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5月18日(日)2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接実践編・面接お手本編)の様子

5月18日(日)2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接実践編・面接お手本編)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

5/18(日)にGoogle meetを用いたオンライン形式で
「2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座」

~面接実践編・面接お手本編~
を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。

この日は少し人数も少なめで落ち着いた雰囲気での講座になりました。
2級の試験対策講座が先週に盛りだくさんだったこともあって、
賑やかな講座に慣れていたので、その分ゆっくりできて、
1人1人の様子や理解度を見ながら運営できたのが良かったなと思っています。

特に午前の『面接実践編』では、久々にケースの振り返りにたっぷりと時間を割いて、
チャットのコメント欄に対しても1つ1つ丁寧に取り上げることができたので、
ロールプレイが2ケースだけだった分を補う学びになったのではないでしょうか。

これは午後の『面接お手本編』にも共通ですが、
わたしと同じ言葉・同じ判断であることが正しいわけではなく、
目の付け所と、相談者理解の広さ・深さの程度感をぜひ参考にして欲しいです。
熟練レベル・2級合格に向けて、これからもレベルアップを続けていきましょう!

それでは、ここからは講座の中でも要点になった箇所を振り返ってみましょう。
講座内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。

ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。

「2級 面接実践編」の振り返り

「2級 面接お手本」の振り返り

では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。

受講された方の意欲や熱意は、アンケートを通してわたしも1人1人丁寧に確認しています。
今回の学びの内容をどれくらいの熱量で発信していけるのか、
考えを整理し・言語化する訓練と捉えている人と、
ただの回答だと思って適当に済ませる人とでは、頭の鍛えられ方が全然変わってきます。

いつもお伝えしていることですが、本気で2級合格を目指すのであれば、
上位15%に入るアウトプットをしようと、こだわって回答してくださるはずですね。
熱意ある受講者さんがどれくらいのものか、ぜひこの回答から感じ取ってください。

2級 面接実践編・面接お手本編 参加者の声

見学で参加させていただきました。登壇されたお二方、本当にありがとうございました。
ロープレ中、CLの話した気になる言葉を書き出し、KやMの札を頭で出しながら掘り下げる質問を考えイメージしました。が、思っている以上に言葉が出てこなくて、熟練レベルを目指す者として引き出しや、複数のことを同時に考えるスピードの不足を感じました。自分の課題にも向き合える貴重な時間になったと思います。

ロープレの進み具合や展開の糸口を探るより、CLに投げかける言葉が、きちんとCLに分かりやすいものになっているか、こちらが聞きたいことを聞いていないか、CLが話したいことを話せるCLの為の時間になっているか。頭の中で冷静に面談内容を整理しつつ、常にその意識を忘れない。
(この講座でCCをされる方々の真剣で謙虚な姿勢を拝見させていただく度に、自分もこうあるべきと考えさせられます。ありがとうございます)

業務内容を沢山お話しされるCLの「話したい」ことにじっくり付き合う。それについて行く。
でも、関係構築が出来てきて、ある程度しっかり話を聞いてからなら、「ちょっと気になったんですけど、、」とこちらから質問するのは、CLにとって必要と考えて出すなら大丈夫。自分が聞きたい、じゃなくて、CLの為だから。

質問を投げかける時に、「何か出てくる」ことを期待して投げるとしんどい事になるケースもある。おそらく何も出てこないだろうなぁ」とCCが分かっていながら、あえて投げる→やっぱり出てこない→それからの対話で「ない」と「気づいていない」は違う、という事に気づいていただけるかも。
今回のケースにもいらっしゃいましたが、複数やりたい事があって、分からなくなってしまったCLに対して、「行動を起こした、思考が出てきた順番」を整理する事が大切。(資格をとった→辞める事に躊躇している、等)起こった出来事や行動の中に隠れている本人の思い、価値観が見えてくる事がある。

後半の八阪先生の解説も、本当にありがたかったです。私の頭の中でモヤモヤ点状になって浮いていたものが、線で繋がって行く感じがして、感動しました。私がCLになったような気分でスッキリしました。毎回プロのレベルに触れる機会をいただき感謝と同時に、まだまだ学ぶ事が山積みであると痛感します。ありがとうございました。

前回の面接準備編で学んだ関係構築をものすごく大事にする面談の具体例を見せていただくことができました。今までは試験用に時間配分や進行度に配慮した面談練習ばかりしていたので、大変新鮮に映ったとともに、こうした枠組みなしに進行することができるのだろうかと疑問に思っていたところも解消することができました。

お聞きした「口頭試問を自分で答えるつもりで」という姿勢で見学できたことでよりCCの発言の思惑や場面場面での心情を推し量ろうという見方をすることができ、緊張感もありました。面談を第三者が横から眺めている視点だけでなく、CCの席に自分が座っている視点、CCを見ているCLの視点も頭の中で同時に走り出し脳が疲れました。

しかし、このような見学姿勢があったことで一つ一つの場面に敏感になることができ、慣れていけばクリアに意味を見いだすことができるようになりそうだ、と思えました。面談中のCCの発言にはすべて意味がある、と教わってはきましたが、漠然とではなく一つ一つに対して関係構築・問題把握・具体的展開に分け、意味を理解していくことを意識しながら進めることが面談の質の向上につながるのだと思い、まずは自分のこれまでの逐語をこの視点で見返してみようと思いました。

私は今までCLに自由に語っていただいていなかったことに気づきました。特に最初の発話でCLの語りたいことではなくCCの聞きたいことを優先してしまうことが多かったと思います。今回の一例目の八阪先生の【】の心情に沿った問いかけや二例目の【】自身が相談したいポイントからお話しください、という発言からCLが語りたいことを話す接ぎ穂のヒントをいただくことができました。

また八阪先生は最初のCLの様子から見立てを言語化して始めておられました。プロの質はここにも表れるのだと思いました。漠然としか見ていなかった点、意識できていなかった点が見えてきている気がしています。
プロ、というところで言えばこちらからボールを投げる、という行為に感じることがありました。思惑が乗った行為とはいえ、そっと弱い力を添えること。弱い力ゆえこちらの思惑通りの反応は期待しないこと。それでも続けること。続ける強さを持つためにも自分の立ち位置を明確にすること、そのために面談の細部まで言語化できるほどしっかりととらえていることが大事なのだなと思いました。

大変勉強になりました。質問も沢山させて頂き貴重なお時間を頂きありがとうございました。

■学んだこと
・CLが話したことを言語化して伝え返している点
例えば「意味が違うんですね」「留まることで得られるもの、失うもの」「動いた方がいいというのがかをを出しているのはなぜ?」「生き方まで出てきましたね」
・「何の成長もない」「全然」「まさか」強い言葉を拾い焦点を当てていくこと
・「自分にとって」「私としては」→意思の表現なので注目する
・動けないことの過去の話をしたらまだ未来(具体的展開)にいけていないので、CLを置き去りにしないよう過去の話に留まる
・ひと言で言うと「消化試合」キャリアプラトー  CLの人物像を描きながら関わること

■口頭試問のコツ
起きた事を説明するよりも、「意図」「頭で考えていたこと」の説明をする
■面談で覚えるコツ
・「全然」「でも」強い言葉の単語を覚えておく
・全て内省をしなくてもいい、できるわけではない、無理やりさせない
・周りの状況の話をしても、一旦「あなたはどうですか?」焦点をCLにあてる

参加させていただきありがとうございました。ロールプレイをなさった方はお疲れ様でした。受けてみて、大当たり!という感覚です。
なぜかというと、今の1級での自分の課題と、2級での課題がほぼ相似形ということがわかったのです!!(笑)自分が越えられていない壁を人様に教えようなんざ、100年早いわい!ということで深く納得いたしました。

2級のケースって、こんなに難しいんだっけ?と思ったくらい、今回の2つのケースともクライエント理解、複雑な心情、置かれた環境が難しかった。2ケース目は特に、私も絶対苦戦しただろうなあと思い、目が離せない感じで見学させていただきました。私たちが養成講座で最初に授けてもらう、自己理解、仕事理解〜というスケールだけでなく、いかにこちらの枠にはめずに生身のクライエントをちゃんと理解できるか、個別性を捉えるかということが問われていると理解しました。
選択肢が2つあっても、それぞれの思いはフィフティフィフティではない、(すぐメリット・デメリット比較などではなく)こだわってしまう価値観に気づいてもらう、その時に一般論やオーソドクスは使える。「もう少し詳しく教えてください」と聞くのは「お前の説明わからん」と取られかねないのであまりよろしくはない(おそらく、「お気持ちは」と何度も問うのもかな)最初にもらったパターンを破り、自分なりのプロとしての方を作る、守破離の「守」から離れる段階なのかなと。

1ケース目だと、今の仕事は「嫌いじゃない」、今までは変わる必要がなかった。後輩の話がなければ悩む必要もなかった。そのままずっと行くことだってできたのに、気づいてしまったクライエント。それなら今までキャリアを考えたことなくて当然なので聴いても出てこないとあたりをつける(全くつけられなかったけど)。「追いかけたい」<「追いかけないといけない」の違い。CCさん上手く捉えておられたなーと感心したところ。このクライエント理解に関するところをすっ飛ばして、1級を受かろうとしてもそりゃあ無理とよーくわかりました。もっとクライエントを1段2段深く理解する、それによって関係性も深くなり、問題把握もよりコアな部分になる、という循環を目指してまずはクライエント理解から。最後の1時間で、八阪先生視点のコメントの解説をしていただき、「そういう意図を持つ必要があるんだ!」と非常に役立ちました。

ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

この日は午前も午後も少人数でしたので、みなさん1人1人の表情がよくわかるのが嬉しいですね。
ニコニコいい表情をしているシーンをサポーターが撮ってくれたので、
講座の雰囲気もとっても分かりやすく伝わるのではないでしょうか。

そして今回は、『面接実践編』で参加者さんがロールプレイをしている最中のシーンや、
『面接お手本編』での解説中の様子もご紹介してみたいと思います。
全体像の賑やかさと違って、「ああ、こんな感じで講座で学べるんだな」ということが
良く伝わってくる写真になったかな、と思ってわたしも気に入っています。

この記事をご覧のみなさんも、ぜひ次は一緒に学べるといいですね。
もちろん、この日に参加した方のリピートも歓迎ですよ!

それでは、今回はこのあたりで。また次の講座でお会いしましょう。

2025年度の2級CC技能検定対策講座のご案内

弊社が企画・運営する2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページ
をご用意いたしました。

特に、弊社では「面接準備編」の講座の受講から始められることをお勧めしています。
「面接準備編」では、最難関とされる実技試験(面接)の突破に向けて、
絶対外せない大事な視点や、熟練レベル(2級)にふさわしい考え方や姿勢を
きちんと身に付けることを目的として企画・設計している内容です。

初めて試験にチャレンジされる方はもちろん、
何度挑戦してもなかなかうまくいかない方にとっても、
揺るがない足場を整え、困った時の拠り所がわかる内容です。

次の試験で合格したい!という方は、いきなり「面接指導編(ロールプレイ講座)」や
「事例読み解き編」などの実践編から入るのではなく、
しっかり基礎固めができる「面接準備編」から一歩ずつ学んでいってほしいです。

一部の講座は、オンラインストアでの動画販売もしておりますので、
講座形式での参加でも、動画形式でも、学びやすい方法をお選びください。

講座で参加されたい方と、オンラインストアの動画講座を購入して学びたい方、
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