11/15(土)に、Google meetを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~相談者の思考転換につながる質問力アップトレーニング~
を開催いたしました。
こんにちは。働く楽しさ研究所・サポーターの野島です。
この日は、土曜の午前ということで日頃のお疲れが溜まった頃の開催だったかと思います。
もしかしたら、気力を振りしぼってご参加くださった方もおられたかもしれません。
それでも、グループワークでは活発に意見を交換されていて、学びに対する熱量が感じられました。
ご参加くださったみなさん、改めましてありがとうございました!
今回の講座は、八木澤広美先生の初登壇でした。
「緊張します〜」とおっしゃっていましたが、そんな心配はどこへやら。
いざ講座が始まってみると、八木澤先生の柔らかくも鋭いお話に
サポーターの私もぐんぐん惹き込まれていきました。
みなさんの表情を見ていても、今回のテーマにも通じる、
真剣に、そして丁寧に「考え続けること」への意欲が伝わってきました。
私もサポーター業務にまだ慣れておらず、ご不便をおかけする場面もあったかと思います。
無事に講座を終えることができたのは、参加者みなさんのご協力のおかげです。
心から感謝を申し上げます。
講座のタイトルにもある「質問」は、
浅い考えのまま使うと、その意識の矢印が自分(CC)に向いてしまいがちですよね。
ついつい聞きたくなってしまうその質問は、本当に相談者のためになるでしょうか。
私たちキャリアコンサルタントは言葉を使って仕事をしていますから、
トレーニングの意味でも、意識的に言葉を吟味する習慣を身に付けたいですね。
言葉を創る機会をどれぐらい意識的に見つけていますか?
八木澤先生がお話くださった、日常のひとコマまでも訓練に変えてしまう姿勢に、
私は思わず「できていないかも!」とドキッとしてしまいました。
相談者第一を貫けるキャリアコンサルタントを目指して、私も努力したいです。
そんな決意を新たにする貴重な時間となりました。
さて、それでは、今回も更新講習の振り返りをしていきましょう。
講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。
ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。
「質問力アップ」の講習の振り返り
では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。
ここで紹介するお声はごく一部だけになりますが、講習内容の復習に、
あるいはこの記事をきっかけにして弊社の更新講習参加の検討材料に、ぜひご活用ください。
参加された方の声
本講習を通じて認識できた課題としては、私の面談が情報収集型の質問ばかりとなっており、相談者が話したい・相談したい内容を相談者が安心して話せる面談となっていないという点です。
「相談者に最適なコンサルティングを実施するにはまずは事実を把握することが必要だ」という誤った考えのもと、私はこれまで質問を「創る」のではなく、「作る」ことばかりしていたことに気づきました。そもそもの考え方が大きく誤っていたこともあり、相談者の悩みは個々で独自のものにもかからず、面談前に想定問答を作成しておくということを実施しており、今ではそれがどんなに無駄なもので、相談者にとって無意味な面談を生み出してしまうということを認識しました。
自分のこれまでの面談内容を振り返ってみると、質問に行き詰まることも多々ありましたし、自分があらかじめゴールまでの道筋をシミュレーションした上でその道筋に相談者を乗せようとするあまり、相談者の心を無視した先回りの質問を多用していました。今思えば、相談者に気づきを与えるという思いから「それはこういうことだと思いますが、いかがですか?」という質問もしており、これは相談者に気づいてもらうものとは程遠く、自分が面談をうまくシミュレーション通りに進めようとしていただけであることを認識することができました。
面談中も「次はどんな質問をしようか」と考えることが多く、これは講習で学んだ意図を持った質問とは程遠いもので、表面的なものであり相談者の話したいこととはリンクしないため、相談者は誘導尋問されているような感覚を受けていたと考えます。その結果、双方向の会話は成立しても、相談者との対話は実現できず、ましてや信頼関係の構築などは実現できずに、相談者は「今日の面談の時間は何だったんだろう」「次の面談には行かないでいいや」という思いをされたのだと考えることができました。(実は、過去に相談者が2回目や3回目の面談の時間に来なかった経験があります。)
今回の講習を通じて得た多くのことをしっかりと受け止めて、咀嚼して、本質的な課題と原因を見極めたうえで改善策を実行していきますので、引き続きご指導のほどよろしくお願いします。
相談者への質問は常々、難しさを感じておりました。今回の講座では、自分自身の面談の課題がどこにあるのか、どのような思い込みで、この質問に至ったのかと、自問できる最高の機会でした。
面談では、クライアントは同じような境遇や、環境に陥ると、また、同じような相談に来るといった事態になる事が、度々ありました。その時、なぜだろうは考えましたが、日々業務を遂行して行く中で、自分自身のカウセリングの振り返りができていなかった事へも反省しないといけないのですが、恥ずかしい事ですが質問の意図をきちんと考える事もできておりませんでした。そのため、クライアント自身は思考の転換ができず、自分自身で出した答えではなかったため、幾度も相談に来ていたと気づきました。
私はクライアントへ寄り添いたい、助けたいと言う気持ちが強く、気持ちを重視した質問ばかりになっていたのではないかと今になって思います。クライアントは、本当に寄り添って欲しいのか?助けて欲しいのか?と辿りつくまでに寄り添う事だけになっていたのではないかと考えました。
では、どのようにすればいいのかと考えた時に、やはり、質問の意図をきちんと考え質問していくこと、相談者主体の質問をしていくと言うことだと、学びました。
しかし、長年染みついた思考・クセ・思い込みはなかなか抜けていかない中で、私はどのようにして行くのかと言うと、日常からの訓練して行くことしかありません。日頃の何気ない相談・会話の中で相談者主体の質問ができるように考え、クライアントの思考の転換を促すことができるよう、自分自身のクセを克服し、クライアントにとってよりよいカウンセリングを今後は必ず行なっていきます。
今回の講座を通じて、これまでの自分の面談スタイルや思考のクセに気づく機会が非常に多くありました。特に、「相談者の語りよりも自分が全体像を把握したい気持ちが先立つ」というクセは、情報収集型の質問が増えてしまう原因であり、CL主体の面談を妨げる大きな要因になっていると実感しました。講座で繰り返し伝えられていた「CCの意図がどこに向いているのか」「質問の主語は誰か」という視点は、自分の課題をまさに言語化したものであり、深く納得すると同時に、これまでいかに“自分都合の質問”を無意識に投げていたかにも気づかされました。
また、「相談者が話すメリット」という考え方は特に印象的でした。沈黙やまとまりのない語りは“情報が取れていない時間”だと捉えていた部分がありましたが、実際にはCLが内側で何かを整理したり、自分の言葉を探している大切なプロセスであると理解できました。この価値観の転換は、今後の面談の質に大きく影響すると感じています。
さらに、CC自身の“思い込み”についての指摘も大きな学びでした。私は「支援者として正しく理解し、適切な解決策を提示しなければならない」という思い込みが強く、その結果、CLの語りを十分に待てず、早く質問したり整理したりする傾向がありました。しかし、講座で示されたとおり、CCの役割は“正解を出すこと”ではなく、“CLが自分で気づきに至るための問いかけと言葉の構造をつくること”であり、そこに集中することが重要であると学びました。
今後は、質問を投げる前に「この質問は誰のためか」を必ず確認し、意図が曖昧な場合は無理に質問しないという姿勢を徹底します。また、CLの語りに含まれる思い込みを丁寧に扱いながら、支援者自身の先入観に引きずられないよう意識したいと思います。講座内容を日常の中でも実践し、言葉の選び方や問いの質を磨いていくことが、私にとっての継続的な課題です。
ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。
当日の講習の様子




アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方はお早めにお願いします(修了証発行に必須の設問があります)。
グループワークでは、画面共有機能を使ってメモをとり、
メンバーおひとりおひとりの意見を拾い上げて丁寧に話し合っておられました。
その奮闘の甲斐あって、発表の際は他のグループから拍手がたくさんあがりましたね。
更新講習という場ではありますが、キャリアコンサルタント同士の結束まで高まったように感じました。
この機会と学びの場を大切にしてくださり、とても嬉しかったです。
この先もCCとしての資質・姿勢を一緒に磨き続けていきましょうね。
またお会いできる日を楽しみにしております。
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まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。
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みなさまのお越しを心からお待ちしております。
