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3月26日(日)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(学生・若者支援)の様子

3月26日(日)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(学生・若者支援)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

3月26日(日)に、ZOOMを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~学生・若者支援に関わるキャリアコンサルタントに本当に必要な面談技術と心がけ~

を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所の八阪です。

この日はいよいよ今年度最後の更新講習でした。
今、講習が終わって記事を書いていますが、最後の講習も受講されたみなさまがとてもまじめで、
それでいて前向きで積極的だったので、最後も「受講生のみなさんと創る学び」が
良いものになって嬉しかったなぁ、と喜びをかみしめているところです。

弊社の講習はリピート参加される方が非常に多いのですが、
今回の更新講習でもまた、初めての人に出会うことができました。
リピーターさんと初めてさんとで、うまくグループディスカッションも
進めていただいていて、新しい方が馴染んでくださっていたことも、ありがたかったです。

今年度最後の講習は、わたしの専門領域でもある「学生・若者支援」でした。
その分、いつも以上に力を入れて、熱を込めてお届けした濃密な3時間になったかと思います。
参加されたみなさまにとって、大きな気付きに繋がっていれば幸いです。

それでは、ここからは講座の内容から特に大事な点をピックアップして
あらためて記事にしていますので、参加された方は復習に、
まだ参加されていない方は今後の検討材料に、ぜひご活用いただければ幸いです。

学生・若者支援」の講習の振り返り

学生・若者たちが未来にどう適応できるかを
「一緒に考える」ことが、本当に必要な支援です。

この講習では、学生・若者と関わるCCにありがちな
「やってはいけないこと」を中心にお話を進めていきましたが、
最後のディスカッションで挙げたこのお話は、それらのNG系の話を踏まえて、
わたしたちCCにできることは何か?を追求する場面でお伝えしたことです。

ディスカッションを始める段階から、すごく難しいなと感じていた方も多かったようですが、
でも、「難しいけど、それが欠かせないことだということもわかる」という
支援という仕事の難しさや奥深さを実感できるテーマだったのではないでしょうか。

若者を支援するとなると、今の自分が社会人としての先輩で、経験も豊富で、
だから言って聞かせることだ、わからないことを教えて”あげる”ことだ、なんて
勘違いしているCCがまだまだたくさんいるのが現状です。

でも、今、高校生や大学生の若者たちが一人前の社会人になった時、
わたしたちと同じ年齢になったとき、その未来の社会はどうなっているのか。
そこを踏まえたうえで関わらないと、支援の価値は生まれないですよね。
「わしの若かったころはのう…」なんて、誰も聴きたくない自慢話にすぎません。

昭和時代の個人の経験が、令和の、あるいはその先の未来で、どの程度価値を持つでしょうか?
この視点を持っていれば、自分の経験談を語ってCLをどうにかしようという考えが
いかにリスクの高いものか、そして独りよがりに過ぎないか
も気づくはずですよね。

自分の経験を生かしたいと思っているのも、結局は自分(CC)でしかありません。

そう、CLは決してCCの経験を生かしたいと思って相談に来ているのではないのです。
CCが自分の価値観や経験をベースにしてどう関わるか・何を伝えるかを決めるなら、
それは素人のやる相談と何ら変わりありません。

CCがキャリア支援の”プロとして”CLに関わるならば、
CLがこれから歩んでいく未来に目を向けて、その未来をどうすれば生き抜いていけるのか、
そのためにどんな力が必要なのかを、文字通り一緒に考えること。
これが必要なのです。

CCが経験があるから・知識があるからといって、
それを経験のない・知識の無いCLに”教えてあげる”という態度でいる限り、
その態度のCCと面談したCLは、みるみる主体性を失っていきます。

AIが人間を超えてしまうような未来を生きていかなければいけないのに、
誰かに教わらないと何もできない、自分で考えることや自分の意見を発信することができない、
主体性の全く無い「マグネットくん」を社会に送り出してしまうことになるのです。

・・・そんな状態で、本当に支援をしたと言えるのでしょうか?
もちろん、そんなはずはないですよね。
この話をした時には、講習に来てくださったみなさんも、すごく深くうなずいておられました。

決して簡単なことではないし、わたしたちCCも、誰も答えは持っていない。

答えを持っていないからこそ、CLとフラットでいられる
この課題について、いつでも・どこでも、そしてどこまでも向き合うこと。

CCとしての誠実な姿勢はそこにあるはずです。
他者の人生に深くかかわる仕事だからこそ、修行のようにも思える難解な問いにも
あきらめず向き合い続けて欲しいのです。

そうはいっても、日々の業務は短期的・技法的な質問が多かったりしますよね。
それを無視する必要はないですが、折に触れてCLと

本当に必要なことって、目先のテクニックのことだけじゃないよね。
こういう考えを持ち続けながら、生きていくことだよね。

とメッセージを送るようにしてみてください。
わたしたちの時代以上に困難で不透明な世界を生きる彼らにとって、
その考え続けること自体が大事な道標になる。

わたしはそんな風に考えています。

では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
この記事内でご紹介するお声は一部だけではありますが、ぜひ参考にご覧ください。

参加された方の声

では、ここからは今回の講座にご参加いただいた方のアンケート内容をご紹介します。
今回もたくさんのお声・感想をいただいていますので、ぜひ楽しんで読んでください。

普段学生カウンセリングを主にしていて、これで本当に良いのか?と迷いもあり、学生のより良い未来の為に受講させていただきました。
講習の中であった「自己決定をする機会を失っている」の言葉にハッとしました。私達カウンセラーは、内定をGOALとしている訳ではない事。これから迎える未来を生き抜く力を支援する事が必要だと言う事。
最後の最後になったものの、抱えている疑問に対して八阪先生の答えがお聞き出来、明日からのカウンセリングに望む姿勢を今一度再確認させていただきました。学生支援に関わる方にぜひ受けて頂きたい講座だと思います。

これからの時代を生きていく若者に対して、今までの経験が役立つことはなく、新たな「仕事」への価値観を持つことの難しさを感じました。「答えはその人自身の中にある」ことを肝に銘じて、若者との面談を行っていきたいと思いました。講師からの「幸せと感じる力」という言葉を聞いて、とても感動しました。

とても考えさせられた講義でした。欲を言えば、もっと皆さんとディスカッションする時間があればと思う程でした。過去の経験は今の自分にとって大切ですが、未来を生きる若者に自分の経験を話しても役に立たないことは忘れずにいたいと思います。

CC更新講習をWebで受講するのは初めてでした。国家資格CC資格取得し約4年、ハローワークで就職支援ナビゲータとして勤めても約4年ですが、毎日の実務、特にハローワークの相談の場合は限られた時間内での相談も必要とされるため、CCの基本姿勢である相談者第一、受容、自己決定、気づきを得て頂くなど大切な姿勢を見失いかける時もありました。
今回の参加で、改めて基本姿勢の大切さをに認識しました。特に若者支援の場合は尚のこと、自発性、自立性を生む取り組みの重要性に気付きを得ました。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

ディスカッションの最中は「難しいね~」なんてコメントもありましたが、
その中でも、誰も諦めたり匙を投げることなく、
「どう考えればいいだろうか?」「こんなのはどうかな?」と
最後まで熱意を持って取り組んでくださっていました。

写真はその真剣なみなさんの様子がわかるようなディスカッションのシーンと、
ちょっとクスッと笑える小噺なども盛り込んだので、
みなさんが笑顔で楽しく学んでいる様子のものを取り上げました。

こんな風に、楽しさと真剣さを織り交ぜた雰囲気で弊社の講習はお届けしています。
この記事をごらんのみなさんも、ぜひ弊社の講座にお越しいただけると嬉しいです。

そして、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
また次年度も、みなさまと講習でお会いできることを楽しみにしていますね。

弊社の国家資格CC更新講習 特集ページのご案内

弊社が企画・運営する国家資格キャリアコンサルタント更新講習について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページをご用意いたしました。

この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

詳しくは、以下の「国家資格CC更新講習のご案内ページはこちら」の
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みなさまのお越しを心からお待ちしております。