8月30日(土)に、Google meetを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~相談者の思考転換につながる質問力アップトレーニング~
を開催いたしました。
こんにちは。働く楽しさ研究所・サポーターの石田です。
今回も20名(満員御礼!)の方にご参加いただき、賑やかな更新講習となりました。
私のいろいろな不手際もありながらも温かい眼差しで見守っていただき、ありがとうございました。
山田先生は、優しく聞きやすい声で真摯に受講者へ対応している姿を見て、
受講者のみなさまも、その姿を見て真剣に聴き入る様子が印象的でした。
山田先生自身もお伝えすべきところは、少々白熱気味になりながらも
楽しく講習を無事終えることができました。
グループワークでは、全体で話を聴く時とは違い、
どのグループも積極的に意見交換をし時には笑顔で楽しく講習を受けられておられました。
少しでも多くの学びを自分の糧にしていただけると幸いです。
さて、それでは、今回も更新講習の振り返りをしていきましょう。
講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。
ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。
「質問力アップ」の講習の振り返り
では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。
ここで紹介するお声はごく一部だけになりますが、講習内容の復習に、
あるいはこの記事をきっかけにして弊社の更新講習参加の検討材料に、ぜひご活用ください。
参加された方の声
私はこれまで、インテーク面談において、相談者の経歴を漏れなく把握し、正確な記録を残すことに重きを置いてきました。それも大切な仕事だと思ってさえいました。しかし、面談時間が経つにつれ、深い話をする時間がないことに違和感を感じていました。講座で「情報収集は究極はナシでもいい」と聞き、その違和感の正体に気づきました。私は相談者の貴重な時間を、自分自身の記録という「データ」を完成させるために使っていたのだと。
情報収集の後は、感情受容型の質問を重ね、相談者が多くを話してくださることに一定の満足感を得ていました。しかし、これもまた違和感につながっていきました。会話はスムーズに進むものの、面談後の「次に何をするか」が明確になっていなかったからです。私は、質問の意図をはっきりさせずに感覚で質問を繰り返し、結果として相談者と「ただ楽しい会話」をしていただけだったのです。
この気づきは、私にとって大きな衝撃でした。相談者がキャリアカウンセラーに相談する意義は、ただ話して一時的に楽になることだけではありません。私は「近所の話のわかるおばさん」のような役割しか果たせておらず、プロとしての役割から逸脱していたのです。1年の経験があるにもかかわらず、相談者のためになっていなかった自分に気づかされました。恥ずかしさと同時に、目が覚めるような思いでした。
今後のキャリアカウンセラーとしての心構えについて。
今回の講座は、初心に立ち返り、キャリアカウンセラーとしての心構えを一から見直すきっかけとなりました。しかしながら講座の中で、これまでの経験から、時折は思考転換型の質問も取り入れていたことにも気づけました。これは、無駄な経験ではなかったと思いたいです。
しかし、立ち止まっている時間がありません。今回得た学びを活かし、すぐにでも実践に移していく必要があります。今、自分が「何も持っていない」状態だと認識し、基本から真摯に向き合うこと。そして、質問の意図を明確にし、相談者が自ら答えを見つけられるよう、対話の質を高めていくことが、これからの私の課題であり、重要な学びです。
この気づきを胸に刻み、プロとして成長できるよう、一つひとつの面談に真剣に取り組んでいきたいです。
今日の学びを振り返る中で、私は自分の質問が情報収集に偏っていることを改めて実感しました。相談者の情報を多く集めれば相談者理解が深まり、より良い支援につながると信じていましたが、それは「情報が揃わないと不安」という自分自身の内面のクセから来ているものだと気づきました。
相談者が何を求め何を話したくてこの場に居るのかを脇において、相談者支援のために必要なことと思い込み、自分自身が安心したいがために質問を重ね、結果として相談者の語りや気持ちを広げる場を狭めていたことに気づき、これまでの面談を振り返り胸が痛みました。
同時に、質問は自分が相手の情報を収集し理解した気になるものではなく、相談者にとって話すメリットがあるものであることの大切さも学びました。思考転換の質問によって、相談者が自分で考え、気づき、思考が変化することで初めて行動の変容につながる。その過程を支えるのが我々キャリアコンサルタントの役割であると改めて認識しました。
人生の岐路に立つ相談者の未来に影響を与えるかもしれないことは常に意識し、目の前の相談者に真摯に向き合ってきたつもりでいましたが、それが情報収集という形になってしまっていたことに気づき、恥ずかしく情けなくなりました。私の問いかけや関わり一つが相談者の人生を左右してしまうかもしれない責任と重みを肝に銘じたいです。
これからは「相談者主体の質問」を意識し、日常から身近な人との会話でも相手にとっての気づきや整理の機会につながる問いかけを心がけたい。そして、質問の直前に「この問いは相談者にとって意味があるか」を自分に問い直し、沈黙を含め相手の思考過程を大切にできるようになりたい。
今日の気づきは、私のキャリアコンサルティングの在り方そのものを見直す大きな一歩になりました。
面談中に「どうしよう、次は何を聞けばいいんだろう…」と手詰まりを感じてしまうことがあり、発話量が少ない相談者の方だとその傾向はさらに強くなり、頭が真っ白になってしまっていました。
ワークで自分の質問を振り返ってみると、相談者の状況を知るため質問と、気持ちを受け止めるの質問に大きく偏っていて、相談者の視点を変えるような思考転換型の質問は、時間をかけてようやく数個ひねり出せた、という結果でした。実際の面談はリアルタイムで進んでいきます。その中で、今の私が思考転換型の質問をするのは難しくなることは自明で、手つまり感につながるのは当然だと、私の現在地をまざまざと思い知らされました。
話された事実の確認や気持ちの繰り返しで、相談者の「話してくれた言葉」という情報だけでなんとかしようとしていたこと、「訊かないと分からない」と相談者の言葉になっていない世界を考えることのおざなりにしていたこと。考えれば考えるほど、相談者になんて失礼だったのか、と申し訳ない気持ちです。
面談中だけでなく、面談以外の相談者の日常やそこにある感情をまでも丸ごと理解してみようとすることで、テクニックではない、心からの問いかけが自然と生まれてくる。そうなるためにも、質問力を鍛える訓練をまずは日々できるところから意識していきます。
思考転換型の質問の大事さと難しさを痛感しました。CLに気がついてもらう、CLの為の面談になるための質問。グループワークで皆さんと色々話し合う中で、色々な見方があり、どれも大事な観点だなと思いました。
ワーク後の山田先生からのフィードバックで「張り合いがなくなるね」だと、性格が良い場合、悪い場合どちらでも使えるとおっしゃった時に、目から鱗でした。確かにCC側の価値観の押し付けではなく、当事者が自由に語ることができるなと思いました。「〇〇に何か言いたいことがある?」も確かに今回の場面だと効果的な質問だなと思いました。
あとは、CLはCCに指摘をされるために相談に来ているわけでない、指摘されて嬉しい人はいないということについては、当たり前のことなのに、忘れそうになる時があります。実務で気をつけないといけないと、あらためて心に命じました。
CLを傷つけずかつCLの思考転換につながる質問が出来るように、普段から私も、周りに感謝しながら、関わる中で人間力を磨いていく事が私の課題だと思いました。
改めて相談者が第一という投げかけに対して、そう言われてみれば必ずしもなっていないことに気づかされました。今までは”相談者への正解は無い”し、”答えは相談者の中にある”ということから自身のCCとして態度がおざなりだったのかもしれませんでした。では、それを実行するために何をしないといけないのか?
一言で言えば、プロとしての「覚悟」が無いのかもしれません。基礎となる考え・信念・拠り所が無いということ、「相談者への柔軟な対応」という名の「相談者へのいい加減な対応」に気づかせられました。相談者のために自分自身が現時点で深い準備と自省が無いことが最大の課題です。
ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。
当日の講習の様子




アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方はお早めにお願いします(修了証発行に必須の設問があります)。
グループワークで見せてくださった、みなさんの笑顔が運営側の疲れを癒してくださいました。
個人ワークでも、グループワークでも難しくて考え込まれる瞬間はありながらも、
笑顔が絶えず、話しをされる方への配慮、意図を汲み取ろうされている姿が見れたように感じました。
山田先生や、もう一人のサポーターの木上とも
「みんな真剣に取り組んでくれてるよ。」「グループワークも盛り上がっていたよ。」
と話しをさせていただき、こちらも楽しく笑顔で更新講習が進めることができ感謝いたします。
そして次にお会いするときには、私(石田)もバージョンアップした姿を
みなさまに見ていただけるよう努めます(笑)
それでは、今回はこのあたりで。
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弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページをご用意いたしました。
この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。
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みなさまのお越しを心からお待ちしております。