今週の八阪さん ~1級CC技能士に聞いてみよう~
みなさん、こんにちは。働く楽しさ研究所・代表の八阪です。
ここでは、毎週配信している弊社のメールニュース・LABO Letter(ラボレタ―)の
読者アンケートで寄せられた「こんな話を聴いてみたい」というメッセージから、
毎回1つ、話題をピックアップしてみなさまにお届けしています。
前回あたりからわたし個人の経験・エピソードへの
疑問・質問が増えてきたように感じています。
もちろんそれでも構わないですし、CCの仕事や面談の進め方、日頃の悩みなど、
何でも気軽に質問していただければ分かる範囲・できる範囲でお答えしていきますね。
それでは、今回の質問はこちらになります。
Q:自分が指導者としてやっていけると八阪センセが確信したのはいつですか?
(大阪府・企業領域)
A:今でも確信してないです(笑)。
身もふたもない回答になっている気がしますが、
見栄や嘘を書くのは違うよな、と思いまして、ありのままに回答させてもらいました。
おそらく1級CC技能検定試験の挑戦者の方が
特に気にされる質問じゃないかなと思ってピックアップしましたが、
指導者になってこんな感じだぜ!
と思いながら指導をしているわけではないので、
そのようなドンと胸を張るシーンの話を期待しておられたなら申し訳ないです。
わたしはただただ、
- もっとちゃんとCL第一を徹底できるCCが増えて欲しい
- 人にああして、こうしてと言いたいなら口で言うのではなく、自ら結果を出して示すべき
という2点を理由に1級・指導者を目指すことにしただけです。
この業界の現状への課題認識と、わたし個人の仕事上のポリシーが重なった結果、ということです。
じゃあ、実際に指導者として活動を始めてから
何か自信や確信を持てた場面はありますか?と問われると…
これもまた、見当たらないんです。
もちろん、1つ1つの指導や講座は、やれる範囲で一所懸命にやらせてもらっていますし、
上手くいったなとか、平穏に終わったなということもたくさんあるんですが、
「じゃあ、これでもう指導者として大丈夫だ」とはならなくて、
1つの仕事が終わってホッとした、と感じるくらいのものです。
日ごろから、指導者として活動するからには、
受講される方や他の指導者とは違った、自分なりの強みや工夫を出していこう
ということはいつも強く意識しています。
といっても、それはどちらかといえば企業としての差別化・生き残り戦略として
必要だからやっている/発信しているという感覚で、
自分の内心で「指導者としてやっていけるぞ!」という確信とはまた別のもの、という捉え方です。
ただ、自分なりの強みや工夫を考えたり、
実際に形にして創っていくときの試行錯誤の過程はすごく楽しいので、
折に触れて発信はさせてもらっています。
指導者というと、その言葉のイメージからすごい人・賢い人・偉い人という
イメージを持たれてしまうこともあるのですが、
実際は何十ケース指導をしようが、何百回講座に登壇しようが、
まだ何か見落としてないかな?どこかに改善や修正は無いかな?
という視点は変わらないです。
そして、その視点があるから、まだまだ成長していけるのかな、とも思っています。
「ここまで来れば大丈夫だ」と思って山の頂上に着いたら、
あとはそこに留まるか降りるかだけ…個人的な感覚ですが、それって寂しくないですか?
完璧だ、万全だ、というゴールが無いからこそ、
上達の可能性がずっと残ってて、それを追って実際に自分の技量が伸びていく。
指導者としての確信ではないのですが、そういう道の歩き方に対して
自分で納得して、肯定しているところは間違いなくあります。
それが傍から見ると、自信や確信のようなものに見えることはあるのかもしれないですね。
見え方と内心の違いって、つくづく難しいものですね。
それでは、今日はこのあたりで。
ここまでお付き合いくださいまして、ありがとうございます。