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11月30日(日)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(洞察力と環境理解)の様子

11月30日(日)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(洞察力と環境理解)の様子

執筆者 | 角田 聡子

11月30日(日)に、Google meetを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」

洞察力を高めて相談者の本音に気づける環境理解のしかた
を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所・サポーターの角田(かくた)です。
今回も満員御礼!での開催となり、大賑わいでした。
ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

今回の講習は、相談者が置かれている環境など
『相談者の語りの背景にあるもの』に光を当てていく内容でした。

講習の序盤では、相談者が置かれている『環境』との関係性を読み解くワークを進めていきましたが、
わたくし角田は、受講生のみなさまの想像力の豊かさに内心で「ほぉ~!」と感心させられたり、
「う~ん」とうなる姿に「頑張って!」と、密かにエールを送ったり。
画面越しから、真剣さがひしひしと伝わってきました。
みなさまも、他の受講生の方とのディスカッションから、気づきを得られたのではないでしょうか?

そして、講習終盤での『仕掛け』!これが、本当にすごいんですよね。
今回の講習を担当された山田講師が仕掛けを開示し
事例もまじえて説明していくとともに、受講生のみなさまの空気が一気に変わり…。
(ネタバレになりますので、話の内容は書けないのが残念ですが)
このお話は、みなさまの心に深く響いたのではないでしょうか。

相談者が本当に伝えたいこと、表現されていない本音や願い。環境によって左右される、揺らぎ。
これらを『汲み取る力』とは、こういうことだったのか!と、体感されたのではないでしょうか?
ぜひ、キャリアコンサルタントとしての実践に生かしてくださいね。

さて、それでは、今回も更新講習の振り返りをしていきましょう。

講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。

ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。

洞察力と環境理解」の講習の振り返り

では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。

ここで紹介するお声はごく一部だけになりますが、講習内容の復習に、
あるいはこの記事をきっかけにして弊社の更新講習参加の検討材料に、ぜひご活用ください。

参加された方の声

講座が始まってすぐに気付いたのは、私は正解を求める癖があるということでした。この箇所を埋める正解は?とか、グループワークでは何を求められているのだろう?とか、考える視点、答えを出す基準が「正解」になっていたのです。これには何が隠れているのだろう?自分が良く思われたいから?間違えるのが怖いから?等、受講しながらずっと考えていました。

そして、ドキッとしたのは「オウム返しは理解したことにはならない」と教えていただいた時でした。私は話の中で核心となる言葉を拾うことをとても大切にしてきました。相談者本人が特に意識することなく、ふと口に出した言葉の中に核心は隠されていると思っており、話の中からその言葉を見つけることが得意だとも思っていたのです。しかし、今回の講座でそれ自体が私の思い込みで、決めつけだった可能性があることに気付き、愕然としました。
確かに身体や視線の動きなど相談者の全体を観察するようにはしていたものの、言葉という表面に出て来たものに焦点を当てていたのは確かなのです。表に出て来たものだけで判断することがどれだけ危険なのか、この講座で学びました。

今回の学びを深めるために、私がこれまで相談者に対してどう接してきたか、自分の力を過信していなかったかについてあらためて振り返り、私の課題点を見つけ深掘りし、改善していく必要があります。そのために、私が個人ワーク用作業シートの真ん中に立ち、自分自身を客観的に洞察していくことが有効だと思っています。そうすることで、キャリアコンサルタントとしての私の着眼点が増えるので、まずはそこから始めます。

これまで相談者のことを第一に考えるあまり、目の前の相談者に集中しなくては、と相談者ばかりみて、その周囲に家族、上司、同僚、友人等、いろんな方がいることが全く見えていなかったことに初めて気づきました。
だから、質問が思い浮かばず、相談者自身の認知や考え方の癖に問題があるというような考え方に偏る原因にもなっていたと思います。

また、関係性といっても強さや太さ、良い悪いなどいろんなパターンがあることもわかり、問いかけるポイントはたくさんあるのだと気づくとともに、たくさんありすぎて面談の中で自分の中で整理しながら、相談者のための質問が考えられるのだろうか、と不安も同時に感じました。また、自分はこれまで自分の経験の中で相談者をみて自分の価値観で判断していた部分が大きく、このようのさまざまのパターンに寄り添うことができるのか、という点も不安を感じています。
毎回、本当に向いていないのでは…と落ち込んでしまいますが、レポートに取り組みヒントを得たいと思っています。

また、討議では、環境のひとつが変わったケースを行いましたが、良くないところがあるとそこにフォーカスすることになりますが、もしかしたら本当の心の底からいいたいことは、ご本人の人生をよくしたい、自分の足で立っていきたいという根本的な欲求は環境がどう変わっても変わらないものなのかな、とも思いました。そのために何か辛いこと、現状で変えたいこと、わからないことなど相談者の言わんとすること、これをしっかり理解することが本当に相談者第一の一歩だと改めて感じました。

これからの面談では、相談者だけではなく、同時に相談者のうしろにある環境を見るように少し俯瞰して面談をするために、前のめり過ぎずに話を聞く姿勢という形から入ってみるのも一つの手かとも思っています。

昨日は、研修に参加させていただき誠にありがとうございました。
研修を通して、相談者を取り巻く環境や関係性について、たった一つの人間関係が変化するだけでクライアントの悩みの見立てが大きく変わることを実感しました。また、クライアントはすべてを私たちに話してくれているわけではないという点も丁寧に教えていただき、これまで、クライアントの話から得られた表面的な情報だけで判断しアドバイスしていた可能性があることに改めて気づきました。

上記の学びから、クライアントを第一に考え、その気持ちを丁寧に汲み取る必要があり、誤った理解につながりかねないという危険性を強く感じました。これから作成するレポートで、学んだ内容を自分事として捉え、具体的な解決方法を考えることが必要だと考えています。

人間関係マップについては、人材育成部に所属する私は、通常キャリアコンサルティング業務を、現場でOJTを受けている入社1~2年目社員との月1回の1on1で行っています。社内とはいえ実際の現場を見ることができないため、適切な支援ができているか不安に感じることがありました。1~2年目の社員は人間関係に関する悩みが多く、1on1ごとに悩みの相手が変わるように感じています。
今後は人間関係マップを作成し、継続的に活用しながら1on1を進めることで、よりよい支援につなられるのではないかと考えています。

今回の講座を通して、大きく二点の気付きと反省が得られました。
まず一点目は、これまで自分が意識してきたつもりであった「利用者本人を取り巻く環境を広く捉える視点」について、改めて点検する必要性を強く感じたことです。就労移行支援事業所で日常的に多機関連携を行っているため、自分では一定程度できていると考えていました。しかし、講座で示された視点に照らすと、まだ十分な解像度で捉えられていない部分があったと実感しました。

自分の課題として明確になったのは、本人を取り巻く関係性を「太さ・硬さ」といった質的尺度で捉え切れていなかった点です。家族・友人・関係機関との関係を理解しているつもりでも、そのつながりの強弱や本人がどのように意味づけているかまで言語化して把握できていませんでした。その結果、面談で今後の方策を話し合う際に、本人の認識と自分の見立てがかみ合わない場面が生じていたと振り返っています。
当時は「なぜこの提案を受け入れてくれないのか」「なぜそこにこだわるのか」と戸惑いながらも、時間をかけて行動変容につなげることはできました。今後は質的尺度を手がかりに、こちらの見立てと本人の認識を丁寧にすり合わせることで、より本人の気付きにつながる支援を実践していきたいと考えています。

二点目の課題は、相談者の背景理解に対する取り組みの浅さです。現在関わっているケースと今回の講座内容が一部重なっており、本人の語りの奥にある気持ちへの想像が不足していたと痛感しました。夫との別居後、夫の病気が発覚したことで看護のためにすぐに別居を解消するという決断をされたケースにおいて、支援開始時点でもう一歩丁寧に気持ちを汲み取れていれば、本人の内面にある揺れや価値観をより深く理解できたのではないかと反省しています。
普段の業務では「話さない人」に対しては気持ちを何とか汲み取ろうと努めていますが、一方で「心を開いているように見える人」「よく話してくれる人」「気持ちを表出しているように見える人」に対して、同じ姿勢で向き合えていたのか振り返る機会になりました。表出量の多さに安心して、内面の丁寧な読み取りが疎かになっていた可能性に気付けたことは、大きな学びでした。

今後はこれまで以上に誰に対しても先入観を持たず、フラットな視点で、眼の前の人に真摯に向き合う姿勢を改めて自分に課していきます。

私自身、私生活でもそうですが、早とちりが多いということを日頃から認識しています。実際の面談場面においても、相談者の言葉の意味を理解しないまま勝手な思い込みで、ズレた方向で話を進めていないか?本来の問題を置き去りにしたまま問題解決に走っていないか?そのようなことを意識しながら面談に臨むようにしているつもりでした。

今回の講座を受講し、「相談者の日常」「相談者の発言の背景」「相談者がいわんとしていること」の3つのワードが心に響きました。相談者はどのような日常を過ごし、どのような環境の中で、何が言いたくて、どのような問題を抱え、今、目の前にいるのか?そのことを常に意識しながら面談ができていたのかというと、「できていない」と言わざるを得ません。自分ではやっているつもりと、自分自身に甘えがあったことを改めて気づかされた講座でした。

その改善・解消のためにどのように取り組んでいけるのかをじっくり考え、レポートを作成します。

ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。

当日の講習の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方はお早めにお願いします(修了証発行に必須の設問があります)

多くの方が前向きに学びへ向き合ってくださっていて、
ただ更新のためではなく、CLのために力を磨き続ける意義を
実感していただけたのではないかと思いました。

弊社の講習を何度もご参加くださっている方も、今回初めて受講された方も、
学びや気づきを得られたと感じていただけましたら幸いです。

今後もぜひ、弊社の更新講習でCCとしての資質を
しっかりと磨いていきましょうね。
またお会いできる日を楽しみにしております。

それでは、今回はこのあたりで。

弊社の国家資格CC更新講習 特集ページのご案内

弊社が企画・運営する国家資格キャリアコンサルタント更新講習について、
弊社ならではの特長やメリット、お客様の声、よくある質問(Q&A)などを
わかりやすくまとめたページをご用意いたしました。

この記事をご覧になって、「参加してみたいな」と思った方はもちろん、
まだ迷っている方や、他社と比較したい方も、ぜひ一度このページをご覧くださいませ。

詳しくは、以下の「国家資格CC更新講習のご案内ページはこちら」の
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みなさまのお越しを心からお待ちしております。