ブログ

9月13日(土)事例読み解き&個別指導体験講座 in名古屋の様子

9月13日(土)事例読み解き&個別指導体験講座 in名古屋の様子

執筆者 | 八阪 義浩

9月13日(土)に、この夏の新講座として
「1級CC技能士と一緒に読み解く

ケーススタディ&面接ロープレ指導体験講座 in 名古屋」
を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。

この日は超強行軍で、自宅の京都から朝一番で名古屋に向かい、
帰りも終わったらその日のうちに帰宅するという
出張講座とは思えない運営になっていて、そういう予定を自分で組んでおきながら
「これはハードだ…」と思いながらの一日になりました。

「京都と名古屋、のぞみなら1駅で行けるから隣同士ですよ」なんてお話をしましたが、
帰り道ではぐったりしていたので、対面講座の楽しさと引き換えに
自分の体力を削りながら登壇していたんだな、とあらためて感じました。
それでも最後まで頑張り切れたのは、この日学びに来てくださったみなさんの
熱意が支えてくださったおかげだと思っています。ご参加ありがとうございました。

今回の名古屋開催では、これまでの3都市以上に
「土地柄」が出ていたな、なんて感じたシーンもあって、
余談なんですけど、その余談でちょっと盛り上がったのも楽しかったですよね。

受講されるみなさんの真面目さ・真剣さに応えようと、
わたしも「CCとしてのあり方・姿勢」の部分を中心に、
より良い支援ができるCCの育成と思って、全力投球でお伝えさせていただきました。

1つ1つの言葉の捉え方、先の先まで見通す力、
目先の対応方法ではなくCC自身の課題を見つめることの大切さ、
たくさんのことをお伝えしたので、少しずつでも自分のものにしていってほしいです。

それでは、今回の講座の振り返りをしていきましょう。
講座内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。

ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、上手に活用して復習してください。

「事例読み解き&個別指導体験講座」の振り返り

では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。

ここでご紹介するメッセージはごく一部だけになりますが、
CCとして資質を高め、技量を磨こうという成長意欲を感じる
とても熱心な受講者さんの生の声です。ぜひみなさんにご覧いただきたいです。

参加された方の声

今回の八阪先生のリアルタイム講座は想像以上に充実した内容でした。先生の明るく親しみやすいお人柄と、ところどころに交えられるアドリブトークに心が和み、カチコチになっていた頭も少しずつほぐれ、楽しみながら取り組むことができました。

机上での読み解きでは、頭の中で場面を再現しながらCLが描いている景色や語られていない言葉、思いをどこまで想像できるかが問われました。これを読み取る力、これこそがまさに熟練の域であり、2級技能士に求められるレベルと強く感じました。
「もし、机上ではなく実際の面談だったら自分はCLとの関係を築けるだろうか?」そんな問いが浮かびました。CLの言語、非言語をしっかりと聴き取り、心の映像を思い描きながら状況を把握し、感情や思いを読み取って返すことの重要性を改めて実感しました。

課題の読み取りでは、1回目は流れるように読み進め、途中で「何か雲行きが怪しいぞ…」と感じつつ、2回目はスピードを落とし、印をつけながら丁寧に拾い集めました。3回目は、「このCL、もう自分の中に答えを持っているのでは?、だとしたら、なぜ相談に来たのだろう?」と疑問が湧いて来ました。
しかし、この先、拾い集めた情報を一つひとつ検証していくと、CLとの関係構築が揺らぐ可能性があるのではないかと感じました。実際の面談では必要な情報とそうでない情報をCLの話を聴きながら整理していく力が不可欠だと気づきました。そんな迷いや不安を抱いていた中で、八阪先生の解説をお聴きし、ハッとさせられました。まさに「これまでにない大きな学び」でした。心の中で、「ああ、受講して良かった」と晴れやかな気持ちになりました。

午後からのロープレ講座で特に印象に残ったのは、動こうとしないCLを『お地蔵様』に例えて先生が解説された場面です。自分もこれまで「動いて欲しい」と願いつつCLを動かそうとしていたことに気づきました。
先生の「誰のための時間?」「CLがそうしたいなら付き合うしかないよね」という言葉は、これまでの学びにおいて忘れてはいけない大切な視点だと心に刻みました。
今後は、この気づきをしっかりと意識して、勉強や活動に活かしていきたいと思います。
八阪先生、ご指導をいただき本当にありがとうございました。

初めて対面講座を受講させていただき、本物(?)の八阪先生の柔らかい口調と、参加者の皆さまの真剣な空気感に、時間の経つのも忘れて没頭できました。

午前の面談事例の読み解きでは、CLがポジティブなことを話している時ほど注意が必要との話を伺い、その先の「もう一方のもの」の重みがCLにとってどれほどのものかまで考えを巡らせていなかったことに気づきました。また、どちらか一方を選択したとしても今後CLが歩いていくであろう未来に思いを馳せることができるのが本当に寄り添うことなのだと感じました。

午後のロープレ指導体験では、「成長したい」思いはあるものの何をしてよいのかわからないCLに、自分だったらどうしたら一歩踏み出せるのかを考えて面談を進めてしまうと思いました。しかし、CLは今進める状態なのか、もう少しとどまっていたいのか考え、自分(CC)中心にならないようにしなければならないと肝に銘じました。午前中に学んだ3つの観点の必要性を改めて感じた次第です。

振り返りメールの中で、「事実と見立て(解釈)を分けて書いてみて、という話をしたときに、先に事実欄を全部埋めて、後から1つ1つ見立て欄を考えていた方は、ちょっと気を付けてください。」には、ドキッとしました。まさに自分のことです。見立てや根拠がしっかりと説明できるように、支援のプロとしての自覚を持ち、今後も自己研鑽を怠らないようにしていきます。
今回は貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

今回の振り返りで最も印象深く感じたのは、XYZ軸の認識でした。
漠然と3つの要素を考えてはいましたが、このようなビジョン・映像で捉えているよ、という(XYZ軸)指導者八阪さんの映像認知は大変わかりやすく、支援の方角を指し示す指針になる。以下私がXYZの軸を聞き、感じたこと、分析です。これから修正、深めていきたい。

▪️Y軸について…(深度軸)タイミング・場所・人・出来事・あなたの反応・それはあなたにとってどんな意味をもつ?
CLは、なぜこの言葉を選んだのか。意図的なのか無意識なのか。何気なく選択している行為にはこんな意味が隠れていませんか?という発見をこれからCLとともに深めていきます。思考の影になっていた部分に光を当て、CLの内発性を確認しつつ関わりたい。良き問いかけを自分の中でも磨きをかけたい。

▪️X軸について…(視野軸)CLの視野の広さ(ねばならないという思い込み)。視野をCLと広げていくには、何に囚われているかを考える。
このCL固有の過去からの思い込みや学習経験と向き合い、快感の学習、不快の学習を紐解くこと、幼い頃から身につけた意識していない当たり前を振り返ることになる。視野のせまさは個々それぞれだが、それをCC視点でジャッジしないことに注意する。
CLが「ねばならぬ」と思い込むことで起こりうる、未来曲線をCCは見通しを立て、全てを話題には出さないまでも予見しながら支援を組み立てたい。注意点はCLの過去を見立てることなく刺激し敵意・対立を煽ったり、怖がらせてはいけない、他責思考への誘導や、孤独にさせてはいけないということを繰り返し大切にする。

▪️Z軸について…(時間軸)CLの固有の過去・そして未来への見通し。このCLはどこからきて、このままいくとCLはどこにいくのかという見通し設計。過去があるから、この選択をせずにはいられなかったCLの流れを意識する。
支援が前進することもあれば、後退することすらもCLに委ねられているのかもしれません。誰もがその時点で最良の選択をして生きてきており、そして現在地にいる。「今から」「ここから」どうしていくのかという今を受け入れる心境になるには、支援中どのような思考転換ができるのかとCCとして考える。だが、あくまで解決していくのはCLでありCCではないという相談者中心の考えから逸脱しない。

午前中の授業はX,Y,Z軸を意識しながらクライエントに関わっていく大切さを知りました。前に進めないクライエントには横軸なのか縦軸なのか、等今その方に必要な支援を考え、前を向かせるだけが支援ではない事が学べました。
また事例を読み解くとはどういうことか最初はよくわからないままにワークに取り組んでいましたが、周りの方の意見や先生の意見で一つの事例で色々な見方があることに驚かされました。「が」、「だが」、等転換の言葉も文書やクライエントの言葉で出てくることがあるのでそこは重要ポイントだと思って注力していきたいと思います。

午後の授業はキャリコンとして「どうするかではなくどうあるか」「CLに対して自分はどういう風な存在になっていたいか」そこを自分なりに持っていないといけないと感じました。
やる気はあるけど動かないクライエント。自分の仕事を悪く言うクライエント。そこに込めているのは何なんだろう。クライエントの発した言葉の裏にどんなことが込められているのかもくみ取れるようになりたいと思います。

八阪先生、蒸し暑さの中、名古屋開催ありがとうございました。一緒に学ばせていただいたみなさん、おつかれさまでした。
オンラインでの画面越しの講座・個別指導とは違い、対面で八阪先生の解説を聞く時間もグループワークも教室全員が一体となり積極的に学びに参加していると感じられる濃い時間でした。

■午前の八阪先生の読み解き、見立ての解説を聞き、「なんとなくだけどそう思っていた」と違和感を覚えるだけでCLの心情まで説明できない感覚派の自分との「深さ・広さ・奥行」のレベル差をまざまざと痛感し、まだまだ表面的な言葉しか理解していなかったなと自身の解釈の甘さを知ることができました。CLの過去・現在・未来まで同じ景色を見て、CLが訴えたいことを汲み取ることができてこそ見立てが持て、支援の見通しまで設計できるようになるのだなと改めて納得。3次元での読み解きと説明を近い将来には実践できるようになりたいと目標を新たにしました。

■午後の代表ロープレでは貴重なCC役をさせていただきましたが、もともと人前に出るのも、自分の意見を伝えるのも苦手で、普段は目立つことは極力避けるタイプ。1年前なら拙いロープレを見られたくないと手を挙げることはなかったと思いますが「やってみたい」と自然に変化したのは、これまでの八阪先生の講座で、仲間と共に学びを深めることの大切さに気付き、その学びこそが自分の成長につながると実感できたからです。自分の考えは他者から見るとどうなのか、他者の考えから視野を広げることができるか、は自分のCCとしての在り方が外れていないかを考えるときの指標にしています。

自身のクセや傾向に気付くこと、素直に認め修正すること、それを実践できるようになるのは難しいからこそ、指導者や仲間と学ぶことは大切。これからも飽きることなく学びを続けたいと実感した一日でした。開催地ネタや小道具、お菓子のお土産からも八阪先生の「目の前の相手を尊重する姿勢」が伝わってきました。また対面講座があれば参加したいです。

あと、ワークでご一緒したAさん、お菓子の差し入れをありがとうございました。一気に和みましたね!討議では深い読みと温かな意見がとても勉強になりました。

ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。

当日の講座の様子

最後に「私のわがままなんですけど…」とお願いして、集合して記念写真を撮っていただきました。
1日かけて学ぶ盛りだくさんな講座でしたので、きっとお疲れもたくさんあったと思いますが、
それでも最後にこんなに楽しそうな姿を見せてくださって、嬉しい限りです。

真剣に学ぶ時はしっかりと学び、そしてオフタイムは明るく楽しく。その緩急の付け方が素敵でした。
写真撮影だけでなく、終わった後に学んだ内容を話し合って復習したり、
お互いに情報交換したりできるのも、生で開催する講座ならではの出来事ですよね。
そして、この講座での出会い・新しいご縁が生まれたことも、
3連休の最中に講座に来てくださった甲斐があったと言えるのではないでしょうか。

こんなに喜んでくださるなら、また名古屋開催第2弾も準備しないといけないですね。
当日参加してくださった方も、この記事を見て「一緒に混じってみたいな」と思った方も、
ぜひまたお会いできることを楽しみにしています!

それでは、今回はこのあたりで。