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12月23日(金),26日(月)2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接お手本編)の様子

12月23日(金),26日(月)2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接お手本編)の様子

執筆者 | 木上 和裕

12/23(金)および12/26(月)に
「2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座 面接お手本編」
を開催いたしました。

※本講座は、過去に弊社の技能検定対策講座に参加されたことのある方限定の講座です。

こんにちは!働く楽しさ研究所・サポーターの木上(きがみ)です。
いつも多くの方にご参加いただき、ありがとうございます。

今回はお手本編として八阪講師のロールプレイを
みなさんにご覧いただきましたが、いかがだったでしょうか?

八阪講師は、とても的確なタイミングで言葉を選んで面談していました。
『ちょうど良いタイミングに、ちょうど良い言葉を投げかける』という感じで
丁寧な語り掛け方、しかも声のトーンも穏やかで…
と、「ウチの八阪講師はスゴイ!」と自慢したいわけではありません。

ここでお伝えしたいのは、講師の話し方をそのまま真似するのは
正直なところ、とても難しいですよ!ということです。
参考にできるとするなら『CLとの向き合い方』や『CCとしての在り方』ですね。

決してCLの前に出ず、受け身の姿勢で向き合うことなど
あくまでも実直に、相談者第一や関係構築を徹底する八阪講師ですが
お手本編では、そんな講師の面談スタイルに注目していただけると
とても良い学びになるのではないかと思います。

それでは、ここからは講座の要点をわたしと一緒に振り返っていきましょう。

当日ご参加いただいた方は復習に、参加できなかった方は新たな気付きのために、
熟練レベル(2級)への到達・合格に向けた成長に繋げていただければ嬉しいです。

「2級 面接お手本編」の振り返り

講師曰く『面談は基本的に”待ちの姿勢”です。事前に何か用意するのではではなく
相手の話に応じて、初めて投げるボールを考えています。』

八阪講師の面談の進め方について、わたしは折に触れて直接聴く機会があったのですが、
事前に『こう言われたら、こう返そう』といった準備はしない、ということを常々言っています。
むしろ、事前に予測して用意することの方が難しい、ともコメントしています。

なぜなら、事前に準備をしてしまうと、その準備した言葉や流れに
CLを誘導することに繋がる可能性があるからです。
CCが用意したシナリオに沿った面談は、相談者第一ではありませんよね。

それに、どんな話の流れになるのかを予測するためには、
途方もなく広がる選択肢を把握しなければならず、それは不可能でしょう。

だから八阪講師は、『待ちの姿勢』でCLの話を聴くことを徹底することで
CLにトコトン話してもらい、想いや考えを全部吐き出してもらって
その話の中に出てきたキーワードだけを使って面談
していたんですね。

オウム返しや要約で流れを遮らず、焦って提案もしない。
ひたすら聴くことに徹しているだけでも、CLはたくさん話されていましたよね。

また、待ちの姿勢に徹することのもう一つの理由は『関係構築』です。

何でも話してもらえるCCになるために、トコトン聴くスタイルです。
『関係構築』と『待ちの姿勢』は強く繋がっていて、なおかつセットなんですね。

そして、CLにたくさん話してもらうことができれば、
その数々の言葉の中に、CLが『言いたいこと』や『聞いてほしいこと』が
散りばめられていることに気づける、ということでした。
それは、言葉のエッジ(鋭さ)や表情、話す時間の割合、繰り返した回数など
CLのさまざまな、そして小さな反応の中にあって、時折顔を出してきます。

その小さな反応や、たまに顔を出すヒントを注意深く観察していて、
CLの中にある優先順位を見つける手がかりとして拾い上げていました。

20分の面談時間では、よほどのことが無いかぎり解決までは進みません。
ただ、だからといって、ただ話を聴いて関係構築すること”だけ”が目的ではありません。
CLにはたくさん話してもらいながら、本当に訴えたいことや問題点を見据えつつ

CLはこう言っているけど、実際は何に困っているんだろう?

どんな言葉を投げかければCLがもっと話してくれるだろう?

今後どんな支援が求められるだろう?

などなど、冷静にCCは頭の中で整えておく必要があります。
この辺りを聞きながら並行して考えられるのが、熟練レベルになるんですね。
実技試験の口頭試問で答える際にも、この辺りは必須となる能力です。

少ない材料で面談するのは困難であり、CLが話してくれて初めて面談が成り立ちます。
だからこそCLがたくさん話してくれる関係性をつくり、ヒントをたくさんもらいましょう。
そのスタンスで面談できれば、事前に回答を用意することなんてしなくても、面談は成立します。
(むしろ、そのほうが自然な面談になりますよね?)

今回のお手本編では、そんな受け身に徹したロールプレイを観ることができました。
みなさまも、慌てず焦らずドッシリと、あくまで相談者第一に実直なスタイルで
『CLとの向かい方(CCとしての在り方)』をご参考にしていただけると幸いです。

では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。

今回も、ものすごく内容の濃い感想をいただいております。
さらにその1つ1つがとても熱くて重厚なものでしたので、本当は全部ご紹介したいのですが…。
またどこかの機会で、あらためてご紹介したいと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。

2級 面接お手本編 参加者の声

毎回八阪先生の目の付け所と展開について、これまで、ラフマニノフ(ピアニスト)のように綺麗すぎて難解な感覚がありました。
でもそれは、真似しようという思いで聞くからなのかもしれないと、今日思いました。
今日、相談者の発言に対し、私ならこういうというつもりで画面越しに対話する感覚で聞いていました。そうしたら、私にはとっつきやすい題材だったからかもしれませんが、CCの真似をしようとして見るよりも、なんとなく、相談者の何が問題なのかを感じ取ることがし易かった気がしました。うわべだけで真似するよりも、相談者の発言を聞いて思いに応えるような感覚で聞いた方が、正解に近いのでしょう。
それは、振り返りでもお話されていた、冒頭の繰り返しは不要ということと同じような感じもしました。また、難解に感じていたことは、全て相談者第一義が故に繋がっているのも感じました。説明頂いたことと自分が感じたことが繋がって、不思議な感覚を味わっております。まだまだ消化しきれていないところがありますが、更に振り返り、理解深めます。

お手本、解説を観て聴いて、ひたすらに相談者の話にまっすぐに関心を向けてしっかり聴くことが大切であることを再認識しました。私は面接の中で口頭試問(評価基準)や時間配分を頭に浮かべて焦ったり、相談者に確認のような念押しみたいなことをしてしまったりしています。
これは相談者の話したいことに添うことから外れてしまうことで、”私中心””口頭試問のための面接”になってしまっているんだなと気づきました。これでは言うこととやることが不一致ですね。まずは私中心ではなく相談者中心を面接の最後まで一貫して保つことが目標です。

これが本当の相談者と伴走するという事なのかと、恥ずかしながら初めて体感することができました。今までの別の団体の研修をいくつも受講しましたが、合格する為のやり方を指導されてきた気がします。 一度、ロープレ実技が合格点になった時は、確かに相談者のことを知ろうとしていました。(論述が1点足りませんでした)
その後は、やり方にこだわりロープレ合格点に達しなかったんだと思います。 あと少ししか時間はありませんが、納得のいく様に頑張りたいと思います。

・お手本編が先生の講座の中でいちばん面白いです!(指導編も面白いのですが)
・ただの会話を途切れさせない応答ではなく、一言一言に意味がある。あとで繋ぎ合わさるとなんだかスッキリします。なかなか真似できるものではありませんが、見ていると“こういうテクニックを使うんだ”ではなく“クライアントがこういう状態になれば良いのか”という目指す姿が分かります。
・今までの講座は、耳に入る言葉の中からキーワードを探して書き留めるメモの取り方をしていました。今回は、聞いたことの中で私が感じたこと、疑問などをメモするようにしました。いつも講座中に後で質問しようと思っていたことの半分は忘れてしまうのですが、今回はメモの取り方を変えただけで抜け漏れなくできたかと思います。
やはり、事象だけではなく、その時の感情、その人本人にフォーカスした方が残りやすいと再認識しました。
・先生だって全ての会話を覚えているわけでは無い。(けど、CLの全体像は捉えてる)CLの全てをわかっているわけでは無いと知り、安心しました。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

今回は年末のご多忙な時期にもかかわらず、ご参加いただきありがとうございます。

23日・26日ともに、講座が終わってからの質問コーナーでは
質問が出尽くした後も、みなさまが名残惜しそうにされている姿が印象的でした。
もしかしたら、試験に挑む際の安心材料が求められているのかな?とも感じました。
『試験』というイベントを目前にしているのですから、不安なのも当然ですよね。

そんなとき「どうしよう、どうしよう」とソワソワする気持ちを
丸ごと受け止められる存在になるためにも、弊社(というよりも、わたし)もっと精進していきます。

ということで、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

弊社の2級CC対策講座 特集ページのご案内

弊社が企画・運営する2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページをご用意いたしました。

この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

詳しくは、以下の「CC技能検定対策講座のご案内ページはこちら」の
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みなさまのお越しを心からお待ちしております。