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5月25日(木)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(質問力アップ)の様子

5月25日(木)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(質問力アップ)の様子

執筆者 | 八阪 義浩

5月25日(木)に、ZOOMを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~相談者の思考転換につながる質問力アップトレーニング~

を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所の八阪です。
5月も終わりを迎え、少しずつ夏が近づく季節になってきましたね。
この日は夜間開催でしたので、日中とは異なり
ずいぶん過ごしやすかったように感じられました。
この時期の夜間開催は、まさに学びを深めるのにぴったりな季節かもしれませんね。

今シーズンから、更新講習の日程が少し少なくなっているので、
この日はおよそ1か月半ぶりの開催になりました。

久し振りだったこともあり、講座開始前にもう一度テキストや資料を見直して、
そして初めて弊社の講習に参加される方が多かったこともあり、
いつも以上にゆっくり丁寧に進めていくことを心掛けて臨みました。
ワークの時間も、特にグループワークになるべくじっくり取り組んでいただけるよう
配分を考慮しながら進めたのですが、参加されたみなさんはいかがだったでしょうか。

楽しみながらも真剣に学ぶ、そんな弊社のスタンスを味わって、
それを喜んで受け取ってくださっていたなら嬉しいです。

さて、それでは、ここからは講座の内容から特に大事な点をピックアップして
あらためて記事にしていますので、参加された方は復習に、
まだ参加されていない方は今後の検討材料に、ぜひご活用いただければ幸いです。

質問力アップ」の講習の振り返り

質問力は、どんな単語・フレーズを使うかではなく、
質問する側(CC)の意図がCL第一になっているかどうかで決まります。


今回は初めて弊社の講座に参加される方も多かったので、
この一番の基礎・基本の部分を繰り返しお伝えさせてもらいました。

お申込みの段階では、何人かの方は
「すごい質問フレーズやミラクルワードみたいなものがあるのかな?」
と気になっていたようですが、実際に講習で学んでみると…?

そんなものは無いんですよね。
むしろ自分の思い通りに面談したい・やりたいようにやるという考えが、
いかに歪んだ欲求であるかを実感するような内容だったかと思います。

その一番の典型例として、1つ目のワークで質問の種類を分類しながら、
CC側の質問の意図について考えていただきました。

ああしたい、こうしたい、これが言いたい、これが聞きたいこう進めたいこんな回答が欲しい…。
その”欲求の持ち主”は誰でしょうか?

で、それは誰が思ってることなの?

それはあなたが聞きたいと思ったのであって、
CLが聞いてほしいことじゃないでしょ?

講習中や講習後にもいろいろと質問をいただきましたが、
わたしからはそのたびに、こんな風に返されていたかと思います。
そう、質問1つとっても、本当にCL第一で発信しないといけないんですね。

目の前のCLが聴いてほしいこと・わかって欲しいことをわかる。
そのために目いっぱい頭を使い、知恵を絞る。それを徹底して、初めてCL理解です。

自分の質問はこれでいいのかな?本当にこの質問をしても大丈夫かな?と
まずは考えられるようになること。ここが第一です。
なんとなく聴いてみた、自分が知りたいから質問した、
自分が欲しい情報があるから尋ねた、それでは素人と変わりありません。

質問1つも、わたしたちCCにとっては製品やサービスと同じです。
なんとなくや自己都合では許されないのです。

自分がわからないから、それを知ろうとして質問するのはCL理解じゃないの?

なんて悩んでいた方もいらっしゃいましたが、そこも講座の中でお話しましたね。
CLは、CCの”知らない”を”知ってる”に変えるために相談に来ているわけではないのです。

わたしが知りたいから教えて、わたしが知らないと不安だから教えて、では
やっぱり興味本位や自己都合で質問しているのと変わらないです。

練習ワークでは、あえて非常にポップなテーマを用意してみましたが、
「自分が知っていなければ質問できない」というのは実は勘違いで、
CC側のCL理解をする努力や工夫不足だったんだ、ということに気づかれた方がたくさんいると思います。
わたしが例で出した質問は、CLの状態や関係性を何も知らなくてもできる質問だったはずです。
覚えているでしょうか?

支援者として、プロとしてCLに関わるならば、自分の欲求ベースで質問してはいけない。
たった1つの質問でも、どこまでもCL第一で考えること
が必要です。

今回の講座に参加したみなさんは、ぜひそこを肝に銘じて
明日からの面談・支援に臨むようにしてほしいです。
プロとして、質の高い支援をするには「CL第一を本気で徹底すること」に尽きるのですから…。

では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんのメッセージをいただきましたので、
一部だけになりますが、ぜひご覧ください。

参加された方の声

どうしたら、相手の気持ちを受け止め、聴き、話せるようになるのか、【質問力アップ】できるのか、自分の弱点を克服したい思いで受講した。
個人ワークでは、【ひとつの質問】1番に書いたものが、日頃使っているもの、ということを改めて認識。「わたしの情報収集をして下さい」というCLはいない」「自分がわかった段階で話題を変えることは、CL第一主義ではない」と言うお言葉にハッとした。

また、質問を創る練習ワークでは情報収集しなくても、汲み取り質問できることを体験、他の方の視点も知ることができ視野が広がった。

私自身の不足している部分が改めて明確になったが、CCとしてはもちろん、根幹である【人】としてどう向き合うことが大切なのかを気づかせていただいた講座だった。ありがとうございました。

「自分の情報収集のための質問をしない」とこんなにきっぱりと言い切ってくださって気持ちが良かったです。
何を質問したらよいか???の状態からいらない質問を消せたおかげで必要な質問の輪郭が少し見えてきた感じがしました。日常の中で相手にかける言葉選びをあまり考えずにやってきましたので、これからは意識して取り組みたいです。
今回も大変勉強になりました。ありがとうございました。

ご講義ありがとうございました。
今回の講座では、どのような「開かれた質問」が相談者にとって答えたくなる質問になるのかを知りたくて受講しました。グループワークが楽しみでした。「訊く」という漢字表記については、私自身、強いイメージがありましたが、それは「ask」と捉えることによって理解につながりました。

質問を創る練習ワークの考え方の例は参考になりました。そのようにグループワーク内で考えるのだったのだと、ようやくどのように考えてグループで話し合うのかが理解できました。

その次の「面接でうまく話せないなんてわたしはダメな人間だなあ…」のグループワークはとても大変でした。テキストには「できるだけ多様な視点から”反論”をしてみてください」が進まなかったのです。”反論”という言葉に、私自身戸惑いました。ですが、話し合った内容を発表してもらったり八阪先生の考えを聞いてみると、そのように書けばよかったのかとようやく理解することができました。

たとえ情報収型の質問だとしても相談者を理解するためには必要だと考えていましたが、情報を収集したいのは自分が相談を進めやすくするためであり自己中心的であったと気づきました。相談者にとって話すメリットがない質問について具体的に解説していただきよく理解できました。
また自分の面談には癖があり、相談者主体ではなく自分の型で展開していることにも気づくことができましたので、事後レポートにまとめたいと思います。自分の面談を見直すとても良い機会となりました。ありがとうございました。

CCとしてレベルアップしたいと思い受講しましたが、日常に流され本当のカウンセリングができないことに気づくことができた講習でした。学び直しです。

CCとして自分本位の情報収集になってはいないかということを改めて感じ、普段の自分自身の面談のチェックをしていただけたように感じた。

当日の講座の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方も、よろしければぜひご感想をお聞かせください。

今回から、感想と言うよりは「学んだことをご自身で振り返ってみましょう」という形で
質問を変えてお伺いしているので、より一層、お1人お1人が感じたこと・気づいたことを
書いてくださっていることがわかりますね。

中にはかなりご自身の内面の話を吐露していたり、グループワークの面白いところが
ネタばれになりそうな箇所もあって、泣く泣く一部カットした回答もありますが…。
少しでも、記事を読んでくださった方に、弊社の講座の特長や雰囲気が伝われば嬉しいです。

質問力の講座にはPopで楽しめるグループワークも用意していますので、
この記事をご覧になった方も、良かったら次の講座に参加してみませんか?
みなさまの参加をお待ちしております。

それでは、また。

弊社の国家資格CC更新講習 特集ページのご案内

弊社が企画・運営する国家資格キャリアコンサルタント更新講習について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページをご用意いたしました。

この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

詳しくは、以下の「国家資格CC更新講習のご案内ページはこちら」の
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みなさまのお越しを心からお待ちしております。