりともCCとして成長出来ていることが良くわかります。特に「CC視点の問題を捉える」「その問題を踏まえて進め方の方向性を決める」この2点は過去4回参加して鍛えて貰いました。自分の中で気づいたこととしては講師の教え通り「相手はどうしてほしいのか」を終始意識し、仮説を立ててCLに確認し、ダメなら修正、OKなら慎重に面談を進めるという癖を付けることが出来てたことが成長出来た実感です。この講座に参加する目的が、当初は試験合格を目標にしていましたが、最近はCCとして2級レベルになることを目的に学ぶことを目標とし、結果的に試験合格できていればラッキーくらいのスタンスで今後も継続的に勉強することにしています。また参加させてください。

改めて、人が相談に来ることを再考してみた。ご自分では解決できない状況であること、とにかく聞いてほしい、分かってほしい、現状を打開するためのヒントが欲しいとか、一緒に考えてほしいとか、CCを頼りに来るわけだが、そこで適切な対応がとれるかとれないかで、ましてや人の人生の転機に関わるのであるから、誠実に真正面から向かう姿勢は勿論、本当にCLの為になる対応がすごく大事であると改めて理解しました。熟練レベルとなれば、その事が安定的にできることです。今日学んだポイントが、普通に安定的にできることと理解します。それが安定的に出来ていない自分がまだいることを感じます。
試験では、お題が与えられているとはいえ、初めて接するように聞いていかなければならない中で、意図を持った関わりをしながら、またどんな効果があったのかを、語れなければならない(口頭試問)。CCとして大事なことは、相談している一方、俯瞰した見方を持ち合わせることです。立体的にものを見ることは難題だが、今訓練している、学んでいることで、そのことがだいぶ分かってきた。CLの為に深く聴いていくところや語ってもらうところ、内省を促すだろうと思われることをしつこく意図をもって感情や事柄を聴いていく事の大切さ。また、相手の表情やしぐさ、話し方で、おそらくそう思っているのではないだろうかということも感じられるようにもなってきた。
試験も大事ですが、今後CCとして日々の相談業務でCLと対峙していくときに、今学んでいることが応用して使えることですし、活かされてくるように思います。五感を働かせて行うロープレ、相談業務は、今とても面白く、学びを感じながら、日々向上しているところです。安定した相談ができるように日々精進です。本当にありがとうございます。

1級挑戦者です。八阪先生から「2級の面接実践編の見学を1級の勉強として参加している人もいますよ。CLとCCが目の前でやり取りするので、自分だったらこの2級挑戦者のCCにどんな指導をするだろうかという視点で見学するのも勉強になりますよ!」とアドバイスいただいたことや、実際に1級挑戦者の方がそのような視点で見学をされて、「八阪先生のCCへのフィードバックが非常に勉強になった」とおっしゃっていたので、「是非私も!」と思い参加させていただきました。

「ここがちょっと気になる」とか、「そんな風に返すんだぁ」とか、「今、気持ちをスルーしてるけどこのCLはそこを受け止めてもらいたいんじゃないのかな」とか、「一番ここを聞いて欲しいんじゃないのかな」とか・・そんなことを考えながら見学をしたり、「は」「でも」「が」などたった一文字の言葉の選択でCCが返す会話の一文がCLに与える影響が大きく面談の流れが変わってしまうような印象を受けたり。

例えば“期限が迫っている”ことに対して、焦って答えを出そうとしているのはCCとCLどっちなのか。これまであまり重要視してこなかった父親に浮上した“介護問題”を気にしつつも“頑張って手に入れた昇進”を簡単には手放せない、だからこそ悩み、相談に来られたCLに決断を迫って良いものか。抱える問題はさておき、思いを受け止めることの重要性など。とても学びの多い時間になりました。

八阪先生が指導者視点でCCとCLのやり取りを見ながら、CCが出来ているところをきちんと承認しながらも、指導者の立場としてCCがここを改善するともっと良くなるんじゃないかなという視点をフィードバックされる仕方、そのときの恐らくCLはこんな気持ちだっただろうという見立て、どこまでもCLに優しく温かく関わろうとされる姿勢など、惜しみなくチャットや口頭でフィードバックされるので、私の指導者視点がまだまだ甘く不足していることにも気づかされました。

口頭試問においても具体的にどんな意図をもっていたのかも伝えることができなければ試験管を納得させることはできないと感じました。また、見学させていただきたいと思いました。(自分の指導者視点でのCCへのフィードバック「こう伝えたいかな」と思うことやタイミングと、八阪先生が伝えるタイミングや内容がほぼ同じだと嬉しいし安心しそうな気がします…(笑))

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

今回はロールプレイされている方ひとりひとりがレベルが高くて、
見ているみなさんにとってもきっといい刺激になったのではないでしょうか。
それでも、まだ課題が見え隠れしているのですから、
やはり2級・熟練レベルは簡単に受かる試験ではないですよね。

アンケートのコメントを読んでみても、合格率15%の試験に受かるには
いったいどれほどの振り返り・内省の濃さが必要なのかが伝わってきますね。
これだけのアウトプットができる人たちと肩を並べるのですから、
試験も近い今、「できたつもり・わかったつもり」ではいけないな、と
もう一度ここで気を引き締めて、発奮材料にして欲しいです。

それでは、また次の講座でお会いしましょう。

弊社の2級CC対策講座 特集ページのご案内

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この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

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みなさまのお越しを心からお待ちしております。