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5月25日(日)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(事例検討と倫理)の様子

5月25日(日)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(事例検討と倫理)の様子

執筆者 | 木上 和裕

5月25日(日)に、google meetを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~事例検討の効果的な進め方と倫理綱領の上手な活用法を学ぶ

を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所サポーターの木上です。

前期より開催回数を減らした更新講習ですが、今期では本日が初回の実施となりました。
久々の開催ではありましたが、技能試験対策講座でおなじみの受講者の方々が多く参加されており
運営側としても安心して臨むことができました。

また、本日が講師デビューとなる合田先生も、講座開始前はやや緊張した様子でしたが
いざ始まってみると落ち着いた進行で、初回とは思えないほどスムーズに講座を進めてくれました。
サポーターとして心配していたことは全くの杞憂だったのは嬉しい誤算です。
私達としては順調な滑り出しでしたが、受講者のみなさまにはご満足いただけたでしょうか??

さて、それでは、今回も更新講習の振り返りをしていきましょう。

講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。

ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。

事例検討と倫理」の講習の振り返り

では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。

ここで紹介するお声はごく一部だけになりますが、講習内容の復習に、
あるいはこの記事をきっかけにして弊社の更新講習参加の検討材料に、ぜひご活用ください。

参加された方の声

今回の講習で一番印象に残った言葉として、「人が変わると意味も変わる」です。相談者一人一人違う認識は自分にもありますが、自分の当たり前が相手にとって当たり前ではないかもしれない。そうなると、話が通じないことも理解されないこともあるということが理解できました。しかし、そう考えるとものすごく不安になり、怖さを感じました。それが、講習内で話のあった「自分の一言に責任と覚悟を持っていますか?」という問いに繋がるのだと思います。
私には、この責任と覚悟が不十分なのだと感じています。自分なりに相談者第一、相談者に気づきを与えるためにどうすればいいか模索しているつもりではありますが、どうしても小手先のテクニックに囚われ、相談者にとって良かれと思って対応していることであっても、相談者にとっては望ましく思っていないこともあるかもしれません。
自分が発する言葉で相談者の人生を変えることもあると考え、常日頃から相談者の相談の意図を理解し、洞察力を高めて相談者の本心に気づき、指導ではなく、相談者と一緒に考えられるような面談を意識して行っていきたいと思います。そのためには、自分自身の意識改革であったり、自分の面談の振り返りは絶対に必要だということも理解しました。

また、グループワークにて、事例1をもとに倫理綱領に沿って考えましたが、自分では気づかない点をグループメンバーからの話を受けて、いろいろな問題点があることに気づきがありました。条文だけでなく、序文、前文についてもキャリアコンサルタントとしての在り方が記載されていることについて説明を受け、倫理綱領に沿った面談をしないとキャリアコンサルタントと名乗ることはしてはいけないと自分自身への戒めにもなりました。

加えて、全体の振り返りの際、面談に来たきっかけから面談経過における流れを踏まえて、CCが対応した言動をひとつひとつ確認し、その発言をすることでCLがどう思ったのかなどを深く考えていくということは自分にはなかったことです。文章に見え隠れするCCの考えやCLの考えを読み解く力を養う力を身につける必要があることを考えさせられました。試験の話になりますが、論述の点数が伸びないのは、これが理由なのだと思います。
少しでもキャリアコンサルタントとして、相談者の方が意思決定することで少しでも笑顔になれる支援ができるように、今後も継続した学びを深めていきます。

まず、「信頼されるキャリアコンサルタント」について学んだことで気づけた点について、今までは、業務において法令遵守が最も大切であると思っていた。その考えで現在の業務を遂行している事に問題であったことに気づくことが出来た。受講前の自分の中では、法令遵守が重要で、倫理(綱領も含む)は、重要度が下がるその外側にある物で、自分自身が業務を行う上で、「守るべき姿・あるべき姿」程度の認識であった。自分が持っていれば良い物で、他の従事者は、関係ないと思っていた。倫理綱領を、軽く考えていた事は否定できない。その為、しっかり理解する事は出来ていなかったし、行っていなかった。
しかし、今回学んだ事で、全ての同じ業務に関わる従事者が、守るべき「行動の指針・活動の指針」になるものである事が理解できた。このことで、今まで自分が、抱えていた業務に関する矛盾・迷い・不安も解決できるのではないかと考えることが出来るようになった。現在は、キャリアコンサルタントの業務を行っていないが、将来的に、行いたいと考えているので、開始前に学ぶ事が出来た事は、大変有難いと思った。また、今までより一層業務を始めるための不安が減った事も私の中では大きな気づきであった。

次に、「キャリアコンサルタントの支援」は、相談者の「生き様」の支援である事を、認識できたことも気付きを頂けた。講義で、相談者の「生き様」を支援するキャリアコンサルタントの「あり方」が重要である事が説明して頂いた事により、私は、相談を受けるキャリアコンサルタントの「生き様」を振り返る事が大切で、それが出来なければキャリアコンサルタントとして支援する「あり方」が明確にわからないのではないかと思った。私自身の自己理解を深める必要性がある事に気づき、課題として取り組みたいと思った。

最後に「プロとしての在り方」についてである。受講前の私は、正直言って「アマチュア」を必要ないと思っていたのではないかと言う事に気づかされました。その理由としては、「プロ」は全ての事を行うことが出来、課題解決は全てにおいて「プロ」が「アマチュア」より優れていなければならないと考えていたからだ。「アマチュア」を口では必要と言っていたが、実際は「アマチュア」は必要ないと考えていた事に等しいと現時点では気づくことが出来た。

これまでいかに自分が自己流でキャリアコンサルティングを行っていたかを思い知る講習でした。
教育機関に勤務しているため、クライアントの都合を考えずに、すぐに課題解決に入る自分がいました。事例検討のグループワークでは、これはまさに自分のことではないか?と恐ろしくなり、言葉の持つ責任を顧みずにアドバイスと称して学生に接していた自分に疑問を持ちました。
自分は果たしてクライアントと肩を並べて、クライアントのペースでその気づきや決断に注意深く耳を傾けて、寄り添うことが出来ていたのか?自分の発する言葉を日々研いでいたのか?をあらためて考えました。

思い込みと決めつけでクライアントが決断したと思い込み、課題はここにあり、その課題は前回このように解決出来たから、今回も同じように解決出来るだろう、と、成功体験の呪縛もありました。自己流のキャリアコンサルティングを抜け出し、クライアントと対峙する都度、倫理要項に立ち返り、自分はプロとして質の高いキャリアコンサルティングが出来ていたか?適切な言葉を用いて、プライバシーに配慮しながら、意思確認と関係構築の度合いを見極めながらキャリアコンサルティングを進めることが必要と切に考えた講習となりました。

もしも自分のキャリアコンサルティングを事例検討の素材として提供していたら多くの指摘を受けていたと思います。講師より「よい部分も探す」という言葉には救われましたが、自身のキャリアコンサルティングには、そのよい部分が今はあるように思えません。私の都合、時間の都合、学生だから解らないだろうという決めつけが、指示指導のようなキャリアコンサルティングになっていたと思います。
真摯にクライアントに向き合い、注意深く主訴を汲み取り、クライアントが心から「そうなんです」という一言を発してくれるようなキャリアコンサルティングを行わなければ、質の保証されたプロのキャリアコンサルティングではなく、単なるアマチュアの相談レベルなのだと気づきました。

倫理綱領を改めて読み込む機会を頂いてこれまでいかに自分が相談場面の倫理について「何となく」「自分の感覚で」行っていたかということに気づいた。「これはするべきだ」「これはしたらまずい」と感じていたものがきちんと倫理綱領に明文化されていることを確認し、迷った際のよりどころになると感じたと同時に、「たまたまこれまで大きくずれていなかっただけ」という危うさに気づき、明文化された指針を折に触れて繰り返ししっかり確認することの重要性を実感した。

また、事例検討で事例を読みながら「相談者の自己決定権を軽視している」「自分が詳しい分野に相談者を誘導しようとしている」「結果を出す(就職させる)ことだけに注目して相談者が自分の課題や望み、困り感に気づきながら相談者自身で結論を出していくプロセスを省いては、結果的に相談者の真の利益にならないのではないか」などと指摘をしたが、自分の面談や支援方針を振り返った際、「自分は相談者が適切に自己決定できる材料を十分に提供しきれているか」、「自分が知識やネットワークを持っている支援の方向に相手を誘導しがちになっていないか」と問われると、もっと相談者の自己決定の意欲を引き出しそれを尊重するような面談の仕方があったのではないか、相談者が自身の内面と向き合っていくのに十分な時間やゆとりを提供できていなかったのではないかと反省した。

私自身の課題として担当ケースが増えていくうちにこれまで経験したことが支援の「常識」になってしまいつつある、ということがある。経験上こういう相談はこういう支援につなげると上手くいくのでは、という思い込みが、その人の本当のニーズを掘り起こす機会を妨げたり、新たに支援の枠組みを組み立てたりや新たなネットワークを構築していく機会を損なってしまうもとになると気づかされた。

私が相談者と面談に入る時、まず自分自身に問うのは、キャリアコンサルタントとしての基本的態度についてです。
見せかけの自分ではなくありのままの自分を受容し自己一致しているか?相談者から見て嘘偽りのない自分であると言えるか?誠実で純粋さが自然に伝わる態度で傾聴を深め関係構築に入っていける状態であるか?職業相談員に従事して5年目に入りましたが、この厳しい問いに対して完璧にイエスと言えた日はまだ一度もありません。

私にとって自己一致している状態とは何か?それはずばりキャリアコンサルタント倫理綱領を体現し、プロの職業相談員として相談者自身が自らの問題に気付き問題解決に取り組んでいける支援をする事に喜びと生きがいを感じている状態だと言えます。
いつになったらこの状態まで到達できるのか?それはたぶん不可能に近い。何故ならそう思った瞬間に私の慢心は、さらに自己研鑽を続けたいと願う向上心・言葉を使う事への恐怖心・ひとりひとり異なる環境での問題を抱えたさまざまな考えかたを持つ相談者に受容と共感の姿勢を持ち続けたいとする心を見失ってしまうでしょうから。

困っている人を助けたいとボランティア活動を続けてきて、最終的にその方の悩みの根源を解消するには、一時的な癒し・傾聴等のテクニックだけではだめだと気付きました。その方が自分で納得して自身の理想とする人生を歩んで行くためには安定した経済生活が必要であり、その為の職業選択・職業生活設計を支援できるようになりたいと国家資格キャリアコンサルタントを取得し入職。私は未熟でいろいろなスキルにおいてまだまだ学ぶ事は山のようにあります。

日々の業務での時間やノルマ、自分自身の体調や突然の家族の入退院で自己一致出来ていない状態が昨年秋から続いていました。あらためて倫理綱領を読み込み、以前から気づけていたであろう私の課題(自己開示が苦手)を深掘りしていきます。今、この時の自分自身をありのままに受け止め自己開示できるようになる。だからこそ、自分の課題:足りない部分についてこのように改善していくと明らかに出来る自分で相談に来られるおひとりおひとりにさらに真摯に取り組んでいけると感じています。

ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。

当日の講習の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方はお早めにお願いします(修了証発行に必須の設問があります)

受講者のみなさまも頷きながら聴き入ってくださる姿が多く見られ、笑顔も程よく見られた講習で
サポートは殆ど必要ないくらいに盛り上がっていました。穏やかな講習が一番です。

今期に入って続々と新しい講師とサポーターがデビューしていますので、気を引き締めながら
次回以降の講習でも、この雰囲気を継続できるように準備と工夫を重ねてまいります!

それでは、今回はこのあたりで。

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まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

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みなさまのお越しを心からお待ちしております。