9月7日(日)に、この夏の新講座として
「1級CC技能士と一緒に読み解く
ケーススタディ&面接ロープレ指導体験講座 in 大阪」
を開催いたしました。
こんにちは。働く楽しさ研究所・八阪です。
この夏の新企画講座も3回目の開催になったこの日は、弊社の地元・大阪での開催でした。
オンライン開催から対面に切り替えたときに、真っ先に決めた大阪開催(近いから)ですが、
実は会場選びに一番苦労したのも大阪で、企画段階ではちょっと心配もしていました。
結果的には、一番のお気に入り会場の中央公会堂で開催できたので、
おしゃれでレトロな会場の雰囲気も併せて、いつも以上に良い学びの”場”に
できたんじゃないかなと思っています。
これまでの広島・福岡の開催と違って、大阪会場では関西以外の地域の方々の参加が多く、
前泊したり新幹線で駆けつけてくださる方もいて、
当日はその期待値の大きさも感じながら登壇していました。
午前の事例読み解きでも、午後の面接指導体験でも、
普段の画面越しでは伝わらない”熱意”がみなさんにもしっかり伝わったのでしょうか、
真剣なまなざしで考えておられるシーンが印象に残っています。
CC視点の問題点の伝え方だったり、CLが見ている景色の描き方だったり、
一般的なCC業界の教科書には載っていない
実践の中から生み出された技術や考え方のリアルさと、その鋭さ、
そして効果の高さを実感していただけたなら幸いです。
少しずつでもいいので、ご自身の中に取り入れて
CCとしてのさらなる成長につなげていってくださいね。
それでは、今回の講座の振り返りをしていきましょう。
講座内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。
ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、上手に活用して復習してください。
「事例読み解き&個別指導体験講座」の振り返り
では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。
ここでご紹介するメッセージはごく一部だけになりますが、
CCとして資質を高め、技量を磨こうという成長意欲を感じる
とても熱心な受講者さんの生の声です。ぜひみなさんにご覧いただきたいです。
参加された方の声
久しぶりに対面で参加者の皆さん、八阪先生にお会いできて、いつも以上に充実した時間になりました。ありがとうございました。講座のあと、3日間の夏休みを取っていましたので、旅先で感想、気づきを書いています(^-^)
ゆっくりとした時間の中で、講座を振り返ると、最初は事例検討のFさんのこと、八阪先生のCL役のことを考えていました。ただ、時間が過ぎていく中で、八阪先生の「こうなりたい、やりたいと思う人だから苦しんでる、プラスが強すぎでもダメ」と言う言葉が心の中に引っかかりました。
この言葉は、私や他の受講者の方に気づきのボールを投げたのではないだろうか。受け取り方は、それぞれ違うと思います。
私は、「こうなりたい、一度目標を決めたら、途中で諦めるのはダメだ。最後まで努力して、やり遂げるべきだ」と思いこんでいます。穏やかな海の上で過ごすことができるのに、仕事にも家族にも自分の学びにも全力です。力が抜けない、でもそれが私なんです。こんなことの繰り返し、堂々めぐりになっていますが、立ち止まって考える度に、深さや広さが変化して、前に進めています。
3次元の説明がしっくりきています。また、一つ前に進んだ気がします。日々、学ぶことが当たり前になっています。苦しくはないけれど、いつまで努力し続けることができるんだろかとも思います。たぶん、目標を達成するまで、達成したら、次の目標を探すのだろうなぁ(笑)。今回もありがとうございました。
今回は久しぶりの講座、対面での受講でしたが今回も深く学ぶことが出来ました。午前・午後両方受講し、午前は周りの方とのアウトプット交換が新鮮で学ばせていただき、午後は実際のロープレに八阪先生の解説と頭フル回転で心地よい疲れを感じました。
印象深かったのが、数学のグラフを見立てた解説でした。面談を前に前に、進めようとしてしまうけど、視野が広がったり内省が進めば、最初の地点からは動いているんですよね。分かりやすくCLが前向きに行動できるようになった!をCC側として求めがちだったなと気付きました。CLが求めていることは何か、発する言葉、そのタイミングに詰まってるんだなと。
見立てる練習の際に、この人のここにポイントがありそう、「聞きたい」とCCの願望が先に来ている癖にも気付くことが出来、CLは何を話したいのか、また原点に戻ることが出来ました。何度も習ったはずなのに、まだまだです。また参加させていただきます。
先生が「相談者のその時の様子を映像として思い浮かべる」「XYZの座標で相談者像を考える」とおっしゃったのが、とても印象に残りました。映像で想像すると、相談者の心情がストーリーとして推察しやすいなと思いました。
XYZの座標についても、2方向については図式化してロールプレイで、事例相談役の方に示したことはありますが、3方向は考えていなかったなと思いました。私はビルの中のどのあたりに立っているかという感じで想像してみたら、理解が進んだ気がします。
この二つで、先生が嫌いとよくおっしゃっているいわゆる理論の「ナラティブストーリー」 「キャリアコーン」が私には思い浮かびました。相談者を支援する人がいるかどうかという話については、シュロスバーグの4Sだなと私は思いました。
あくまで私見ですが、先生はいわゆる色々な理論を自然に身につけていて、面談中に状況に応じてこれまた自然に色々と使い分けているのではないかと感じました。それは中々出来ることではない、凄いと思うのと同時に私自身は途方に暮れたのも事実です。
今後は、相談者や事例相談者の本質的な理解をしながら、適切なタイミングで関わるやり方を私なりの方法でやっていけるようになりたいと思いました。
『1級CC技能士と一緒に読み解く ケーススタディ&面接ロープレ指導体験講座』を通じて
▶午前:ケーススタディの学び
午前はケーススタディを題材に、個人での読み取りとペアでの意見交換を行った。題材は「高校卒業後に就職・転職に悩む」という設定であり、転職理由や気持ちの偏りなど、文章に書かれていない部分をどう見抜くかが問われた。
特に印象に残ったのは、講師が「洞察の深さ・視野の広さ・現在と未来」という三つの視点で整理されたこと。イメージが明確になり、自分の振り返りや面談実践に活かせると強く感じた。 また、全く違う業界を希望しだした相談者は、新しい分野を学ぶために準備を進めていた。その気持ちをどう慮るか、親との価値観の違いをどう受け止めるかなど、「文章の裏側にある心情」を読み解く視点は非常に参考になった。
▶午後:面接ロープレ指導体験
午後は代表ロールプレイを通じて、受講者がキャリアコンサルタント役を務め、講師が相談者役を担った。録画を振り返りながら個人・グループで検討するスタイルであり、相談者の言葉の背後にある意図をどう捉えるかを学んだ。
最後に先生からSV視点での指導があり、「自己肯定を下げる発言を繰り返す相談者」の意図を考える場面が印象的だった。自分を下げ続ける言葉の裏には、実は別の強い思いがあるのではないかという指摘があり、相談者の言葉の奥を探る重要性を実感した。同時に、自分自身の思考の癖や偏りにも気づかされ、成長につながる体験となった。
▶全体を通じての気づき
午前午後とも共通であるが、単なる知識習得にとどまらず、クライアントの気持ちに寄り添い、裏にある心情や意図を読み取る重要性を体感できたことが大きな収穫であった。今回得た「深さ・広さ・時間軸」の視点や、言葉の奥にあるメッセージを捉える姿勢を、今後の面接に活かしていきたいと感じた。
このような学びの機会をいただけたことに感謝します。
午前の事例読み解き講義はサポーターさんが作成された相談ケースを扱い、八阪先生も初見で私たちと同じ時間で読み解くと伺い少しびっくり。
昨年の講座で、「ケースの読みはここまでできる」とその深さや細やかさを示していただき、今日は青・赤・黄のラインマーカーを用意して、後で振り返りできるようにしようと時間いっぱい頭と手を動かしました。
事例の情報からクライアントの年齢、年数を時系列に整理してメモにする、初職につく経緯や状況、就業環境、周囲にいる人とその考えがクライアントに及ぼす影響を推測してみる、この分野を選んだのはなぜなのか、ケースには書いていないけれどこんなこともあるかもしれないと、自分でも以前よりは事例から多くのことを考えられるようになってきたかなと思います。グループで読み解きをシェアするワークでも三者三様の視点があって、そんなまとめ方や比較の仕方もあるのだととても参考になりました。
八阪先生の、この接続詞が繰り返されるときにはこのように考えられるとのご指摘や、行動や考えが行き来するクライアント像、そして最後に、大変だけど育てるように関わる姿勢は、現実検討して結果を予期して支援してしまうカウンセラーに警笛を鳴らしていただいているのだと思います。
午後のロープレでは、2級の視点に加えて1級の視点もあり、一つのケースで二つ考えることができました。面談のやりとりはポンポンと進みました。私がカウンセラー役だったら、もっとゆっくりのペースだったかと思います。言葉では進行しているのに、内容はそんなに前に行かない。カウンセラー役の方がとても丁寧に、クライアントのペースに合わせて引っ張らず、気遣いながらも「気づいてほしい」という想いで進めていたのが印象的でした。「見えない敵」はクライアントにわかりやすい表現だったのではと思います。
カウンセラー視点の問題の取り扱い方、①クライアントは言われたいのか、②対応や処理ができるのか、③このカウンセラーとやりたいか、そしてクライアントの受け取れるかどうかの状況を見極めて待つという姿勢も勉強になりました。久しぶりに逐語の走り書きをして、私にとってはこれも良い機会だったと思います。リアル開催も楽しく参加できました。ありがとうございました。
八阪先生、本日は素敵な講座をありがとうございました。ナマの八阪先生にお会いできたのも嬉しかったですが、プログラムもとてもよかったです。午前も見たかったです!
RPGは、先生が最初に言われた通り、基本ある程度進んでいく方向でしたので、何をどのように考えているのか。CLの言葉で少しずつ語られていった20分でした。今回は、CLとCCとの面談を見るだけでなく、最後にSVでの視点でも見ることができ、そちらもとても勉強になりました。
今回、CCとしては、「クライアントの世界を観る」というのが改めて気づきになりました。まさにロジャーズの「共感的理解」だと思うのですが、CLの言葉から、どのように人や物事や世界を観ているのか、CLを理解するとはどういうことなのか、そしてそのCLをCCとしてどう分かったと伝えるのか。ナマのRPGで見て一緒に考えていくのは刺激的でした。
「マイナスの感情の浄化」については、私も常日頃から伝えるようにはしているのですが、今日は「問題は新しい荷物」という言葉が印象に残りました。どうしても、CLと向き合っていると、なんらかの問題の解決をしなくてはと思ってしまいますし、その「問題」あるいは「解決すべき問題が明確になる」ことは、実はCL側にとっても、良いことではあると思うのですが、そのためには自分の何かと対決することにはなるので、なるほど、ある意味「荷物」なのかと思いました。
SV視点としては、振り返りメールにもあった3つの点と、「言った後に観察すること」「どんな効果があったのか」を考えること。出したものはどうなった?という視点は大切だなと思いました。最後のスライド、「どうするか」ではなく「どうあるか」。CLではなく自分の問題を見つめるのがCCとして大切であるという点、心に響きました。
今後は、オンラインでもこの講座をということなので、ぜひまた参加したいと思いますが、できれば!年に1度でいいので、今回みたいな対面の講座をお願いしたいです。やはり、いろんな意味での対面ならでの素晴らしさもたくさん感じた講座でした。本当にありがとうございました!
ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。
当日の講座の様子





大阪開催は地域柄もあってか、ノリの良い方が多くて
人数以上に華やかで賑やかな会だったなと思っています。
最後の集合写真はお気に入りの一枚です。
5時間も学んでからの撮影だったので、「お疲れではないのかな?」と思っていたのですが、
写真に映っているみなさんの表情を見ると、充実した時間であったことが伝わりますね。
「写真撮りますよ~」の一言だけで、小道具で持ってきたぬいぐるみも使いながら
いっぱいアピールしてくださるみなさんの明るさ。
それが今回の講座を良い雰囲気にしてくださっていましたね。
あらためて、学びの場はみんなで創るものだとわかりますね。
素敵な時間を一緒に過ごしてくださって、ありがとうございます。
それでは、今回はこのあたりで。
また次の機会をお楽しみに!