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9月19日(月)・22日(木)2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接準備編)の様子

9月19日(月)・22日(木)2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座(面接準備編)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

9/19(月・祝)および9/22(木)に、
「2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座 面接準備編」
を開催いたしました。

先日の1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座に続いて、
2級もいよいよこの「面接準備編」から、秋冬シーズンのスタートになります。
19日は台風が直撃した日でしたので、無事に参加していただけるかどうかが心配でしたが、
何とか講座を開催することができて、ホッとしています。

そして、この日の講座では、先日弊社で開催した「合格者座談会」に続いて
ご参加いただいた方もいらっしゃいましたね。

実際に2級の試験を受けて合格した方の体験談の中にもお話がありましたが、
この「面接準備編」できちんと基礎を固めている方が
2級・熟練レベルに求められる”安定的な面談”を実践できるようになるという考えのもと、
大事なこと・絶対間違えてはいけないことをお話させてもらいました。

今回参加した方は、1つでも多く、そしてしっかりと、
その熟練レベル・安定的面談を実践するための視点・考え方を
身に付けていただければと思っています。

それでは、ここからは講座の要点を振り返っていきます。
面接準備編は要点だけでもたくさんあるので、さらに絞り込んでお話をしますね。
当日ご参加いただいた方は復習に、
参加できなかった方は新たな気付きのために、ぜひ最後までお読みください。

「2級 面接準備編」の振り返り

相談者理解をサボってはいけない。分かろうとする努力に全力を尽くす。

いろんな要点・ポイントをお伝えして盛りだくさんの内容でしたので、
講座に参加した方の中には、「全部は覚えていないかも…」という方もおられるかもしれません。
そんなときは、上記の一文を思い出してみてください。
ここに2級・熟練レベルに到達するための足場・土台が集約されているからです。

例えば講習の中で、20分の時間の使い方の話や、
事前に筋書きを決めてその通りに進めようとする話を
「悪い対応の典型例」として敢えてピックアップしてお話しましたね。
また、一番苦手だという方が多いCLの抵抗についても、
その受け止め方自体を変えることが必要です、というお話もさせてもらいました。

これらをまとめて「3つのワナ」という表現で
サブタイトルをつけた講座にさせてもらいましたが、
鋭い人は気づいているのではないでしょうか。

この3つはすべて相談者を理解することに手を抜いている人の発想なんです。
「3つのワナ」と言いつつ、最終的には1つの要点に収まるということですね。
そして、人の人生に関わる責任の重い仕事をするCCとして、
絶対にやってはいけない考え方でもあります。

だからこそ、講座の中では、2級CC技能検定にまつわるよくある噂話や
誤った学習法をあえて取り上げて、そのたびに毎回毎回

それは誰視点の考え方?

誰の都合で面談しようとしているの?

と問いかけ続けていました。
講座の中で、何度もうなずく人や思わず頭を抱えるようなしぐさを見せる人もいましたが、
そういう人はおそらく、何か心当たりがあったのではないでしょうか。

ただ、だからといって、自分を責める必要はないです。
自分が考える「相談者理解」「相談者第一」の甘さが見つかったとしても、
それを正直に・誠実に見つめようとしている姿勢が、健全なCCとしてとても大事
なことで、
むしろ「自分は大丈夫だ、自分はちゃんとできている」と考えているのCCの方が問題です。

そういう意味では、今回の講座をとおして自分自身の検定との向き合い方を見直し、
2級を取る意義や目的をもう一度「良い支援」を基準にしてセットする、
そんな機会にしていただけると嬉しいです。

そして、具体的に「相談者理解に手を抜かない」とはどう言うことかもお話しましたね。

相談者理解は、決して“相談者の言ったこと理解”ではありません。

相談者は、自分が悩んでいること・困っていることをすべて言語にしているわけではないですし、
そもそも初対面のCCになんでも開示してくれるわけでもありません。

だからこそ「話したことがすべて」と考えるリスク、
「話したことをリピートするだけで相談者のことを受け止めた」と考える安易さ、
「話した言葉だけを使わなければいけない」という意味のない制限などは、
全部捨て去ってしまってください。

この記事を読んでいるみなさんも、

本当は思っていることがあるけど、今はまだ言わないでおこう…。

まだこの人のことはよくわからないから、全部言うのはやめよう…。

そう考えて、本心を明かさずに会話を続けたことは、
これまでの人生の中でいくらでもあるはずです。

それにも関わらず、なぜ目の前のCLが、自分に対してだけは
全部正直に話してくれていると考えてしますのでしょうか?
そして、相談者が言葉に出してくれたことだけが正確であり、
それだけを拾うことが正しいんだと考えてしまうのは、どうしてでしょうか?

ずいぶんおかしな話ですし、非合理的な話ですよね。

  • 話してくれてないこと。
  • まだ話す勇気がないこと。
  • 話す必要が無いと思って言わないでいること。

このように、相談者の中には「まだ話せない/話していないこと」があるはずだ、
という前提に立つことは、対人支援のお仕事をするならごくごく当たり前のことです。

そして、まだ話せない・話したくないであろうことが何なのか、
そこを汲み取ろうと精いっぱい努力すること。
この瞬間こそが、相談者理解を進めているシーンであり、問題把握をしているシーンなのです。

相談者が言っていないことを汲み取るという作業は、ものすごく大変です。
実践するためには、CCが頭をフル回転させて、相談者が何を想い、何を訴えているのかを
考え抜く作業が必要になります。ハッキリ言えば「手間がかかる」作業です。

でも、そこで手を抜いていては、誠実な姿勢を維持した面談にはならないですよね。

手間のかかる相談者理解をサボってしまう人が、
楽をしようして「自己理解不足、仕事理解不足」などのフレームに当てはめたり、
時間や試験の評価点を言い訳に、自己都合で面談の展開をゆがめてしまっています。

そして、そういう発想で試験を受ける人が後を絶たないから、
結果としてあの低い実技合格率になっている、という悲しい現実があるのです。
その部分を、よくよく心に留めておいてください。

本当に合格したいなら、我欲や自己都合を捨てて、
自分の手間や労力を惜しまず相談者のために使える人になってください。
誠実な人がきちんと評価される試験なのですから・・・。

では、ここからは、今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。

参加者の声

講座内容を拝聴するとコロンブスの卵のようにも思えるが、その本質を正しく理解し且つ面接技能試験において実践できる人がいかに少ないことを身につまされました。試験をやる以上、合格を目指さない人はいないが、この試験だけはその姿勢では合格できないことを学びました。もちろんそれだけでも合格できないことは理解していますが、CC2級の要をご教授していただき感謝しております。ありがとうございます。

クライアントの気持ちや悩みに寄り添うことが何よりも大切であるという講師の教えは、一見当たり前のようで実は一番大切なことであり、道に迷ったときに立ち返ることで展開が開けるアンカーのようなものであるということを改めて認識しました。自分の考えも、その点においては大体間違ってなかったことがうれしかったです。
一方で熟練レベルの2級取得について、その難易度にしり込みしている自分がいて、道は険しいなと思いました。しかし、そのスキルを身につけることで、クライアントに少しでもお役にたちたいと強く思いました。

昨日はありがとうございました。 前回28回受検時、全く初めてだったので、3か所(の他社の講座)のお話を聞きましたが、すべて時間で区切るという指導でした。自分でも実際の受検時にそのように実施し、違和感があり、当然不合格でした。 前回参加した合格者の声や、今回の八阪先生のお話に、非常に納得しました。なぜ2級を目指すのか、どのようなCCになりたいのか、この機会に考えられたことも良かったと感じております。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

検定が何のためにあるのか、検定を受ける目的、意味など根本を考える機会となりました。受かるために対策してきた自分が受からないのは当然です。確認できたことに改めて感謝いたします。本当にありがとうございました。

単に試験合格のための対策ではなく、キャリアコンサルタントの基本的姿勢や考え方について立ち返らせていただく時間になりました。「面接に臨むための心の準備」の時間だったなと思います。
受講後、果たして今の自分は本当の意味で受検資格があると言えるのだろうか、という思いも湧き出ているのですが、合格に至るまでのひとつひとつのプロセスも自己研鑽なんだなと感じながら、過ごしていこうと思います。頑張ります。ありがとうございました。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

2級の試験は、本当に誠実にCL第一を実践できていれば、結果はついてきます。
あの合格率の低さを見て、小手先のテクニックや方法論に走ってしまう人が
どうしても出てきてしまうのですが、弊社としては「自分が受かりたいから」という発想で
相談者と関わる人・面談を組み立てる人は育てたくないと思っています。

最後のメッセージ「本物のCCを目指そう」という一言に、それが集約されています。
今回参加したみなさんの中から、1人でも本気でCL第一を考え、実践し、
本物のCCになれる人が出て来てくださることを楽しみにしています。

これからの論述・面接対策講座で、その実践部分もお伝えしていきますので、
ぜひ健全な成長・上達を目指して、一緒に取り組んでいきましょう!

それでは、またお会いしましょう。ご参加ありがとうございました。

弊社の2級CC対策講座 特集ページのご案内

弊社が企画・運営する2級キャリアコンサルティング技能検定対策講座について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページをご用意いたしました。

この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

詳しくは、「2級CC技能検定対策講座のご案内ページはこちら」の
ボタンをクリックしてご覧ください。

みなさまのお越しを心よりお待ちしております。