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9月29日(木)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(事例検討と倫理)の様子

9月29日(木)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(事例検討と倫理)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

9/29(木)に、ZOOMを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」

~事例検討の効果的な進め方と倫理綱領の上手な活用法を学ぶ~
を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。
今回は9月の最終週・上半期の締めくくりでの時期での開催となりました。
みなさん、お忙しい時期の中でご参加いただきまして、ありがとうございます。

「弊社の更新講習に初めて参加される方は、お名前に☆マークをつけてくださいね」
といつもお願いしているのですが、今回は偶然でしょうか、
全員が☆マーク、つまりみなさん初めて弊社の講習に来てくださった方でした。

クスッと笑えるような柔らかい場面だったり、時々ピリッと来るコメントが飛んできたり、
講習を進めるにつれて、弊社ならではの講座の雰囲気を味わっていただけたのかなと思います。
そして何より、みなさんとっても真剣に考えて・悩んでくださっていましたね。
その姿勢が取っても嬉しかったです。一所懸命取り組んでくださってありがとうございます。

それでは、ここからは講習のポイントを振り返ってみましょう。
講習の中で大事なことの一部をピックアップする形で紹介しています。
当日ご参加いただいた方は復習に、参加をご検討中の方はお申込みへのきっかけに、
この記事を活用してくださると嬉しいです。

事例検討と倫理」の講習の振り返り

より良いCCとして成長・上達していくためには、CCにも品質管理が必須です。

ちょうど講習の半ばあたりでお伝えした部分だったかと思います。
今回の3時間の中でも、肝になる部分でしたね。

製造業であれば、1つ100円の商品でも品質管理って徹底されています。
例えば大量生産のボールペンであったとしても、
抜き取り検査でサンプルを抜き取って品質に問題ないか検査しますし、
もしそこで問題ありとなった場合は、何千・何万の商品であっても
「全数検査」を行なって、本当に市場に出して大丈夫なのか、非常に厳しくチェックをされています。

その一方で、私たちキャリアコンサルタントの業界はどうでしょうか。
自分の面談の品質について、きちんと管理できているかと言うと…
まだそんな風土もないとか、必要性に気づいてない方が多いのが現状
です。

場合によっては「自分は国家資格CCに受かったんだから大丈夫だ」と
過信しているCCがいたりして、面談場面でトラブルになったり、
CLに不愉快な思いをさせているケースなども散見されます。
(国家資格CCは事実上の3級技能士ですよね…もう周知の事実だと思いますが)

でも、そのちゃんと品質管理をしていない人をとっちめたり、怒ったりしても、
ますます意固地になってしまって、「自分が正しいんだ!」となってしまうだけですね。

それよりも、今回の講習に参加してくださった方たちや、
この記事を読んでくださっている方たち1人1人が、

人の人生を左右する仕事だからこそ、
自分のアウトプットに責任を持たないといけないんだ!

と意識していただくことが大事になります。

CLのための支援・CL第一の支援が徹底できるようになる人が良いCCであり、
そのためには倫理綱領に沿って、基礎・基本をきちんと踏まえた面談ができるようになること。
ご自身がまず、そこをしっかり守れるようになって欲しいなと思っています。

そして、良い支援ができるCCになるためには、
まず自分に対する甘さを捨てなければいけません。
これが大変なんですね。

ちょっと嫌だったり苦手だったりするかもしれませんが、
自分のできていないこと・至らないことにしっかりと目を向けて欲しいです。
自分自身が問題点から逃げているのに、
CLに対して「問題把握が…」なんて言っていても何の説得力もないですよね。

自己理解をし、自分の問題と向き合うのは、
CLの前にまずCC自身なんだということをぜひ覚えておいてくださいね。

それからもう一つ。

事例提供者にダメ出しする前に、自分自身が事例提供者を受容しているか振り返って。

これは事例検討の2ケース目のときに、

問題点ばかりピックアップせず、
事例を持ってきたCCの良いところを探してみてください。

とお願いしてから検討に入っていただいたので、
講習に参加された方にすごく実感されたのではないでしょうか。

実際に扱った事例を読んでみると、CCの考え方も関わり方も、
良いことをしているようにも読めるし、足りないところがあるようにも読める、
どっちとも言えるような要素がたくさんある事例だったかと思います。

その時に、「○○不足だから」「○○の場面の態度が良くないから」など
できていないことにばかりフォーカスしていると…聴いている側はどうでしょうか。
せっかく勇気を出して事例を見てもらおうと思っていたのに、
ダメ出しばかりされていくと、自信もどんどんなくなっていきますよね。

CLに対しては受容や共感的理解について、せっせとやろうとしているのに、
事例を持ってきた方に対してそれをしない理由って、何かあるでしょうか?

事例検討をしている最中に、事例を読みながら

相談者のお気持ちを受容できていないよね

なんて言ってる場面がよくあったりしますが、
その言葉を出している瞬間、あなたは事例を出したCCのお気持ちを受容できていますか?
と、そう問われているんだと思ってください。

「人には偉そうに言ってるけど、今、あなただってできてないでしょ」

とならないようにしましょう。

そして、事例を持ってきた方が喜んで、元気になって帰っていく。
事例指導に自分のケースを出して良かったと思って、明るく・気が楽になってまた面談に戻れる。
ポジティブを生み出す事例検討を、ぜひ実施していってほしいです。

参加された方の声

では、ここからは今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。

倫理綱領と照らし合わせながら行なう事例検討が難しかったです。ただ、それを難しいと思っているということは、自分は倫理綱領を理解していないし、読んでもいなかったという反省にもつながりました。CCが困ったときに助けてくれるのが倫理綱領です、という言葉がとても印象に残っているので、CLのためにも、わたし自身のためにも、倫理綱領をもう一度ちゃんと読んで、腹落ちさせたいと思います。ありがとうございました。

すごく真剣にCCというお仕事を考えてくださっている先生だと思いました。品質管理、という言葉がすごく頭の中に残っています。確かに私の周りのCCで品質管理をきちんとしている人は見かけないし、私自身もできていなかったと反省しています。人の人生を左右する仕事なのだから、という言葉も、あらためて基本に立ち返るうえで大事にしたいと思います。

こちらの講習はサイトのポップなイラストのイメージとは少し違い、骨のある講習でした。
自分自身、キャリアコンサルタントと胸を張って言える状況ではないので初心者マークからと選びましたが、甘い考えであり、今は資格更新を少し簡単に考えていた自分が恥ずかしいとも思っています。
八阪代表の穏やかで柔らかい物腰の中からかなり厳しいことをおっしゃるので大変胸に刺さりました。クライアントの人生に関わる大事なお仕事、CC自身の品質管理をし、胸を張って名乗れずして相談に乗れないこと。至極当然のことなのにわかっていなかったことを教えてくださいました。レモン市場に例えられたことはわかりやすく、ずっと覚えておきたいことです。そして倫理網領の大切なことも。
子供が落ち着いたら心身に障害を持っている方や就活に疲れた学生さんや生活困窮から抜け出せないなどの人々の少しでもお力になりたいという目標もあるので、絶対”頼られるキャリアコンサルタント”になりたいという気持ちも強くなりました。まだ自分に自信がないことや、高度な八阪先生についていけるかと不安はありますがチャレンジさせていただきたいと思います。こちらを選んで本当に良かったです。ありがとうございます。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

今回は恥ずかしがり屋さんが多かったので、お顔出しOKの方がおられず、
お写真も限られたものになっています。
記事をご覧の方にどこまで雰囲気が伝わるかわかりませんが、ちょっと文章で補うと、
後半の事例検討の場面では、何度も頭を抱えたり、すごく迷っている場面がありました。

それは決して悪いことではなく、人の人生を左右する場面に関わる
わたしたちCCの役割・仕事の難しさを、まさに体験している瞬間です。
その感覚を持てているからこそ、今回講座に来てくださったように
「自分のCCとしてのあり方・支援のスタイルをチェックしよう」という
意識が生まれるのですから、悩んだ・迷ったことさえも前向きに受け止めてみる、
それくらいの心持ちで、ご自身の品質管理に取り組んでいきましょう。

それでは、また次の講座でお会いしましょう。
このたびはご参加ありがとうございました。

弊社の国家資格キャリアコンサルタント更新講習のご案内

この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。
2022年度下期・秋冬の更新講習のチラシも新たに出来上がっております。
詳しくは、このすぐ下のボタン「国家資格CC更新講習のご紹介ページはこちら」をクリックしてください。

みなさまのお越しを心よりお待ちしております。