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8月23日(土)事例読み解き&個別指導体験講座 in広島の様子

8月23日(土)事例読み解き&個別指導体験講座 in広島の様子

執筆者 | 八阪 義浩

8月23日(土)に、この夏の新講座として
「1級CC技能士と一緒に読み解く

ケーススタディ&面接ロープレ指導体験講座 in 広島」
を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。

この日はおよそ5年ぶりになるでしょうか、広島での対面講座の開催で、
わたしもすごくワクワク・ドキドキしながら当日を迎えました。

対面ならではの熱意、距離感、そして緊張がとても新鮮に感じられて、
講座が終わってこの記事を書いている時の満足感や充実度も、
オンラインでは得られないものがあったな、とあらためて感じています。
参加されたみなさんは、いかがだったでしょうか?

午前は事例読み解きを「一緒にやる」という形でした。
わたしが一方的に解説するのではなくて、
同じ事例に同じ時間をかけたときのアウトプットの違いを見比べて、
「こんな見方ができるのか!」「ここまできめ細かく考えるんだ!」
という気付きがたくさんあったかと思います。

午後の個別指導体験の内容でも、驚きや発見がたくさんあった様子でしたね。
個別具体の指導内容もそうですが、注目して欲しかったのは、
事例・対応方法に焦点を当てたときと、CC自身の固有の課題に焦点を当てた時の学びの深さの違いです。
後者の方がより一層、CCとしての成長に繋がることが実感できたでしょうか?
CCがスーパービジョンを受ける意味や、指導者からの支援を受ける価値を
あの時間の中で見出してくださっていたら嬉しいです。

今回の講座をCCとしての自己研鑽の始まりにして、
そして、ぜひこれから弊社で一緒に学んでいきましょうね。

『より良い支援ができるCCを育てる』という弊社の方針に
共感してくださる方の輪が広がった1日になったなら
わたしも広島まで行った甲斐がありますので、
一人でも多くの方に弊社の理念・ポリシーが伝わっていることを願っています。

それでは、今回の講座の振り返りをしていきましょう。
講座内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。

ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、上手に活用して復習してください。

「事例読み解き&個別指導体験講座」の振り返り

では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。

ここでご紹介するメッセージはごく一部だけになりますが、
CCとして資質を高め、技量を磨こうという成長意欲を感じる
とても熱心な受講者さんの生の声です。ぜひみなさんにご覧いただきたいです。

参加された方の声

楽しく講習を受講することができ感謝いたします。
先生の身近な人を大切に思われている事の素晴らしさ、私たち受講生に対しても、みんな考え方?視点?が違って良いという事を伝えていただき、正解を求めがちな私としては、少し緊張がほぐれました。
勉強する中で、私はスローであり、自分の中に落とし込む事に時間を要するため、焦りがありましたが、分かりやすく、講座にどんどん惹き込まれていきました。

午前中の講座で、文書を読み、CCとしてはまず、転職するの?と言う思いがありながら、何度も読み、キーワードについて考え何度も読み進める事の大切さを感じました。最初に読んだ時と、読み進める中で、主訴が最初考えていたのとは違うと感じていく…これで良いと言う事が分かりホッとしました。それぞれの視点があり、色んなケースを考える事ができました。

文書を読みながら、ポジティブ、ネガティヴ、どちらでもないと3つをカラーペンでマークすることでCLの気持ち、事柄がわかりやすく、ポジティブが実はネガティヴじゃないか?と気づく、捉え方により変化することもあり、再考しやすいと感じました。これから勉強する中で参考にさせていただきたいと思います。
また、主訴について…最後まで読まないと分からないケースもある事に気づきを得ました。

CCとして、CLに寄り添い自己決定をしていただけるように支援ができるように頑張りたいと思います。先生のお人柄が表れている楽しい講座で良き学びができました事に感謝いたします。
ありがとうございました。

八阪先生の講座は初めてで、かなり緊張をしておりましたが、やはり「相談者第一」の先生は柔らかい物腰且つ、とても優しい口調で安心して講座に入門できました。最初に、自分が一番大切にしている人を外でもちゃんと言える事「そもそも身近な人との関係構築が出来てこそと、関係構築は日々作られるのですね。

①CLは自分に降りかかってきたのは何やと思っているのか、この場をどう解釈しているのか?
CCに何を求めているのか?CLが毎日どんな気持ちかを汲み取って、やっと同じように景色が見えてくる、共感とはそこまで深く鮮明に描くことなのだと理解しました。

②ロープレの振り返りでは、自分の課題が明確になりました。
ロープレが堂々巡りとなった場合は、突破口を見つけに行っている、サーチしに行く、調査している。「なぜ自分はこういう関わりをしたくなるのだろうか?」と 自分の過去の傾向にハッと気づかされる場面でした。言語化されることで、過去の自分の傾向を知ることができ大いなる気づきと、指導を受ける大切さを痛感いたしました。

③相談をX YZ軸で相談の進み具合を捉える
ご指導は、とても分かりやすく具体的にどうしたらよいかを解いてくださいました。マトリックス化は先生の頭の中を覗かせてもらったようでした。更にCLが答えやすい質問か否か?CLのためになっているのか?CLの枝葉を拾うロープレは、訴えに気づかず浅い相談になり、逃げや逃避を意味すると認識出来ました。

・どんなCCとして在りたいのか?
・どのように学んでいきたいのか?
はっきり見えた時間でもありました。CLの数だけ悩み抜く〜お一人お一人を大事にした関わりには、純粋にCLを思う気持ちに脱帽でした。

先生がCLの横に座って共にいる姿勢、CLが立てば一緒に立ち、座れば一緒に座る。あなたの側でずっと一緒いるを視覚化していただき、CLへの強い思いを感じ涙ぐまずにはいられませんでした。

「やる、できる」を感じて、初めて学ぶ楽しさに辿り着くと思います。相談者がどうして欲しいかを考えていく、観察していく、どうしたら喜んでもらえるかを相手の反応を見て日頃から鍛錬を積めると分かり、私にとって大事な転機となる貴重な講座となりました。自分自身の哲学を作れるだけの知識と思考は一朝一夕には真似はできませんが、少しずつでも成長し近づいていければと思います。

午前の事例検討、午後のロープレ指導体験どちらも学びが多く、参加させていただくことができ、感謝しております。

午前の事例検討では、相談内容について、情報・字面で捉えており、相談者の背景を想像してみる、相談しようとまで思い悩まれた心の苦しみを想像することまで考えていませんでした。
これまでは「36年間生産部門一筋で勤務」してこられたという状況に対し、長年お勤めご苦労さまでした。頑張ってこられましたね、と肯定的にとらえ、労っていました。また、「夜勤がきついと感じるようになった」「二年前に妻と別れて独り身になって」「これからの人生についていろいろと考えた」「心機一転、新しい仕事に就きたい」から独り身になり、夜勤もだんだん体力的にきつくなり、これからの人生についてもいろいろ考えるようになって、今の状況、気持ちをリセットして、新しい仕事をしたいから相談に来られたと考えていました。新しい仕事をするにあたりどんな職種がいいか、有利な資格などがあるかがわからないとの話もあり、まずはできること、やりたいことの整理をしていくことを考えていました。

八阪先生との学びの中で、相談者の今の背景、思い、悩みを置き去りにしてこちらの思い(ポジティブに前に進む)で相談者をみて考えていることに気づきました。無意識のうちに、私自身が相談者の苦しさややるせなさよりポジティブに進むことを肯定し進もうとしていたのかもしれません。否定もせず肯定もせず、相談者の悩んでいる今そして背景を思い描き、その思いを丸ごと受け止められるように意識し、相談者のお話を伺おうと思いました。

八阪先生のおっしゃった3次元のレーダーチャートをイメージして面談の進捗を考えるとのお話、前に進む、視野を広げる、その場に留まって深くお話を聴くの三方向を足す、つまり前に進まなくても面談が進むということがわかり、今後安心して面談に臨むことができそうです。

午後のロープレ指導体験では、私はできないような相談者の思いを汲み取るいいかかわりがあり、関わり方に対する学びになりました。自分を振り返る時間になりました。どうもありがとうございました。

八阪先生、お忙しい中でも、現地開催をして頂きありがとうございました。そして、一緒にこの講座に参加された方々も、仲良く和気藹々と学ばせて頂きありがとうございました。みんなのすごく熱心に一つでも多く自分の物にしようと励まれておられた姿を見て、勉強のスイッチを貰いました。

この講座で、改めて自分は過去のケースと擦り合わせる癖があったり、解決をするような思考になっていました。仕事をしていると、どうしても一人に掛ける時間内に‥と気持ちが焦るばかりで、クライアントをファーストのスタイルから離れてしまっている自分に気づきました。
そして、オンラインではなく、リアル開催では講座の始まる前や休憩時間、講座終了後に雑談などが出来ることで、一人で悶々としていることが、少し解消して帰路につけることもメリットだなと思いました。

また先生や皆さんとお会いできる機会があれば、1段階、2段階スキルの上がった自分を見ていただけるといいモチベーションにもなるかと感じました。今後も勉強を続けることが、1番大切だと改めて感じた貴重な時間を過ごせたことに感謝いたします。

午前のケーススタディでは、私自身も「一筋」「きっかけ」「心機一転」をキーワードとして、CLの今を「リセットボタンを押したい」と捉えた。そしてこの年齢で、(おそらく)先の見通しもないまま「リセットボタン」を押す心境とはいかばかりのものか、今の自分を含めて過去の半生全体も否定したときの絶望感を感じていた。
ただ八阪先生の読み解きを拝聴し、夜勤明けで帰るCLが見ている景色とそこに伴う心情の汲み取りの深さが不足していたと感じた。朝、工場を出ると、室内の暗さに反してまばゆい太陽。しかしその太陽のまばゆさは朝目覚めた時のまばゆさとは違う感覚。帰宅時にすれ違う出勤途中の会社員のスーツ姿、登校中の小学生の笑い声。帰宅してのルーティンは朝からの缶ビール。どこか後ろめたく否定的な思いと、でも自分は働いたのだからと言い訳めいた肯定的思いが入り混じった感情。

キャリアコンサルタントは誰しも相談者を理解しようと考えているはずである。でもどこまで理解できているのか。相談者理解という言葉を軽々しく使えない重みを感じる事例だった。このCLにどう関わるか、リセットボタンを何とかポジティブに捉えたいし捉えて貰いたい。
例えば、ここですべてリセットされる代わりに、この先はこれまでの「一筋」の人生とは打って変わって、180度目の前に広がるパノラマの草原。これからの人生は自由に選択できると感じて欲しいと思うかもしれない。でもそんなキャリコンの言葉に一時的に気持ちが紛れても、その後には現実に人生をデザインしてゆくことに対して自分の力のなさに直面し絶望してしまうかもしれない。だとしたら、今キャリコンに出来ることは、午後の講座で、八阪先生が、相対するのではなく公園でベンチの隣にそっと腰かける、とおっしゃった、まさにそれかもしれない。

キャリコンが良かれと考えたり、「こうなって欲しい」と思うこと自体はいいだろう。でも結局それは押し付けにすぎない。相談者の人生は相談者のもの。ご自身で納得して肚落ちしない限り行動には移せないし、行動していく途上で降りかかってくる様々な障害や困難を乗り越えるだけの頑張りも続かない。だとすればキャリコンにできることは「相談者の自己決定を支援する」ことだけかもしれない。そして自己決定して部屋を出てゆく相談者の後ろ姿に無言のエールを送ることだけかもしれない。そんなことを学んだ実に貴重な一日でした。

■先生の読み解きの広さと深さ
想像する深さや範囲の違いを実感。これまで国キャリ勉強時から「CLが語った事が全て」という学びを受けてきた事から、「CCの価値観や勝手な想像を避けなければ」という自己制御が働いていたかも知れない。
想像をして決めつけてしまう自分を恐れていたのか?想像するorしない、という白黒思考ではなく、今後良いバランスを探っていきたい。決めつけが怖ければ、CLに確認出来るよう関係構築をしっかり築く。

■先生の読み解きでの共感的理解
先生の共感的理解「32年間の経験を否定してはるんですか?」の一言で何故だかCLの気持ちになり泣きそうになった。否定してしまっているから悩むし不安。また、頭のどこかで感じていながらも、それを文字にも言葉に出来ていない。なぜか。解決しようとCCの思考が先に進んでいるからだと感じた。「否定してしまっている・過去を肯定的に観られないCL」と一緒に立ち止まり、考えられるCCでいたい。

■面談におけるXYZ軸
面談を俯瞰してみる思考としてとても重要に感じた。自分の面談を図で表現出来たら良い。X軸が進むのが得意なCC、Z軸が得意なCC等もいるかもしれない。自分が目指すキャリコン像はZを(深さ)を注力していたら勝手にXが進む、面談である。という事にも気づいた。

■お礼
八阪先生をマインドを一度生で感じたいと思い参加させていただきました。また対面の機会に恵まれますように。今後もどうぞよろしくお願い致します。

ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。

当日の講座の様子

数年ぶりにお会いして変わらずお元気な顔が見れた時の安心感も、
画面越しではあったことがある方が「本物だ~!」と驚く姿も、
そして今回初めてお会いした方がちょっとほぐれて笑ってくれたときの顔も、
たくさん「生で」見ることができて嬉しかったです。
やっぱり対面はいいな、と感じますね。

講座での雰囲気の良さは、この写真からも伝わるでしょうか?
瀬戸内らしい穏やかで温かな風土と同様に、
最初から最後まで良い空気感で学びを提供できたのは
参加されたみなさんが”良い場”を創ってくださったおかげです。

あらためて、ありがとうございました。
また次の機会にも、みなさんにお会いできる日を楽しみにしております。
もちろん、今回は受講できなかった方の参加も、お待ちしております。

それでは、今回はこのあたりで。