7月13日(日)に、google meetを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~シンプルで効果的な相談記録の書き方トレーニング~
を開催いたしました。
こんにちは。働く楽しさ研究所・サポーターの木上です。
本日の更新講習には満員御礼の20名の方にご参加いただき
笑顔と拍手があふれる、非常に盛り上がった講習となりました。
いつも本当にありがとうございます!
そして、講師の山田さんにとっても、今日は弊社の講師としてのデビューの日でしたが
ご自身の体験談を交えながら軽やかにお話しされていましたね。
グループワークでは、皆様が笑顔を交えつつ学びを共有し合う様子が見られ
講習全体を通して『リラックスした良い感じ』だったと思います。
その一方で、「世の中にある一般的な記録」と「キャリアコンサルティングでの記録」との
レベルの違いを改めて痛感させられる、キャリアコンサルティングの分野が
まだまだ発展途上にあるのだと身の引き締まる思いがした講習でもありました。
相談記録はCCの皆さんそれぞれの職場や環境によってルールがあるとは思いますが
今回の学びの核である”CLのために相談記録はある”という大原則を忘れずに
今後のお仕事に活かしていただけると幸いです。
さて、それでは、今回も更新講習の振り返りをしていきましょう。
講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。
ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。
「相談記録の書き方」の講習の振り返り
では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。
ここで紹介するお声はごく一部だけになりますが、講習内容の復習に、
あるいはこの記事をきっかけにして弊社の更新講習参加の検討材料に、ぜひご活用ください。
参加された方の声
実務で記録を書く際、釈然としない思いがありました。「長ったらしく」「あとで読んでもポイントが理解しづらい」……本当にこれでいいのだろうか。そう思って試行錯誤するのですが、書きあぐねているうちに時間が迫り、とにかく書きあげるという繰り返しです。そんなある時、「合格者座談会&何でも質問会」で2級技能士に合格された方の「2級受験に役に立つのでお薦め」という言葉が響き、受講しました。
今回気づいたのは、私の書いたものは「記録」ではなく「メモ」である、ということ。正直に申しまして、私は記憶力に自信がありません。でも、CLから聴いた情報はきちんと残しておかなければ――そんな意識が働き、たくさんの情報を残してきました。担当制(あるCLを自分一人が担当)の場合はまだよいのですが、シフト制(あるCLを複数のCCで担当)の職場では、私の長くて細かすぎる文章を別のCCが読むことになります。自分ですら読み返しづらいのに……。
振り返ってみれば、私はコレクターだったのかもしれません。CLから聴いた大切な内容を蓄積しておけば、「あの時はこう言っていた」けれども、「今はこう言っている」――そこに気づきが生まれるのだと、後生大事にメモしていたのです。でも、本来、気づくことで利益を得るのはCLであり、CCではありません。CCの独りよがりな態度だった訳です。極端なことを言えば、CCは毎回、面談の中でCLから情報を共有してもらい、一緒に悩み、最善策を探していく……だから、本当に必要なこと以外は蓄積する必要がない、と思い至りました。むしろ、本筋の流れを見失ってしまうリスクすらあるのではないか、と。
こう考えると、記録は単なる文字の羅列ではなくて、CL最優先というマインドを土台に、CLが話したい・解決したい内容や、CCが考察した内容、それらを受けてどう支援し、今後につなげていくのか。さらには、他のCCにも共有できるようにするツールなのだ、と理解しました。記録は、面談の一連の流れに組み込まれたもので決して別物ではなく、自分の関わり方がにじみ出てしまうものであると感じました。
「相談者第一」「CL最優先」の考え方に触れて以来、マインドは明らかに変わったと認識しています。でも、本当にできているのか――記録を書きながら自問自答する意識を高めたいと思います。
「何のための相談記録か」を考えることはすなわち「何のための相談か」を考えることであり、自分が本当にCLのために相談ができているかを考える機会となった。CC(あるいはすべての対人援助職)がCLのために支援をするのは当然のことであるが、自分自身の過去の支援を振り返ってみると、アセスメントが足りずにCLの真のニーズに気付けなかったり、CLの理解が足りなかったり、支援者(自分)自身の信念を押し付けてしまったり、多忙さ・余裕のなさのために丁寧さに欠ける対応や強引なアプローチになってしまうといった態度、行為を起こしてしまっていたことを反省した。
相談記録の作成過程で、あるいは作成した記録を事後に見て振り返ることで、自分の支援がCLにとって良いものになっているかを確認できる。相談記録はチームで支援をする場合にCLに余計な負担をかけず(何度も同じ話をさせてしまう、不用意な発言でトラウマを誘発してしまう等)、良い支援を継続して行うためのツールであると同時に、セルフモニタリングができるツールであると認識した。
相談記録は、他のCCと共有することを前提とすると、本質が見えてくる。
相談者を他の支援者から引き継ぐ際、あまりにも前任者専用にカスタマイズされた相談記録であったり客観的に事実根拠にも紐付けされない、偏った解釈の相談記録では後任者は、その記録を元に支援を継続できるだろうか。後任者はきっとミスリードになる危険性を回避するため、また一から支援を組み立てるため、振り出しに戻る選択肢を取るのが自然なのではないでしょうか。
今回の講習では記録は相談者のために存在するものであり、そこには一定の仕様、仲間で共有できるフォーマットの重要性や自身の認知バイアスによって、勝手な解釈が付与されていない「事実」が相談記録に求められることが強調されたと思う。あくまでも相談者を中心に考えることが中心軸でありCCのために記録があるのでは無いことに、この講習でも気付かされる。
自分だけをより特別に必要としてもらうための相談記録になっていないか。相談者は転勤になる可能性もあれば、引越しすることもある。私事ではありますが妻が入院していた経験から、病院で担当者が変わるたびに患者自身が病の症状を何度も一から説明をすることの不安や徒労感、病院への不信感は身に染みて実感しています。相談記録はCCのサービスの差別化の道具の前に、あくまで相談者のためにあることを土台にこれからのことを考えてみたい。
これまで相談記録は、CLを支援するにあたりCC側でうまく引き継ぐためのものという意識で作成していました。そのような側面もあり支援の共有化や属人化を避けることにつながりますが、相談記録はCLのために書くものであるということを今回の受講で学び、主役はCLという意識が少し弱かったような気がします。
ではこれまでの相談記録からどのように改善していくか、自分自身の課題について気付いたことは、CLとの関係構築については文章化することをしていなかったことに気付きました。実務ではCLの状況把握や様子から傾聴、指導、話す内容を選択するなど相談方法をCLに合わせ寄り添うようにしてまいりましたが、どんな意図でどのようにCLに関わり配慮・支援をし、その結果CLにどのような効果や変容があったかそれはなぜかというところまでの関係性は書けていなかったと思います。関係性構築について感覚的であり論理的に自分の中で落とし込むまでに至っていないのではないかと思います。
CLに対しどうしてこのような対応をしたのか自分の中で論理的に構成することを意識し頭の中で整理しながら相談することにより相談全体を構造的に捉える能力につながりCLの良い支援につながります。また、面談のポイントと共有のしやすさを意識し職場全体の相談業務の向上を意識しながら相談記録を作成することに取り組んでいきます。
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ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。
当日の講習の様子




アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方はお早めにお願いします(修了証発行に必須の設問があります)。
今回の講座も、真剣に取り組む場面ではシビアに、そして笑うところではしっかりと笑う。
弊社のいつもどおりの講習スタンスでお届けできたのではないかと思います。
なお、右下の写真は、受講者の皆さんがグループワークで話し合っている間に
「講習はうまく進んでいますか? 大丈夫ですか?」と
山田講師とスタッフが少しソワソワしながら励まし合う様子を捉えた一枚です。
(珍しい場面ですので写真を撮ってしまいました)
そんな心配をよそに、皆さまの熱心な取り組み姿勢と、学ぼうとされる意欲のおかげで
無事に講習を終えることができてスタッフ一同ホッとしています。
山田講師による次回の講習、8/30(土)AMの『質問力アップトレーニング』にも是非ご期待ください!
それでは、今回はこのあたりで。
弊社の国家資格CC更新講習 特集ページのご案内
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弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページをご用意いたしました。
この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。
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みなさまのお越しを心からお待ちしております。