ブログ

好きな言葉が移り変わる件

好きな言葉が移り変わる件

執筆者 | 八阪 義浩

このコラムは、弊社が発行しているメールニュース・LABO Letterに
載せているコラムから1本を抜粋してお届けしています。

いつも楽しみにしてくださっている方がいる中で、
毎月配信がやや途切れてしまって、まずはその件について申し訳ございませんした。
できる範囲・ペースで、という緩やかな形ではありますが、
今後も更新を進めていきますので、ぜひよろしくお願いいたします。

今回は年始にお送りした「ひとりごと」コラムから抜粋しました。
講座やセミナーと違って、できるだけ気楽に読んでほしいと思っていますので、
今この記事をご覧のみなさんも、肩の力を抜いて読んでくださいね。


「好きな言葉が移り変わる件」

昔からわたしが回答に困る質問の一つで、

好きな言葉や格言はありますか?

という質問があります。

CCという言葉を使う仕事をしているのですが、
実は未だに「これだ!」と思うものに出会ったことが無くて…。
LABOLetter読者のみなさんや、この記事を読んでおられるみなさんは、
何か好きな言葉はおありでしょうか?

わたしも過去には、いろんな歴史上の人物や有名人などの言葉を集めてみたり、
あるいは手帳に書いて見返すようにしてみたりもしました。

まだ会社勤めのサラリーマンだったころは、
組織を率いるリーダーのために書いた言葉がすごく気に入っていて、
そういう姿にあこがれたものです。
特に、立花道雪(たちばな どうせつ)という武将の言葉が好きでした。

でも、実際の今の自分はと言うと…?

組織の中の一員になることや、その中でポジションを上げていくことにはどうしても関心が持てず、
小さな法人を創って、そこでこぢんまりと活動しているのですから、
サラリーマン時代に目指していた姿とは、全然違っています。

そんな自分をあらためて自分で見なおしてみると、

ああ、実際には”こんな人になれたらいいな”っていう
ないものねだりをしていたのかな

という解釈に変わっています。
ある意味、わたしが自己理解をしたんだと言えるかもしれませんね。

名言や格言って、すごくカッコいいし聴くと惚れ惚れすることもあるんですけど、
なんだか似合わない服を一所懸命に着ようとしているみたいで、
今思うとむしろカッコ悪いというか、恥ずかしいというか…。

過去の自分を思い返してみて、今恥ずかしいという感情が湧いてくる。
黒歴史とまでは言いませんが、自分と向き合うのって結構勇気がいるなぁ、とも感じています。

そんな紆余曲折があったわたしが今、好んで使っているのは「ぼちぼち」という言葉です。

典型的な関西弁の言葉で、どなたも使うわけではないと思いますが、
ニュアンスとしては「ぼちぼちいこか~」などとTVで言っている
タレントさんや役者さんもたくさんいらっしゃいますので、意味は分かっていただけるかなと。

この「ぼちぼち」ってすごく秀逸な言葉だなと思っていて、
決して完璧ではないんですよね。できていないところや足りないところはあるんです。
だから「バッチリ」とは全然違っていて、仮に点数を付けると100点満点で60点くらいでしょうか。

でも、決してその60点くらいであることをネガティブに取っていたり、
後ろ向きな気持ちで言っているわけではなくて、すごく前向きな言葉
でもあります。

今は確かに60点だよね。
悪くはないけど、まぁそんなもんだ。

でも65点くらいにはなるかも?
いずれ65点くらいに届くように、自分のペースで歩き出してもいいかも?

くらいの、緩やかな前向きさがありますよね。この塩梅がすごく気に入っています。
CC界隈で好んで使われる単語で言うなら「アサーティブ」という状態になるでしょうか。

日ごろから当たり前に使っている言葉の中にも、
CCとしての支援に役立てられるものがある。

そこに気づくことができたのも、ちょっと嬉しかったりします。

もしかしたら、この「ぼちぼち」の良さもまた、
自分で自分に言い聞かせてるだけなのかもしれませんが、
今はこれをお気に入りにしつつ、
自分のペースで活動していけたら良いな、とそんな風に思っています。

さて、みなさんの好きな言葉は何でしょうか?

あらためて問いかけさせてもらいましたが、
どこかで一度、お話を聴かせていただけると嬉しいです。

さて、今回の記事はいかがだったでしょうか?
いつも読んでくださってる方、今回初めて読んでくださった方、
どちらもここまでお付き合いくださって、感謝しています。ありがとうございます。

今後も、弊社発行のメールニュース・LABO Letter(ラボレタ―)のバックナンバーとして、
そして、弊社やわたし自身の考え・視点をお伝えする場として、
ぼちぼちペースで発信していきたいと思っています。

今回のひとりごとも、何か少しでもみなさまの良い気づきになれば幸いです。
よろしければ次回も、わたしのひとりごとお付き合いくださいませ。

それでは、また。