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例えば、声の大きい主張の強い高齢男性や、 ニートに近い何を考えているのか掴み所のない若者や、 発達傾向が伺える中年男女などの相談者から、 信頼して貰える視点などあれば教えてください。
2022.06.15

例えば、声の大きい主張の強い高齢男性や、 ニートに近い何を考えているのか掴み所のない若者や、 発達傾向が伺える中年男女などの相談者から、 信頼して貰える視点などあれば教えてください。

執筆者 | 八阪 義浩

今週の八阪さん ~1級CC技能士に聞いてみよう~

こんにちは。本日は先週配信された弊社のメールニュース「LABO Letter」のアンケートで寄せられた
「こんな話を聴いてみたい」というメッセージから1つピックアップしてみました。

Q:例えば、声の大きい主張の強い高齢男性や、ニートに近い何を考えているのか掴み所のない若者や、発達傾向が伺える中年男女などの相談者から、信頼して貰える視点などあれば教えてください。(奈良県・需給調整機関領域)

A:会心の出来を期待しないようにしましょう。

挙げていただいた3つの事例がそれぞれかなり異なるので、
一律の対応があるわけではない、ということは前置きをさせてくださいね。

何か共通点を見出すとするなら、「心を開いてくれた」とCCが感じられるようになるのが
容易ではないといったところでしょうか。
より平易な言葉にするなら、一筋縄ではいかない事例と言ってもいいかもしれません。

まず、わたし自身も大きな声で自己主張を繰り返す相談者が来られると

「参ったなぁ…」

と思うのが率直な気持ちです。

できることなら、穏やかに話を聴きたいですし、こちらも穏やかにお伝えするようにしたいです。
面談の場を安全な場として機能させるには、CCとCLが互いに協力関係にあるのが理想ですよね。
他の2つについても、おそらくはコミュニケーションが取りづらい、という意味では
似ている例としてピックアップされたのでしょうか。

このような事例の場合、わたしも面談中に

「ん~、ちょっと難しいなぁ」

とどこかで思いながら対応をしている、というのが現実です。

でも、それを「発達傾向だから」「ニートだから」「高齢男性だから」など、
その人の属性・特性に要因を求めてもなかなか上手く進まないんじゃないかな、とも考えています。

このあたりの考え方については、以前にお伝えした話とちょっと似ているかもしれませんね。

面談をしていて目についた/気になった点がたまたまその属性・特性だったというだけの話で、
面談中に心を開いてくれないCLさんはたくさんいますよね。
それでも、CLさんが”分かって欲しいことをわかること”や“かけて欲しい言葉をかけること”の
徹底こそが関係構築の基本であることは変わらないはずです。

ただ、そのCCの関わりがスイスイ進むようなCLさんもいれば、そうでない人も存在している。
それ以上でもそれ以下でもないんです。

そう考えると、スイスイ進むような人をベースに考えて、
「バッチリ信頼関係ができました!それはこんな方法です!」
ということを他のCLにも求めること自体、CC側の勝手な期待に過ぎないのです。
(そもそもバッチリって何なんだ、スイスイって本当にそれでいいのか、という話もありますが…)

「こんな風に信頼関係を築きたい!」
「ここまで心を開いて欲しい!」

そう思っているのも、CC側であって、CLではないですね。
この時点でもう、CL第一という原則から離れ始めていませんか?

CLさんはまだ、そんな状態・心情ではなかったり、
あるいはそもそも心を開くこと自体、性格的に苦手だったり、嫌だったり、怖かったり…。
そういうこともあります。

そんな状態のCLさんを「困ったCLだ」と解釈して、対処方をあれやこれやと練るよりも、
そんな状態になることもあるよね、そういう状態であってもいいんだよ、と
受け止める方が健全な関わり方
ではないでしょうか。

決して雑に関わってもいいとか、
信頼関係の構築を諦めて努力しなくていい、という意味ではないですよ。

ただ、会心の出来を期待するのは、CLさんにとっても、CCにとっても、
負担になってしまいませんか?ということです。
時には“ぼちぼち”の信頼関係であっても、それはそれで良いですよね。

CCとしての向上心・改善する意欲は大事にしつつ、
一方で厳しすぎずに、ちょっとしたゆとりも持ってる。
そんな”いい塩梅”を考えてみてはいかがでしょうか。

少しでも参考になれば幸いです。
それでは、また次の質問もお待ちしていますね。