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相談業務の質の向上に役立つと思うことってありますか?

相談業務の質の向上に役立つと思うことってありますか?

執筆者 | 八阪 義浩

今週の八阪さん ~1級CC技能士に聞いてみよう~

みなさん、こんにちは。働く楽しさ研究所・代表の八阪です。

ここでは、毎週配信している弊社のメールニュース・LABO Letter(ラボレタ―)の
読者アンケートで寄せられた「こんな話を聴いてみたい」というメッセージから、
毎回1つ、話題をピックアップしてみなさまにお届けしています。

今回はCCとして成長したい!という前向きな想いをお持ち方から
こんな質問をいただきました。
みなさまもぜひ、参考にしてみてくださいね。

Q:相談業務の質の向上に役立つと思うことってありますか?
(滋賀県・需給調整機関領域)

A:「if」のストーリーを楽しめるようになるといいですよ。

面談の質といっても、いろんな視点があるのですが、
今回は特にCL理解を深めること、そしてCLに「あなたのことを理解していますよ」と
伝わるようになることをテーマに考えてみました。

ifのストーリーとは、「もし~だったら?」というお話のことです。

相談の現場であれば、
「もし、あなたの希望通りに事が進んだら…」という未来に焦点を当てた話だったり、
「もし、あのときAではなくBを選択していたら…」という過去を振り返るような視点のことです。
ifの話って、ちゃんとCCの世界にもありますね。

そして、CLは往々にしてこの”叶わないであろう/叶わなかったifの話”を
抱えたままでCCの前に来られます。

実際に面談業務をしている方は、毎日のように耳にするのではないでしょうか。

ifのストーリーは、CLが”訴えたいこと”が
ぎゅっと凝縮されている大事な部分なのです。

ここを汲み取れるようになることは、面談のレベルを一段上げるうえで非常に重要になってきます。
ぜひこのコラムを読んでくださっているみなさんにも、ぜひ身に付けて欲しいです。

では、そのifストーリーを楽しめるようになるにはどうすればいいのか?というと…
「相談の現場以外」を上手に使って欲しいです。

キャリアコンサルティングの世界以外にも、ifを楽しむ場面はいくらでもありますよね。
映画、ドラマ、小説、歴史、スポーツ…ご自身の好きなものでしたら何でもいいです。
まずは、ifストーリーで広がる展開を純粋に楽しんで見てください。

そして、そのifストーリーになったときに、そこにいる登場人物がどう考えるか、何を感じるか、
その人になったつもりで味わってみてください。

「本能寺の変で信長が生きていたら…」

なんて話も、よくありますよね。最初はそれくらい気軽なもので良いのです。
現実とは異なっていても、構いません。練習ですから。

では、もし信長が生き伸びていたら、その後の歴史はどうなっていたでしょう?

そして、歴史という事柄以上に、その時生きていた人物、
例えば豊臣秀吉は、徳川家康は、明智光秀は、何を考え、何を感じ、どんな行動を取るでしょう…?
きっと歴史好きな方は、いろいろな想像が捗ったのではないでしょうか。

このように、ifの話はいくらでも広げることができますので、
その広がりの幅が大きい分、考えることも、感じることも、非常に多岐にわたります。
その「多岐にわたる」ということ自体を理解して欲しいです。
人の悩みも、その後ろにある背景も、前にある解決も、決して一本道ではないんですね。

それがわかるようになると、いざ実際の相談場面になったときに、
CLが訴えてくる(あるいは直接言わなくても抱えている)ifのストーリーも、
同じように多岐にわたって考え、感じ取ることができるようになるからです。

さらに、その多岐にわたるストーリーの中で、最も起こりうるのはどれなのか。
一番ありうるストーリーの渦中にいるCLやCLの周囲の人物は何を考え、どう感じているのか。
さらにそれに対してCCはどう関わればいいのか…

ほら、考えることがたくさん出てきましたよね。

ifストーリーを楽しむことは、
言い換えれば「頭を鍛えること」でもあります。

このコラムを読んでいるみなさんは、
面談の現場で、CLの身に起きたこと・今話したことだけを捉えて

「~だったのですね、どう思いましたか?」

という、通り一遍の型にはまった応答をしてはいませんか?

言われたことをただそのまま返すだけ、伝え返しをしただけで
CLにとって良い関わりができたと油断していませんか?

CLの生きている世界・見聞きしている出来事は、そんなに単純でも直線的でもありません。
もっともっと、CCの語られていない部分も含めて、広くたくさんの世界があることを知って欲しいです。

そのためにも、まずは相談場面以外でもいいですし、趣味の世界でもかまいませんので、
もっともっと、想像のifストーリーを楽しむ時間を取ってみましょう。

そしてその次に、ただ楽しむだけでなく、しっかり学習につなげる。
CL1人1人にだって、ifストーリーがあるはず。
そこにCLがいたとしたらどう感じていたでしょう…?

そこまで想像できて、CLのお気持ちをきちんと汲み取れるCCに成長して欲しいです。

それでは、今日はこのあたりで。