11月16日(日)に、Google meetを用いたweb形式にて、
「1級CC技能士と一緒に読み解く
ケーススタディ&面接ロープレ指導体験講座」
を開催いたしました。
こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。
今回は、この8~9月に今年の夏の新企画講座として大々的に宣伝していた
『事例読み解き&個別指導体験』の内容を、オンラインでお届けしたいという
わたしの中での1つのチャレンジとなる講座開催となりました。
夏の全国5都市開催では、合計で約100名のCCさんとお会いできて
とっても嬉しかったですし、わたしにとっても励みになった一方で、
遠方の方に学習の機会を提供することが難しかったことが、ずっと気になっていました。
9月の大阪・名古屋・東京の開催準備をしている頃から
「これはオンラインでも提供していきたいな」と考えていましたので、
比較的早い段階のこの時期に、その願いが実現できて本当に良かったです。
当日は沖縄の方も北海道の方もお越しいただきまして、
まさに地域差による学習機会の差を埋められる、良い試みになったと思っています。
もちろん、関東や関西から今回ご参加いただいた方にも
学びの機会をお届けできたのは嬉しかったですよ。みなさん、ご参加ありがとうございます。
当日の学びの内容は、午前も午後もまさに「1つ1つの事象・言葉」の捉え方や、
面談中・指導中の物事の見方の広さ・深さなどを存分に味わっていただけたのではないでしょうか。
午前の事例読み解きでは、今のキャリア・今の会社一筋でいた人が語る方向転換の言葉に
どんな想いが凝縮されているかを丁寧にくみ取っていきました。
CC視点という名の他人事ではなく、どこまでCL視点を味わえるか・思い描けるかが
共感的理解の決め手になることが学べたかと思います。
午後の面接指導体験では、CC自身が持っている癖や傾向などが、
面談のどこで、どんな風に表出してくるかと、それを指導でどう扱うかなどを、
撮影した動画をみんなで見ながら学んでいきましたね。
対応の仕方・言葉やタイミングなどの表面的な方法論ではなく
CC自身に焦点を当てて改善をしていくとはどういうことか、
指導を受ける目的がわかるようにお話をさせていただきました。
今回の講座に参加したみなさんにとって、
CCとしての確かな成長を感じる1日になったかと思います。
少しずつで良いので、ご自身の糧にしていってくださいね。
それでは、今回の講座の振り返りをしていきましょう。
講座内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。
ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、上手に活用して復習してください。
「事例読み解き&個別指導体験講座」の振り返り
では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。
ここでご紹介するメッセージはごく一部だけになりますが、
CCとして資質を高め、技量を磨こうという成長意欲を感じる
とても熱心な受講者さんの生の声です。ぜひみなさんにご覧いただきたいです。
参加された方の声
午前午後と1日を通して参加して良かったです。
午前中の事例の読み解きでは、前回教えていただいた通りに、3色の色で分けて読み解いてみました。読み解く際に、CLの目線に立って考えることを意識したのですが、いつの間にか「夜勤がきつい」「一筋で勤務してきた」「妻と別れ」という言葉から仕事一筋で夜勤も多く家庭を振り返る時間もないほど仕事に打ち込まれたのでは、などとCLの目線と少し逸れてる点をみてる自分に反省しながら、CLの目線で景色を見るように努めました。
そうすると「一筋」という言葉の重みと共に、妻がいなくなり、残るのは仕事なのに、早期退職の話を受けて心機一転、新しい仕事をという言葉の重みを感じました。先生から心機一転とはポジティブな方向に進めたいという言い方と教えていただいたとき、言葉一つひとつについて、なぜこの言葉を使うのか、その背景や気持ちの深さに味わうこと、寄り添うとは、について改めて学びました。
午後のロープレ指導体験でも、同じようにCLの言葉から今なぜそこまで店長に拘り、今の状況を肯定的に見ることができない背景にあるのか、口にしたくもない前職の経験や「証」に拘りを持つ気持ちを感じながら面談を聞かせていただきましたが、自分の視点の狭さと浅さを感じました。
CCがみるCLの問題点について質問させていただいた際に、現状の自分を肯定的に見ることができていないとは感じましたが、店長の補佐になり3年で店長ではないのに店長と同じような仕事をしていることも認められている点であることに気がついていないについては、先生のCLへの寄り添いの深さ、厚み、暖かさも感じました。
また、面談でCLが話した内容をこう受け止めましたと言語化して伝え返すことが、CLの言葉とは違うことを伝えていると指摘されるのではと思い、どうしたらいいのかと感じていたところでしたので、そうではないことだけでなく伝え返すことの大切さも理解することができました。
学びが多く、あっという間の時間でした。
ケーススタディ編…読み解き編の動画学習と、個別支援での読み解き指導もして頂いていたので、うまく読み解けるだろうと思っていましたが、読み解きが浅かったです。「心機一転」というワードをポジティブな意味合いで読んでいましたが、(CL本人もポジな意味合いでも言っているのですが)その背景を見ると、夜勤の辛さ、妻との別れ、孤独な毎日、そこに早期退職制度の説明会、決して現状はいい状態ではない。良い状況ではなかったからこそ、ここに賭けたいという思いが、心機一転という言葉に込められている。ここまでは読み解けていませんでした。
また、夜勤に向かう54歳の独り身になった男性の気持ち、毎日何を考え、何を希望に生きているかな?というところまで想像して初めて、八阪先生の仰ったキーワード”人間らしさ””社会的繋がり”が身に迫るものがあると感じました。3つの視点は、時間軸位のグラフしかありませんでした、もっと多角的に、深さと視野の広さについて意識したい。八阪先生のようにCLさんの前にグラフが出るまでできれば良いのですが。少しずつトライします。
面接ロープレ編…CC役をさせて頂きましたが、拙い面談を受け入れてくださった八阪先生と皆さんに感謝します。出来ない自分を見せるのは恥ずかしいし、情けないと思っていましたが、指導が始まると、本当にお声をかけて頂いて良かった。それを受けて良かったと思いました。自分でわかっているがなかなか直せない、冒頭のダラダラ要約の原因を”自信のなさ”と、”私から”言うことが出来ました。
この指導全編を通じて、思っていたことですが、振り返ろうとした時に、自身で課題を見つけられている!当たり前なんですが、ちょうど一年前に貴所の講座を受け出した私は、当時なら、八阪先生の振り返り質問に、一体何を聞かれているかわかっていなかっただろうと思います。
以前参加した講座で、他の受講生の方に指導されている内容をふむふむと理解していました、が、全然自分事として受け止めてなかった!ということが判明しました。当たり前なんですが、録画を見ることによって、一歩離れて自分のロープレに向き合うことで、課題はもちろん、でもここの部分はよく出来てたと冷静に判断することが出来、あれ、なんでこんな怖がっていたの?と”CCの恐怖や不安による狭い面談はCL中心ではない!”と理解することが出来ました。有難うございました。
今回の講座を通して、これまで自分が「理解しているつもり」で扱っていた支援の視点が、実は十分に使えていなかったことに気づかされました。
午前の面接事例読み解きでは、「深さ・広さ・奥行き」という三つの視点の重要性を学びました。特に私にとって大きな気づきとなったのは「広さ」の扱い方です。
私は相談者が語った表面上の意味に囚われ、その狭い範囲の中で解決しようとしたり、逆に自分が得意な分野になると無理に視野を広げようとしてしまう癖があることに気づきました。相談者の見ている世界の幅を、まずそのまま尊重するという姿勢が欠けていたのだと思います。
また「奥行き」という視点についても、当然のように理解しているつもりで、実際にはほとんど使えていなかったことに気づきました。相談者が「前に進める状態なのかどうか」という観点を持たずに、目の前の言葉や反応にばかり気を取られていたことが、私自身の視野の狭さを表していたのだと思います。
午後のロールプレイと個別指導では、今回はオブザーバーとして参加しましたが、学びが非常に多くありました。
特に、語りの多い相談者に対して、CC役の方が「単純なおうむ返し」になってしまった場面を八阪先生が指導される様子を見て、私自身の癖が強烈に思い出されました。私は普段、相談者の気持ちを「当てよう」としてしまい、自分の解釈が間違っていないと証明するような「理解してますよアピール」をしたくなることがあります。また、相談者を傷つけることを恐れるあまり、核心に迫れないぼやけた質問をしてしまうこともあります。
しかし、キャリアコンサルティングの目的は相談者の気持ちを当てることではなく、キャリアコンサルタントが受け取った理解を素直に問いかけ、相談者自身の考えや意味づけを揺り動かすきっかけを作ることだと、改めて強く実感しました。そこには唯一の正解はなく、むしろ「相談者が自分自身を再発見していくこと」こそがCCの役割であり、まさに人の人生に関わる行為だと痛感しました。
今回の講座は、キャリアコンサルティングの難しさをあらためて思い知る時間でもありましたが、それ以上に、自分がこれから取り組むべき課題が明確になった大変貴重な学びの場となりました。この気づきを今後の実践で丁寧に磨いていきたいと思います。
前回、9月に大阪会場にて対面で受講し、自身の考えや認識を深める意味で再度今回も受講させてもらうこととしました。受講させていただきありがとうございます。
まず、午前中のケースに対する読み解きについてです。
前回は、自分自身の考えをもとに「なんで?」「どうして?」という質問を投げかけるように読み解いてしまいました。それでは相談者第一の考えに基づかないことに気づきを得たので、今回はCLの気持ちになって考えることに焦点を当てました。そうすると、CLの本心は再就職を考えていないのではないか?前に進める段階ではないのではないか?と考えることができました。まだまだ未熟ではありますが、自分なりには進歩した部分です。
グループワークの際に「一筋で勤務してきた」とか「心機一転」という発言はCLにとってのキーワードだから、CL自身の人生に当てはめて考えているのではないか?という話に発展し、自分なりに納得もできました。八阪先生より、「明るい未来に行きたいは別に明るい話をしているのではない」という説明を受け、理解が深まりました。加えて、3つの視点です。上下、左右、前後という軸はなかなか目の前に浮かびませんが、CLが何に悩み、今どのような気持ちで相談に来ているのか、相手の価値観や今までの背景は何なのかなどを考えつつ、CL自身がこれからどうしたいのかを考えるきっかけになるための寄り添い方を常日頃から意識したいと思っています。
次に、午後のロールプレイについてです。自分だったらどのような面談をするのか考えながら聞きました。
振り返り及びグループワークにて気づいたこととしては、3点あります。①CCはエスパーではないので、CLの考えを当てることに執着するものではない。②事実から感情の開示には繋がらない。③労いやほめるだけでは関係構築は深まらない。CLがこの人わかってくれていると理解して初めて関係構築が深まる。ということです。自分自身に当てはまることが多々あり、継続的な課題として、今後も学びを深めていきたいと思います。
最後に、日頃の会話と面談は全く別なのかもしれませんが、仕事でも家庭でも接する相手が何を考え、何を伝えたいのか、理解する習慣を身につけ、面談時に少しでも相手に寄り添える存在になりたいと思います。
個別指導編では、事例読み解きを思い出しながら、相談者の表情や言葉から、どんな気持ちだったのだろう?と考えることができました。
①事例検討:CLが抱えきれなくて相談に来たことの深さを、事実、感情、価値観、根底の見方に分けて想いを巡らせ、何を分かってほしいのか、どんな言葉をかけて欲しいのかを考える。視点の当て方、深さをどう掘り下げるのか。「え?そんなところまでみている?」自分はそこは見てなかったと言うより気が付かなかったが素直に浅い所しかみていない事を実感しました。
a.相談者が集団で説明を受けるその場所にいるのは?
同年代の人がいて、自分もそこに含まれていことの事実をどう受け止めたのかな?
b. 会社側は 体裁よく退職を促されているのかと思った時は?
c. 高校卒業してからずっと会社に尽してきたという思いをどこにぶつけたらいいのか?
d. 50代半ばであり、この方はこれまで何度も悩んできている。
e. 2年前に離婚したときの前後、そして今。
悩んだ痕跡と、寂しさがより鮮明に味わえました。CLの気持ちの移り替わりまで鮮明に感じ取ることが出来ました。八阪先生の「人様の人生に触れる事の怖さと覚悟」が伝わり、自分自身も覚悟を持って面談に臨みたいです。こんなに想いを馳せて四方八方から視点を変えてCLと向き合う凄まじさをまじまじと感じ学びました。
②個別指導編では、面談のズレについてのズレを自分もロープレ練習で毎回感じていました。CC自身の中にある不安や癖について自分も「そうなんです!」とうなずいていました。何を質問したらいいかと迷ってしまう時は、ズレが大きくなります。修正の仕方も分からずにいました。自分の癖をさらけ出す勇気が持てない理由で、ずっと避けて通れることではないと実感しました。自分が勇気を持って動く事がCL理解に繋がる。CLの利益にならい面談を繰り返す事がどれだけCLを傷つけるかを深く内省する機会を自分から作ることが自分の課題だと受け止めました。自分の扉を開けて、空気の入れ替えが必要なんですね。
普段とは違うCLは、普段を取り戻したくて目の前に現れる。CCと名乗る自分は常に誠実に自分自身と向き合い、修正する。誰の為でもなく目の前のCLの為に、これからも自己研鑽します。ありがとうございました。
ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。
当日の講座の様子




今回はオンライン開催ですので「熱量」を肌で感じるのは難しいのですが、
それでも画面越しの真剣な様子、一所懸命に知恵を絞る姿からは
「こんなにも学ぶ意欲が高く、CLのために自分を成長させようと思う人がいるんだ」
ということに、わたし自身も幸せな気持ちになって見守っていました。
次回の本講座は、来年の関東開催(2月横浜・4月東京)を予定しています。
それ以降の日程も決まり次第、順次弊社ホームページ等でお知らせしていきますね。
ぜひ楽しみにしていてください。
それでは、今回はこのあたりで。
