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8月2日(土)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(学生若者支援・洞察力と環境理解)の様子

8月2日(土)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(学生若者支援・洞察力と環境理解)の様子

執筆者 | 野島 レナ

8月2日(土)に、Google meetを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
学生・若者支援に関わるキャリアコンサルタントに本当に必要な面談技術と心がけ

洞察力を高めて相談者の本音に気づける環境理解のしかた
を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所・サポーターの野島です。

午前も午後も満員御礼の開催となり、大変賑わいました。
あらためて、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

これだけの大人数だと、講習開始時の出席確認や
休憩後に全員戻ってきているか確認する作業が慌ててしまうかもしれない・・
と、サポーターとして実は少し心配していました。
でも今回ご参加くださったみなさま、ピッタリに戻ってきてくださり杞憂に終わりました。
あくまで画面越しの印象ですが、真面目で熱心な方が多かったのでしょうか。
学習そのものに加えて運営にもご協力くださり、ありがとうございました。

弊社の講習は、支援の現場で起きた問題をベースに設計しています。
午前に実施した講習「学生・若者支援」では、
まだ就職活動をしている最中の学生と、内定が決まって喜ぶ学生が混在する
大学のキャリアセンターを舞台にした題材がありました。
CCの発言や振る舞い1つ1つがどう見られているかを考えるシーンで、
みなさま特に真剣な眼差しで聞いておられた姿が印象に残っています。
「あるある」や「うっかり」など、CCとして心当たりがある内容だったかもしれませんね。

午後に実施した講習「洞察力と環境」には、ある仕掛けがあります。
ネタバラシになってしまうのでこちらで詳細は書くことはできませんが、
CLとその周囲にいる人々、また、それぞれとの関係性の強さ・脆さといった背景から、
CLが何を言わんとしているか、とことん想像してディスカッションを行ないます。

そして、ディスカッションが進んだ頃に仕掛けが発動します!
今回の講座でも、この仕掛けを境に考察の内容がガラッと変わったのではないでしょうか。
この驚きとともに、CLがCCに何を聞いて欲しいのかを
慎重に丁寧に汲み取る力が磨かれたことと思います。

さて、それでは、今回も更新講習の振り返りをしていきましょう。

講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。

ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。

学生・若者支援」の講習の振り返り

洞察力と環境理解」の講習の振り返り

では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。

ここで紹介するお声はごく一部だけになりますが、講習内容の復習に、
あるいはこの記事をきっかけにして弊社の更新講習参加の検討材料に、ぜひご活用ください。

参加された方の声

私にとって課題の一つである洞察力・汲み取る力のヒントを得るため、今回の講座に参加しました。
実務(若者の就職支援)では、面談後にCLが明るくなることがあります。CLの中で気づきが生まれ、希望を持てたのかもしれません。今までの私なら、素直に嬉しくなりました。
でも、本当に悩みが解消されたのか……。講座を受けた今、そう簡単ではないと感じます。CLには様々な人間関係があり、面談を終えたその瞬間から再び現実の世界に戻るからです。「関係性が太く、堅く、健全な人」と良好な関係が築けているならまだしも、そうでない場合、悩みが再燃するかもしれません。CCである私が環境を意識せずに面談した、つまり悩みの本質を見なかったため、一瞬、CLは明るくなったとしても、現実に引き戻され、悩みが解消されないどころか、深まっていくリスクすらはらんでいると感じました。

こうした人間関係を意識する必要性とともに、「CLが話してくれた情報の中で考えていかなければならない」「映像が浮かぶようにCLの苦しさを自分も感じとろうとする姿勢が重要」ということを学びました。誰にも言えず、理解されずに苦しんでいるCLをわかろうとすることこそCCに必要なのだ、と。

ここまで書いて、あるCLを思い出しました。40代のCLは離職後、200社近く応募して数社から内定が出ました。前職と同じ仕事でしたが希望条件に満足できず、「この会社で本当にいいのか」と入社日直前まで毎日のように相談に来られました。
シフト制のため多くのCCが関わりましたが、相談内容は毎回同じで堂々巡りが続き、しかも地雷を踏んで怒鳴られるCCも出る中、CCの間でも微妙な空気が流れ始めました。私も何度か担当しましたが4回目が回ってきた時は、尻込みしたくなったのが正直なところです。しかし八阪先生から「その時間をCLがどう使おうと自由だ」と学んだことを思い返し、徹底的に苦しみに付き合おう、と決意して臨んだところ、その日のアンケートに気づきがあったとのコメントが書かれ、ホッとしました。この事例を思い返し、本気で向き合うという意味が実感できました。

一方で、今回の講座を受けた今、背景や環境を意識し、洞察力や汲み取る力を発揮できていたなら、このCLはもっと早く迷いから解き放たれた可能性がある、とも感じました。プロである以上、洞察力や汲み取る力を身につける必要があると感じました。

私は相談者の背景や人間関係を考えた時にCLを理解したいという表向きの前提のもと、自分がCLへの興味で面談をしてしまっていたのではないかとの気付きがありました。
CLを本当に理解するとは、CCが面談中に気になる事を聞いて理解していくのではなく、CLが言わんとしている事をこの人になら話せると心の内から思ってもらえた時に心を開いて、初めて出る内容もあり、最初から気になる事を聞いてしまい相手のプライベートに土足で踏み込む事がどれほど相手を傷付け心を閉ざしてしまい、本当にCLが言わんとしている事から離れてしまうリスクがあるのか痛感し気付ける学びがありました。
自分の聞きたい事を聞いてスッキリしてCLをわかったつもりになっていくのではなくまずはCLが話してくれる事に寄り添いながら話して頂ける言わんとしている事に真摯に向き合っていきたいと感じました。
自分の興味で聞いた事はほとんどCLの悩みとは関係ない事だったかもしれないと過去の面談を振り返り反省しました。

本日の講座では、個人ワーク用作業シートの中心に相談者がいて、放射線上に日常でのつながる人がいる図を見ながら、それだけで相談者の関わる人間関係がすごく幅広く、太さや強さ信頼の度合いも違っている事が理解出来ました。改めてこの相談ブースでお話して下さる以外の時間がいかに大きいか がイメージ出来ました。

グループワークでのディスカッションでは、プライベートや職場環境であれだけの情報を貰っておきながら、この部分がもっと具体的に分かればと考えてしまっていましたが(ほぼ全員が)他の部分に目が行くのは何でとの先生の指摘に、そうか、この考えは自分の安心の為になってしまっているんだと気付きました。当てっこゲームじゃないと何度も言われているのに。無意識に、正解を出そうとしている自分に気付き、自分の盲点が明らかになった思いでした。

今回の講座で、再度貰った情報の中で察するや汲取る努力をする事の大切さを学びました。そしてプライベートは絶対聴かないも揺るぎなく変わらず固い信念を持っておかねばと肝に銘じました。

今までは、相談者の言葉と、そのお話の内容に出て来た関係者位にしか気持ちが行き届きませんでしたが、相談者が目の前に居ない時間の長さや、相談したくても出来ない苦しさを抱えて来られた辛さを考えれば、他人でも聴いてくれる人が居るだけで有難く安心できる事が想像できます。キャリアコンサルタントの役割は、どこかで情報を貰って答えを出してあげる事と思い込んでいた気がします。
相談者の環境を理解する事の大切さを学んだので、まずは、その方の日常を想像して(先生のおっしゃる映画を見るくらいリアル感を持って)気持ちを察する努力をし続ける事で、安心して気持ちを吐露できるCCになる事を目標にしたいと思いました。一歩ずつですが、実践して行きたいです。有難うございました。

自分が無意識に聞いていることが、相手を傷つけていたのではないかと思いました。そう思った時に、いたたまれない気持ちでした。加えて、自分が配慮をして質問をしていると思っていたことが、全然配慮になっていなかったということを痛感しました。浅い表面的な関わりではなく、出来るだけ相手の環境を理解しようとするには、どうしたらよいかとあらためて考えてみました。

せめて、自分が相手の立場だったらどう感じるだろうかという視点は必要かなと思いました。様々な可能性や濃淡はもちろんありますし、人それぞれ感性は違いますが、自分が言われたら嫌だと思うことは、相談者には決して言ってはいけないと思いました。観察して推測して考えながら、支援ができる人になりたいと思います。

八阪先生が以前勉強会を開いていたとき、テキストにあったような事例を目撃して、すぐに勉強会のプログラムを変更したというエピソードがとても心に残り、考えさせられました。

私たちは、誰しも相談者さんを大切にしたいと願っているはずです。しかし、同じような場面を目撃した時に、すぐに行動に移せるでしょうか。自分よりも年上やベテランの人たちを前に、自分が正しいと思ったことを、きちんと論理正しく説明できるでしょうか。決まっていたプログラムを即座に変更する勇気があるでしょうか。参加者の中で、一番うれしかった人、救われた人は、そのような配慮を即座にしてもらえた(そこに1人だけ参加していた)学生さんだったと思います。

八阪先生は、講座のはじめに、「自分が大事にしている人やものを、大事だと外で言える」ことの大切さをおっしゃっていました。日頃から学生さんや若い人たちに本気で寄り添って来られたからこそ、学生さんの気持ちを第一に考えた行動を、即座に取られたのだろうと思います。
本当に若者や学生に寄り添うということは、1対1の面談の場だけではなく、日常生活のあらゆる場面で目を配り、見逃してはいけないことにはその場で即座に対応することなのだと、改めて学ばせていただきました。

一般的に、若者には注意しやすくても、先輩や上司には意見しにくいものです。そこを冷静に、自分が大切にしていることを相手が納得するまできちんと説明するのがプロなのだと思いました。背中を押していただいたような気がします。本日は、どうもありがとうございました。

学生に対する支援をしている時は、先生と生徒のような関係になりがちです。相談者が主体的な自律・自立的に意思決定をするための支援をすることが、キャリアコンサルタントの役割であるという認識はもちろんあります。
しかし、学生に対する支援になると、つい何とかしたい。何とかしてあげたいといった上からの目線の支援になりがちなのが、私の課題だと思いました。学生の考える力を奪って依存的にしてはいけないと強く思いました。大人が与える影響力の怖さということを決して忘れないようにしたいです。

20代~70代まで幅広い相談者さんの職業相談に携わっていますが、学生さんの相談を受ける機会はほとんどありません。若い方は相談に来られるので、学生・若者支援のあり方についてもっと深く学びたいと考えてきました。必要性を強く感じたきっかけの出来事が忘れられません。
20代前半の男性で明るく素直な受け答えに好感がもてる方でした。相談もスムーズに進みこちらのアドバイスに納得され笑顔で帰っていかれたのですが、席を立たれるその瞬間にはっとしました。机に残っていた彼の指先が震えていたのです。
あぁ、私は何も見ていなかった、私に気に入られようと一生懸命だったんだ。信頼し安心していろいろ話してくれたのではなく、嫌われないようにいい話しかしていない。アドバイスについても納得したわけではないはず。何故、彼は気に入ってほしいと思い、そこだけに集中したのか?私の中にそうさせてしまう何かがあったはずだと悔みました。

アロマセラピストとして10年以上ボランティア活動等に関わってきました。目の前の方の苦しみをこの短い時間だけでも忘れさせてあげたい、役に立つことがあれば教えてあげたいと強く思っていました。その方の悩みの根本的な解決の為私に出来る事は何かとの思いからキャリアコンサルタント資格を取得しました。
最初の頃は寄り添いすぎて相談者さんが感情を抑えられず泣いてしまったり、帰りたがらなかったりする事もありました。若年者に多かったように思います。信頼関係とは言えず依存させてしまう、私の中の何かがそうさせてしまっていたのです。

学生・若者支援に携わってこられた八阪先生のお話は、ドラマを見ているように心に染み入りました。信頼関係構築の前にすでに出来てしまっている関係についての認識があまく、そこから始まっていくリスクについて改めて捉えなおす必要があると気付きました。ひとりの若者が安定した経済生活を営み、望む人生を歩んでいかれるために。
先の見えない激しく変化していく情報社会を力強く生き抜いていけるように。何十年も先の未来を一緒に見据えながらの関わりを持ちたい、その視点を持ち続けていきたい。年代を超えてフラットな関係を築くにはどのような言葉かけが出来るのだろうか。今回も自分の中を観ていくことからはじめます。八阪先生、お世話くださったスタッフの皆さん、受講生の皆さん、本日のご縁に感謝いたします。ありがとうございました。

ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。

当日の講習の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方はお早めにお願いします(修了証発行に必須の設問があります)

真剣に・真面目に考えてくださっている方がたくさんおられましたので、
単なる資格更新のためだけではなく、CLのために研鑽を重ねることが
大事であることを実感していただけたのではないかなと思います。

弊社では、本気でCL第一を目指せる講習をお届けしています。
共感してくださる方は、ぜひ一緒に学んで成長していきましょう。

今回の講座で得られた気づきや学びが、
今後、少しでも支援の現場でお力になれましたら幸いです。
ご自身のペースで、ぜひご活用ください。

それでは、今回はこのあたりで。

弊社の国家資格CC更新講習 特集ページのご案内

弊社が企画・運営する国家資格キャリアコンサルタント更新講習について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページをご用意いたしました。

この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

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みなさまのお越しを心からお待ちしております。