9/23日(金・祝)に、ZOOMを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~シンプルで効果的な相談記録の書き方トレーニング~
~相談者の思考転換につながる質問力アップトレーニング~
を開催いたしました。
こんにちは。働く楽しさ研究所サポーターの木上(きがみ)です。
この度も、弊社の講習を受講いただきありがとうございます。
最近は日中でも涼しくなり、やっと気楽に外を散歩できるようになりました。
自分でもビックリするほど汗かきなので、日中の外出は苦手なんですよね。
※先月の8月に客先で「風呂上がりですか?」と笑われたほどですから(笑)
この季節がずっと続けばいいのに…と、毎年ムリな願いをしている自分がいます。
さて、それでは本題に移りましょう。
今回実施したのは『相談記録の書き方』『質問力アップ』の2講習でした。
午後の講習(質問力アップ)は惜しくも空席がでていたようですが
私がご一緒した午前の講習(相談記録の書き方)では、
初受講の方にたくさんご参加いただきました。
弊社の講習にはご納得いただけたでしょうか?
良い学びができたと実感されたなら、
他の講習もございますのでご検討いただけると嬉しいです。
それでは、ここからは各講習のポイントを振り返ってみましょう。
午後の講習に私はご一緒していませんが、講師から要点のメモを受け取っています。
当日ご参加いただいた方は復習に、参加をご検討中の方はお申込みへのきっかけに、
この記事を活用してくださると嬉しいです。
「相談記録の書き方」の講習の振り返り
講師曰く、『自分が覚えておきたい、自分が困らないようにしたい、という
“自分用”に書くのは「ただのメモ」であって、相談記録とは言いません。』
講師は他にも、下記のような要素を満たす相談記録の重要性を説いていました。
・どのように関係構築を図ったのかが記されている
・センシティブな事柄への配慮や注意事項(例:次に面談する人が不用意に触れないように)
・見立てや方策の根拠が明記されている
・開示請求があってもCLに見せられる
なかでも大前提として『相談記録はCLのために書く』ということでした。
しかし、CCとしての業務を続けて行くにつれて
相談記録を簡易的に済ませるようになっていませんか?
実を言うと、私(木上)は過去に思い当たる節がありました。
相談予約に追われ、急ぐあまりに早く記録することを優先してしまい
「次の面談も自分が担当だから、自分が分かればヨシ!」と…
・〇〇株式会社の面接対策
・面接の3大質問を振り返り
・ESの内容とのギャップ確認
宿題:企業理念の確認
このような方策のみを記録したことがあります。これはメモですね(笑)
記録を書くのに1分もかからず楽でしたが、次回の面談で苦労したのを覚えています。
CLを目の前に、前回の面談で話し合った記憶を辿りながらの面談になり
とてもCLの役に立てたとは言えません。
それと同時に、私自身の業務効率も落ちてしまうという結果にもなりました。
まさに『急がば回れを』痛感した、我ながら残念なエピソードですね。
相談記録はCLの役に立つために書くものでありつつ、実はCCの助けにもなるとも言えます。
さらに、他のCCが記録を見ても分かりやすく書くことで、属人化の防止にも繋がります。
繰り返しになりますが、本当に『急がば回れ』なんですね。
ですので、ぜひ今回の講習で学んだ相談記録の書き方を実践していただきたいです。
相談記録を自由に書ける環境のCCさんなら、すぐに実践はできると思います。
職場の入力規則などのルールがある場合は難しいかもしれませんが、
それでも…応用できるポイントはありませんか?考えてみる価値はあると思います。
「質問力アップ」の講習の振り返り
講師曰く『質問力を決める一番の要因は、質問で使う単語が何であるかではなく、
質問する側(CC)の意図がCL第一になっているかどうかです。』
講師が解説したように、質問力とは投げかける言葉選びのテクニックではありませんでした。
・CLに楽になってもらうための『感情受容型』の質問
・CLが自ら気づくことができる『思考転換型』の質問
これら2つの『CLにとって答えるメリットがある質問』だということでしたよね。
そして、講座の中で講師が特に力説していたのは、
CLにメリットがある質問をすることでCLに本音で話していただけるようになる
『関係構築』の重要性でした。
確かに、インタビュー(情報収集型)の繰り返しでは、
本音を話してもらえるような関係構築は難しいでしょう。
CLは自分を理解してくれる、受け止めてくれる人にしか本音を話さないからです。
インタビュー(情報収集型)の質問は、
CC側が欲しい情報がCCの手元に集まったかどうか、ですから、
もうCLのことなんて全く見えていません。
初対面、もしくは月に何度か顔を合わせるか程度の他人に、
悩みや挫折感など、ある種の恥ずかしさも含んだ事を打ち明けるのは
非常に勇気が要ることです。
だからこそCCは、CLが秘めている内面を打ち明けるに相応しい相手として
CLに認識してもらって、「何でも話せる存在」を目指して欲しいということでした。
また、本音で話してくれる信頼関係があると、悩みを打ち明けてくれるだけでなく
イラショナル・ビリーフ(=非合理的な思い込み)がポロっと出てくることがあります。
仕事でミスしたらカッコ悪いし居場所がなくなる。
もしそうなったら、辞めるしかない。
本当は作り笑顔なんてしなくない。
でも、そうしないと誰にも相手されない。
このような非合理な思い込みだとしても、
あくまでも本人なりの持論がこぼれ出ただけです。
そして、この思い込みに気付いてもらうことが、自発的な方向修正に繋がります。
まさに講座で解説された、思考転換型の質問によって『気づいていただく』ということですね。
※『気付かせる・気付きを与える』はレッドカードでしたね。覚えていますか?
面談でCLに質問する時は、〇〇について聴かないと『私が』悩みを把握できないから、と
CCが自分のために情報収集をするのではなく
「CLは何を聴いてほしい?何を話したい?」とCLを第一に考えて、
CLが回答する意味・話すメリットがあると感じられる質問に徹する。
そうすれば関係構築が進み、CLの本音や思い違いも
『わざわざ訊かなくても話してもらえるようになる』ということでした。
自分が質問したい・知りたいという自分中心の考えから脱却すること。
質問力の根っこ、礎になる部分を、
この記事を通してもう一度思い出してくださると嬉しいです。
参加された方の声
では、ここからは今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。
大学のキャリアセンターで相談業務を行っており、そこで相談記録を書いていますが、業務の一環としてあまり深く考えずに相談記録を書いていました。特に書き方を教わってもいなかったので、なんとなくこう書けばいいのかな?と自己流になってしまっていました…。反省しています。
今回、基礎的なところから教えてもらい、相談者のために記録を書くというところをきちんと認識できてよかったです。個人的には、お菓子OKの和やかなムードと丁寧な説明の中で、時々垣間見える八阪先生の熱く厳しいコメントのメリハリがすごく好きです。
私のこれまでの相談記録は、自分用に書く「ただのメモ」だったということを痛感させられました。次につながる記録を書くためには、五感を研ぎ澄まし、目の前のCLにしっかりと向き合うことはもとより、記録を書く時も徹底して「CL第一」なのだと改めて考えさせられる講習でした。
「常にCL第一」このフレーズは今後、相談業務で迷った時、行き先を照らす灯台の光のように私を導いてくれると思います。ありがとうございました。
これまで自身が発する質問が何のためなのかを意識せずに、自分の知りたいことだけを聞いていたことに気付かされました。2級キャリアコンサルティング技能検定を受けていて、毎回具体的展開の点数だけが未達なのも、それが原因だったのかなとも思います。この質問の仕方で良いのかなと、そもそも誰のための質問なのかを一度立ち止まって考える癖を付けることが本当に大事だと思いました。
質問を作る訓練では先生の質問に毎回「ほぉ~」しか出ませんでした。その発想力というか質問力に脱帽です。これが出来る様になるのも、普段からの訓練なんですよね。
レジやコンビニ店員さんの話は私も前から思っていたことなのに、それを口にすることをしていませんでした。まずは身近な人への掛けてもらって嬉しい声かけをしていくことから始めます。
今まで「どうしてこれではダメなのだろう」とわからなった課題点が、この講習を通じて理由がわかりスッキリしました。私が受講した講習は少人数で始めは不安でしたが、講師の方や参加している皆さんの雰囲気が優しかったので安心して受講することができました。例題もとっても親しみやすく、正直講習を受けていて初めて楽しかったと思えた講習でした。
資料を送付してくださったり、講師の方やスタッフの熱意を感じ、この講座を受けてもっとカウンセリングの質を高めたいと感じました。参加して良かったです。またそのうち他の講習で参加したいと思っております。ありがとうございました。
当日の講座の様子
アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。
あらためて、弊社の更新講習を受講いただきありがとうございました。
いただいたアンケートにありましたが、弊社講習の『お菓子OK』な雰囲気を
気に入っていただけた受講者さんもおられましたね。
他の機関の講習をあまり知らないので何とも言えませんが、どうやら弊社の講習は
良い意味で風変りなようです(笑)
せっかくご好評をいただいていますので、このまま弊社は我が道を行く…もとい、
ご縁のあったみなさまも一緒になって、温かくもあり、たまにピリッとする部分もある、
そんな雰囲気を”我らが道”として歩んでいきたいと思っています。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
それでは、また次の講座でお会いしましょう!
弊社の国家資格キャリアコンサルタント更新講習のご案内
弊社が企画・運営する国家資格キャリアコンサルタント更新講習について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
弊社ホームページにてご紹介しております。
この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。
2022年度下期・秋冬の更新講習のチラシも新たに出来上がっております。
詳しくは、このすぐ下のボタン「国家資格CC更新講習のご紹介ページはこちら」をクリックしてください。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。