9月28日(日)に、Google meetを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~事例検討の効果的な進め方と倫理綱領の上手な活用法を学ぶ~
を開催いたしました。
こんにちは。働く楽しさ研究所・サポーターの石田です。
本日の私の町(広島県)の気候は、秋を感じさせる
湿度の少ない”学びの秋”がぴったりな環境での講座開催でした。
講座当日は17名の方が参加されました。
受講者のみなさまも、それぞれ講座を学んだことや印象に残ったことは違えども、
受講されて学んだことを活用し経験したいですね(私もです・笑)。
更新講習は、自分の在り方を見つめ直す機会でもありますよね。
今回取り上げた「倫理綱領」は、少し硬い印象があるかもしれませんが、
実は日々の実践に役立つヒントが多く詰まっています。
グループワークでは、経験や領域の違いを越えて、
倫理綱領を軸にし、
「視点を変えるとこのCCはこんな視点を大事にしていたんだね」
「何気なくしてきた支援だけど大切だね」と気づいた方も多く、
自分に向けた方もおられました。
率直でありながらも、互いを尊重し合う姿が印象的で、
キャリアコンサルタントという仕事の魅力をあらためて感じる時間となりました。
ここで、突然ですが私(石田)の好きな言葉で、
知識労働者にとって最も重要な能力は、学び続け、それを成果に結びつけることである。
ピーター・ドラッカーさんの言葉です。
学んだ知識を行動や成果につなげることの重要性を伝えている言葉です。
この言葉を聞いた時、「自分は・・・?」と
一日の終わりに、この言葉を自分に向けるようにしています。
また、本日の学びを一つの宝にしてもらいたいと思います。
さて、それでは、今回も更新講習の振り返りをしていきましょう。
講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。
ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。
「事例検討と倫理」の講習の振り返り
では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。
ここで紹介するお声はごく一部だけになりますが、講習内容の復習に、
あるいはこの記事をきっかけにして弊社の更新講習参加の検討材料に、ぜひご活用ください。
参加された方の声
これまで何回か2級技能士の受験のために講座を受けさせて頂き、自分が合格したいためにやるのではない、と何度も何度も教えて頂いていたにも関わらず、更新講習の受講にあたり、更新するため、に受講しており、全く相談者第一になっていない、ということに改めて気づき、愕然としました。
これだけできない自分に本当にできるのだろうか・・と講座途中でかなり不安に陥りましたが、今回レポートのお題をみて自分の内面とその解決策を考えるという内容で、逃げ出したくなりもしましたが、やはり最後はやるしかない、もともと支援したい人がいたことを思い出し、切り替えて少し取り組み始めました。
相談者第一になれない自分の原因として内面をあらためて見つめて考え、自分の自己肯定感をあげるために相談者にアドバイスしたかったり、自分の成功事例を話したい自分がいて、相談者に自分を認めてもらいたい、という気持ちが奥にあることに気づきました。
自分で自己肯定感をあげることの重要性は、これまで自分が悩み、必要だと思ってきたことで、以前のいろいろ悩んでいた時期よりはその大切さに気付き、少しづつできるようになっていると思ってしまっていましたが、まだまだ誰かにあげてほしいと思っていたこと、また相談者自身で自己肯定感をあげてほしいと思っているにも関わらず、自分自身ができていない、ということに気づきました。
なんとかこの思いを払拭したいと思いましたが、これはなかなか難しい、とも感じました。レポート最後でこの点についてしっかり考えること、となっていたので、少し考え始めたところ、自己肯定感がどこまであがったか、というのは測りにくく、自分の感覚で、できていると思い込んでしまっているのではないかと思いました。定期的に客観的に自分の状態を確認することで自分の現状を理解し、さらに自己肯定感をあげていくことのきっかけになるのではないかと思います。
具体的には、自分がどれだけできているか、を確認するためにも自分のやった面談の振り返り、事例検討をしてみることがひとつの方法ではないかと思っています。またその振り返りの仕方として、倫理綱領を用いて確認することでより客観的でわかりやすいと考えますので、今回教えて頂いた方法を試してみたいと思います。ありがとうございました。
今回の講座を通して、あらためて「自分が提供している支援の意味を、相談者にしっかり伝えられているのか」という問いを突きつけられたように感じました。例えば、これまでは「相談者の強みや良い面を引き出すこと」が支援の基本であり、それを行えば良い支援になると考えていた節がありました。しかし今回の学びを経て、それは必ずしも相談者のためではなく、自分中心の固定観念に縛られた支援であった可能性に気づかされました。その結果、相談者が本当に困っていることや心から語りたいことに辿り着けず、私自身の価値観を押し付けることで、相談者の自己決定権や成長の機会を奪ってしまったのではないかと振り返るに至りました。
さらに、事例検討を通して「自分の過去の経験を絶対視してしまう傾向」にも気づきました。たとえば、かつて「相談者が自己決定から逃げている」場面を見抜いたことを自分の成功体験として捉え、それに気づかないキャリアコンサルタントを「未熟」と決めつけるような姿勢で事例を批判的に読んでいたのです。しかしそこには、「実際にその事例の当事者が存在し、その人の人生が存在している」という想像力が欠けていたと痛感しました。表立って言葉にせずとも、無意識に批判的な態度を持っていたことは、相手への尊重や共感を阻害し、支援者としての姿勢に大きな課題があったと気づかされました。
こうした気づきを通じて、キャリアコンサルタント倫理綱領に掲げられている「人間尊重」や「人格の尊厳」という言葉の重みを、これまで以上に強く感じています。私の関わりは、目の前の相談者の人生に直接的な影響を与えるものであり、その責任を軽んじてはいけないということを痛感しました。そのためには、自分の中にこびりついた偏見や思い込みを少しずつ削ぎ落とし、一つひとつの支援を「相談者の人生にどうつながるのか」という視点から丁寧に見直す姿勢が不可欠だと感じています。
今回の講座を受け、改めてキャリアコンサルトとしての責任の重さを痛感した。相談者の方の人生を左右するかもしれない責任は、常に意識する必要があることを学んだ。そのための知識・技術の学習は必須である。
私にとっての一番の課題は効率的に学習すること、継続して学習することである。キャリアコンサルタント倫理綱領、初めて読んだが、もっと早く読む必要があった。過去の実務に活用できた内容であり残念である。今後、倫理綱領を身近に置き活用したい。
グループワークは経験の違いに関係なく、倫理綱領を使用したことで一人ひとりの視点の違いが分かりやすく、自分の考えだけの理解には、限界があると感じた。もう一つ、今回の講習で初めて意識した事例検討提供者への視点は、事例検討を学習するうえでとても重要で大切なことだと気づいた。
講座を受けて振り返ったこと。まず自分自身の課題点をいくつか見出すことができました。特に今、面談において課題と感じているのが、相談者の悩みや困りごとに対して正面から向き合うことができていないことです。
相談者の話すことばや表情を手掛かりに、本当の気持ちを受け止めて、自らの気づきが得られますようにと、伝え返しや共感、ねぎらい、問いかけを繰り返してしまって、いつの間にか話が堂々巡りになったり、面談が深まらず、相談者がいつまでも「こうしたいけどできない」と繰り返す場面が今でも忘れられません。
その理由として自分自身のキャリアコンサルタントとしての勉強不足、経験不足があるのはもちろん、一番問題なのは目の前の相談者に対し、自分勝手な思い込みや人物像を描いてしまっている点にあるのではないか、例えば「定年後このまま今の職場で働き続けようか、地域活動をしようか悩んでいる」との相談があったとき、何が悩みなのか問いかけながらも、本気で考えていないのではと見立てをしてしまったり、面談が深まらないのは相談者の囚われが強すぎるのではないか、などと相談者のせいにしてしまったり。
あるときは相談者の悩みを自分の悩みと重ね合わせてしまうなど、いかにも身勝手でキャリアコンサルタントとしての基本的姿勢が問われると改めて気づきました。
改善点として、最も大切にしたいのは個の尊厳と相談者の利益を第一義とする倫理綱領に沿った面談を心掛けること。定年後の悩みを抱えている相談者との面談の中では、これまでの仕事や経験を丁寧に聴きながら、「職場や身近に見習いたいなと思う人はいませんか?」「特にどんなところを見習いたいですか?」「今どんな気持ちですか?」「具体的にイメージしてみましょうか」などと自分自身でライフプランが描けるような相談者の生き様の支援となる問いかけを心掛けることが重要と考えます。
また、「こうしたいけどできない」を繰り返す相談者には「こうしたい」と「できない」にそれぞれ焦点をあてて、そう考える自分の気持ちを客観視できるように声掛けをし、できないことの障害についてどんな解決策があるか、一つづつ、相談者に対し、事例提供者への共感を持って敬意を払いつつ面談を進め、自ら解決策を探って、一歩でも踏み出せるよう見守っていきたいと考えます。
ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。
当日の講習の様子




アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方はお早めにお願いします(修了証発行に必須の設問があります)。
今回の講座は、まじめに真剣に講座を受けられる方が多く、
みなさまの真摯な受講姿勢が、まさに「安心できる学びの環境」を
つくり上げてくださったと思います。
そして、講座終了後にはたくさんの
次の講座申し込みを含めた質問を頂戴いたしました。
これは、受講者のみなさまが真剣に聴いてくださったから、
たくさんの質問を受けることができたことが嬉しく思いました。
今後、少しでもみなさまのお力になれましたら幸いです。
また、他にもさまざまなテーマの講習をご用意しておりますので、
ご自身のペースで、ぜひご活用ください。
それでは、今回はこのあたりで。
弊社の国家資格CC更新講習 特集ページのご案内
弊社が企画・運営する国家資格キャリアコンサルタント更新講習について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページをご用意いたしました。
この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。
詳しくは、以下の「国家資格CC更新講習のご案内ページはこちら」の
ボタンをクリックしてご覧ください。
みなさまのお越しを心からお待ちしております。