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9月24日(土)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(洞察力と環境理解・学生支援)の様子

9月24日(土)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(洞察力と環境理解・学生支援)の様子

執筆者 | 木上 和裕

9/24日(土)に、ZOOMを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~洞察力を高めて相談者の本音に気づける環境理解のしかた~

学生・若者支援に関わるキャリアコンサルタントに本当に必要な面談技術と心がけ
を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所サポーターの木上(きがみ)です。
この度も弊社の講習を受講いただきありがとうございます。

私は自宅勤務ですので台所を預かっており、食材の調達も私の役目なのですが
節約が最優先事項ですので『食欲の秋』を満たせるレシピが思い浮かばず…
サンマもいつの間にか出世してしまい、松茸はもってのほか。
秋の味覚がなんだか縁遠く感じて、ちょっぴり寂しい気持ちもあります。

さて、今回は『洞察力と環境理解』『学生・若者支援』の2講習を実施しました。
どちらもCCが無意識に陥りがちなポイントに触れた講習でしたが、いかがでしたか?
今回の講習が皆様の学びに繋がれば幸いです。

それでは、ここからは各講習のポイントを振り返ってみましょう。
午前の講習(学生・若者支援)に私はご一緒していませんが、講師から要点のメモを受け取っています。
当日ご参加いただいた方は復習に、参加をご検討中の方はお申込みへのきっかけに、
この記事を活用してくださると嬉しいです。

洞察力と環境理解」の講習の振り返り

講師曰く『目の前のCLだけを見ていると、どうしても手詰まりになります。
CLに集中することと、CLしか見ないことは「別物」です。』

CLは周囲にいる様々な人たちと影響し合う環境の中で日々を過ごしています。
そんな周囲の人たちとの繋がりには様々な性質があります。

 ・繋がりの有る/無し
 ・繋がりの太さ/細さ
 ・繋がりの堅さ/脆さ
 ・関係性の良し/悪し

これらが影響して、CLの現在があることを学んでいただけたかと思います。

つまり、目の前にいるCLだけを見るのではなく
誰と、どのような繋がりの中で毎日を過ごしているのか、
誰と、どのようなやり取りがあって相談に訪れたのか、
CLの周囲にいる人や環境を意識すると、悩みがより深く見えてくる、ということですね。

悩みの原因になっている人、助けを求められる人、応援してくれる人など
様々な人達がCLの周囲の環境を構成しています。
それらについてCLに話してもらうことができれば、手詰まりは起こりません。

そして、最後のグループワークでは
『上司』との関係性が『イマイチ』から『良好』へと変わったことで
CLが訴えている内容も大きく変化したことを実感していただきました。

併せて講師は
『同じ言葉で説明された相談テーマでも、CL一人ひとりの環境が違うと本当の悩みは違ってきます』
とも解説していました。

転職すべきか迷っています

このようにCLは”かいつまんだ言葉”で話されることが多いと思います。

これを『よくあるパターンの悩み』や『前に対応したことがある』と
過去に受けた相談ケースと同一視することの危険性
に触れていました。

CLの周囲にいる人たちや、その人たちとの繋がりは
当然ながらどのCLも個別性があり、誰一人として同じにはなりません。
人生いろいろ、事情もそれぞれ、悩み方もそれぞれですから
一人ひとり、新鮮な気持ちで面談に臨んでいただきたいと思います。

そしてもう一つ、周囲の環境を意識するうえで気を付けておきたいのは
CLの周囲の環境にいる人たちについて、CCが1つ1つ情報収集するのではなく
背景をイメージしながら話を聴くことが大事だということです。

「家族や職場の人たちの情報が無いと面談が進まない…」と
焦って情報を集めなくても大丈夫なんです。
CCが知りたいという都合で質問すると、CLは距離を置いてしまうかもしれません。
ですので、まず取り組むべきは”何でも話してもらえるような関係の構築”です。

関係構築ができていると、CLが『話す必要がある』と判断したときに
周囲の環境や人について自然と話してもらえるようになります。
(本当に、ス~っと話してもらえます)

だからCCは、CLを取り巻く環境に思いを馳せながら傾聴する。
そうすることで今まで見えなかった人間関係や問題点が見渡せるようになり
CLにとっての『理解あるCC』へと、また一歩近づくことができます。

「学生・若者支援」の講習の振り返り

講師曰く『聴いて”あげる”、安心感を”与える”の時点で上から目線です。』

他にも講師が「レッドカード」だと解説している言葉がありましたね。

『他にもある!八阪講師のレッドカード』
 ・気づきを与える
 ・○○○させる

これらの言葉にも、講師は普段から厳重注意を出します。

『CCが与え、CLが貰う』という構図ではキャリアコンサルティングが成立しないからです。
中でも特に『させる』にはシビアな反応を示します。指示・命令を意味するからですね。

それに、我々CCは普通の人間です。CLとの接点も、月に何度か顔を合わせる程度です。
そんな間柄で、CLに全てを与え続けるというのは現実的ではありませんし
何よりCCの役割は、CLが自分で考え、生きていくための支援のはずですよね。

「それは百も承知だ」と思われる方がおられるかもしれませんが
実際にCC同士で話し合うイベントなどでは、しばしば耳にすることがあります。
弊社の講習中のグループワークでも…実は結構聞こえてますよ?(笑)

その指示・命令の形に対して、疑うことなく発言するCCもおられますが、それは論外ですよね。
ただ、おそらく多くの場合は、無意識で与える側の思考になっているんだと思います。

フラットに考えて、CLと自分は月に何度か顔を合わせる程度なのに、
赤の他人であるCCに悩みを打ち明けてくれる。
それ自体が本当にありがたい(有難い)と思いませんか?

ですので、普段から八阪講師は

「話していただく」
「安心感を持っていただく」

という表現を使っています。講習でもそうでしたが、お気づきになられましたか?
※私(木上)は、話して『もらえる』という使い方をしています。

つまり、キャリアコンサルティングという役割をどう捉えているかです。

人を助ける仕事?
それとも、人の役に立つ仕事?

前者と後者では大きく立ち位置が異なります。
『人を』と『人の』で主導権の位置も変わりますよね?

困っている人を見ると、助けて”あげたい”気持ちはわかりますが
我々のお仕事であるキャリアコンサルティングでは逆効果になってしまいます。

ですので、使い古された言葉を少しアレンジして…
『魚を分けてあげるのではなく、釣り方を覚えていただく』という感じが理想的です。
そんなCCを目指す人の役に立てるように、弊社も頑張っています。

参加された方の声

では、ここからは今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。

八阪先生のフラットに相談者に向き合う姿勢が、講座内でくじ引きで設定を決める方式を定め、都合の良い思い込みで片付けてしまわない様に配慮した講座内容でした。これにより、確かに、聞いてみないとわからないと実感したし、日頃CCの思い込みで問題を歪めて捉えているかもしれない危険性を感じました。
また、環境の理解をした上で、第一声をなんと言うかについて、本当に私には難しくて、グループで話し合うことが出来たことに助けられました。他の方々と学べて、多くの考えも聴けて、影響を受けました。

八阪先生の講座を受けるようになって、相談者の目には何が見えているのか、相談者にとって世界はどのように見えているのか、という視点に立って、相談者のお話をお聴きしようとするようになっていました。
しかしこの講座を受けて、そのような意識を持つだけではまだ平面的な捉え方にしかなっておらず、相談者の周囲の人たちの顔ぶれ、及びその人たちとの関係性といった視点、更には相談者の選択によりその関係性がどのように変化することが予想され、そのことを相談者はどのように捉えているかという視点から、相談者が直面している問題を多面的に捉えることにより、より相談者が見ている世界であったり、直面している問題が、ありありと立体的に見えてくる、ということに気づきました。今回も大切なことを学ぶことができました。ありがとうございました。

WEBオンラインという環境で意思疎通など懸念しておりましたが、主催の皆様の配慮と工夫で充実した内容だったと感じました。また、参加させて頂きたいと思います。日々、クライアントに向き合うなかで、迷いや悩みがつきることはありませんが、今回の講習で八阪講師や他参加者の方から、明日からでも活用出来る視点を幾つか頂くことができました。ありがとうございました。

通信状態が悪くワークではチャットでの参加になってしまいましたが、八阪先生はじめ受講生の方々が温かく、私の意見も汲んでくださり最後まで受講することができました。
国家資格キャリアコンサルタントの勉強の時から学生・若者との関わりが難しいと感じていました、難しいのは信頼関係ができていないからで、本心(主訴)を汲み取れないからだと反省しました。若者の就活支援をする身として、私の発する一言一言に意図があったか、指示的でなかったか、考えさせられました。職業人生が始まる時の支援者としてより真剣に取り組んでいこうと今回の講習を受けて思いました。
ありがとうございました。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

あらためて、弊社講習を受講いただきありがとうございました。
午前の講習(相談記録の書き方)の休憩前に、印象に残る出来事がありました。

毎回の講習で八阪講師は休憩に入る際に
「休憩は5分くらいで、ピッタリじゃなくても大丈夫ですよー」とお伝えしています。
そして、普段はおおよそ6~7分経って講習が再開します。(それで大丈夫なんです)
ですが、今回は皆様が5分ピッタリで席に戻られ、思わずビックリしてしまいました。
※運営側がそこで驚くのも…どうかとは思いますが(笑)

このように弊社は(特に八阪講師は)基本的にフワっとしているのが特徴です。
レッドカードが出ると急に厳しくなりますけどね(笑)。
CCとして押さえるところをガッチリと押さえていれば、あとは肩の力を抜く。
そんなニュアンスで、いつも頑張らせていただいています。

それでは、また次の講座でお会いしましょう。
このたびはご参加ありがとうございました。

弊社の国家資格キャリアコンサルタント更新講習のご案内

弊社が企画・運営する国家資格キャリアコンサルタント更新講習について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
弊社ホームページにてご紹介しております。


この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。
2022年度下期・秋冬の更新講習のチラシも新たに出来上がっております。
詳しくは、このすぐ下のボタン「国家資格CC更新講習のご紹介ページはこちら」をクリックしてください。

みなさまのお越しを心からお待ちしております。