11月23日(日)に、Google meetを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~シンプルで効果的な相談記録の書き方トレーニング~
を開催いたしました。
こんにちは。働く楽しさ研究所・サポーターの大藤です。
「相談記録」みなさんはどんなふうに書いていらっしゃいますか?
職場に書式がある、という方もいらっしゃると思いますし、ご自身なりにまとめている、
という方もいらっしゃるかもしれません。そもそも記録作成について学ぶ機会が、
CCのカリキュラムの中では少ないように思います。
今回参加してくださった15名の方々の事前コメントでも、
「記録作成のヒントが欲しい」という趣旨の言葉を多くいただいていました。
今回の講習内容を、日々の業務の中で活用していただけたら幸いです。
…と言ってもこの講座、ただの「記録の書き方」を学ぶだけの内容ではありません。
参加したみなさんは、そのことを、座学とワークを通して体感されたことと思います。
この日の講師は合田先生が務めました。あたたかく、穏やかな語り口の先生は、
相談者第一というポリシーを常に揺ぎなく実践している方です。
講座では、「相談記録をただ『どう書くか』ではなく、相談者を理解し、相談者第一の
姿勢を貫くツールとして扱う」ことの大切さ、具体的な考え方を学びました。
相談者がやってきたその瞬間から、面談を振り返りながら記録を作成し終える時まで、
相談者第一の姿勢を貫くとはどういうことか。
そして、ご自身がその姿勢を日々の仕事の中でどう実践していくか。
受講したみなさまには、ぜひそのことをレポート作成を通して深く考えていただければ嬉しいです。
さて、ここからは今回の更新講習の振り返りとなります。
講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。
ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。
「相談記録の書き方」の講習の振り返り
では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。
ここで紹介するお声はごく一部だけになりますが、講習内容の復習に、
あるいはこの記事をきっかけにして弊社の更新講習参加の検討材料に、ぜひご活用ください。
参加された方の声
私の課題はクライエント第一優先という意識をもってクライエントにかかわることができていない・支援ができていないところです。
講座の中で先生が話された「相談記録はクライエントのために書く、記録をクライエントに見せられるか」という言葉が心に残り、過去の面談を振り返ったところ、まずはそもそも“誰のための相談記録”と記録を書くときに考えたことがない、この時点でクライエントのためという意識の欠如がありました。次に実際に行った面談の中で相談記録をクライエントには見せられないケースがありました。それは関係構築が不十分であるものや支援が円滑に進んでいないなどあくまでも私の視点で切り取られており、今更ながら自分の都合で書いているから見せられないのだと自覚し、それはクライエントを第一優先にできていないからだという結論に至りました。これは相談記録だけに限った話ではなく、記録の書き方以前にキャリアコンサルティングに臨む姿勢を根本から見直さなければなりません。
なぜクライエントを第一優先にできていないのか原因を考えると、大きく2つ要因がありました。
一つ目は私の自信のない性格が大きく関係しており、苦手意識を持っているケースではうまくいっていないということを同僚に知られたくない、クライエントに頼りない人と思われたくないという思いからケースを抱え込み自分がやりやすいようにと自己中心的になっていました。
二つ目は慣れからくる慢心で、私は基本的に若年者の女性の支援を行うことが多くそのようなケースの回数を重ねてできた気持ちになってしまい、若年者の女性のケースだからといま目の前にいるクライエントに向き合わずに、似たようなパターンとして対応していることがあり、これも私の都合で支援をしていました。
自分中心ではなくクライエントを第一優先にするためには私自身がまず自分と向き合うことが重要です。まずはしっかりといま目の前にいるクライエントを見て第一優先とする意識を強く持つこと、基本の姿勢ですがその当たり前のことができていなかったことを自覚して支援を行います。
今までできていなかったことをすぐに実践することは難しいですが、常にこれはクライエントのための質問か、これは今のクライエントのためになっているかなどキャリアコンサルティングの中でクライエントのためかという言葉を合言葉として自問自答することから始めていきます。
今回の講座では、相談記録は単なる事務作業ではなく、「相談者主体の支援プロセスを可視化する重要な要素」であることを改めて学びました。私は現在、キャリアコンサルタントとして継続的な面談業務は行っていませんが、組織内では部下のキャリア相談に応じたり、キャリアアップや学習機会を広げる環境づくりに携わったりと、“キャリアを支える立場”としての実践は続けています。そのため、本講座で示された内容は、対面相談の場に限らず、組織での支援活動にも幅広く応用できると感じました。
特に「Relation(関係性)」を記録する重要性については、日常の業務と強く結びつきました。キャリア相談でも部下育成でも、相談者が安心して語れる状態が整わなければ、本質的な気づきは生まれません。講座で講師の方がおっしゃっていた「信頼できる人が言うから受け入れられる」という言葉は、支援の根幹は関係性にあるということを再確認する大きな気づきとなりました。
また、相談内容そのものだけでなく、「相談者の気づきがどの場面で生まれたのか」「どのような非言語情報があったのか」を丁寧に残す必要性も学びとして大きかったです。
私は面談の場面で相手の語りに深く入り込む傾向があるため、後から振り返った際に“その場でどのような関係性が築かれていたのか”を十分に記録に残せていないことが、自分の課題であると認識しました。
今後は、相談記録をS(主観)・O(客観)だけで終わらせず、R(関係性)→A(見立て)→P(支援計画)まで一連の流れとして整理することを意識していきたいと思います。特にRの部分を明確に記述することで、組織内でのキャリア支援の質が高まると考えています。また、非言語情報をその場で拾いやすくするために、記録フォーマットの余白を工夫するなど、環境面での改善も取り入れていくつもりです。
今回の講座で学んだ「相談者主体の記録」「関係性の可視化」「気づきの言語化」を特に大切にしながら、今後も支援の質を高めていきたいと思います。
この度は、学び深い時間をありがとうございました。今回も「関係構築の大切さ」「相談者第一の支援」「他人の人生に深く関わっている」について痛感した講習でした。
私は、相談記録について習ったこともなく、職場でのルールに沿うこと(一定のルールがあります)+「相談者の現況と事実」を書くことがメインになっていました。「現況と事実」は相談者が次に来たときに「私が同じことを確認しないようにする」「次他のCCが担当した場合も相談者に聞かなくて大丈夫なように」といった気持ちからですが、それは「相談記録」ではなく「メモ」なんだと今回つくづく感じました。相談者について意図をふまえて、私がどう関わったのかといったことが、ほとんど書けていなかったです。
合田先生は相談記録をきっちり書くことで自分の得意不得意も分かってくるとも仰っていました。私は面談の後「この面談で良かったのかなあ」と考え、振り返ることはよくありますが、相談記録にまでは気持ちは及んでいませんでした。また「相談記録は相談者に見せることが出来るか」といった内容にもハッとしました。面談内容に相違がないように事実を残すと言うことに意識が向いていた私は、もし見せることはできたとしても相談者の方に「これって支援?」と問われてしまいそうです。
今回の学びを活かして、今後は面談時間だけでなく、相談記録についても「相談者第一」を意識して都度振り返り、キャリアコンサルタントとして、より良い面談につながるように精進していきたいと思います。
現在、主に訓練前キャリアコンサルタントに従事しております。相談者の方々が、今後の業務に必要だと思われるスキルを身につけ、中長期的なキャリア形成に役立てられるような学びを選択できるように1度の面談で支援していくことを目的にしており、継続的な支援ではないということから、私の相談記録は、業務報告的になっているということを痛感しました。
相談者第一という姿勢になっていないということが一番の課題と感じております。面談が原則1度限りとは言っても、相談者にとっての人生はこれからも長く続いていくということをいつも念頭に置いておけば、相談者のための相談記録の内容に近づいていくのではないかと感じています。
今まで、私が、相談記録を書くときに、苦労していたのが、見立てと支援計画であり、まさに、継続した支援ではないからと自分の中で言い訳をして、業務をこなすという姿勢になっていたのが原因だとわかりました。
アウトプットとしては常々、面談中に結論を急いでしまう点、派遣元の立場からの思考が先に立ってしまう点に課題を感じている。そして自分の自信過剰と過去の経験則への安易な依存があるののではないか。
この課題を改善し、CCとしての基本姿勢を確立するため、まず、結論を急ぐ「焦り」を解消し、自分の面談を「効率よく終わらせたい」という甘えを断ち切る。これまでは「何を話すか」に意識が向いていたが、今後は「何を聴き、どう感じたか」に集中する。特に、相談者が発した言葉などを記録に加える。自身の焦りを抑え、聴くことに集中する。
次に、経験則に頼りすぎる傾向や「早く答えを出したい」という意識を是正するため、おおよそ30分という短時間面談であっても、開始時と終了前の計2回、必ず立ち止まる時間を設ける。進め方やペースについて相談者に確認を求めます。これにより、面談の主導権を常に相談者に戻し、自分の経験則に基づいた一方的な展開を避ける。
CCとしての基本的姿勢の確立と持続的な成長のために記録化を習慣にする。記録は誰が見てもわかるように、SORAPの観点から行う。また面談記録の最後に必ず「所感」を設け、自分の行動と内面にある原因を結びつけた要素を必ず記述する。
これにより、自分の「甘えや奢り」に客観的なメスが入り、経験則への安易な依存を是正すると同時に、CCとしての倫理観や専門性、基本的姿勢を再構築し、持続的な成長につなげる。`
ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。
当日の講習の様子




アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方はお早めにお願いします(修了証発行に必須の設問があります)。
今回の講師の解説の中で、わたしは特に
「相談者から『わたしと関係構築ができたと思いますか?』と問われたときに、
『そうです』と答えられる面談をしているか」という問いかけが印象に残りました。
国家資格の更新準備を進めつつ、冬の技能検定を受検する、という方もいらっしゃると思います。
受検する方には、相談者からのその問いに対して
『関係構築はできたと考えています』と答えるために、
ご自身がどのように相談者と関わっていけばよいのか。
この講座が、それを考えるヒントにもなれば嬉しいです。
それでは、今回はこのあたりで。
またみなさんに講座でお会いできることを、楽しみにしています。
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