10月8日(水・夜間)に、Google meetを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~学生・若者支援に関わるキャリアコンサルタントに本当に必要な面談技術と心がけ~
を開催いたしました。
こんにちは。働く楽しさ研究所・サポーターの木上(きがみ)です。
今回は20名様にご参加いただき、満員御礼の更新講習となりました!ありがとうございます。
こんなに沢山の方に弊社の講座を選んでいただけて、
しかも平日の夜遅くですから本当に嬉しくもあり恐縮です。
そんな背景もあり、サポーターとして通常の1.5倍のテンションで携わらせていただきました。
失礼がないように、かつ、盛り上がるようにと思っていましたが、いかがでしたか?
さて、本講習の最後のグループワークでは、「未来を生きる若者にどんな力が必要か?」を
テーマに意見を出し合っていただきました。
しかし、「ああすればいい」「こうすればいい」といったアイデアは出てくるものの
“では、CCとしてどう支援する?”という講師からの問いかけ沈黙が続く様子が見られました。
なかなか答えが見えきませんでしたよね?
まさに、キャリア支援における“永遠のテーマ”だと感じます。
これは、答えが出てハイ終了!ではなくタイムリーに、ずっと考え続けていくべき課題です。
近年の学生や若者を取り巻く環境は大きく変わっています。
いえ、正しくは何十年…いえ、もっと古くから常に変わり続けていると言えます。
現在では少子化や景気の影響で大学生採用の早期化が進み、更には大企業が高校生の採用にも乗り出して
学歴が持つ意味や価値観も少しずつ変化していると感じています。
これは10年前とはまるで違う状況です。しかも、この変化は今後も続いていくはずです。
CCとしては、こうした時代の動きをしっかり捉えておく必要があるという講習内容でした。
このように、我々CCにとっても『時代に沿った、未来を見据えた支援力』が必要です。
…と、一言で表現するのは簡単です。
しかし、どうすればそれが身につくのでしょうか?明確な答えはなかなか見つかりません。
そんな正解があるのなら、キャリアコンサルティングは一冊の本に収まって終わりでしょう。
だからずっと考えながら、変化に揉まれて大きな流れに乗り、少しずつ形を変えていく。
どうせなら皆で「ああでもない、こうでもない」と一緒に考えていけたらと思っています。
さて、それでは、今回も更新講習の振り返りをしていきましょう。
講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。
ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。
「学生・若者支援」の講習の振り返り
では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。
ここで紹介するお声はごく一部だけになりますが、講習内容の復習に、
あるいはこの記事をきっかけにして弊社の更新講習参加の検討材料に、ぜひご活用ください。
参加された方の声
今回受講して気づいたことは<相談者に対する安心感を生む言葉の重要性>です。私は日頃、社会人に対するキャリア面談を行っています。面談時間全体を通じて関係が構築できるよう気をつけているつもりですが、「第一声から安心感を生む」という点については疎かだった事に気づきました。ワーク内で他の参加者の安心感を生む言葉がけを聴き、たしかにこういう風に言ってもらったら安心できるなぁ、怒られるんじゃないかという気持ちが払しょくできるなあと実感いたしました。
特に学生や若者支援の場合、相談なんてしたことがないという方も多く、私のように自分の親よりも年の離れたキャリアコンサルタントだった場合、本当にこの人に相談して大丈夫だろうか?と不安な気持ちになると思います。第一声から関係は築けること、いえむしろ第一声が勝負ということに気づき、受講後もずっとどういう言葉がけをしたら安心してもらえるだろうということを考えています。これはしばらくの間の宿題になりそうです。
また、<未来を生き抜く力>を支援することについての課題も浮き彫りになりました。薄々感じていたことではありますが、学生さんや若者を取り巻く状況が自分たちの頃とはずいぶん違って、自身がアップデートしていかないとついていけないと感じることが多々あります。たとえばSNSの使い方などがそうで、令和になってから特に強くそれを感じます。
キャリアコンサルタントとして若年層を支援するのであれば、今の就活の事情や制度、彼らが今使っているもの、興味を持っていることにも積極的に触れていかないといい支援ができないと受講を通じて思い知ることとなりました。
年齢を言い訳にせず新しいことも取り入れ、かつ人間としての幅や豊かさを携えながらこれから出会う若い方の支援に取り組んでいきたいと思います。
今回の講座を通じて、学生支援における自分の関わり方を根本から見直す必要性を感じました。これまで私は、学生の話を丁寧に聴いているつもりでいながら、実際には自分の経験や常識の枠内で理解した“つもり”になっていたことに気付きました。講師の「学生との関係は初めから上下関係がある」という言葉は大きな気づきでした。学生を“導く対象”と捉えることが、結果的に自己決定の機会を奪うことにつながると実感しました。
また、「過去の経験や価値観の陳腐化」を自覚し、目の前の学生を“いま、この瞬間のリアル”として受け止める重要性を学びました。さらに、「白紙の履歴書」にも“来る勇気”があるという視点から、行動の背景にある思いを汲み取る姿勢の大切さを理解しました。
今後は、助言よりも問いかけを重視し、学生が自分の言葉で考えを語れるよう支援していきます。学生が安心して話せる場をつくり、「自分で選ぶ勇気」を取り戻せるよう寄り添いたいと考えています。
大学生などの若者との面談の進め方に課題感を感じ、なんどか練習をしていますが、経験の少ない学生さんに何を言ったらいいのか、全く思い浮かばず、ただただそうですね、そうですよね、というばかりで展開ができないことに悩んでおり参加しました。
講義の中で、「学生さんはキャリアコンサルタントを先生とみている=教えてもらう人、としてみている」というお話があり、こちらがどんなに上にならないように頑張ってみても相手が先にこちらを上にみているとすると、フラットになる方法は簡単ではない、生半可なものではできないと改めて感じました。特に自分のようにキャリアカウンセリングをする中で、自分の経験からアドバイスしようと心のどこかで思っている状態では、相手が敬ってくれるところがあると、簡単にその邪な気持ちがすぐにでてしまうのだと思います。
自分自身の振り返りを行い、どんな人でもフラットに、純粋にクライアントのために面談を行うことができないとならないと思いました。
講義中は、そんなこと本当に自分にできるのか‥と不安でいっぱいになりました。ただ、前回の講義経験からが、きっとレポートで振り返ることでヒントがあると思ってなんとか講義を聞ききりました。レポートは、自分自身の振り返りということで、また自分のキャリアコンサルタントとしての未熟な部分を考える作業でつらいものかと思いますが、カウンセリングで少しでもつらい気持ちなどから脱してその人らしく生きていく支援をしたいと思った初心を思い出して取り組んでみたいと思います。
また、学生さんに対しては、人事担当として採用面談を行うこともあり、学生さんに対してどうしても会社で一緒に働くか、会社にとってどうか‥という視点でみてしまうこともあると思いますが、場面によって切り分ける力も必要だと感じました。
現時点では、どんな風に考えたらフラットになれるのか、またどんな質問でどんな風に面談を進められるのかまだイメージがつかないですが、ちょうど将来に悩んでいる子供との会話も参考にレポートに取り組みます。ありがとうございました。
若年者の相談を前にすると、つい苦手意識が頭をよぎってしまうのが課題である。数年前に同様の講習を受けた時は、ハンマーで頭を殴られたような衝撃を受けた。今また、気持ちが引き締まる思いである。
若年者特有のポイントを知って理解することで、自分自身の立ち位置が確認できる。「教えてはいけない、本人が考える機会を奪ってはならない」と自身に言い聞かせる。努めて上下関係を意識してもらわないように本人のペースを大事にする。
ジャッジせず聴く、話しやすい空間となるように適度な相槌や確認、感情を言葉にして返す。それらを続けていく中で「自分の考えや意見を言う」「自分の意思で何かを決める」等が見えてくると一歩前進。しかし、物事はなんでも上手くいくわけではなく、失敗することもある。違う見方をすれば、何かを得られるチャンスとも言える。そんな時は伴走者でいようと思う。また、若年者は苦手意識があるだけに他の対象者以上に「これでよかったのか」と相談後思い返す。でも、その姿勢がこの業務には必要だと感じている。
私の課題は、クライアントの立場になって考えられていないことです。そう気づいたのは、大学4年生が、どのような状況で相談に来られているかと言う根本的な背景が理解できていなかったからです。就職も決まっていない、切羽詰まっている状況で相談に来られていると言うことを、学びの中で知ることができました。
実際になると、クライアントの来談された姿や、言動をよく観察して声をかけると思いますが、夜遊びしすぎて、やろうと思っていたけれどもやれなかった学生さんや、何を書いていいかわからないから、とりあえずもう一度聞こうと思ってこられた学生さんもいらっしゃるのではないかと想像してしまいました。
そんな軽い気持ちで来られたにせよ、「来てくれてありがとう」と言う気持ちを持たなくてはいけなかったということに気づきました。普段から、人に対して美点凝視をして感謝を心がけていて少しはできると思っていたので、この課題で、「ありがとう」という思いに至らなかったことは、大きな衝撃を受けました。すぐにでも改めたい視点です。
また、クライアントを受容するために、「なぜ書けなかったのか?」と言う問いかけをすると開口一番発言しましたが、それが「上下関係」を感じていること、学生特有の「空気を読む」「自分で決めたことではないと思うリスク」を深く理解ができていないことに気づきました。
私がフラットな気持ちでいるということは関係なく、クライアントがどう捉えているかで考えなければならないのだということ、この問いが詰問になると言うこと、普段の自分がそうなっている事を改めて気づきました。
今後はもっと学びを深め、クライアントの立場をより理解し、受容的な関わりを意識していきたいです。
ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。
当日の講習の様子




アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方はお早めにお願いします(修了証発行に必須の設問があります)。
今回の講習では、CC同士グループで語り合う時間を「学びがあって楽しかった」と
仰ってくださる方もおられて嬉しく思いました。
同業者と1つのテーマについてじっくりと時間をかけて一緒に考える機会は貴重ですよね。
そしてレポートの書き方の章では、若干チクっと刺さる部分もあるんじゃないかと心配しましたが
自らの課題に向き合う事をためらわない姿勢が伝わってきました。レポート頑張ってください!
なお、右下の写真は講座終了後の振り返りの様子です。
講師の吉川さんが弊社代表の八阪さんから拍手を浴びてホッとしている瞬間をパシャリ(笑)
吉川さんは普段から大学で教鞭をとられているので
登壇する事自体には慣れていますが、それでもかなり緊張されていたようです。
それだけ責任感をもって講座に臨んでいた。そう身内ながらに心強く感じています。
最後に、初めて弊社の講習を受けていただいた方も、今回学んだ感触が良かったと感じられましたら
また次の講習にもお申込みいただけたら、またお会い出来たら嬉しいです。
それでは、今回はこのあたりで。
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